ビビアーニがジロ・デ・イタリア第2ステージ優勝…首位はデニスに

第101回ジロ・デ・イタリアは5月5日、イスラエルのハイファ〜テルアビブ間の167kmで第2ステージが行われ、クイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)がゴール勝負を制して、2015年の第2ステージ以来となる区間2勝目を挙げた。総合成績ではBMCのローハン・デニス(オーストラリア)が途中のスプリントポイントでボーナスタイム3秒を獲得。前日の個人タイムトライアルで2秒遅れのタイムをマークしていたデニスは、サンウェブのトム・デュムラン(オランダ)を1秒差で逆転して首位に立った。

イスラエルを走るジロ・デ・イタリア第2ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

イスラエルの大地を走る集団スタートのロードレースは地元ファンの大声援に包まれた。2つ目のスプリントポイントでデニスをトップ通過させるためにBMCがコントロール。サンウェブ勢はデュムランの着るマリアローザを守る意志がなく、デニスがトップ通過した。スプリンターのビビアーニもポイント賞のマリアチクラミーノ獲得のためにスパート合戦に加わったが、デニスに先着を譲るかたちで通過。

レースはゴール前までに逃げていたすべての選手を吸収し、ビビアーニが圧倒的なパワーでステージ優勝を飾る。
「ここ2年間、ジロ・デ・イタリアを欠場していたので、この日の優勝のためにかなりナーバスになっていた。多くの人たちがボクの勝利を望んでいたことも分かっていた。この勝利は多くの犠牲を払ってきたガールフレンドに捧げたい」とビビアーニ。

●ダイジェスト動画

エリア・ビビアーニ(イタリア)がジロ・デ・イタリア第2ステージで優勝 © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

BMCのローハン・デニス(オーストラリア) © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

初めてマリアローザを着用したデニスは、グランツール(三大ステージレース)のすべてのリーダージャージを獲得した23人目の選手。マリアローザはオーストラリア勢として9人目。
「前日のタイムトライアルは勝ちにいったのに残念な結果になった。この日は中間スプリントで3秒を取れたが、これで逆転できるとは思わなかった。チームメートがその状況を堅持する働きをしてくれた」とデニス。
「これでグランツールのリーダージャージをすべて獲得したことになるけど、すべてその手段は異なっている。ツール・ド・フランスでは個人タイムトライアルでつかんだ。ブエルタ・ア・エスパーニャではチームタイムトライアルで、みんなで獲得したジャージなのにボクが着ることになってビタースイートな気持ちだった。マリアローザは数日で失うことになる。この大会の最終週はボクにとって厳しすぎるからね」

ジロ・デ・イタリア第2ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

ハイファ〜テルアビブ間を走るジロ・デ・イタリア第2ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

大会は6日に、イスラエルのベエルシェバ〜エイラト間の229kmで第3ステージが行われる。7日はイタリアの
シチリア島までの移動。8日に第4ステージが開催される。

ジロ・デ・イタリア第2ステージで首位に立ったデニス © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ローハン・デニス(オーストラリア、BMC)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)エンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)
□マリアビアンカ(新人賞)マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)

サポートカーのルーフキャリアのどの位置にだれのスペアバイクが積まれているかをメモ © TeamSunweb
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