トラックパーティーはエンタメ性あふれる魅力的な自転車イベント

「トラックパーティー2018イン・スプリング〜サイクルエンターテインメント伊豆」が5月12日に静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで開催され、国内外のトラック強豪選手が登場。2020東京五輪・パラリンピックのトラック競技会場は満員の盛況で、選手らもノリノリ。熱いバトルを終えれば最後まで応援してくれた観客に選手らが記念グッズを手渡すなど内容の濃い1日になった。

伊豆ベロドロームが満員になった

世界選手権スプリント優勝のマシュー・グレーツァー(オーストラリア)。ケイリン女子の世界チャンピオン、ニッキー・デグレンデル(ベルギー)。競輪の短期登録選手として来日している男女の強豪選手がスタートラインに立つ。日本勢も負けていない。世界選手権ケイリン銀メダリストの河端朋之。ガールズケイリン第一人者の小林優香など、2017-2018シーズンのトラックW杯などで上り調子の強化指定選手らが総登場した。2年後の東京五輪でメダルを争うに違いないトップレーサーが伊豆ベロドロームに集まったのである。

世界の強豪選手が登場したケイリン
トラック走路内にVIP席が用意され、飲食を楽しみながら観戦できる

もともとは欧州で開催される冬場の室内トラック競技「6日間レース」をイメージして始まった。レースと興行が一体化して、インフィールドでおいしい食事と飲み物を楽しみながらレース観戦する席もある。外周の観客席でも最前列に陣取れば、種目によっては選手が目の前の手すりにつかまってスタートを待つなんて臨場感もある。これはもうまさにパーティーだ。

巧妙にプログラムされたレースと音楽ライブ。正午から始まったイベントはあっという間に最終レースの午後7時を迎え、フィナーレとなるエリートケイリン男子で渡邉一成がトップフィニッシュすると会場の興奮は最高潮に達した。
「日本で行われるトラックパーティーなので、日本選手が頑張らないと面白くない。だから気合いを入れて走りました!」と渡邉。
「世界選手権でも日本選手が活躍しています。さらに強くなるようにもっともっと応援してください」と大盛り上がりの観客に向けてアピールした。

世界選手権スプリント優勝のマシュー・グレーツァー

そしてフィナーレは出場選手が記念グッズをフェンス越しに観客に手渡して回るというサプライズも。最後まで会場に残ったファンにとってはうれしいプレゼントだ。選手も観客も一体となってバトルに集中し、興奮の頂点を共有する。音楽とライティングによる派手な演出は、ライブ会場のようなノリ。新たなスポーツイベントとして定着した感がある。これまでトラックパーティーは年に一度の開催だったが、2018年は秋もに開催することが予定されている。しかも2日間。10月13日(土)・14日(日)の予定だという。

トラックパーティー

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