憲兵隊にコースインを拒絶され、大正時代の湯治場にチェックイン

ツール・ド・フランス取材者日記第16ステージ。この日は山岳ステージに加えて、距離が218kmと長いので、スタート時間がいつもよりかなり早い。日課のジョギングをしてからシャワーをすませると、窓から見えるアスタナ滞在ホテルのチームバスがない。すでにスタート地点に向けて出発しているのだ。

ひまわりって高さ2mほどあるので高いところから撮影しないと最前列の茎しか取れないのでご注意

ホテルのすぐ近くがコースだったので、ちょっと油断してしまいました。タイムテーブルを確認すると、もうすぐ広告キャラバン隊が通過する時間。取材陣にとって彼らの存在は結構ヤッカイなのです。できれば彼らに先行してコースインしてゴールに向かいたいのです。

そこで、スタート地点に向かわずにそのままコースに入ろうとしたのが間違いでした。たいていは入れてくれるんですが、この日のカルカッソンヌ憲兵隊はダメ。あのフェンス1枚越えればコースなのに。こういうときはどんなに口論しても絶対に入れてくれないので、次のアクセスルートに回ります。

ところがこの日は3回コースにアクセスしたんですが、どれもシャットアウト。若い女性憲兵隊員は判断がつかなかったらしく、上司に電話で問い合わせてもらいましたが、つたない返事に。

湯治場の滞在型レジデンス。キッチンと屋根裏にベッドルームがあって、1人で泊まっても数人で泊まっても8000円ほど

この日はクルマがすれ違えないほどの山道をつなぎ、とりあえずコースに合流しないようにしてゴールを目指しました。フランス中央部なら簡単なんですが、ピレネー山麓なので広い道がなく、距離が稼げません。いやあ、試練の1日でした。

トゥールーズから南のピレネー山麓にかけては見事なひまわり畑が丘の上まで広がっているんですが、そんなこともありすっかり楽しめました。選手への妨害行為が目に余るので、この日は憲兵隊が途中からコースインするのを許してくれなかったのかと思います。ひさしぶりにシビれました。

そしてこの日の宿は湯治場です。フランスの湯治場って完全にさびれた大正時代の感があって、あんまり好きじゃないんです。でも長期滞在型のキッチン付きのレジデンスは、ステューディオという呼び方なんですけど、屋根裏にダブルベッドの寝室があり、バスタブ付きの大きなサルドバン(浴室)があって、それなりに居心地いいです。でもこの町にはパンとピザを兼営したお店しかなく、そこで買い出しして部屋飲み。原稿を終えたあとにバスタブのお湯を満杯にして入浴しようと思ったのですが、深夜電力で給湯するタンクが途中で切れました。こんなときは朝風呂ですね。

さびれた大正時代の湯治場から中心街に行ってみたが、パンとピザ兼用のお店しかない

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