サイモン・イェーツがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…グランツールはすべて英国勢

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月16日に首都マドリードで最終日を迎え、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が初の総合優勝を遂げた。

2018ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝のサイモン・イェーツを中央に、左が2位マス、右が3位ロペス © Luis Ángel Gómez

英国勢は5月のジロ・デ・イタリアでクリストファー・フルーム(スカイ)が、7月のツール・ド・フランスでゲラント・トーマス(スカイ)が総合優勝していて、グランツールと呼ばれる三大ステージレースを英国勢がすべて制したことになる。同一年に同じ国の選手がグランツールすべてで総合優勝したのは1964年のフランス(ブエルタ・ア・エスパーニャ=レイモン・プリドール、ジロ・デ・イタリア=ジャック・アンクティル、ツール・ド・フランス=ジャック・アンクティル)、2008年のスペイン(ジロ・デ・イタリア=アルベルト・コンタドール、ツール・ド・フランス=カルロス・サストレ、ブエルタ・ア・エスパーニャ=アルベルト・コンタドール)に続く3度目。異なる3選手がグランツールを制したのは初めて。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ © Luis Ángel Gómez

5月のジロ・デ・イタリアでイェーツは最終日の3日前まで13区間にわたって首位にいながら大崩れして総合21位。その屈辱をこの大会で晴らし、今回の優勝でUCIポイントを量産し、世界ランキングでも1位に躍進した。
「優勝できたことが信じられない。表彰台に立つときはとても緊張した。ボクの居場所は自転車の上だからね。これからもこの大会のような難しい戦いを勝ち取っていきたい」

2位はクイックステップフロアーズのエンリク・マス(スペイン)。3位はアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)。マドリードで行われた最終ステージの区間勝者はクイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)で、今大会3勝目。

イゴール・アントン(スペイン)がこの日引退。マドリードでは独走を許されてファンの声援に応えた © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)トマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)

🇪🇸ブエルタ・ア・エスパーニャの特集サイト
⚫最新ニュースへ