ぶどう畑を走るコースに変わったパリ〜ツールでアンデルセン優勝

第112回パリ~ツールが10月7日、フランスのシャルトルからツールまでの214.5kmで行われ、サンウェブのソーレンクラーク・アンデルセン(デンマーク)が終盤に独走を決めて初優勝。前年は最後のゴール勝負に負けて2位だったが、その雪辱を果たした。25秒遅れの2位はクイックステップフロアーズのニキ・テルプストラ(オランダ)、3位はAG2Rラモンディアルのブノワ・コスヌフロワ(フランス)。

パリ〜ツールで初優勝したソーレンクラーク・アンデルセン © VK/PN/Cor Vos

今回から主催者ASOはコースを大幅に変更。サントル・バルドロワール地方のぶどう畑の農道をコースの一部として、未舗装路を走らせることにした。「クラシック」と呼ばれる伝統レースの中で、その特徴を印象づけることがねらいだった。ただし実際のレースではパンクが続出し、有力選手が優勝争いから脱落することもあった。

先頭集団に加わっていたアンデルセンは終盤にアタック。テルプストラとコスヌフロワが追従して3人の優勝争いとなり、残り10kmで再びアンデルセンがアタックしてゴールまで独走した。

パリ〜ツール優勝のソーレンクラーク・アンデルセンを中央に左が2位ニキ・テルプストラ、右が3位ブノワ・コスヌフロワ © VK/PN/Cor Vos

「本当に優勝したいレースだった。でも勝てるとは思わなかった。このレースに集中し、今日は素晴らしい走りができたのでスーパーハッピーだ。コースもボクに向いていて、とても象徴的な舞台だった」とアンデルセン。
「クラシックレースで勝ったのはこれが初めてで、これ以上の幸せはない。ゴールまであと100mのところまでその雰囲気を味わった。それにしても最後の10kmはキツかったけどね。強い選手がたくさんいて、彼らに勝ったことに驚いている」