片山右京と清水勇人さいたま市長がCOOL CHOICEを熱く語る

モータースポーツの頂点に君臨するF1で世界と戦い、現在は地球環境に優しい乗り物である自転車や次世代スマートカーに詳しい片山右京さんをさいたま市に迎え、清水勇人市長が地球環境に関わる話を聞いた。さいたま市は環境省の掲げる『COOL CHOICE』を推進していて、地域と連携したCO2排出削減促進を掲げ、今回はその対談を小冊子にして市民に配布した。

地球環境問題を語り合った片山右京氏(左)と清水勇人さいたま市長

「標高6000mのヒマラヤで、雪じゃなくて雨が降る。パリダカの西サハラ砂漠で、とんでもない豪雨に見舞われる。まさに『地球が壊れていく』という危機感に襲われる」と対談の冒頭で右京さん。

「異常気象の原因を真剣に考えなくちゃいけない時代になりました。日本ではニュースで報じられなかったけど、ネパールではヒマラヤ山脈の氷河が解けて湖ができて、それが決壊して下流のシェルパの村や小学校を押しつぶす。本当にまずいなという現状です。地球の気温が2度上がれば、南極の氷が溶けて海面が8cm上がる。風速50mの台風が日本に毎週のように来る。これはもはや現実のことですよね」

COOL CHOICE運動をピーアールするリーフレット

清水市長は、「地球温暖化がもたらす、さまざまな影響を日々感じています。これはみんなでやらないといけない。まずやっていこう。じゃあ温暖化防止策って、なにをすればいいのか。このさいたま市が率先して、スマートシティさいたまと言えるようなモデルを提案していきたいです」という。

さらに、「さいたま市はCO2排出量が他都市と比べて1割くらい高かったんです。これではいけないと、電気自動車普及施策「E-KIZUNA Project」を立ち上げて、災害に強く、暮らしやすく、継続的に成長する環境未来都市の実現を目指すことにしました」と政策を紹介。

「次世代自動車スマートエネルギー特区などの事業を通じて、電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)といった次世代自動車の普及につとめています。水素をはじめとする多種多様なエネルギーの供給によるエネルギーセキュリティの確保、CO2の削減といった環境・エネルギー分野への取り組みを、民間企業や大学などとの『公民+学』の連携で取り組んでいます」

右京さんはエコドライブのポイントとしてだれにでもできるこんな考え方を紹介した。
「クルマで子供を病院に乗せていくとき、飛ばさないですよね。両親をデイケアセンターに連れていくとき、急ブレーキ踏まないですよね。ゆっくり運転してあげると、それがまるっきりエコドライブなんです。みんながそういう気持ちで運転すると、とても節約できます。いま、ガソリンがめちゃくちゃ高いですから(笑)」