ピナレロからシクロクロスモデルのCROSSISTA+とCROSSISTA発売

ピナレロがシクロクロスモデルのCROSSISTA+(クロシスタ プラス)とCROSSISTA(クロシスタ)を発売した。すでにある最新のバイクを改善するだけではなく、最高のバイクを作ることを目指し、以前のFCXから全ての面で改良された全く新しいバイクを作り直した。人間工学を用いてスピード、応答性、快適性を追求。軽さやデザイン面でも注意を払った。

●ホールドオンショルダートップチューブ
シクロクロスではときどき肩へバイクを担ぐことがある。担ぎやすさはライダーの負担を軽減するので、担いだ時に肩への負担を減らすような非対称形状のトップチューブを設計した。

●シートクランプ
シクロクロスでは砂利や泥による汚れが避けられないので、DOGMAタイプのシートクランプではなく、PRINCEやGANに使われているタイプのものが採用された。しかし、シクロクロスは一般的なロードバイクと比べて大きな負荷がかかるので、クランプ面積を42%増した新しいFSCシートクランプが開発された。この新しいシートクランプは新しいくさび形状によりシートポストをより強力に固定できる。

●オーバーサイズタイヤクリアランス
BB周辺への泥詰まりを避けるため、チェンステーとタイヤのクリアランスを大きめにとっている。シクロクロスの規定では33mm幅までのタイヤ使用が認められているが、規定にしばられない場合は42mm幅までのタイヤを装着することが可能。

CROSSISTA+(クロシスタ プラス)

CROSSISTA+(クロシスタ プラス)
カラー:451 カーボンマット
フレームサイズ:49 , 50.5 , 52 , 54 , 56 , 58 (cm)
フレームセット54万円(税別)
※2019年2月頃より出荷開始予定

●ケーブルルーティング
ブレーキホースとシフトケーブルは完全にフレームに内蔵される。これは泥やホコリからコンポーネントの機能を守るためのデザイン。

●Flesステー&ONDAフォーク
シクロクロスでは不整地路面を走行するため、ライダーへ伝わる振動は大きくなる。CROSSISTA+/CROSSISTAでは振動吸収性能を高めるためにグランフォンドバイクのDOGMA K10で使われているFlexステーデザインを採用した。またフロントフォークは、専用設計の50mmオフセットを持ったONDAフォークにより安定性や快適性を高めている。

●シートポスト
シートポストもDOGMA K10譲りの振動吸収に優れたFlexタイプでライダーのストレスを軽減する。

●エアロダイナミクスデザイン
近年シクロクロスレースのスピードは増していて、空力特性は重要度を増している。そのためDOGMAで培われたエアロダイナミクスデザインの一部をCROSSISTA+/CRROSSISTAへ採用している。ダウンチューブはFlatbackプロファイルで、UCIの規定をクリアしつつ低い空力抵抗を実現している。

CROSSISTA(クロシスタ)ホワイトカーボン

CROSSISTA(クロシスタ)
カラー:448 カーボンマット , 449 ホワイト/カーボン , 450 カーボン/レッド
フレームサイズ:49 , 50.5 , 52 , 54 , 56 , 58 (cm)
フレームセット38万円(税別)、R8000アルテグラ完成車53万円(税別)
※2019年2月頃より出荷開始予定
CROSSISTA(クロシスタ)カーボンレッド

●アシンメトリックフレームデザイン
ピナレロフレームの特徴であるアシンメトリック(左右非対称)デザインは、もちろんこのCROSSISTA+/CROSSISTAでも採用されている。
右側のチェーンステーはタイヤクリアランスの確保のために左側と比べて下方へオフセットされていて、ドライブトレイン側のパワーロスを減らすためにサイズも大きくなっている。トップチューブについても担ぎやすさを考えた非対称形状となっている。

●サイズ
ピナレロではあらゆるライダーに最適なバイクを提供するため”Made4You”コンセプトをCROSSISTA+/CROSSISTAにも適応している。フレームサイズは6種類用意されるが、ただサイズを変えているわけではなく、それぞれのサイズごとに設計されている。大きなサイズでは特にコーナリング時の乗り方やフレームへの力のかかり方が大きく異なるので、ジオメトリや構造の設計でこれらの問題が考慮されている。

CROSSISTA(クロシスタ)カーボンマット