⼭本純⼦、シーズン好発進の6位…クラッシュドアイスが日本で夢の初開催

アイスホッケー、ダウンヒルスキー、そしてスノーボードクロスの要素を取り⼊れたアイスクロス・ダウンヒル競技、レッドブル・クラッシュドアイスの2018‒19 シーズン開幕戦が12⽉7⽇と8⽇に横浜市にある臨港パークで⽇本初開催され、山本純子が6位になった。

これまで単身で海外大会を転戦してきた山本純子にとっては夢にまで見た国内大会だった © Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

タイムトライアルで6位。最終順位も6位。実際に今の実力はこの位置なんだと思います。さらに力をつけてもっと上で走れるようになりたいです。

今回チャレンジしてくれた日本人選手は、悔しい思いをした選手もいれば、力の限り戦ってファイナルに残ってくれた選手もいます。それぞれが次につなげようという思いを持ってチャレンジした。その気持ちが次につながると思うので、このクラッシュドアイスに興味を持ってくれる人がどんどん増えてくれるのではと期待しています。

会場に来てくれたお客さんが大きな声を出して、走るたびに「純子!」とか「頑張れ!」という声援がはっきりと聞こえていました。スタートに立ったとき、ゴール地点を映し出している映像が見えて、ゴールで家族とチームメイトが旗を持って応援してくれていたのもわかりました。絶対にそこまで走りきろうと思っていました。予選に参加してくれた日本選手もみんな応援してくれて、本当にこの競技に夢を持って集まってくれた人たちが後押しをしてくれた。これまでのシーズンよりもいい結果を残すことができたので、このあとも上位に食い込んで総合順位を上げていきたいと思います。

山本純子は日本勢として唯一スモールファイナルに進出 © Jason Halayko/Red Bull Content Pool

3位までの表彰台は私が背伸びしてようやく届く位置だと思うんですよ。最後までなにがあるかわからない競技ですが、セミファイナルで最後に2位争いをしたジャクリーンは優勝経験も豊富で、彼女はミスしないだろと思って最後のフィニッシュラインで足を伸ばしたんですが、フィニッシュを入った時は負けたと思いました。

クラッシュドアイスに初参加するために海外に行ったときは「こんなイベントがあったんだ」と思いましたが、ここ数年のうちにこの大会を日本に呼ぶために現地に足を運んだ人がいたり、日本で開催するために活動してくれた人がいたり、現実的なプランとなってからはこの日のために準備をしていました。

初めての日本開催はリラックスした気持ちで臨むことができました。最初にスタート台に立った時は足が震える気持ちがあったのですが、とても落ち着いていて、それがいいのか悪いのかわからなかったんですが、結果的にセミファイナルは勝ち上がることができたので、ホームでリラックスできたことがよかったのかなと思います。

横浜大会はめちゃめちゃきれいでした。海外大会も素晴らしいですが、このロケーションは負けていないですね。夜景も素晴らしかったんですが、スタート時は着地するポイントを見ないとバランスを崩してしまうので、がんばって足元を見ることに集中しました。

世界ランキング2位と6位のカナダ勢を相手に戦う山本純子(奥) © Armin Walcher / Red Bull Content Pool

セミファイナルは上位進出経験のある選手たちが多かったので、あえて後ろから追っていく展開を選びました。自分の判断としては間違えていなかったと思います。ファイナル進出こそできませんでしたが、スモールファイナル(5〜8位決勝)に関しては順位決定戦なので、攻めなくてはいけないと思ったのでスタートこそ出遅れましたが、その後は攻めていきました。

今回は温暖な気象条件によるコースコンディションの問題でしっかりと練習するということができなかったので、目の前のことをしっかりやろうということに集中しました。その結果、これまでよりもわりといい成績を残せたので、あまり先のことを考えずにすぐ目の前のことしっかりやっていこうという考えがよかった。

やはりこの地元開催で最後まで残りたいという気持ちはあって、セミファイナルで負けてしまったのは残念な気持ちもあるんですけど、最後まで走りきれたので応援してくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたいです。

レッドブル・クラッシュドアイス2018-2019シーズン第1戦 横浜大会
●男子最終成績
優勝 Amanda Trunzo/アマンダ・トルンゾ(米国)
6位 山本純子/やまもとじゅんこ/社会人
15位 吉田安里沙/よしだありさ/17歳、高校生

第2戦 2019年2月2日 ユバスキュラ(フィンランド)
第3戦 2019年2月8-9日 ボストン(米国)

山本純子 © Lisa-Marie Reiter / Red Bull Content Pool

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