ヴェロフェスタinモリコロパークはクリスマスの装いでサイクリング納め

冬のサイクリングイベント「ヴェロフェスタ in モリコロパーク」が12月16日、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で開催された。好天のもと、参加者は2つのクラスに分かれてコースへと繰り出した。キナンサイクリングなど2018年のレースシーンを盛り上げたゲストライダーも参加。2018年シーズンの最後を飾るイベントで華やかに「サイクリング納め」となった。

ヴェロフェスタ in モリコロパーク ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

同イベントは例年、クリスマス直前の時期に開催されていて、いまや年末の風物詩としてすっかり定着。「走り納めはモリコロパークに集まろう!」を合言葉に、120分と60分の2クラスによるエンデューロが行われた。

なかでも魅力的なのが、各クラスともにソロとペアカテゴリーが設けられ、スキルや好みによって参加種目を選ぶことができる点。ペアであれば、2人が同時にスタートして、それぞれが走った周回数の合計がリザルトに反映されるあたりもヴェロフェスタならでは。サイクリストに人気のモリコロパーク内全長約5kmのコースは、高速コーナーやヘアピンカーブなど多彩なレイアウトで、上級ライダーはもちろん、ビギナーでも思い思いのペースで走ることができる。

そんなイベントに、2018年も多くのゲストライダーが参戦。ホストを務めたキナンからは、山本元喜、椿大志、マルコス・ガルシア、中西健児、サルバドール・グラルディオラ、山本大喜、雨乞竜己、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の10選手。さらには“山の神”こと森本誠(GOKISO)、テレビ出演でおなじみの筧五郎(56サイクル)、ヒルクライムを中心に活躍する金子広美(イナーメ信濃山形)もスタートラインへ。走行時のペースコントロールを担うとともに、事故を未然に防ぐための安全性の確保に努めた。

各クラスとも、トップを目指す参加者はゲストライダーに負けじと食らいつき、かたやゆっくりと景色を楽しみながら走るサイクリストの姿や、クリスマスにちなんだコスプレで走る参加者の姿も。走る楽しみが参加するそれぞれにゆだねられるあたりも、ヴェロフェスタの醍醐味といえそうだ。

イベントでは、エンデューロにとどまらず会場内のいたるところでさまざまな催しが展開された。多数の企業が出展したブースには、キナンのサプライヤーであるYONEX、チャンピオンシステムジャパン、IRC TIRE(井上ゴム工業)、WAKO’S(和光ケミカル)、Aggressive Design(アグレッシブデザイン)などが軒を連ねたほか、チームグッズが手に入るキナンブースも登場。

さらには、マウンテンバイク・トライアル競技出身のパフォーマー“おかっぴ”によるアクロバットショー、HAROのランニングバイクを使ってのキッズスクール、愛知県に伝わる郷土芸能「棒の手」演舞でも盛り上がった。キナンンバーも各所に“出没”し、アクロバットショーとキッズスクールには椿と中西が、棒の手には山本元喜と山本大喜が兄弟で出演。思いがけない“珍プレー”が飛び出すなど、選手たちの一挙手一投足に笑いが生まれる和やかな空間となった。

エンデューロ後のコースではYONEX製ロードバイクの試乗会が行われたほか、メインステージでは「ちゃりん娘」がプレゼンターを務めた各部門の表彰式、キナンの2018年シーズン活動報告会、メンバーとの対決となったじゃんけん大会などが開かれ、最後の最後まで大盛り上がり。来年もモリコロパークで再会することを約束してイベントは幕を閉じた。