ニュージーランド サイクルクラシック第2ステージでルバが再三の攻撃

キナンサイクリング(KINAN Cycling Team)が参戦するUCIオセアニアツアー「ニュージーランド サイクルクラシック」は1月24日、第2ステージを実施。129kmで争われたレースで、チームは中島康晴の12位が最上位。レース中盤と終盤にはトマ・ルバがアタックでメイン集団から一時リードを奪うなど、再三見せ場を作った。

ニュージーランド サイクルクラシック第2ステージで補給を受けるトマ・ルバ ©KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

前日の第1ステージでは、中島が10位フィニッシュ。レース前半に椿大志をリタイアで失ったものの、残った5選手でレースを組み立て、強風と狭い道幅のコースに対応。上位争いのスプリントに中島を投入したあたりにも、チームの連携に手ごたえをつかんでいる。

第2ステージはケンブリッジを出発し、南東へ。約80kmほど進んだところを境に北西へと針路を変え、レイク・カラピロに設けられたフィニッシュへ向かう。序盤と中盤に中間スプリント、中盤と後半に山岳ポイントが控えているほか、細かいながらもアップダウンが続くレイアウト。ところどころ道幅が狭くなるほか、レース後半には急坂セクションが待ち受けるなど、距離こそ短めだが一筋縄ではいかないコース。チームとしては、激しい出入りとなることを想定し、展開次第で逃げやスプリント、どちらでも対応できる情勢を作り出すことを確認した。

7.5kmのニュートラル区間を経てリアルスタートが切られると、逃げ狙いのアタック合戦に山本や新城が加わり、レースをリードしようと試みる。いずれの攻撃も決まりこそしなかったものの、プロトン全体を活性化する効果的な動きとなる。20km地点を目前としたところで中島が他選手と接触し落車したものの、大事には至らずすぐにレースへ復帰している。

繰り返し発生したアタックと吸収は、スタートから50kmを過ぎてようやく落ち着きを見せることになる。地元ニュージーランド勢を中心に形成された先頭グループにトマがジョインすることに成功。6人がレースを先行する流れとなった。

それでも、集団との差は大きくならなかったこともあり、トマは消耗を避けるため集団へ戻る判断。これによりKINAN勢は5人全員がメイン集団に待機し、レース後半へと入っていった。

2カ所の山岳ポイントを過ぎると、いよいよ終盤の連続する急坂セクションへ。KINAN勢も徐々に集団内のポジションを上げていきながら、重要な局面に備える。逃げていた選手たちはフィニッシュまで残り20kmを切ったところで吸収。次の動きに向けプロトンに緊張感が生まれる。

その均衡をトマが破る。残り15kmを切った直後の急坂を利用してアタック。ニュージーランド人選手とともに集団との差を広げていく。この2人の攻撃が決まったかに思われたが、短い上りと下りが連続する中で数人単位での追走が続々と生まれる。これらを新城がチェックに動く場面もあったが、結果的にメイン集団とギャップを縮まり、逃げることは許されなかった。

その後はスプリント態勢へ移ったプロトン。KINAN勢は前日に続いて中島がスプリントにトライ。山本や新城が好ポジションまで引き上げて中島を前方へ送り出すことを狙ったが、最終局面の急加速に追随するのが精いっぱい。上位戦線に踏みとどまったが、ステージ順位は12位だった。

そのほか、トマと山本がメイン集団に残ったほか、新城と大久保もフィニッシュラインを通過。この結果、第2ステージを終えた段階での個人総合成績は、中島が9位。前日の上位陣の一部がこの日遅れたこともあり、順位を1つ上げることとなった。2日連続でスプリントに挑んだ中島だけでなく、上りで攻撃的な走りを見せたトマや山本も好調をアピールしている。

翌25日から大会は中盤戦へ突入。テ・アワムトゥを発着点とする第3ステージは、152km。おおよそ8の字を描くようなコース進行で、中盤にこのステージ唯一となる山岳ポイントを含む丘越えが控える。その後は細かな上下はありつつもおおむね平坦基調。KINAN Cycling Teamとしては、引き続き中島のスプリントを念頭に置きつつ、調子のよいトマと山本でも上位をうかがっていく姿勢で臨む。

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント
「フィニッシュまで集団のままでいけば自分にはチャンスがめぐってこないと感じていた。残り10kmを前にしたタイミングでのアタックは、スプリントを意識してレースをコントロールするチームの隙を見てのトライ。残念ながら今日は成功させることができなかった。
正直調子がいいとも悪いとも言えない感じなのだけれど、上りの感覚は1月にしてはまずまずではないかと思っている。この時期は寒いフランスや日本と比べると、ニュージーランドはうらやましいくらい(笑)。レーススピードの速さや大会のクオリティを考えると、われわれにとってこの先のシーズンにつなげられるツアーになると感じている」