キナンサイクリングがツール・ド・熊野2019に出場

2019年で第21回を迎える国際サイクルロードレース「ツール・ド・熊野」の開催プレゼンテーションが大阪市内で行われた。ホストチームとして挑むKINAN Cycling Teamからも選手・スタッフが出席し意気込みを語ったほか、コースや出場チーム、会期中に実施される新たな取り組みの発表を見守った。

ツール・ド・熊野2019プレゼンテーション ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

ツール・ド・熊野といえば、KINAN Cycling Teamにとってシーズン最大目標となるステージレース。チーム本拠地である和歌山県・三重県にまたがる熊野地域が舞台となるビッグイベントでの個人総合優勝者の輩出が至上命題でもある。チームとして大会への意欲を示す意味でも、このプレゼンテーションでは選手・スタッフの口から強い意志を示すことが求められた。

今回チームから出席したのは、山本元喜・山本大喜両選手に加藤康則ゼネラルマネージャーの3人。第21回大会で展開される全4ステージのほか、すでに出場が決定している10チームの発表、さらには新たな取り組みとして行われる大会公式観戦ツアーの説明に耳を傾けた。

大会を主催する「SPORTS PRODUCE 熊野」角口賀敏理事長は、21回目の開催にあたって「第20回大会を節目に、さらに高い領域でのレース実施」を目指していくことを表明。会の半ばでは活躍が期待される選手・チーム監督が前へと出て意気込みを口にした。山本大喜はチームのお膝元でもある新宮市を中心に行われるレースでの活躍を誓うと、日本チャンピオンジャージをまとって登場した山本元喜も「チームの誰もが出場を目指している。日本王者だからといって出られるとは限らないし、チーム内選考で勝ち抜かなければいけない」と続く。

その後、加藤ゼネラルマネージャーからホストチームであるKINAN Cycling Teamの活動についての説明。サイクルメディアにとどまらず、関西圏を中心にテレビ局や新聞社などが集まる中、山本元喜着用の日本チャンピオンジャージの価値、同席する山本大喜の実績に触れるとともに、チームの活躍を高らかに誓った。

大会は例年通り、全4ステージ。0.7km個人タイムトライアルによるプロローグを皮切りに、113.2kmで争われる第1ステージ、熊野山岳での総合争いが激しさを増す第2ステージは109.3km。そして最終の第3ステージは104.3km。総距離は327.5km(パレード区間をのぞく、レース距離が変更となる場合あり)と予定されている。

また、プレゼンテーション開催時点で決定している出場チームは、国内外合わせて10チーム。所属選手が保有するUCIポイントの積算をもとにUCIが設定した、今季のUCIアジアツアー自動招待枠を確保している3チーム、KINAN Cycling Team、トレンガヌInc・TSGサイクリング(マレーシア)、HKSIプロサイクリング(香港)がそろい踏みを果たす。

大会は5月30日から6月2日までの日程で開催。大会公式ウェブサイトもリニューアルオープン。出場決定チームの追加やその他トピックが随時更新される見通しとなっている。

ツール・ド・熊野2019(UCIアジアツアー2.2)
●公式ウェブサイト

●ステージ
5月30日 プロローグ 0.7km個人タイムトライアル 和歌山県新宮市
5月31日 第1ステージ 113.2km 和歌山県新宮市
6月1日 第2ステージ 109.3km 三重県熊野市・御浜町
6月2日 第3ステージ 104.3km 和歌山県太地町
※レース距離は変更になる場合あり

●出場チーム(3月1日現在)
トレンガヌInc・TSGサイクリング(マレーシア)
HKSIプロサイクリング(香港)
アモーレ&ヴィータ・プロディル(ラトビア)
KFCサイクリング(インドネシア)
ソウルサイクリング(韓国)
ジョッティビクトリア(ルーマニア)
キナンサイクリング
チームUKYO
マトリックスパワータグ
ブリヂストンサイクリング
宇都宮ブリッツェン
シマノレーシング
愛三工業レーシング
イナーメ信濃山形
ユーラシアIRCタイヤ
AACA選抜チーム