岐阜県・西美濃はまだだれも知らないビチパラダイス

自然に恵まれた岐阜県の西美濃エリアは、走りやすい道路があって、初級者から上級者まで楽しめる次世代サイクリング聖地だ。サイクルトレインや道の駅、沿道店舗の工具類貸し出しなど、「ビチ」いわゆる自転車を応援する環境作りも積極的。ロードバイク女子の成田美織さんがのびのびとした景色を楽しみながらサイクリングをした。

大野町の野古墳群を走る

6市町がおすすめコース設定…備品環境も充実

揖斐郡の揖斐川町・大野町・池田町、本巣市、神戸町(ごうどちょう)、大垣市からなる西美濃夢源回廊協議会が推進するのが「西美濃サイクルツーリズム」。安心してサイクリングを楽しめる環境を整備しようというものだ。公式ガイドブックやホームページが作成され、見どころや休憩地点、自転車整備備品があるコンビニなどの商店を網羅したルート地図を収録している。今回はその中から、大垣駅を発着とした「池田山いび茶ルート」を選択。距離62.8km、所要4時間ほどの中級者向けだ。

ロードバイク女子の成田さんは、ミスツーリズム日本代表時代に環境問題を勉強。旅行手段として自転車を取り入れ、知らない地方のいいところを巡ってみたいという意欲を持ったという。すぐにロードバイクを購入し、未経験の輪行や整備にとまどいながらも全国を訪れている。

大垣城へはロードバイクなら大垣駅から数分だ
大垣駅から広神戸駅まで養老鉄道を利用。指定列車なら無料で自転車を持ち込むことができる

「岐阜県は初めてなのでドキドキ!」という成田さんは、まず観光スポットとして外せない大垣城を朝イチ訪問。そして養老鉄道のサイクルトレインを利用して、次の目的地である神戸町へと移動した。このルートはそんなこともできるのがいい。また揖斐駅と池野駅、道の駅「池田温泉」には電動アシスト付きレンタサイクルもあって、一般車1日900円、スポーツタイプ同1000円で借りることもできる。

成田さんは広神戸駅までローカル電車の旅を楽しみ、ここからサイクリングを始めた。バラの産地でもある神戸町では、町の象徴でもある日吉神社を参拝。いきなり国の重要文化財に指定されている日吉神社三重塔を目撃。クルマを使ったドライブなら確実に通り過ぎてしまうだろうが、こうした寄り道もサイクリングの魅力。「だから自転車っていいですよね」と成田さん。

自転車を持ち込んでいい電車にはこのマークが掲示される
3両編成なら真ん中、2両なら後ろが自転車持ち込み可の車両だ
国重要文化財の日吉神社三重塔をパシャリ!
日吉神社には7の神様がまつられていて、それそぞれご利益も異なるという

コースは中盤に2つの上り坂が待ち受ける。そのアプローチに「パレットピアおおの」、下りきったところに「池田温泉」という2つの道の駅があり、ここにも自転車ラックが置かれるなどサイクリストフレンドリーな雰囲気。フードコートで地元の味覚をチェックするのにうってつけのポイントだ。

推奨コースからちょっと足を伸ばせば、「岐阜のマチュピチュ」と言われる天空の里上ヶ流茶畑も訪れることができる。インスタ映えする撮影スポットまでは細い未舗装路となるので、自転車を置いて徒歩で向かうことになる。

道の駅「パレットピアおおの」。バイクラックや自転車整備キットがある
道の駅「パレットピアおおの」のベーカリーカフェ&デリ。サイクリストにはちょうどいい
揖斐川の支流、根尾川沿いの土手を走る
かつての名鉄谷汲線の終着駅にはレトロな車両が保存されている

神戸町、大野町を駆け抜け、揖斐川町から池田町に広がる茶畑をながめながら池田町ふれあい街道を走る。ここからの景色はそう快だ。車種としては成田さんが持ち込んだようなロードバイクがベスト。サイクルトレインをうまく使えばクロスバイクや電動アシスト自転車でも楽しめる。

コース途中には自転車ラック、フロアポンプ、修理工具を備えたエイドステーションがあり、今回のコースには20カ所以上にも及ぶ。万一のトラブル時には役立つはずで、サイクリング女子でも安心だ。

緑の茶畑が美しい時期もあれば、富有柿の色彩に目を奪われるときもある。
「秋にはここでサイクリングイベントも開催されるので、また訪れてみたいです」と、成田さんもすっかりその魅力にハマった。

谷汲門前町から谷汲山華厳寺へ
谷汲山華厳寺は西国三十三所巡礼の最後の霊場だ
伊吹薬草を使った料理や飲み物が味わえるkitchen marcoでランチ
【西美濃サイクルツーリズム】

ねお・いびがわチャレンジルート
バラと柿と中山道ルート
池田山いび茶ルート!今回の実走コース!
お花見ルート
水の都おおがきルート
「岐阜のマチュピチュ」と言われる天空の里上ヶ流茶畑
池田町ふれあい街道では茶畑の間を走る。「とっても気持ちいい!」と実走した成田さん
道の駅「池田温泉」には自転車が空を飛ぶかのように設置できるラックがある
道の駅「池田温泉」では電動アシスト自転車も借りることができる
レンタサイクル利用料は9時から17時まで1日借りて普通車900円、スポーツタイプ1000円。他ステーションでの乗り捨て可
●成田美織の関ケ原サイクリング編

成田美織のサイクリング後記

ロードバイク女子の成田美織さん

自転車そのまま乗り込みOKの養老鉄道に乗り、西美濃へ。雨上がりの澄んだ青空の下、日本遺産に認定された谷汲山華厳寺や神戸町にある日吉神社の三重塔などを巡りながら揖斐郡池田町にある池田温泉を目指して走りました。

途中美しい茶畑や古墳を眺めたり、新緑の匂いや田んぼから流れる水の音を感じ、西美濃の大自然を味わいながらサイクリングを楽しむことができました。養老鉄道では、サイクルステーションも点在しているので、現地で借りるのも良さそうです。

今まで東北ばかりに赴いていましたが、今回のサイクリングをキッカケに、岐阜県をもっと知りたくなりました。

成田美織(なりたみおり)
2017ミスアース群馬代表・全国大会4位受賞 。2017Miss Tourism queen of the year世界大会へ日本代表として出場。各国の出場者たちの投票によって決まるミスフレンドシップ賞を受賞。国内・国外の大会経験で美や健康、コミュニケーション力などを学ぶ。現在はモデル・MCとして活躍
成田美織のアメブロ
成田美織のInstagram
成田美織のライドハンターズ上野村

歴女ポタなら関ケ原…目的や体力に応じて推奨5ルート

関ケ原の戦いは西暦1600年。社会科のテストに必ず出題されるが、実際に現地を訪れたことある? 点在する史跡をめぐるのは自転車がまさにピッタリで、地元岐阜県はおすすめのサイクリングコースを設定。随所に史跡案内看板を設置して国内外からサイクリストなどの誘致を図る。ロードバイク女子の成田美織さんが歴女ポタ、いわゆる散歩感覚で自転車を走らせるポタリングを楽しんだ。

電車アクセスの場合はJR東海道本線を利用。関ケ原駅前観光交流館(いざ!関ケ原)がベースとなる

点在する史跡を訪ねるなら自転車がベスト

天下分け目の関ケ原がサイクリングコースとして注目されている。岐阜県が史跡を網羅したコースを設定し、現地には、案内板やガイド地図、アプリなどサイクリングを楽しむコンテンツがそろっている。電動アシスト自転車などのレンタルもあって、新たなサイクリング訪問地として魅力をアップさせている。

最近ロードバイクにハマっているという成田さんはマイバイクを現地に持参。関ケ原町歴史民俗資料館でガイドマップを手に入れ、サイクリングに出発した。レイアウトされたおすすめコースは自転車のスピードにうってつけの道幅で、多少のアップダウンがあるものの、普段あまり自転車に乗っていない人でも楽しく走れるルート。27の史跡などをめぐるのでスタンプラリーのような楽しさもある。

関ケ原笹尾山交流館で戦国武将「島左近」の甲冑姿に変身。武将を選ぶこともでき、3時間5000円。子ども甲冑1000円、幼児甲冑500円、姫甲冑は3800円
決戦地を走る。悠久の歴史に身震いする思いさえする
関ケ原町歴史民俗資料館で史跡ガイドの古山政樹さんに歴史を教えてもらってからサイクリングへ
グループの場合は史跡ガイドをお願いすると詳しい歴史を解説しながら回ってくれる。1グループ1500円。昼食代別途
史跡解説板は東軍が赤色、西軍が青色で表示。写真は徳川家康最後陣地なので赤だ

この日の成田さんはビンディングシューズではなくスニーカー。自転車を降りて少し歩けば、古戦場を一望できる展望台などに脚を伸ばせるからだ。それでも拠点間の移動は徒歩よりも自転車がいい。クルマだと見落としてしまいそうな道標も簡単に見つけることができる。

それぞれの立ち寄りポイントはサイクリストが利用できる駐輪余地が十分にある。清潔なトイレも4カ所に新設されたという。外国人旅行者の訪問も想定し、多言語によるアプリ・ホームページ案内も充実。さらにおすすめコースはルートラボで公開されているので、手持ちのGPSデバイスに取り込めばコース案内もしてくれるので迷うことはない。

天下分け目の決戦当日は夜来の雨が上がったものの、霧が立ちこめていたというが、成田さんが実走したこの日はそれを再現するかのような雨上がりの天候。西の山麓に陣地を敷いた西軍が有利と言われた合戦は小早川秀秋らの寝返りによって敗北。現地で西軍石田三成陣跡に立ってみると、その小早川隊が不穏な動きを見せた松尾山が手に取るように望むことができる。

「事前に歴史を知っておけば興味は倍増ですね。各所に陣取った戦国武将それぞれの思いがちょっと感じられる雰囲気がありました」と成田さん。

岐阜県の関ケ原古戦場整備推進課が提案するおすすめサイクリングコースは5つ。成田さんが走ったのはこのうち最も短い距離11.5kmコースだが、絶対外せない古戦場をぐるり1周する。歴史に思いをはせながらゆっくりまわって2時間半ほど。これ以外に織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の史跡を周遊する100kmコースまで脚力に応じて選択できる。飲食店や自転車店も記載されているコースマップを入手するのがいい。

「岐阜県は初めての訪問でしたが、かつての日本の歴史にふれることができ有意義な1日でした。次はもっと郊外に出て中級や上級コースにチャレンジしてみたいです」

小早川秀秋の裏切りスナックを関ケ原笹尾山交流館で見つけた!
戦国武将のフィギュアは歴女垂涎のアイテム。コンプリートを目指せ!
西暦1600年、世界三大古戦場のひとつである関ケ原の戦いが始まった開戦地を訪ねる
西軍副大将の宇喜多秀家はイケメンだったという
大谷𠮷継陣跡は東海道本線を渡った先にある。悲運の武将でパワースポットとなっている
西軍を裏切った小早川秀秋が陣取った松尾山までは自転車を降りて40分ほどのトレイル。成田さんなら20分だ
藤堂高虎・京極高知陣跡は関ケ原中学校の敷地内にあるが、訪れることはOK
関ケ原駅のコインロッカーは武将の兵力によって利用料が異なる。徳川家康と石田三成は最高額の300円!
関ケ原駅前観光交流館(いざ!関ケ原)にはコンプリートしたくなるようなおみやげがいっぱい!

関ケ原サイクリングコースの情報をゲットする

関ケ原古戦場や西濃・岐阜地域を周遊する5つのサイクリングコースが設定された。それぞれのコースは、関ケ原の戦いにちなんだ内容がテーマで、距離などの難易度を選択すればサイクリング初級者から上級者まで幅広く楽しめる。

各コースのルートは「みる!しる!かわる!関ケ原」ホームページ物語で巡る古戦場 で公開され、電子マップをダウンロードして利用したり、初級者向けの2コースについては、持ち運びしやすい紙のガイドマップが用意されている。

【岐阜県の関ケ原サイクリングコース】

①決戦!関ケ原コース(11.5km)!今回の実走コース!
②策謀!垂井コース(20km)
③出陣!東西進軍コース(40km)
④チェスト!島津退き口コース(63km)
⑤天下一!美濃戦国コース(100km)

【ガイドマップ配布場所】
関ケ原駅前観光交流館、関ケ原町歴史民俗資料館、関ケ原町役場、垂井町観光案内所、垂井町役場、岐阜県庁関ケ原古戦場整備推進課など

岐阜県の古田肇知事も国内外のサイクリストを大歓迎

岐阜県の古田肇知事

誰もが知る「関ケ原の戦い」。その魅力を全国にPRするため、サイクリング・ウォーキングコースの設定をはじめ、史跡や案内サインの整備、関ケ原グッズの開発などのほか、合戦を再現した野外劇や武将に着目したイベントのシリーズ展開など、古戦場の魅力創出を進めてきました。さらには、アメリカのゲティスバーグ、ベルギーのワーテルローと姉妹協定を締結し、幅広い分野での交流を進めるとともに「世界三大古戦場」として世界に発信しています。

加えて、戦いから420年目となる2020年には、新たなシンボルとなる「岐阜関ケ原古戦場記念館」がオープンします。大型スクリーンやCGを使って合戦をリアルに再現するシアターや、古戦場を一望できる展望機能を備えた施設として整備を進めているところです。

2020年1月には、岐阜県とゆかりの深い明智光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送がスタートします。 光秀やその主君である斎藤道三、織田信長ゆかりの地と、「関ケ原の戦い」で活躍した武将ゆかりの地を重ね合わせると、本県は戦国時代の黎明期からクライマックスに至るまでの多くの武将の魅力を満喫できる歴史観光エリアとなります。お気に入りの武将やご当地の武将に思いを馳せながら、本県の誇る自然や食、伝統文化などをお楽しみいただきたいと思います。

●成田美織の西美濃サイクリング編

歴女美織のポタリング後記

関ケ原サイクリングでは、関ケ原町歴史民俗資料館だけでなく古戦場や陣跡など点在している史跡1つひとつに案内パネルが設置され、目的地までのルートもわかりやすく自転車で巡っていくのが楽しかったです。また最後に笹尾山から眺めた石田三成が見た景色は、それまで自転車で走ってきたルートを見下ろすことができ、達成感を得ることができました。また実際に足を運ぶと雨天ながらも教科書だけでは得られないような臨場感を感じました。

この日はあいにくのお天気でサイクリングコースの全てを周ることができなかったので、もう一度関ケ原サイクリングに行きたいです。

成田美織(なりたみおり)
2017ミスアース群馬代表・全国大会4位受賞 。2017Miss Tourism queen of the year世界大会へ日本代表として出場。各国の出場者たちの投票によって決まるミスフレンドシップ賞を受賞。国内・国外の大会経験で美や健康、コミュニケーション力などを学ぶ。現在はモデル・MCとして活躍
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成田美織のライドハンターズ上野村

しまなみ海道サイクリングバスツアー4月21日発…都心部から両夜行で定番コースに直行

観光バスのトランクルームにスポーツバイクを専用キャリアで搭載し、人気コースまで直行するサイクリングバスツアー。大好評だった「しまなみ海道ライナー」が復活し、4月19日(金)夜出発~20日(土)現地サイクリング~21日(日)午前中帰着の日程で開催される。

1月下旬に正式発表され、参加者募集を開始するというが、ツアー内容や参加料金はほぼ前回同様と想定される。

アジア最高のサイクリングコースとして人気のしまなみ海道。都内から大型観光バスを使って格安に楽しめるサイクリングバスツアーはアクセス手段、愛車の移送、しまなみ海道帰路の移動方法、交通費や滞在費といったコストを一気に解決したオススメツアーだ。

前回は30人が参加。ほとんどがしまなみ初体験で、車内2連泊の長距離旅行もゴール後に温泉施設で汗を流して、帰路はグッスリという人が多かった。

前回は金曜夜に東京駅から新宿駅を経由して出発。およそ2時間ごとの運転手交替とSAでの休憩を取りながら、土曜日朝に広島県尾道市のサイクリング拠点、Onomichi U2に到着した。

Onomichi U2でまずはしっかり腹ごしらえ。おいしいパンが豊富にあり、たまごの調理方法はお好みのものを指定できるのが魅力だ。同施設はサイクリスト向けホテルも備えるが、夜行バスツアーなら宿泊費が不要なこともポイント。

しまなみ海道をいく。サイクリング専用道ではなく、歩行者も利用するので、出会ったときは減速するなどゆとりを持って

サイクリング時は尾道観光協会の現地スタッフがアシスト。手作りマップが配布され、協会スタッフがサポートカーを運転して万全を期した。補給地点のはっさく屋で「はっさく大福」、ドルチェ本店でジェラートが提供されたが、今回も同様のサービスを予定しているという。

前回はすべての参加者がしまなみ海道約90kmを走って今治市にゴール。往復1600kmのツアーを安全に旅した観光バス乗務員は両夜行のため運転士2名体制のうえ、現地待機中にホテルで仮眠を取った。 ホテル宿泊のない両夜行の弾丸ツアーとなるため、ひとりで2席を占有できるゆったりシート(4万9800円)が人気。友だちなど2人組みなら隣同士のシートそれぞれ3万9800円で参加できた。

●最新情報はfacebook自転車ツアー情報「ぺだりえ」

●国際興業のサイクリングバスツアー

伊豆半島を走る…初・中・上級別のおすすめサイクリングコース

サイクリングパラダイス伊豆半島。海と山がこれほど近いところもなく、温泉や特産物も思う存分楽しめる。ただし半島を一周すると200km超なので、東西南北どこかのエリアに定めて走るのがいい。今回は「伊豆のへそ」と呼ばれるど真ん中。結構見落とされがちな穴場である修善寺や狩野川(かのがわ)をのんびり走ってみた。

狩野川沿いの道で1人ひとりファンと併走しながら会話を楽しむ新城幸也(前から4番目)

●初級者コース
狩野川沿いサイクリングコース
距離:往復16km
獲得標高:26m
所要時間:1時間(休憩除く)
発着地:道の駅「伊豆のへそ」 メリダXベース
ルート:伊豆のへそ〜狩野川〜道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」〜狩野川〜伊豆のへそ

ツール・ド・フランス7回完走の実績を持つ新城幸也(バーレーン・メリダ)がつかの間の日本滞在期間を使って、12月2日にファンとサイクリングするという企画があった。チームに自転車を提供するメリダが主催。熱狂的ファン8人の限定ライドで、メリダ製の最新モデルを貸してもらい、憧れのプロ選手と狩野川沿いをおしゃべりしながらのんびり走るというものだ。

発着は修善寺道路・大仁(おおひと)中央IC近くの道の駅「伊豆のへそ」。施設内に「メリダXベース」という巨大なサイクリング拠点があり、eバイクを含む最新モデルがレンタルでき、割引料金で温泉に入ることもできる。参加したファンは狩野川沿いの平たんなサイクリングコースを8kmほど北上し、伊豆縦貫自動車道近くの道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」まで走った。ここにもメリダが経営するサイクリングカフェがあって、店内でドリンクを飲みながら日本のスーパースターを囲んで話を聞く。

道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」で

狩野川は伊豆半島中央部の山々から駿河湾のある北に向かって流れる。川沿いのサイクリングコースは初級者向きで、安全なので家族連れやデートに最適。都内からのアクセスもよく、自動車道を降りたところにサイクリング拠点があることからとても便利。しかも飲食店や日帰り温泉も併設されているので至れり尽くせりだ。

●中級者コース
修善寺奥の院
距離:往復20km
獲得標高:283m
所要時間:1時間20分
発着地:修善寺・大仁
ルート:大仁〜狩野川〜下田街道〜修禅寺(温泉街)〜北又川〜奥の院〜北又川〜修禅寺(温泉街)〜下田街道〜狩野川〜大仁

中級コースは修善寺の温泉街から北又川という支流をさかのぼって奥の院を目指すルートがいい。弘法大師が見つけたという独鈷(とっこ)の湯が観光スポットの中心エリア。ここから西に進むルートは最初こそ勾配がキツいものの、すぐに美しい田園風景を楽しみながらのゆるやかな上りになる。奥の院まで10kmほど。さらに道は続くが、その先は急になり、舗装状態も悪くなるので無理しないほうがいい。帰路の下り坂もスピードはそれほど出ないので、ダウンヒルが苦手な人でも安心だ。

自転車愛好家にとって「修善寺」という地名は親近感がある。東京五輪MTB競技会場の日本サイクルスポーツセンターがあり、隣接する伊豆ベロドロームでは同トラック競技が開催される。ただし本来の「修善寺」である温泉街まで足を伸ばすサイクリストはそれほど多くはない。近いけれど意外と知らない存在なのだ。

道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」のサイクリングカフェで

●上級者コース
だるま山
距離:往復40km
獲得標高:800m
所要時間:3時間30分
発着地:道の駅「伊豆のへそ」 メリダXベース
ルート:伊豆のへそ〜狩野川〜下田街道〜修善寺虹の郷〜県道18号〜だるま山〜県道18号〜修善寺虹の郷〜下田街道〜狩野川〜伊豆のへそ

上級者は修善寺温泉街から県道を西に向かってだるま山を目指す。展望台からは駿河湾の向こうに富士山が望める。さらに健脚派は西伊豆スカイラインなどを使って周回コースを取ると50kmから80kmの山岳ルートを走ることができる。自動販売機などが少ないので携行品は十分に。またこれからの時期は路面凍結しやすく、天気が崩れれば冠雪に見舞われることも。海岸沿いの西伊豆ほど季節風は強くないが、日が傾くと気温も一気に低下する。日没時間や天気予報を確認しながら実施したい。

弘法大師が見つけたという独鈷(とっこ)の湯が観光スポットの中心エリア
新城幸也と一緒に走ったファンが道の駅「伊豆のへそ」で記念撮影

【ロードバイク女子】成田美織の「ライドハンターズin上野村へ行ってきました♪」

11月24日に群馬県上野村で開催された第1回ライドハンターズin上野村へ行ってきました。

ロードバイクを始めたばかり、初級者女子の成田美織です

ライドハンターズとは、

決められたMAP上にある60以上ものスポットを探索しながらサイクリングを楽しむ、
子どもから大人までどなたでも楽しめる探検型サイクルイベント!

第1回目のこの日は、なんと長崎県から駆けつけたサイクリストを含め総勢約100名が参加♪

第1回の開催となるライドハンターズin上野村に各地からサイクリストが集まりました

制限時間内にどれだけスポットを巡り、スポット得点を獲得できるか、さらに、スポットでよりユニークな写真を撮ることや、地域の美味しいものを食べることでポイントを稼ぐことができる”ミッション得点”も多数設けられており、どなたでも楽しめば楽しむほど優勝できるチャンスがあるという、今までにない新感覚サイクルイベントに、私もはじめての参加ということで思いっきり楽しんできました!!

見渡す限りの山!紅葉!そしてピーカンの天気!
上野村絶好コンディションで迎え入れてくださいました。

途中寄った道の駅。こちらもスポットとなっており、多くのサイクリストの姿が

こちらは上野村で古民家Cafeを営業しているyotaccoさんのキッチンカーもスポット。ポイントGET

また、スポットのひとつである新羽神社ではなんと・・・

新羽神社の隣に住む男性が手作りしたというみそ田楽をふるまってくれました

神社近くにお住いの地域の方がアツアツのおでんを用意して待っていてくれました~。

このおでん、上野村の十石味噌や群馬食材こんにゃくを使った群馬名物”味噌田楽”のこと(来年も期待!笑)
甘辛い味噌だれがアツアツのこんにゃくと大根にしみこんで美味しい。

のどかな集落が上野村の魅力です!

とにかくスポットを巡り、ポイントを稼ぐもよし、

地元の美味しいグルメを堪能しながらユニーク写真で加点を狙うもよし、

おみやげを探したり、地元の人たちとの交流を楽しむもよし。

最後には美味しいイノブタ汁をご馳走になりました。

大会MCの杏寿沙さん(中央)と

このイベントで一気に上野村が好きになっちゃいました。

ライドハンターズを通して、知らない地域を思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか?

クルマの往来がほとんどない旧道にて

ライドハンターズin上野村のホームページ(2018年)

成田美織(なりたみおり)
2017ミスアース群馬代表・全国大会4位受賞 。2017Miss Tourism queen of the year世界大会へ日本代表として出場。各国の出場者たちの投票によって決まるミスフレンドシップ賞を受賞。国内・国外の大会経験で美や健康、コミュニケーション力などを学ぶ。現在はモデル・MCとして活躍
成田美織のアメブロ
成田美織のInstagram

サイクリストの隠れた聖地、西上州・上野村で訪れるべき10スポット

山岳サイクリストの聖地、西上州・上野村。神流川(かんながわ)沿いの旧道に点在する昔ながらの集落をつなぐように走ってみるだけで、自転車の気持ちよさを十分に感じることができる。そんな上野村を自転車で訪問して40年になるボクが、この村に行ったら訪れて損はないスポット十傑をご紹介。

上野村役場から自転車で村内をくまなくライドすっぞー!

1 福寿庵(閉店時は道の駅上野へどうぞ)

福寿庵の天ぷらそばセット

これまでいろいろなおそばをいただきましたが、間違いなく福寿庵の「十石そば」はおいしいです。地場のしいたけなどの天ぷらも最高です。ひとつだけ注意したいのが、上野村に10回行って1回しか営業時間にたどり着けなかったことです。定休日は火曜と水曜で、営業時間は11時から。オーダーストップは13時40分とのことですが、売り切れるとお店に入れなくなります。

だからぶどう峠などに1日かけてサイクリングしに行くときは、福寿庵でおそばを食べるのはほぼ不可能。道路をへだてて福寿庵の反対側にある「道の駅上野」が2018年4月に第1期リニューアルして、こぎれいなフードコートが新設されたので、そちらでごはんやソフトクリームを食べるのがいいです。

完全リニューアルされた「道の駅上野」にはなんとフードコートもある!

2 まほーばの森(そこに行くまでが激坂)

まほーばの森へのアプローチは激坂。2kmで200m上るってことは平均勾配10%だ

まほーばの森はきれいに手入れ・掃除が行き届いたコテージを備えたキャンプ&バーベキュー場。4人棟と8人棟があって、夏休みやお盆、土曜日を避ければきわめて安価で利用できます。ボクは毎夏、友だちを誘って、8人で「手ぶらでラクラクBBQ」セットをつけて夏合宿。飲み物は各自持ち込みですが、1人あたり1泊夕朝食込み6000円でおつりがきます。専属シェフが作ってくれる朝食をきれいな本棟のカフェ店内でいただくのですが、これがオンナコドモから歓声が上がるほどオシャレです。

手ぶらでラクラクBBQ。冬は上空が見渡せる原っぱにこたつを出して星空鑑賞ができるらしい

宿泊人数がコテージ収容数を超えたときは寝袋を用意すればいいとのこと。「イノブタ肉」に抵抗があるという同行者がいたので、電話をかければ普通のブタ肉に変更してもらえます。「イノブタったって、あんまり変わらないんさね」と言われましたが、実際に食べてみると「ほどんど変わりません」でした。

清潔なコテージを借りてのサイクリング合宿。夜のバーベキューも楽しい

要注意なのは、ふもとから激坂なんです。距離2kmで高低差200m上ります。さらにはカーナビにまほーばの森の住所を入力すると谷をひとつへだてた旧キャンプ場に案内されます。そこには不二洞という鍾乳洞があって、吊り橋の「上野スカイブリッジ」でつながっているので、徒歩でならまほーばの森にたどり着けるんですが。

森の中のカフェでおいしい朝ごはん

3 乙父のもみじ休憩所(紅葉情報を要チェック)

乙父(おっち)の紅葉スポット。上野村には乙母(おとも)という地名もある

上野村には国道299号となるバイパスが貫通しているんですが、いくつか長いトンネルがあるので、サイクリングは旧道を走るほうが気持ちいいです。上野村役場から西に向かう場合も、旧道を走っていくのがオススメですが、乙父(おっち)の集落の手前に紅葉の名所があって、休憩所としてのあずま屋も建てられています。

見ごろは11月中旬までとのことですが、冷え込み状況から毎年前後するようです。この上野村の旧道は神流川の北側、山の南面を通っているので木々の葉が落ちた初冬までは晴れていたらポカポカとした日の光に恵まれ、風もさえぎられるので桃源郷のようです。路面凍結もそれほどないとのことですが、厳寒期はさすがにシビレルでしょう。

4 宝蔵寺(こんな山の中に…)

宝蔵寺。こんな山の中に立派なお社があるなんて驚き

村の東エリアにある「ヴィラせせらぎ」から野栗沢温泉を目指すルートからちょっと路地を入った先にたたずむお寺さんです。40年にして先日初めて訪問したんですが、古い山門におもむきがあって、こんな山の中の小さなお寺なのになんかとてもいい雰囲気でした。

上野村は古くから林業が盛んですが、江戸幕府に木製のシャクシなどを納める木地師(きじし)をまつっていると、上野村商工会をはじめとしたいくつかのネットに書かれていました。

5 龍神の滝(意外と感激度☆☆☆)

龍神の滝を見たときは「うわあ、スゴい!」と声を出してしまった

龍神の滝は昔から大蛇が住むという伝承がある滝で(ネットで調べました)、2段になって美しい色を見せる滝つぼに流れ込む荘厳で神秘的なシーンが楽しめます。初めて訪問しましたが、それほど期待していなかったこともあり、かなり感激しました。じつはその手前に野栗川の治水用の堰があって、「おー、これが龍神の滝か」と勘違いしたんですが、もっと先に進んでみるとホンモノがありました。それだけに感動もひとしおでした。

その手前に野栗キャンプ場があって、夏場は手つかずの自然の中で野外生活が楽しめそうですね。

6 すりばち荘(自転車ツアーもやってます)

すりばち荘。四方を山に囲まれている上野村は「すりばちの底にある」と言われていたからだ

野栗沢の集落を上っていくとひっそりとたたずむ旅館がすりばち荘。その存在は30年以上前から知っていて、自転車雑誌『サイクルスポーツ』で上野村サイクリングを掲載したときも、この旅館のたたずまいを背景に撮影した記憶があります。1泊2食で7350円からと上野村のホームページに掲載されています。ちなみにWiFiつかえます!

登山客や釣り客、バイクのツーリストや山岳サイクリストの利用が多く、すりばち荘ホームページには「アオバトと自転車の宿」とうたわれています。この旅館を拠点としたサイクリングツアーも行われています。自転車修理サービス、食事、宿泊、温泉入浴込みで1万円。室内に自転車持ち込み可能。

「自転車修理サービスはカフェ神梛で行います」と記載されています。カフェ神梛(かんな)とは道の駅上野近くの国道沿いにある「自転車カフェ」なんですが、2018年10月に訪れたときは休業中で、「ダイニングバーに改装中です」という張り紙を見た気が…。

7 上野村ふれあい館(得点量産のチャンス)

川の駅で休憩。塩焼きやソフトクリームで疲れをいやす

上野村には勝山に「道の駅」がありますが、西の方の楢原に「川の駅」もあって、その一角を占める上野村ふれあい館ではトイレ休憩や飲食、おみやげ購入の拠点として気軽に使えます。階段を降りると神流川にアクセスできるので、ビンディングシューズのサイクリストが流れにタッチできる唯一の場所かも。WiFiも完備されています。

施設内にはおみやげやソフトクリーム、アユの塩焼き(夏季限定)を販売する「上野村ふれあい館」、手作りの木工品を販売する「クラフトマンショップこかげ」、手作り体験ができる「森の体験館」、郷土玩具1万5000点を集めた「森のギャラリー」があります。

11月24日に開催されるライドハンターズin上野村では得点を量産できるポイントとなるので、ここを目指すのが賢いですね。

8 Café Yotacco(現在軽トラ営業中)

運がよければ見つかる軽トラ営業中の「cafe yotacco」

勝山の福寿庵がある集落の一角、古民家カフェがあるのですが、自宅を兼ねたカフェは現在小さなお子さまがいるので休業中。そのため海外サイクリング経験豊富なご主人が軽トラで移動カフェをしています。運がよければ、例えば川の駅駐車場の一角などで見つけることができます。

サイクリング時の補給食として万能の「つとっこ」

小豆栽培などをする農業家で、それを使った郷土料理「つとっこ」がオススメ。「ちまき」のようなもので、栃の葉にもち米と小豆を包み込んで蒸して作ります。塩加減はご主人の力量で、ボクが訪ねたときは「ちょっとしょっぱくなっちゃたかな」と謙遜していましたが、ぶどう峠までサイクリングしていって食べたときは、その塩味が胃にしみました。包装も自然のものなので、ひと目のつかない土の中に埋めとけば持ち帰る必要もありません。

いつどこに出現するかはYotaccoのfacebookページでチェックしましょう。

9 やまびこ荘(日帰り温泉も利用可)

やまびこ荘近くの渓流にて

下仁田に向かう塩之沢峠の中腹にある、かつての国民宿舎がやまびこ荘で、現在は上野振興公社が運営しています。村の東部にある「ヴィラせせらぎ」と同様の形態のようで、どちらも気持ちのいい露天風呂があるのが特徴。「ヴィラせせらぎ」は夏場などの団体貸し切り宿泊時は日帰り入浴できないことがあるのに対し、やまびこ荘は当日訪ねていっても利用できるのが便利です。

旧道からやまびこ荘にいたるルートはクルマの往来こそ多少あるものの、きれいに舗装された道路で、気持ちよくサイクリングできます。やまびこ荘からの下り坂もそれほど急ではなく、初級者でスピード感が楽しめるはず。

また、やまびこ荘からさらに上っていくと「みかぼスーパー林道」の入口に到達します。現在は舗装済みで、ロードバイクでも周回コースを取って走りごたえのある山岳サイクリングができるようですよ。今度、行ってみよう!

10 しおじの湯(ここは桟敷でダムカレー!)

ぶどう峠まで激走したサイクリストがしおじの湯に到着

ぶどう峠のアプローチにある浜平温泉には、かつて「奥多野館」という一軒宿があって、山岳サイクリストにこよなく愛されていましたが、現在は廃業。その近くに日帰り温泉の「しおじの湯」がオープンしました。500円で入浴できるのもうれしいんですが、この施設のいいところはさっぱりしたあとに河原に面した桟敷で食事が楽しめること。基本的にはお昼時と夕方にしか食堂が営業していないと案内されているんですが、お願いすると用意してくれることも。というか、いつも提供してくれます。それも素朴な山村のよさなのかも。
しおじの湯の桟敷席

しおじの湯の食堂に行ったら「ダムカレー」がオススメ

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しまなみ海道 日本で一番人気のサイクリングコースはだれでも楽しめる!

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」はサイクリングコースが完備された巨大な橋が連続する。瀬戸内海に浮かぶ島々を満喫できるルートは、日本のみならずアジア諸国からもサイクリストが走りにやってくる。尾道駅から最初の向島までは渡船を使うのだが、その後は6つの大橋を走って今治駅まで約80kmだ。

しまなみ海道をいく。サイクリング専用道ではなく、歩行者も利用するので、出会ったときは減速するなどゆとりを持って

推奨サイクリングコースの道路脇には水色のラインが塗装してあって、「今治まで76km」などと案内がある。コースのほとんどはこの水色ラインがあるので、それをなぞっていけば迷うことなく四国に到着できるというわけだ。ちなみに道路の反対側にも水色ラインがあって、こちらのほうは「尾道」までの残り距離が表示されている。

生口(いくち)島の瀬戸田という海岸線にある手作りジェラート「ドルチェ本店」はサイクリングの休憩ポイントとしても大人気。店の前にはスタンドのないロードバイクを倒さずに駐輪できる設備がある

特筆すべきなのは、尾道市と今治市の両方に世界最大の自転車メーカー、ジャイアントのショップがあること。ここでは最新のカーボンバイクを含むスポーツ自転車がレンタルでき、しかも借りた自転車を乗り捨てることも可能だという。貸し出しや乗り捨てにはお金がかかるが、手ぶらでサイクリングできるというのも魅力だ。

まず尾道から向かい側に見える向島(むかいしま)に渡るのだが、橋を自転車で通行するのに唯一不向きなため渡船を利用する。駅近くやその東側などいくつかの渡船がある。大人100円、自転車持ち込み10円。所要時間は約4分

しまなみ海道サイクリングデータ
●スタート=JR山陽本線尾道駅/ゴール=JR予讃線今治駅
●走行距離=77.5km
●所要時間=5時間
●駐車場=尾道駅周辺に駐車場あり(有料)

●コース状況
難易度 やさしい★★★★★むずかしい
起伏   平たん★★★☆☆キツい
交通量  少ない★★☆☆☆多い
コンビニ・売店=公園、道の駅など要所にあり
トイレ=サイクリングコースなどにあり

①尾道駅=7.5km=②向島・立花臨海公園=8.0km=③因島フラワーセンター=19.6km=④生口島サンセットビーチ=5.9km=⑤大三島・多々羅しまなみ公園=9.0km=⑥伯方島・マリンオアシスはかた=14.3km=⑦大島・吉海サイクリングターミナル=6.7km=⑧今治・サンライズ糸山=6.5km=⑨今治駅

初級者でものんびりとしたサイクリングが楽しめる

大三島にある大山祇(おおやまづみ)神社。尾道〜今治間のサイクリングコースと外れるが、自転車道が整備してあるので寄り道もできる

コースの特徴
●整備されたしまなみ海道サイクリングロードをメインとして走る。いろいろなスポットで無料のサイクリングマップを配布しているうえに、コース上の案内標識も多く、迷うことなく安心して走れる。
●しまなみ海道沿線の各自治体ではレンタサイクルを運営しているので、気軽に自転車の旅が楽しめる。

コースガイド
①尾道駅〜向島・立花臨海公園
尾道から渡船で向かい側に見える向島(むかいしま)に渡る。自転車をそのままの状態で船に持ち込むことができる。所要時間は約4分。立花臨海公園は因島大橋のふもとにある。
②向島・立花臨海公園〜因島フラワーセンター
およそ50mの高低差がある因島大橋を渡って因島(いんのしま)へ。サイクリングロードの標識に従い、島の北側を走ってフラワーセンターへ。
③因島フラワーセンター〜生口島サンセットビーチ
生口橋を渡って、島全体が美術館となって美術作品が点在する生口島(いくちしま)へ。島の北側を走ればサンセットビーチへ。南側を走るルートもある。
④生口島サンセットビーチ〜大三島・多々羅しまなみ公園
多々羅大橋で大三島(おおみしま)へ。島々を結ぶ橋の途中からは大小さまざまな船や島が見える。多々羅しまなみ公園には「しあわせの鐘」がある。鐘を鳴らすとだれでも「しあわせ」になれるという。
⑤大三島・多々羅しまなみ公園〜伯方島・マリンオアシスはかた
大三島橋を渡って伯方島(はかたじま)へ。製塩業が盛んなところ。伯方(はかた)の塩ソフトクリームが有名。
⑥伯方島・マリンオアシスはかた〜大島・吉海サイクリングターミナル
伯方・大島大橋を渡って大島へ。島の中央をまっすぐに進むこともできるが、北側を行くことも可能。ただし上りが厳しい。3kmの激坂を上って亀老山展望公園に行けば、絶景を見ることができる。
⑦大島・吉海サイクリングターミナル〜今治・サンライズ糸山
長さ6.2kmの来島海峡大橋を渡れば愛媛県今治市に到着。サンライズ糸山にはサイクリングターミナルや宿泊施設がある。
⑧今治・サンライズ糸山〜今治駅
下り基調の道を走って今治市内へ。

生口(いくち)島はレモンやデコポンなどの柑橘類が沿道の露店などで販売されている。甘酸っぱい味はサイクリング途中の疲れを一気に吹き飛ばしてくれる

「伯方の塩」で知られる伯方島では「塩アイス」を堪能。食べてみると普通のソフトクリームと違和感のない舌触りだが、わずかなしょっぱさが後味としてあってクセになりそう。道の駅「伯方S・Cパーク」で味わえる

世界に誇れる自転車の楽園作りを目指している愛媛県は、自転車マナー先進県を打ち出し、2013年7月には「ヘルメット着用義務」条例を施行した。もちろん万一に備えて自らの身を守るためには広島県内でもヘルメットを着用すべきだが、しまなみ海道を走る際には必ずヘルメットを携行するか、ジャイアントストアでレンタルしよう。

かつての港湾倉庫を改修したOnomichi U2はサイクリストにとってなじみのある施設になった

Onomichi U2のサイクリスト向けホテル

Onomichi U2の朝食はタマゴの調理方法が指定できる

宅配便で送る
愛車で走りたいけど、輪行していくのはイヤだなあという人にとって都合がいいのは、出発地となる尾道市の「サイクル専用ホテル」に宿泊すれば、宅配でホテルまでロードバイクを送れること。宅配料金関東地方在住で往復1万円程度で、しかも「サイクル専用ホテル」では移送用の段ボールを預かってくれる。
配送用段ボールや緩衝材がついた自転車配送システムを利用すれば、目的地に手ぶらで行くことができる。ネットでカンタン申し込み、自宅に届いた段ボールに自転車を入れれば、集荷と配達はおまかせでやってくれる。
まず自宅に配送キットを送ってもらい、その自宅と広島県尾道市のホテルを往復で配送してもらった。配送キットは3400円。キットは何度か使えるので、2回目以降は不要。すでに段ボールやハードケースを持っているのなら往復の配送料のみでいい(追加料金が必要なモデルもある)。

●自転車専用宅配便「シクロエクスプレス」

大三島に上陸してすぐにある道の駅「多々羅しまなみ公園」には、鐘を鳴らすと幸福が訪れるという「しあわせの鐘」がある

海の幸で大満足!

輪行で行く
輪行袋に車輪を外した自転車を収納すれば、手数料なしで電車とバスに持ち込める(バスは不可)。薄手の輪行袋は傷つけないように収納するテクニックが必要なので、今回はクッション性のある輪行バッグを使用した。両輪を外してバッグの両サイドにあるポケットに収納。フレームは中央に突っ込むだけ。これならだれでも比較的短時間で輪行することができる。新幹線に輪行袋やバッグを持ち込んだときは、できるだけ車両最後尾の座席を確保し、背もたれと壁の間に置きたい。

最後の大島では亀老山に上ってみるのもオススメ。自転車コースガイドの表紙によく登場する来島海峡大橋が望める

大三島の浜辺にある廃校になった小学校の校舎はなんと泊まることができる。木村佳乃主演の映画「船を降りたら彼女の島」のロケ地でもあるという

尾道駅前の輪行スペース
JR山陽本線の尾道駅が本州側の起点となる。駅コインロッカーの隣には屋根付きの「自転車組立場」が用意されている。さすがしまなみ海道のスタート地点だ。取材日も遠くから来たサイクリストが何人か自転車を組み立てていた。駅周辺のスポットでは無料のサイクリングマップが配布されるので必ずもらっておこう。それぞれの区間の距離や、トイレとコンビニの場所も掲載されている。

瀬戸内海トライアングルサイクリングも面白い。尾道でロードバイクをピックアップして初日は今治までの90km。市内のホテルに泊まって、名物の焼き鳥を食べ、2日目は渡船を使って「とびしま海道」へ。このルートも広島本土まで大橋でつながっているので、別の景色を楽しみながら戻ることになる。尾道に戻る国道2号は交通量が多そうだが、なんとかなるかな?

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2020東京五輪最初の決勝種目、自転車競技男子ロードレースのコースを走ってみた

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2020東京五輪最初の決勝種目、自転車競技男子ロードレースのコースを走ってみた

2020東京五輪最初の決勝種目となるのが自転車競技の男子ロードレース。招致活動時の皇居前発着案から、雄大な富士山を背景とした山梨・静岡両県を走る山岳コースに変更された。舞台となる富士山麓を走るサイクリングバスツアーも企画されるので、五輪代表選手よりも先に走りに出かけてみよう。

雄大な富士のすそ野を走る

2年後に迫った東京五輪の自転車ロードコースは大会組織委員会から正式に発表されていないが、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザをスタートし、山梨県の山中湖周辺や富士山麓を走って静岡県小山町にある富士スピードウェイにゴールするコースが国際オリンピック委員会に承認されている。7月24日が五輪開会式で、翌25日から29日までがロード競技。競技初日の25日に男子ロードが開催されるのが慣例だ。2020年のツール・ド・フランスはそのため大会日程を1週間前倒しして6月27日に開幕。7月19日に終幕するように配慮している。

東京が五輪招致を決めた時点では皇居前をスタート・フィニッシュとした都心部のコースが計画されていたが、交通渋滞を回避する対策やコスト面で暗礁に乗り上げ、1964年の東京五輪と同様に東京西部をスタートする方針に変更。自転車競技の統括団体である国際自転車競技連合からも「日本の象徴であるような景観をバックにレースしてほしい」という要望があったとされる。

これを受けて大会組織委員会はスタートを東京都調布市にある武蔵野の森総合スポーツプラザに。バドミントンと近代五種が行われる施設で、サッカーとラグビーの一部試合が行われる東京スタジアム(味の素スタジアム)もここにある。スタートしてすぐに多摩川を渡り、神奈川県相模原市を経由して、「道志みち」へ。山中湖や富士山麓をめぐり、ワールドワイドオリンピックパートナーでもあるトヨタが所有する富士スピードウェイにゴールする。

男子は259km超、女子は100kmほど短くなるが、山中湖や富士山麓の周回数で距離を調整するようだ。同じロード種目のタイムトライアルも、富士スピードウェイ周辺にコースを移す。

御殿場から富士山五合目御殿場口に向け、樹海を突き進む

●実際に走ってみた
富士山麓を実際に走ってみると、樹海から見え隠れする富士山が美しくとても気持ちいい。群馬や長野によくあるつづら折りの激坂はないが、どこまでも一定の斜度が続く広大なすそ野はそれなりにキツい。標高の低いところは樹海が強烈な日差しをさえぎってくれるが、高度を稼ぐと一気に視界が開けて日本一の山が視界に飛び込んでくる。日本で開催される五輪の大舞台にふさわしいと感じる。

富士山の山すそを走る一周道路は路肩が広く、自転車も走りやすい。コンビニや自販機はほとんどないので、これからの季節は補給食と水分を十分に携行する必要がある。また、東京五輪自転車競技の舞台となったことで静岡県東部の自治体連合が「富士山麓をサイクリストの聖地とし、レガシーとして育てていこう」と一致団結。オススメしたいサイクリングコースの設定や案内役の育成などを推進している。

●富士山麓を走るバスツアーも
東京五輪のコース一部を走るサイクリングバスツアー「富士山周遊コース2018」が9月1日に催行され、その参加者募集が始まった。富士山麓をおよそ3分の2周する約74kmの行程で、小山町の温泉施設にゴールする。食事や補給食・入浴料など込みで1万5800円。地元サイクリストがツアーガイドとしてアシストしてくれるので初級者向き。主催は国際興業。詳細は「サイクリングバスツアー」で。

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