マルコス・ガルシアがツアー・オブ・ジャパンで初の総合優勝

2015年の初出場から4度目の挑戦で、キナンサイクリングが初の個人総合優勝者を輩出。チームにとってシーズン最大目標の1つであるツアー・オブ・ジャパンで、マルコス・ガルシアが初めて総合優勝を挙げた。リーダージャージを守り抜き、最高の栄誉を勝ち取ってチーム総合でも1位を堅守。個人・チームともに頂点に立ち、力をもって今大会の主役であることを証明した。

ツアー・オブ・ジャパン東京ステージでグリーンジャージのガルシアを援護してゴールを目指すキナンサイクリング ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

大会をとおしてキナンは各選手がそれぞれに役割をまっとうし、個人・チームともに存在感を発揮してきた。大阪・堺で5月20日に開幕して以来、同日の堺国際クリテリウムで中島康晴が3位に入ったのを皮切りに、南信州での第5ステージでトマ・ルバが、富士山ヒルクライムの第6ステージでガルシアがステージ優勝。ルバの勝利以降、チームにグリーンのリーダージャージがもたらされ、翌日にはガルシアへと引き継がれた。加えて、第5ステージ以降チーム総合でも首位に立ち、選手層の厚さも示した。

前日の26日に伊豆で行われた第7ステージは獲得標高が約4000mと山岳ステージに匹敵する難コースで行われたが、アシスト陣の好走もあり終始レースをコントロール。終盤はガルシアが自らライバルの攻撃を封じ、個人総合優勝に王手をかけた。このステージを終えた時点での総合成績では、トップのガルシアだけでなくルバが個人総合3位に続いている。

ファイナルを飾る第8ステージは日比谷シティ前をスタートし1.2kmのニュートラル走行を含むワンウェイルートを経て、大井埠頭のサーキットコースへと入っていく。1周7kmを14周回。レース全体では112.7kmで争われる。コースはオールフラットで、スピード感あふれるダイナミックなレースが展開される。勝負はスプリントに限らず、逃げ切りが決まるケースもあり、あらゆる展開を想定して臨むことが求められる。

キナンはガルシアのリーダージャージをフィニッシュまで運ぶことが絶対的なミッション。残りの5選手がライバルチームの動きを見ながら、ガルシアの個人総合優勝、同時に首位に立つチーム総合での1位に向かって進んでいくことになる。

緊張感の中でスタートが切られたレースは、序盤からキナンにとってねらい通りの展開となる。サーキットコースに入るとともに3選手がアタック。いずれも総合成績に関与していない選手とあり、この動きを容認。キナン勢がメイン集団の統率を図り、それ以上の飛び出しは許さない。序盤はサルバドール・グアルディオラを中心にペーシングを図り、タイム差は約3分とする。

こうして淡々と進行していくが、レース中盤を前にスプリントフィニッシュをねらう数チームがアシストを出し合い、逃げグループとのタイム差を少しずつ埋めていく。キナン勢としては、他チームにコントロールを任せられる好状況へと変化。集団前方で隊列を組みながら、ライバルチームの動きのチェックに終始する。この状況は後半に入っても続いた。約1分30秒差と逃げを射程圏内にとらえつつも、一気にペースアップする流れではなかったこともキナン勢にとっては幸い。総合成績にかかわるような動きは見られず、ガルシアを安全に走らせることに集中しながら、フィニッシュまでの残り距離を減らしていった。

結局、逃げは最終周回に入る直前で吸収。代わってカウンターアタックを仕掛ける選手が出たものの、これも労せず捕まえ、レースは定石通りスプリントにゆだねられることに。キナン勢はガルシアの危険回避を図りながら、メンバーが近くに固まってフィニッシュを目指した。

そして、ついに歓喜のときがやってきた。スプリント勝負が繰り広げられた後方で、キナンメンバーがガルシアの個人総合優勝を喜び合いながらフィニッシュラインを通過。ガルシアも近くにいたメンバーと手を取りながら、王座確定の瞬間を迎えた。

チーム創設4年目、これまで手が届きそうで届かなかった国内最大級のツアータイトルをようやく獲得。終わってみれば、ステージ2勝に、個人・チームともに1位を獲得。個人総合においてはガルシアの優勝に続き、ルバも3位の座を守った。ガルシアにとってステージレースの個人総合優勝は、2017年9月のツール・ド・北海道以来2回目となる。また、チーム総合の表彰ではメインスポンサー「キナン」角口賀敏会長もゲスト登壇。活躍した選手たちとともに会場に集まったファンから大きな祝福を受けた。

今大会のキナンは順位的には目立たなかったステージも含め、予定していたとおりにレースが運び、ねらっていたステージできっちりと結果を残したことが、最高の成果につながったといえる。また、難コースに多くの選手が苦しめられた中、キナンは6人全員が完走。チーム加入1年目の山本大喜と新城雄大も十二分に機能し、ライバルチームに対して数的優位な状況を作り出したことも、勝因の1つとして挙げられそうだ。

チーム登録における上位カテゴリーの、UCIワールドチーム、同プロコンチネンタルチームから強豪も参戦し、いつになくハイレベルな戦いだった2018年のツアー・オブ・ジャパン。キナンにとっては目標達成にとどまらず、今後のビッグレースでの戦い方やチーム力の指標となる価値あるシリーズとなった。力のある選手がそろうチームにあって、今回の結果が出走メンバーだけでなく、メンバー外となった選手たちも含めた全体の底上げにもつながることだろう。

5月に入り、上旬のスリランカTカップに続くUCI公認国際レースでの立て続けの勝利。この波に乗って、たちまちやってくる次の戦いに挑むことになる。5月31日からはツール・ド・熊野が開幕。チーム本拠地である熊野地域での年間最大のチームイベント。2018年は第20回記念大会。ねらうはもちろん個人総合優勝だ。なお、この大会に臨むロースター(出場選手)は一両日中に発表する予定となっている。

ツアー・オブ・ジャパンを制したガルシア(中央)とチーム優勝のキナンサイクリング ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

ツアー・オブ・ジャパン第8ステージ結果(112.7km)
1 マルティン・ラース(エストニア、チームイルミネイト) 2時間23分12秒
2 アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +0秒
3 アイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ)
4 黒枝士揮(愛三工業レーシングチーム)
5 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)
6 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
28 中島康晴(KINAN Cycling Team)
29 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
31 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
34 新城雄大(KINAN Cycling Team)
35 山本大喜(KINAN Cycling Team)
37 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)

ツアー・オブ・ジャパン個人総合時間
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 19時間57分25秒
2 ヘルマン・ペルシュタイナー(オーストリア、バーレーン・メリダ) +35秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +53秒
4 クリス・ハーパー(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +1分27秒
5 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) +1分40秒
6 サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +1分55秒
17 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +5分0秒
54 山本大喜(KINAN Cycling Team) +48分11秒
57 中島康晴(KINAN Cycling Team) +52分21秒
65 新城雄大(KINAN Cycling Team) +1時間5分28秒

ポイント賞
1 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 110pts
4 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 41pts
19 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 18pts
26 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 13pts
46 新城雄大(KINAN Cycling Team) 6pts

山岳賞
1 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) 24pts
4 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 15pts
17 新城雄大(KINAN Cycling Team) 3pts

チーム総合
1 KINAN Cycling Team 59時間58分13秒

マルコス・ガルシア

マルコス・ガルシアのコメント
最終ステージについては、チームとしてよいプロトンコントロールができたと思う。逃げの3人をよいタイミングで行かせることができ、ねらっていたとおりのレース展開にすることができた。そしてなにより、個人総合優勝を果たせたことがとてもうれしい。(第5ステージでの)トマのステージ優勝に始まり、翌日の富士山では自分が勝つことができた。チームとしてはこれ以上ない出来になった。この勝利はチーム全員の働きがあったからなしえたもの。ライバルチームの動きをしっかりと読んで動いてくれたことにありがとうと言いたい。クイーンステージと考えていた伊豆(第7ステージ)でのみんなの働きは本当に素晴らしく、心から感謝している。

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日本各地をめぐり熱戦を繰り広げているツアー・オブ・ジャパン。大会は終盤戦へと突入し、5月26日は静岡県伊豆市で第7ステージが行われた。日本サイクルスポーツセンターを主会場とする120.8kmのレースは、今大会の総合争いの行方を決定づけるのにふさわしいレースが展開された。マルコス・ガルシアを個人総合のトップに送り出しているキナンサイクリングは、終始リーダーチームとしてのプロトン(メイン集団)での役割を果たし、ガルシアのリーダージャージを堅守。アシスト陣の好走もあり、鉄壁のレースコントロールを見せた。

ツアー・オブ・ジャパン伊豆ステージで首位を守ったマルコス・ガルシア ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

前日、富士山須走口五合目を目指したヒルクライムの第6ステージで、キナンはガルシアが3度目の挑戦で悲願のステージ優勝。残り約7kmで飛び出し、後続を寄せ付けない圧倒的な登坂力を見せつけた。その走りで個人総合でも首位に浮上。第5ステージの逃げ切り勝利でグリーンのリーダージャージに袖を通したトマ・ルバから、その座を引き継いだ。ルバは個人総合3位、両者のケアをしながらも自身のリザルトも安定しているサルバドール・グアルディオラが同6位につけ、チーム総合でも他チームに5分以上の差をつけてトップに立っている。

また、富士山ステージでは序盤に中島康晴、山本大喜、新城雄大の3選手が絶妙なペーシングを見せ、本格的な上りまでに逃げていた選手たちを吸収。クライマーたちによる力勝負に持ち込むお膳立てを演じた。

続く第7ステージは、日本サイクルスポーツセンター内のサーキットコースがメインとなる通称「伊豆ステージ」。2018年から修善寺駅前を出発してのパレード走行が行われ、その後ワンウェイルートを経て、1周12.2kmのサーキットへと入る。周回数は9回。テクニカルなコーナーやアップダウンが連続する難コースは、山岳ステージに匹敵するレベル。総合争いにおける最終決戦の舞台となり、有力チームが捨て身の攻撃に出ることが通例。2018年もサバイバルレースが予想される。キナンとしては、何よりもガルシアのリーダージャージを守り抜くことが最大のミッションとなる。

正式スタートと同時に激しいアタック合戦となったレース序盤。ときに10人以上が数秒先行する場面もあったが、早々にレースのコントロールを担ったキナン勢がしっかりと対処。個人総合で上位をゆく選手や、大人数の逃げは許さず、アタックする選手の動きを見定める。その間、個人総合で35秒差の2位につけるヘルマン・ペルシュタイナー(オーストリア、バーレーン・メリダ)のアタックがあるも、これはガルシア自らがチェック。ライバルの動きは決して許さない姿勢をチーム全体で示す。

プロトンを統率するキナン勢が逃げを容認したのが2周目の終盤。6人がレースをリードすることとなるが、その中で個人総合で上位につける選手はガルシアから2分53秒差。キナン勢は逃げグループを先行させて、有力選手がひしめくメイン集団の動きを落ち着かせることに努める。

逃げグループとメイン集団との構図が決まってからは、ルバやグアルディオラに加えて、中島、新城、山本らもペーシングを行い、前とのタイム差を約3分で推移させる。レース後半に入り、その差を少しずつ縮めて調整していくが、無理に追い上げることはせず、ライバルの動きを見ながら進んでいく。

7周目に入って逃げグループが崩れて、先頭をいくのは3人となる。一時メイン集団とのタイム差が再び3分となるが、ここは慌てずキナン勢のコントロールで安全圏へと戻していく。距離を追うごとにアシストを減らしていくが、終盤からは満を持してグアルディオラとルバが集団牽引を本格化。ライバルにとってはそう簡単には攻撃ができない状況を作り出していった。

そしてレースはいよいよ最終周回へと突入。逃げる3人とメイン集団との差は1分45秒。先頭の3選手はガルシアとの総合タイム差に開きがあることから、キナン勢としては逃げ切りを容認する構え。それ以上に、わずかな可能性に懸けて攻撃を繰り返すペルシュタイナーへのチェックが最優先となる。ここからはガルシアが自ら反応し、アタックを阻止していく。

逃げの3人はそのままステージ優勝争いへ。それから1分18秒後、メイン集団が最後の直線へとやってきた。わずかな上り基調の最終局面は、ガルシアにとっては問題なし。ペルシュタイナーら総合上位陣と同集団でフィニッシュラインを通過。リーダージャージのキープが確定。総合タイム差を縮められることなく、難関ステージを乗り切った。

ガルシアらのグループからわずかに遅れたルバだったが、こちらも個人総合3位をは変わらず。総合表彰台に2人が王手をかけることとなった。加えてチーム総合でも首位を保っている。

そのほか、キナン勢はグアルディオラ、山本、新城、中島の順でフィニッシュへ。グアルディオラは総合順位を落とすこととなったが、自身の成績を犠牲にしても大切なリーダージャージへの執念を見せて、チームに貢献。前日に続き、キナンの角口賀敏会長夫妻、角口友紀・同社長夫人家族が駆け付けた中でパーフェクトなレースを選手たちが演じた。

20日に始まった大会は、華やかなレースを続けながら東へと進んできた。そして28日、ついに最終目的地の東京へと到達する。最後となる第8ステージは、日比谷シティ前をスタートし1.2kmのニュートラル走行を含むワンウェイルートを経て、大井埠頭のサーキットコースへと入っていく。1周7kmを14周回。レース全体では112.7kmで争われる。コースはオールフラットで、スピード感あふれるダイナミックなレースが展開される。セオリーではスプリント勝負だが、これまで何度か逃げ切りが決まったケースもあり、選手たちの思惑が行き交うステージとなりそう。

キナンとしては、ガルシアのリーダージャージをフィニッシュラインまで運ぶことが最大のミッション。レース中のトラブルやアクシデントを避け、いかにセーフティーに走り切るかがポイントになる。悲願のツアー・オブ・ジャパン制覇に向けて、より集中してレースへと臨む。

ツアー・オブ・ジャパン第7ステージ結果(120.8km)
1 グレガ・ボレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 3時間29分53秒
2 クリス・ハーパー(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +0秒
3 フェリックス・アレハンドロ・バロン(コロンビア、チームイルミネイト)
4 ベンジャミン・ベリー(カナダ、イスラエルサイクリングアカデミー) +1分18秒
5 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チームUKYO)
6 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)
11 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
18 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +1分25秒
23 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分11秒
47 山本大喜(KINAN Cycling Team) +15分37秒
63 新城雄大(KINAN Cycling Team) +22分22秒
64 中島康晴(KINAN Cycling Team)

個人総合時間
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 17時間34分13秒
2 ヘルマン・ペルシュタイナー(オーストリア、バーレーン・メリダ) +35秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +53秒
4 クリス・ハーパー(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +1分27秒
5 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) +1分40秒
6 サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +1分55秒
17 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +5分0秒
54 山本大喜(KINAN Cycling Team) +48分11秒
58 中島康晴(KINAN Cycling Team) +52分21秒
66 新城雄大(KINAN Cycling Team) +1時間5分28秒

ポイント賞
1 グレガ・ボレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 107pts
4 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 41pts
17 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 18pts
22 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 13pts
37 新城雄大(KINAN Cycling Team) 6pts

山岳賞
1 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) 24pts
4 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 15pts
17 新城雄大(KINAN Cycling Team) 3pts

チーム総合
1 KINAN Cycling Team 52時間48分37秒

マルコス・ガルシア

マルコス・ガルシアのコメント
序盤からハイペースのレースになったが、途中からチームとして集団を落ち着かせて逃げとのタイム差を調整していった。3選手の逃げ切りはまったく問題がなく、チームのプラン通りにレースを進められたことがより重要だと考えている。昨年ステージ優勝を挙げた伊豆だけれど、今年はまったく違った状況でこの日を迎えたから、ステージ優勝は特に考えず、リーダージャージのキープを最優先に臨んだ。チーム、そして私を信じてくれているキナンの角口賀敏会長には心から感謝を伝えたい。今日はチームメートが最初から最後まで働いてくれて、私としては楽にレースを終えることができたと感じている。

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ツアー・オブ・ジャパンの最難関である富士山ステージが5月26日に静岡県小山町で開催され、キナンサイクリングのマルコス・ガルシアがフィニッシュまでの約7kmを独走。後続を一切寄せ付けない圧倒的な強さで悲願の富士山ステージ優勝を飾った。これにより、チーム内でリーダージャージが引き継がれ、前日に首位に立ったチームメートのトマ・ルバからガルシアの手に渡った。この第6ステージは新調されたコースセッティングのもと、ふじあざみラインの5合目を目指すヒルクライムレースとして行われた。

マルコス・ガルシアがツアー・オブ・ジャパン富士山ステージで圧倒的な勝利 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

大会中盤戦から勢いが増したキナン勢の戦いぶり。チーム力を示す結果として前日の第5ステージ、南信州でルバが逃げ切りでステージ優勝。さらにはリーダージャージを獲得。個人総合で2位以下に1分以上の差をつけ、チーム内ステージ上位3選手のタイム合算で競うチーム総合でも首位に浮上。個人・チームともに最高のポジションで残るステージを戦うことになった。

そして迎えたこの日の富士山ステージ。キナン勢はリーダージャージとチーム総合のキープを念頭に置きつつ、山岳スペシャリストのガルシアでの上位進出もねらう構え。中島康晴、山本大喜、新城雄大の日本人ライダーがレース序盤を構築し、本格的な上りに入ってからはルバ、ガルシア、サルバドール・グアルディオラに勝負を託すことになる。

これまで数多くの伝説が生まれ、総合争いでも決定的瞬間が訪れた「ふじあざみライン」の上り。2018年からコース変更がなされ、2020年東京五輪個人ロードのフィニッシュ地点である富士スピードウェイの西ゲートからスタート。しばらく進んだのち、登坂距離11.4km、平均勾配10%、最大勾配22%のふじあざみラインへと入っていく。そしてフィニッシュは、富士山須走口5合目。レース距離はこの大会のロードレースステージにおいては最短の32.9kmとなる。

ツアー・オブ・ジャパン富士山ステージに挑むキナンチーム ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

正式スタートが切られると2選手が逃げを試みる。これを容認し、メイン集団のペーシングを図ったのはキナン。中島、山本、新城の3選手が先頭交代を繰り返しながら、安定したペースで進行。途中1人を逃がしたが、大勢に影響しないと判断し、そのまま3選手の逃げグループとして先行させる。一時は約1分となった逃げグループとのタイム差だったが、キナン勢の絶妙なペースコントロールもあり、徐々にその差が縮まっていく。ふじあざみラインに入ると同時に逃げていた3人をキャッチし、本格的な上りへと入っていった。

スタート直後から集団を牽引したキナン勢3選手が役目を終えると、レースはいよいよサバイバルに。集団から1人、また1人と後退し、力のある選手だけが生き残る状態となる。フィニッシュまで残り9kmを切ったところで、クリス・ハーパー(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネス)がアタック。2kmほど先行させたところで、メイン集団に決定的な動きが訪れる。動いたのはガルシアだ。

勢いよく集団から飛び出すと、グイグイと厳しい上りを突き進んでいく。すぐにハーパーをパスし、独走へと持ち込む。一定ペースを保って上るメイン集団にはルバとグアルディオラが待機。先を行くガルシアとは1分前後のタイム差で推移したが、終盤にかけてその差は広がることに。その間、メイン集団から追走をねらう選手の飛び出しがあったものの、ガルシアに追いつくまでには至らなかった。

登坂力の違いを見せつける格好となったガルシアの独走劇。最後までスピードは衰えることがないまま、富士山須走口五合目のフィニッシュエリアへと姿を現した。最後はバイクから降りて、自身に力を与えたヨネックスロードバイク「カーボネックス」を天高く掲げてみせた。過去2度、このステージでの優勝をねらいながら跳ね返されてきた悔しさを晴らす、雪辱の勝利。ツアー・オブ・ジャパン通算では2017年の第7ステージ(伊豆)に続く2勝目、プロ通算では4勝目とした。そして、チームとしても前日のルバに続く2連勝となった。

ガルシアのフィニッシュ後、追走を図った2選手に続いてメイン集団でレースを進めた選手たちが続々とやってきた。リーダージャージのルバをケアし続けたグアルディオラは自慢の登坂力を発揮し、ガルシアから2分4秒差の7位、さらに9秒差の10位にルバも続き、キナン勢がトップ10に3人を送り込んでチーム力を証明。レース序盤のコントロールを担った中島、山本、新城も走り切り、次のステージへ駒を進めている。

これらの結果から、グリーンのリーダージャージはルバからガルシアへ移動。チームリーダー2人がここまで予定通りに戦いを進めている。ガルシアは2位に総合タイム差39秒としている。また、個人総合3位につけるルバは同2位の選手との差17秒。同6位にグアルディオラが続くが、前後の順位が僅差となっていることから、さらなる総合ジャンプアップの期待が高まっている。

同時にトップを走るチーム総合でもリードを広げ、後続に5分以上の差をつけている。山岳賞でもガルシアが首位と1ポイント差の2位に浮上していて、キナン勢の複数タイトル獲得の可能性も出てきている。

熱い戦いが続く大会は終盤戦へ。26日に実施される第7ステージは、日本サイクルスポーツセンター内のサーキットコースがメインとなる通称「伊豆ステージ」。2018年から修善寺駅前を出発してのパレード走行が行われ、その後しばしのワンウェイルートを経て、1周12.2kmのサーキットへと入る。周回数は9回。テクニカルなコーナーやアップダウンが連続する難コースは、山岳ステージに匹敵するレベル。有力チームが捨て身の攻撃に出ることが例年の流れで、2018年もサバイバルレースが予想される。

2018年はこのステージでガルシアが感動のプロ初勝利を挙げたが、2018年はプロトンのリーダーとしてレースを迎えることになる。キナン勢はいかに戦うか。リーダージャージの堅守が最大のミッションとなるが、その他さまざまなチャンスにかけて、トライを続けていく。

マルコス・ガルシアがツアー・オブ・ジャパンの総合1位に ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

ツアー・オブ・ジャパン第6ステージ結果(32.9km)
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 1時間19分19秒
2 ヘルマン・ペルシュタイナー(オーストリア、バーレーン・メリダ) +28秒
3 クリス・ハーパー(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +1分48秒
4 ホセマヌエル・ディアス(スペイン、イスラエルサイクリングアカデミー) +2分0秒
5 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チームUKYO) +2分4秒
6 ホセヴィセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)
7 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
10 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +2分13秒
70 中島康晴(KINAN Cycling Team) +20分3秒
71 山本大喜(KINAN Cycling Team)
75 新城雄大(KINAN Cycling Team) +23分10秒

個人総合時間
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 14時間2分52秒
2 ヘルマン・ペルシュタイナー(オーストリア、バーレーン・メリダ) +39秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +56秒
4 サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +2分5秒
5 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チームUKYO) +2分11秒
6 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分17秒
56 中島康晴(KINAN Cycling Team) +31分27秒
59 山本大喜(KINAN Cycling Team) +34分2秒
70 新城雄大(KINAN Cycling Team) +44分34秒

ポイント賞
1 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 72pts
4 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 41pts
14 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 14pts
17 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 13pts
36 新城雄大(KINAN Cycling Team) 6pts

山岳賞
1 小石祐馬(チームUKYO) 16pts
2 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 15pts
9 新城雄大(KINAN Cycling Team) 3pts

チーム総合
1 KINAN Cycling Team 42時間12分4秒

マルコス・ガルシア

マルコス・ガルシアのコメント
チーム全体でレースをコントロールできた1日だった。アシストには序盤を中心に集団をコントロールしてもらい、本格的な上りが始まってからは力勝負に持ち込んだ。その結果、私が勝利することができた。上りで力を発揮できたのは、チームメートが序盤からリズムを作ってくれたからこそ。独走になってからは自分のペースを保って走ったが、すべてがプラン通りに運んだ。後続との総合タイム差39秒は決して安全なタイム差とは言えない。特に伊豆のコースは難しく、どんなレース展開でも起こり得る。それでもチームメートを信じて走れば、きっとリーダージャージはキープできると思う。

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トマ・ルバがツアー・オブ・ジャパン南信州を制して総合1位に

キナンサイクリングのトマ・ルバ(フランス)が5月24日に長野県飯田市で行われたツアー・オブ・ジャパン第5ステージ(南信州ステージ)で優勝し、総合成績で首位に立った。ルバは残り2周回に入った直後にメイン集団を飛び出し、ともに逃げた選手とのマッチスプリントを制した。この会心の逃げ切りによって、ルバは個人総合でも首位に浮上。グリーンのリーダージャージに袖を通した。また、サルバドール・グアルディオラ、マルコス・ガルシアもメイン集団でフィニッシュ。これが奏功し、チーム総合でも1位に。個人、そしてチームの力を証明し、残るステージでさらなるトライを続けていくことになる。

トマ・ルバがツアー・オブ・ジャパン南信州ステージを制した ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

折り返し地点を過ぎた大会は、いよいよ本格的な山岳での戦いが始まった。その皮切りとなるのがこの南信州ステージ。飯田駅前から7.3kmのパレード走行を経て、1周12.2kmのサーキットコースへと入り10周回。勾配10%を超える急坂の先には、標高561mの山岳ポイントが控えるほか、テクニカルなダウンヒル、そして名物の鋭いヘアピン「TOJコーナー」が登場する。

フィナーレは周回から離脱し、1.6km先のフィニッシュライン。特に最後の1kmは直線で、例年この区間で劇的な幕切れが待つ。キナンは第4ステージを終えて、マルコス・ガルシア、ルバ、サルバドール・グアルディオラが総合上位に位置。南信州でさらなるジャンプアップを視野に入れつつ戦う。アシストとして期待されるのが、前日の逃げで存在感を示した新城雄大、中島康晴、山本大喜の3人だ。

レースはスタート直後から出入りが激しいものとなる。パレードを終え、周回に入るとすぐに厳しい登坂が待ち受け、集団から次々と選手たちが脱落していく。キナン勢はしっかりとメイン集団に位置して1周回目を終える。逃げが決まったのは2周目。9人が抜け出した中に、キナンからはグアルディオラを送り込むことに成功。有力チームの多くがこの逃げにメンバーを送り出すが、その中でも個人総合最上位のグアルディオラは、持ち前の登坂力でもライバルチームにプレッシャーを与える。しばらくはメイン集団との差は約1分で推移したが、3周目に入ってからは約2分30秒差にまで開いた。

しかし、この形勢を嫌った他チームがメイン集団のペースアップを試み、グアルディオラらの逃げに迫っていく。一時は20名程度が追走グループを作りかけるが、後続も追随し、結果的にハイスピードのまま逃げをとらえることとなる。5周目に逃げから3人が再度飛び出すが、グアルディオラらはいったんメイン集団へ戻って、次の展開に備えた。

先行を続けた3人も6周目にはメイン集団がキャッチ。代わってダミアン・モニエ(フランス、愛三工業)が7周目に入って独走を開始。メイン集団はモニエの動きを容認し、最大で2分45秒にまで広がった。

南信州ステージの上りでルバとガルシアが先頭に上がってきた ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

この日最大の局面は9周目に入った直後にやってきた。上りを利用してアタックを仕掛けたのはルバ。これにホルヘ・カミロ・カスティブランコ(コロンビア、イルミネイト)が続く。勢いに乗った2人は協調しながらモニエを追走。2分以上あった差はあっという間に縮まり、10秒差として最終周回へ。この頃には、ルバたちとメイン集団とは約2分差となっていた。

ルバたちは労せずモニエに合流すると、そのままパスして先頭に立つ。カスティブランコとの協調体制は崩れることなく、後続との差を保ちながら先行を続ける。ダウンヒル区間でメイン集団から1人飛び出すが、十分なリードを得たルバたちは後続の追随を許さず、フィニッシュへ向かう最後の1.6kmを迎えた。

勝負は最後の直線へ。最終局面でルバはカスティブランコの後ろにつけ、仕掛けどころを探る。そして残り150mでその時はやってきた。満を持してルバが加速し、カスティブランコをかわす。そのまま前を譲ることなく、誰よりも早くフィニッシュラインへ。最後はきっちりチームスポンサーの「キナン」をアピールして勝ち名乗りを挙げた。

ルバの歓喜のフィニッシュから1分19秒後、メイン集団がフィニッシュ。ライバルチームの追い上げ阻止に努めたグアルディオラとガルシアが、それぞれ7位と11位。レース前半から中盤にかけてアシストに努めた中島、新城、山本もきっちりと走り終えている。ルバの勝利によって、レース後のチームピットは歓喜に沸いた。

ルバにとって今季初勝利は、個人総合首位に立ってリーダージャージも獲得するという価値あるものに。チームにとっても、この大会での勝利は2017年第7ステージでのガルシアに続く通算2勝目。リーダージャージ着用はチーム創設史上初となる。そしてルバは後続に総合タイム差1分以上のリードを得て、次のステージを迎えることになった。さらには、チーム内ステージ上位3選手のタイム合算で争われるチーム総合でも首位浮上を果たしている。

日本各地をめぐり熱戦が繰り広げられている今大会。25日はいよいよツアー・オブ・ジャパン名物「富士山ステージ」がやってくる。これまで数多くの伝説が生まれ、総合争いでも決定的瞬間が訪れた「ふじあざみライン」の上り。2018年からコース変更がなされ、2020年東京五輪のフィニッシュ地点として予定されている富士スピードウェイの西ゲートからスタート。しばらく進んだのち、登坂距離11.4km、平均勾配10%、最大勾配22%のふじあざみラインへと入っていく。そしてフィニッシュは、富士山須走口5合目。レース距離は32.9kmとなる。

キナンは個人・チームともにトップに立ち、集団のリーダーチームとして富士山を上る。ルバのリーダージャージとチーム総合での地位キープにかけて、6選手がさらなる戦いに挑む。

ツアー・オブ・ジャパン南信州ステージで総合1位に躍り出たトマ・ルバ(中央) ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

ツアー・オブ・ジャパン第5ステージ結果(123.6km)
1 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 3時間13分35秒
2 ホルヘ・カミロ・カスティブランコ(コロンビア、チームイルミネイト) +0秒
3 ディラン・サンダーランド(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +20秒
4 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) +1分19秒
5 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)
6 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)
7 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
11 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
44 中島康晴(KINAN Cycling Team) +9分57秒
58 新城雄大(KINAN Cycling Team)
62 山本大喜(KINAN Cycling Team)

個人総合時間
1 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 12時間42分16秒
2 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) +1分1秒
3 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1分4秒
4 ホルヘ・カミロ・カスティブランコ(コロンビア、チームイルミネイト) +1分6秒
5 イアン・ビビー(イギリス、JLT・コンドール) +1分9秒
6 サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +1分18秒
11 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分27秒
13 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分30秒
47 中島康晴(KINAN Cycling Team) +12分41秒
51 山本大喜(KINAN Cycling Team) +15分16秒
64 新城雄大(KINAN Cycling Team) +22分41秒

ポイント賞
1 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 72pts
4 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 41pts
15 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +14pts
18 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 13pts
36 新城雄大(KINAN Cycling Team) 6pts

山岳賞
1 小石祐馬(チームUKYO) 16pts
9 新城雄大(KINAN Cycling Team) 3pts

チーム総合
1 KINAN Cycling Team 38時間9分50秒

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント
今日はパーフェクトデーだったね! サルバ(サルバドール)が逃げに入ってくれたことで楽な展開になったし、マルコスとも都度コミュニケーションをとりながらレースを進めた。私のアタックもうまくいった。カスティブランコ選手が私に追いついてからは、協調しながら集団とのタイム差を開くことができ、最終的にステージ優勝までの状況を作り出すことができた。
マルコスやサルバとのコミュニケーションは、ツール・ド・ランカウイやツアー・オブ・タイランドで一緒に走ってきたことで互いをよく知り、よい関係を築いてきた。何でも言い合えるし、それが今日の結果にもつながった。
ツアー・オブ・ジャパン7回目の挑戦でついにリーダージャージを着ることができる。個人総合首位はいつだって気分がよいし、明日の富士山でもビッグパフォーマンスがきっと見せられるはず。マルコスは山岳スペシャリストで、サルバも好調だ。他のメンバーも力があるから、よいレースができると思う。

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新城雄大がチームの士気を上げるロングエスケープ…ツアー・オブ・ジャパン美濃

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新城雄大がチームの士気を上げるロングエスケープ…ツアー・オブ・ジャパン美濃

キナンサイクリングが出場中のツアー・オブ・ジャパンは第4ステージ。岐阜県美濃市を舞台に139.4kmのレースが5月23日に行われ、序盤で形成された逃げグループに新城雄大がジョイン。残り約10kmを切るまで先頭を走り続ける好走を見せ、勝負どころが控える今後のステージにつないでみせた。総合成績では大きな変動はなく、個人ではマルコス・ガルシアがチーム最上位となる10位としている。

ツアー・オブ・ジャパン美濃ステージで新城雄大(右)と阿曽圭佑(愛三工業)が積極的な走りを見せた ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

ホームステージとして臨んだ前日の第3ステージは優勝こそならなかったものの、ガルシアのほかトマ・ルバ、サルバドール・グアルディオラが上位でフィニッシュ。総合順位のジャンプアップに成功した。また、観戦に訪れたファンの熱烈な応援にこたえるべく、改めて今大会での上位進出を約束することとなった。

続く第4ステージから大会は中盤戦へ。美濃市の名所「うだつの上がる町並み」からパレードスタートしたのち、1周21.3kmのサーキットを6周。計139.4kmは今大会の最長ステージ。ロングストレートや直角コーナーなど多彩なレイアウトが特徴で、レース全体を通しておおむね平坦。これまではスプリントで勝負が決することが多かったが、2018年は朝からの雨もあり、あらゆるレース展開が想定された。キナンとしては、逃げやスプリントなどからチャンスをうかがいながら、先々に待つ戦いにも視野を広げることを意識づけた。

そのねらい通り、新城が魅せた。正式スタートからしばらくは出入りが激しく、キナン勢では新城や山本大喜が積極的に反応するが、そう簡単には逃げは決まらない。サーキットに入って1周目に山岳賞を争う選手たちが飛び出すと、これに新城ら数人が続く。この動きによって6人の逃げが決まる。やがて5人と人数を減らすが、その後は快調にレースを先行した。

集団が新城らの逃げを容認してからは、タイム差があっという間に拡大。最大で約5分となる。その間、2周目にこの日1回目の山岳賞がやってくるが、ポイント争いはジャージをねらう選手たちに任せ、新城は淡々とレースを進める。一方、他の5選手はメイン集団に待機。それぞれ安全なポジションを押さえながら距離を進めていった。

残り3周回になるとメイン集団がペースアップ。タイミングを同じくして、逃げグループでも上り区間で新城ら2選手が抜け出し、そのまま先を急ぐ。この周回に設けられた2回目の山岳ポイントでは新城が2位通過。3ポイントを獲得している。

新城らは協調を続け、態勢を維持したまま最終周回まで粘り続ける。すぐ後ろに集団が迫る状況となっても逃げの姿勢は崩さない。やがて集団から飛び出した1人が新城らに合流したが、フィニッシュまで残り10kmを切ったところで3人そろって吸収。新城のロングエスケープを終わりを迎えた。

そこからはスプリント勝負に向けた動きへと移る。キナン勢は上りを好位置で通過し、その後のテクニカルなダウンヒルも問題なくクリア。一時はガルシアが先行した場面もあったが、逃げるところまでは至らず。最終局面に向けては中島康晴がポジションを上げて、10番手付近に位置しながら残り1km地点を過ぎた。

そして迎えたスプリントは、有力スプリンターがひしめき合う大混戦。上位進出をうかがった中島だったが、あと一歩前方へ届かないままフィニッシュラインを通過した。

ステージ上位とはならなかったものの、チームは5選手が危なげなくメイン集団でのフィニッシュ。見せ場を作った新城もきっちりとステージを終えている。スタート前から雨が降り始め、レース時は路面がウェットな状態となったが、誰一人トラブルなく走り切り、次のステージへと駒を進めた。総合成績でも大きな変動はなく、ガルシアが個人総合10位、ルバが11位、グアルディオラが13位をキープ。チーム総合でも3位につけている。

24日の第5ステージは長野県飯田市で行われる。南信州ステージとしても知られるレースは、飯田駅前から7.3kmのパレード走行を経て、1周12.2kmのサーキットコースへと入り10周回。勾配10%を超える急坂の先には、標高561mの山岳ポイントが控えるほか、テクニカルなダウンヒル、そして名物の鋭いヘアピン「TOJコーナー」が登場。フィナーレは周回から離脱し、1.6km先のフィニッシュラインを目指す。特に最後の1kmは直線で、例年この区間で劇的な幕切れとなる。

例年、総合争いが動き出すステージでもあり、キナンにとっても取りこぼしは避けたい1日。レース展開に合わせながら、総合ジャンプアップにつながるチャンスを見極めていくことになる。逃げによって強い意志を見せた第4ステージからチームは勢いを増していく。

ツアー・オブ・ジャパン第4ステージ結果(139.4km)
1 ミッヘル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー) 3時間23分59秒
2 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO) +0秒
3 マルティン・ラース(エストニアス、チームイルミネート)
4 大久保陣(チームブリヂストンサイクリング)
5 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)
6 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)
17 中島康晴(KINAN Cycling Team)
22 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
24 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
32 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
49 山本大喜(KINAN Cycling Team)
83 新城雄大(KINAN Cycling Team) +4分1秒

個人総合時間
1 グレガ・ボレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 9時間28分23秒
2 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +5秒
3 ミッヘル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー) +8秒
4 イアン・ビビー(イギリス、JLT・コンドール) +9秒
5 サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +17秒
6 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
10 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +26秒
11 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +28秒
13 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +29秒
42 中島康晴(KINAN Cycling Team) +3分2秒
49 山本大喜(KINAN Cycling Team) +5分37秒
70 新城雄大(KINAN Cycling Team) +13分2秒

ポイント賞
1 グレガ・ボレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 58pts
10 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 16pts
19 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +10pts
27 新城雄大(KINAN Cycling Team) 6pts
31 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 4pts

山岳賞
1 草場啓吾(日本ナショナルチーム) 15pts
6 新城雄大(KINAN Cycling Team) 3pts

チーム総合
1 チームUKYO 28時間26分22秒
3 KINAN Cycling Team +5秒

新城雄大

新城雄大のコメント
スタート前から自分か(山本)大喜のどちらかが確実に逃げに入る意識でレースに臨んだ。今大会、ここまでよいところを見せられずにいたので、逃げからアピールできればと思って序盤から攻めた。逃げが決まったのは、山岳賞を争っている3選手が飛び出したタイミング。それに反応して、後からも数人が続いてそのまま逃げグループとなった。自分と阿曽圭佑選手(愛三工業レーシング)は最後まで逃げ切るつもりで走っていて、意思を統一させながら走り続けたが結果的に集団に捕まってしまった。
前日の落車で体が固まっている感覚があったので、それをほぐす意味でもハードに攻める必要があると思っていた。その甲斐あって体がほぐれて、逃げに乗ったことにもつながった。
今日逃げることができたことも含めて、走りの感触は悪くない。明日からの山岳ステージは、総合をねらう選手たちのために上りでのポジション取りなどに力を注ぎたい。また、中島さんや大喜とも連携してチームの上位進出に貢献したい。

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キナンがホームタウンのツアー・オブ・ジャパンいなべステージでチーム力をアピール

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マルコ・カノラはステージ2位…ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ

ツアー・オブ・ジャパン第3ステージとなる「いなべステージ」が5月22日に三重県いなべ市で距離127kmの周回コースで開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは、2017年大会の同ステージ覇者であるマルコ・カノラをエースに区間優勝をねらったが、同タイムの2位になった。

ボレがツアー・オブ・ジャパンいなべステージ優勝。カノラは2位だった

ニュートラル走行ののちリアルスタートが切られると、すぐに10選手ほどの落車が発生した。幸いチームは巻き込まれなかったが、大会の優勝候補でもある新城幸也(バーレーン・メリダ)が負傷。しかしすぐに落車した選手たちは全員集団復帰を果たし、1周目で2名の逃げが決まった。

集団をコントロールするのは、リーダージャージを着用するグレガ・ボレ(スロベニア)擁するバーレーン・メリダ。レースの大部分の区間で、落車により顔を負傷し痛々しい姿となった新城が、集団を力強く牽引した。その後、残り2周で逃げていた2選手は集団に吸収。登坂区間を過ぎてから、いくつかのアタックがかったが、決定的なものはなく、1つの大きな集団となって最終周回を迎えた。

ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ

登坂区間から下りにかけて、主要チームのペースアップにより、集団は40選手ほどに絞られ、残り1kmを切ってからの細い登り区間での勝負となった。勝利を強く意識していたカノラが最終コーナーを先頭で通過。そしてそのまま登り基調となるフィニッシュラインへと加速を続けたが、カノラの後方につけ、冷静に勝機を見極めていたグレガ・ボレがフィニッシュライン直前でカノラを交わして、先着。惜しくもあと一歩のところで勝利をつかむことはできなかった。

しかし、カノラをはじめ、区間9位でゴールした中根英登ら、チーム全体の調子はよいため、チームで反省点を出し合い、気持ちを切り替えて、翌日からのステージで再び勝利を目指す。

リーダージャージを着用するグレガ・ボレはかつてNIPPOで活躍していた選手だ

ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ結果
第3ステージ
1 BOLE Grega Bahrain Merida Pro Cycling Team 3:11:57
2 CANOLA Marco Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
3 BIBBY Ian JLT Condor
9 NAKANE Hideto Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:03
14 PONZI Simone Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:07
25 HATSUYAMA Sho Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:14
57 ITO Masakazu Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +4:20
59 CUNEGO Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +5:33

個人総合成績
1 BOLE Grega Bahrain Merida Pro Cycling Team 6:04:24
2 CANOLA Marco Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:05
3 BIBBY Ian JLT Condor +0:09
9 NAKANE Hideto Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:26
18 PONZI Simone Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:33
23 HATSUYAMA Sho Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:42
58 ITO Masakazu Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +6:45
60 CUNEGO Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +7:31

マルコ・カノラ

マルコ・カノラのコメント
今日はチームとしてよく動いた1日だった。特に終盤、バーレーン・メリダの動きにより集団が割れたときにはチームで懸命に協力して、前に追いつくことができた。最後の場面では少し早めに仕掛けたが、ラインの直前で先行したグレガ・ボレの走りは、驚いてしまうほど完璧だった。今日の結果は残念だけど、日に日にコンディションの高まりを感じている。このままいけば勝利は遠くない。きっと明日こそ勝てると思う。

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キナンがホームタウンのツアー・オブ・ジャパンいなべステージでチーム力をアピール

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キナンがホームタウンのツアー・オブ・ジャパンいなべステージでチーム力をアピール

キナンサイクリングが世界に誇るホーム、いなべステージ。ツアー・オブ・ジャパン3日目となる5月22日は、チームにとって前半戦のヤマ場となった。美しい自然とはるか遠くを一望できる景色、そしてファンの熱狂と、日本国内最大級のレースにふさわしい盛り上がりを見せた1日は、トマ・ルバのステージ5位を筆頭に、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラが上位フィニッシュ。期待されたステージ優勝には届かなかったが、チーム力を証明し、残るステージへの希望がふくらんだ。

キナンチームのホームとなるツアー・オブ・ジャパンいなべステージ ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

三重県最北端に位置するいなべ市を舞台に行われた第3ステージ。三岐鉄道北勢線の終着駅である阿下喜駅前をスタートし、阿下喜温泉前をパレード、その後1周14.8kmのサーキットコースへと入るルート。サーキットは8周回とその前のパレードを含め、この日の総距離は127km。注目は周回前半に設けられる最大勾配17%の激坂区間と、その後のテクニカルなダウンヒル。そして、周回残り1kmを切ってから始まる急坂“イナベルグ”が選手たちの真の実力を試す。

20日の開幕以降、順調に戦いを進めるキナンは、この大会が定めるホームチームとして上位進出をねらうとともに、今後のステージにつながる走りに集中。また、年間を通して同地でサイクリングイベントや小学校での交通安全教室など、地域の人たちとの交流を深めてきた。その集大成となる1日であり、「自転車の街いなべ」をチームの活躍からアピールする役割を担った。

レーススタートに先立って行われたセレモニーでは、いなべ市の日沖靖市長、三重県の鈴木英敬知事のあいさつに続き、中島康晴がチームを代表してコメントし活躍を誓った。そして迎えたパレードスタート。鈴木知事、日沖市長の先導に続き、出走ライダーもコースへ。キナンメンバーがプロトン(メイン集団)の先頭に立って正式スタートを目指した。

3.1kmのパレードを経て始まったレースだったが、約1km進んだところでメイン集団に大規模な落車が発生した。集団前方から次々と選手たちが地面にたたきつけられた中に、山本大喜と新城雄大も巻き込まれてしまう。山本は早々に集団復帰したものの、新城は一時5分以上の遅れとなるが、少しずつタイム差を縮めて集団へと戻った。この間、レースはサーキットコースへ。2人の逃げが容認され、メイン集団はバーレーン・メリダがコントロールを開始。その後ろにキナン勢が続き、次なる動きに備える。

序盤・中盤と形成に大きな変化はなく、逃げとメイン集団とのタイム差は1分前後で推移。6人全員が前方を固めて、たびたびやってくる急坂区間や難所をクリアしていく。やがて集団のペースが上がると、逃げる2人との差はみるみるうちに縮まっていく。その結果、6周回目に逃げグループを吸収。それからもバーレーン・メリダのレースコントロールは変わらず、残り2周回へと入っていった。キナン勢は前方をキープするルバ、ガルシア、グアルディオラのほか、中島も3人のケアに従事。さらに山本と新城も落車のダメージを抱えながら粘り、最終周回へと突入した。

集団ではチャンスにかけてアタックが頻発したが、いずれも決定打には至らず。キナン勢もルバ、ガルシア、グアルディオラが好位置を押さえる。そしてスプリント。フィニッシュラインに向けて上り基調のレイアウトで、4選手が抜け出して優勝争い。その後ろからルバ、ガルシアが続き、5位と6位を確保。さらにはグアルディオラも同集団で12位と続いた。

最終局面で至るところに中切れが発生したが、総合成績を視野に入れるキナン勢3選手はしっかり走り切った。これにより、個人総合順位が上昇し、チーム最上位の10位にガルシア、11位にルバ、13位にグアルディオラとした。さらに、チーム総合でもトップから5秒差の3位に浮上。ねらっていたステージ優勝こそならなかったが、チーム力をホームタウンのファンに示すことができた。

レース後には選手・スタッフが表彰台に登壇し、熱烈な応援への感謝と、残るステージでの上位進出を約束。また、主会場となったいなべ市梅林公園には、チームのサプライヤーである「ヨネックス」「アイ・アール・シー井上ゴム工業」「和光ケミカル」「ディッセターレ」「ウィンクレル」の各社が出展し、レースに訪れた人たちに向けて製品の紹介やブランドアピールを行った。キナンもブースを設置し、今後のレースに向けて調整を進める山本元喜と雨乞竜己のほか、鈴木新史アドバイザー、「SPORTS PRODUCE熊野」からもスタッフが参加し、会場の盛り上げに一役。チームグッズの販売なども行われ、一部商品が完売となるほどの盛況ぶりだった。

23日に行われる第4ステージから大会は中盤戦へ。岐阜県美濃市を舞台に、同市の名所「うだつの上がる町並み」からパレードスタートしたのち、1周21.3kmのサーキットを6周。計139.4kmは、今大会の最長ステージ。ロングストレートや直角コーナーなど、多彩なレイアウトが特徴で、レース全体を通しておおむね平坦。これまではスプリントで勝負が決することが多いが、2018年は果たしてどのようなレース展開となるか。キナンは逃げやスプリントなどあらゆるレース展開を想定しながらチャンスをうかがっていくことになる。

ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ結果(127km)
1 グレガ・ボレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 3時間11分57秒
2 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) +0秒
3 イアン・ビビー(イギリス、JLT・コンドール)
4 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)
5 サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム)
6 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +3秒
7 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
12 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
47 中島康晴(KINAN Cycling Team) +2分41秒
56 山本大喜(KINAN Cycling Team) +4分20秒
75 新城雄大(KINAN Cycling Team) +7分48秒

個人総合時間
1 グレガ・ボレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 6時間4分24秒
2 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +5秒
3 イアン・ビビー(イギリス、JLT・コンドール) +9秒
4 サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +17秒
5 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
6 ミッヘル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー) +18秒
10 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +26秒
11 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
13 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
42 中島康晴(KINAN Cycling Team) +3分2秒
54 山本大喜(KINAN Cycling Team) +5分37秒
65 新城雄大(KINAN Cycling Team) +9分5秒

ポイント賞
1 グレガ・ボレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 49pts
7 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 16pts

山岳賞
1 小石祐馬(チームUKYO) 10pts

チーム総合
1 チームUKYO 18時間14分25秒
3 KINAN Cycling Team +5秒

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント
スプリント勝負としては惜しいものとなったが、長く続くレース全体を見通せば上々の内容だったと思う。総合成績と明日のステージが楽しみに感じられるものとなった。いなべステージは昨年以上の盛り上がりで、チームにとっても素晴らしい1日だった。その甲斐あって全力を尽くすことができた。美濃ステージはスプリントで決することが多い。個人的にはその先に控える山岳ステージを意識しながら、コンディションのキープに努めたい。チームとしては中島のスプリントで勝負しながら、トラブルやクラッシュに細心の注意を払いながら走りたい。

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マルコ・カノラがツアー・オブ・ジャパン京都で3位…総合成績でも1秒差の2位

ツアー・オブ・ジャパンは5月21日(月)、京都府京田辺市と精華町にまたがる16.8kmの周回コースを使った105kmで第2ステージが行われ、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのマルコ・カノラが3位になった。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのマルコ・カノラ

2017年の同ステージの覇者であるカノラを擁するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは、カノラの2連覇をねらってのスタート。ライバルチームから厳しくマークされるなか、4選手の逃げが決まったあとは集団のコントロールに加わり、逃げとのタイム差を一定に保った。

最終周回は途中から先頭集団にブリッジを仕掛けた1選手が先行する展開となったが、残り6km地点付近で吸収。その後、残り2km地点で勝利をねらう新城幸也(バーレーン・メリダ)がアタックを仕掛け、一時中根英登を含む9選手が先頭集団を形成した。そして最終コーナーを前に、カノラやシモーネ・ポンツィが中心となり、先頭集団を吸収。しかし、そのタイミングでアタックした雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)がフィニッシュラインまで先行する展開となり、続いて30選手ほどのメイン集団でのゴールスプリントで、カノラが区間3位でフィニッシュした。

第2ステージを終えて、カノラは個人総合成績首位につけるグレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ)とわずか1秒の個人総合成績2位につけている。また22日の第3ステージ(いなべ)もカノラは2017年に制していて、再び連覇をねらって戦う。

ツアー・オブ・ジャパン京都ステージを走るNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ

ツアー・オブ・ジャパン京都ステージの結果
第2ステージ
1 AMEZAWA Takeaki Utsunomiya Blitzen 2:49:29
2 BOLE Grega Bahrain Merida Pro Cycling Team
3 CANOLA Marco Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
8 PONZI Simone Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
23 NAKANE Hideto Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
28 HATSUYAMA Sho Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
64 CUNEGO Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +1:28
69 ITO Masakazu Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +1:52

個人総合成績
1 BOLE Grega Bahrain Merida Pro Cycling Team 2:52:37
2 CANOLA Marco Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:01
3 BIBBY Ian JLT Condor +0:04
21 NAKANE Hideto Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:13
29 PONZI Simone Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:16
31 HATSUYAMA Sho Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:18
63 CUNEGO Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +1:48
68 ITO Masakazu Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +2:15

マルコ・カノラ

マルコ・カノラのコメント
今日は典型的なスプリントとは言えず、難しいファイナルだった。全員が自分たちの動きを見て、自分たちが動くのを待っているような印象を受けた。勝者のアタックをみて、後ろから追いつこうと努力したが、追いつくことはできず、3位でのフィニッシュとなった。でも、調子がいいことは間違いないので、明日はさらにいい成績をめざして、再び頑張りたいと思う。

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