内野艶和と垣田真穂が最終周回で大逆転優勝…ネーションズ女子マディソン

香港で開催されている2024UCIトラックネーションズカップ第2戦は大会2日目となる3月16日、女子マディソンが行われ、内野艶和(楽天Kドリームス)と垣田真穂(早稲田大/楽天Kドリームス)からなる日本のエースコンビが優勝した。

内野艶和(左)と垣田真穂がトラックネーションズカップ第2戦女子マディソンで優勝 ©日本自転車競技連盟

250mバンクを120周する30kmで争われたレースは、強豪国ニュージーランドがリード。ポイントが倍になる最終周回、12 回目のスプリント勝負で内野が圧倒的なスピードで1着通過。ニュージーランドを1点差で大逆転した内野・垣田ペアが優勝した。

垣田真穂(左)と内野艶和が女子マディソンで逆転優勝。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟
内野艶和(左)と垣田真穂。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

池田瑞紀(早稲田大/楽天Kドリームス)、岡本美咲(京都・北桑田高)ペアは12位。

池田瑞紀、岡本美咲が女子マディソンで12位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

女子スプリントは佐藤水菜が準々決勝敗退

女子スプリントには佐藤水菜(楽天Kドリームス)、太田りゆ(ブリヂストンサイクリング)、梅川風子(楽天Kドリームス)、酒井亜樹(桃山学院教育大/楽天Kドリームス)が出場。

女子スプリントを走る佐藤水菜(左)。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

予選を7位通過の佐藤は1回戦に勝利し2回戦へ進出。予選13位の太田と同じく19位の梅川は1回戦敗退。酒井は予選29位で予選敗退。

佐藤は2回戦で相手選手の降着もあり準々決勝へ進出したが、マチルド・グロ(フランス)に敗れた。

●日本の出場選手一覧

梶原悠未エリミネーションV…日本勢は4種目でネーションズカップ表彰台

2024UCIトラックネーションズカップ第2戦が3月15日に香港で開幕。パリ五輪の出場枠獲得に向けたトラック日本代表チームが参戦し、女子エリミネーションで梶原悠未(Team YUMI)が優勝。4種目で表彰台に上った。

梶原悠未が女子エリミネーションで優勝。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

男子チームスプリント

日本は小原佑太(楽天Kドリームス)、長迫吉拓(ブリヂストンサイクリング)、太田海也(楽天Kドリームス)の布陣で予選に臨み、全体の2位で1回戦進出。1回戦では英国と対戦し、日本は1走目で先行されたが、2、3走で逆転してオーストラリアとの1-2位決定戦に進出。

男子チームスプリントの長迫吉拓、太田海也、小原佑太。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

前回のアデレード大会と同じオーストラリアとの1-2位決定戦となったが、雪辱を果たすことができず2大会続けて2位になった。

男子チームスプリント2位の小原佑太、長迫吉拓、太田海也。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

男子チームパシュート

兒島直樹(ブリヂストンサイクリング)、橋本英也(ブリヂストンサイクリング)、窪木一茂(ブリヂストンサイクリング)、松田祥位(ブリヂストンサイクリング)の4選手が出場。日本は全体の3位で1回戦進出。1回戦では従来の日本記録をおよそ2秒更新、全体の1位で1-2位決定戦に進出。

兒島直樹、橋本英也、窪木一茂、松田祥位が男子チームパシュートで日本記録を更新。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

1-2位決定戦でデンマークと対戦。日本は序盤にリードを奪ったものの、3周回目に逆転されそのまま徐々に差が開き15周回目に追い抜かれてレース終了。2位となった。

兒島直樹、橋本英也、窪木一茂、松田祥位の男子チームパシュートは2位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

女子チームパシュート

梶原悠未(Team YUMI)、内野艶和(楽天Kドリームス)、池田瑞紀(早稲田大/楽天Kドリームス)、垣田真穂(早稲田大/楽天Kドリームス)の4選手で出場し、日本は全体の4位で1回戦進出。1回戦で日本は全体の3位で3-4位決定戦に進出。

梶原悠未、池田瑞紀、内野艶和、垣田真穂が女子チームパシュートに出場。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

3-4位決定戦ではオーストラリアとの対決に。日本は前半にリードを許したが、7周回目に逆転してそのまま先着。3位になった。

池田瑞紀、梶原悠未、垣田真穂、内野艶和が女子チームパシュートで3位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

女子エリミネーション

梶原悠未内野艶和の2名で参戦したエリミネーションは、梶原が優勝した。内野は20位。

梶原悠未が女子エリミネーションで優勝。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟
内野艶和は女子エリミネーションで20位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

男子エリミネーション

今村駿介(ブリヂストンサイクリング)と窪木一茂が出場し、今村が4位、窪木が20位。

今村駿介が男子エリミネーション4位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟
窪木一茂は男子エリミネーション20位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

●日本の出場選手一覧

パリ五輪へ正念場…トラックネーションズ香港が3月15〜17日開催

2024UCIトラックネーションズカップ第2戦が3月15日から17日まで香港で開催される。今夏に迫ったパリ五輪の出場枠獲得に向けたトラック日本代表チームの戦いが続く。監督(テクニカルディレクター)はブノワ・ベトゥ、コーチはジェイソン・二ブレットと上野みなみ。

トラック日本代表選手

短距離男子
山﨑賢人(楽天Kドリームス)
小原佑太(楽天Kドリームス)
長迫吉拓(ブリヂストンサイクリング)
太田海也(楽天Kドリームス)
中野慎詞(楽天Kドリームス)

中距離男子
窪木一茂(ブリヂストンサイクリング)
橋本英也(ブリヂストンサイクリング)
今村駿介(ブリヂストンサイクリング)
兒島直樹(ブリヂストンサイクリング)
松田祥位(ブリヂストンサイクリング)

短距離女子
佐藤水菜(楽天Kドリームス)
太田りゆ(ブリヂストンサイクリング)
梅川風子(楽天Kドリームス)
酒井亜樹(桃山学院教育大/楽天Kドリームス)

中距離女子
梶原悠未(Team YUMI)
内野艶和(楽天Kドリームス)
池田瑞紀(早稲田大/楽天Kドリームス)
垣田真穂(早稲田大/楽天Kドリームス)
岡本美咲(京都・北桑田高)

●2024UCIトラックネーションズカップのホームページ

内野艶和と垣田真穂が圧巻の走りで女子マディソンのアジア女王に

インドのニューデリーで開催されている2024トラックアジア選手権大会は5日目の2月25日、女子マディソンが行われ、内野艶和(楽天Kドリームス)と垣田真穂(楽天Kドリームス/早稲田大)ペアが圧勝し、アジアチャンピオンになった。

内野艶和、垣田真穂ペアが2024アジア選手権女子マディソンで圧勝 ©日本自転車競技連盟

日本ペアは合計12回のスプリントポイントのうち、10回を1位通過。圧勝で優勝した。内野は女子ポイントレースで、垣田は個人パシュートで優勝していて、さらに優勝したチームパシュートのメンバーでもあることからともにアジア選手権の三冠となった。

内野艶和、垣田真穂の日本ペアは12回のスプリントポイントのうち、10回を1位通過した ©日本自転車競技連盟
内野艶和(左)と垣田真穂 ©日本自転車競技連盟
2024アジア選手権女子マディソン優勝の垣田真穂(左)、内野艶和 ©日本自転車競技連盟

男子マディソンの窪木一茂、今村駿介(ともにブリヂストンサイクリング)は20回あるスプリントポイントをすべて1位通過。日本は圧倒的なスピードの違いを見せつけて優勝した。

2024アジア選手権男子マディソン優勝の窪木一茂、今村駿介 ©日本自転車競技連盟

男子ケイリンでは山﨑賢人(楽天Kドリームス)が優勝。

山﨑賢人が2024アジア選手権男子ケイリン優勝 ©日本自転車競技連盟
2024アジア選手権女子ケイリンを走る酒井亜樹 ©日本自転車競技連盟

内野艶和と兒島直樹がアジア選手権のポイントレースで優勝

インドのニューデリーで開催されている2024トラックアジア選手権大会は4日目の2月24日、ポイントレース決勝が行われ、男子は兒島直樹(ブリヂストンサイクリング)、女子は内野艶和(楽天Kドリームス)がともに優勝してアジアチャンピオンになった。

2024アジア選手権ポイントレースで優勝した内野艶和(左)と兒島直樹 ©日本自転車競技連盟

全てのポイント周回で着実にポイントを積み重ねた内野が59ポイントを獲得して優勝した。

2024アジア選手権女子ポイントレースで内野艶和が優勝 ©日本自転車競技連盟
兒島直樹が2024アジア選手権男子ポイントレース優勝 ©日本自転車競技連盟

ジュニア男子個人パシュートでは三浦一真(湘南工科大附属高)が予選を2位で通過し、決勝ではその予選のタイムをさらに縮め、台湾に競り勝って優勝した。

三浦一真が2024アジア選手権ジュニア男子個人パシュート優勝 ©日本自転車競技連盟

ジュニア男子ポイントレースでは木綿崚介(松山学院高)が最後のポイント周回までもつれ込む接戦となったが、2位になった。

木綿崚介(左)が2024アジア選手権ジュニア男子ポイントレースで2位 ©日本自転車競技連盟

今村駿介と梶原悠未がエリミネーション優勝…アジア選手権

インドで開催されている2024トラックアジア選手権大会は2日目の2月22日、日本は中距離種目のエリミネーションで今村駿介(ブリヂストンサイクリング)と梶原悠未(TEAM Yumi)が優勝した。

2024アジア選手権エリミネーション優勝の今村駿介(左)と梶原悠未 ©日本自転車競技連盟

男子エリミネーションでは、序盤の位置取りに苦戦した今村だったが、いったん前方のいいポジションに収まると、その後は安定した走りをみせて優勝した。

2024アジア選手権男子エリミネーションを制した今村駿介 ©日本自転車競技連盟

女子エリミネーションの梶原は終始前方の好位置でレースを進め、貫禄の走りで力の違いを見せつけ、危なげなく優勝した。

2024アジア選手権女子エリミネーション優勝の梶原悠未 ©日本自転車競技連盟
2024アジア選手権女子スプリント1 回戦は予選3位通過の酒井亜樹が、14位通過の水谷彩奈を振り切って2回戦へ進出 ©日本自転車競技連盟