タオルアートやベッドメイキング手順をホテルズドットコムが公開

宿泊予約サイトのホテルズドットコムが、自宅のベッドをホテルのように完璧なベッドメイキングで整えたり、タオルで白鳥やロブスターを作る手順を公開。インスタグラムに公開しようというチャレンジ企画を始めた。

ほとんどの時間を自宅で過ごしている今日この頃、真っ白なシーツ、ふかふかの枕で完璧に整えられたホテルのベッドに体を投げ出す瞬間の心地よさを思い出してみよう。自宅のベッドをホテルのように完璧なベッドメイキングで整えて、あの至福の瞬間を味わってみようと、ホテルズドットコム。

今回はホテルのベッドメイキングの方法を、ステップごとに紹介している。タオルで作った動物を置けば、お家のベッドがホテルのベッドに早変わりすることも。さっそくチャレンジして、@hotelsdotcom にタグ付けし #HotelBedChallenge をつけてツイートしよう。

ホテルのように完璧なベッドメイキング

毎日のベッドメイクをもっと楽しみましょう。シーツをマットレスに挟んで、枕のカタチをきれいに整えたら、その上にチョコレートを載せて完成。

白鳥のタオルアート

白鳥でベッドを華やかに ! タオルで作った美しい白鳥が、自宅を優雅な世界に変えてくれる。

ロブスターのタオルアート

今夜のディナーはロブスター !? ロブスター料理は簡単に作れませんが、タオルアートはこんなに簡単。

【Column】海外ホテルのネット予約で失敗しないためのテクニック

23日間の日程で開催されるツール・ド・フランスは連日ホテルでその日暮らし。こうした現地ホテルはインターネットの宿泊予約サイトでほぼ完璧に取れる。便利な時代になったものだが、それにともなって現地でネット予約ならではのトラブルも。賢く利用するならその対策が必要だ。

フランスは郊外に行くととてものんびりできるホテルがあちこちにある

四半世紀前のツール・ド・フランス取材はホテル予約なんかせずにその場しのぎだった。だって、予約するのもたいへんだけど、そのホテルをさがすのもたいへんだったからだ。それでも仕事を終えた人からホテルを探し始めるので、原稿書いていると焦るのね。だから予約は大切だなと考え直して、電話やFAXで部屋を確保するように。農家の部屋を借りる「シャンブルドット」なんて国際郵便をやりとりした。そんな過渡期もあった。

農家を改装して旅行者に提供するシャンブルドット。水回りを含めてとても清潔で快適に過ごせる

そのうち大手チェーン店はネット予約ができるようになり、最近は宿泊予約サイトが圧倒的に便利に。ホテルドットコムとかブッキングドットコムとかあるが、どちらで予約してもホテルに着いたら「ああ、エクスペディアね」と言われる。どうやらフランスではネット予約は総称してエクスペディアらしい。ボクはこのうちの1つを利用しているが、10泊すると1泊が無料になり、ツール・ド・フランス取材をしているとあっという間に10泊するので、経費が浮いてうれしい。

フランスは世界有数の観光大国なので、ホテルに宿泊予約が通ってなかったり、なにかのトラブルで当てにしていた部屋がなかったりすることはめったにない。めったにないというのはたまにあるというわけで。そしてボク自身がトラブルに数えていないというけーすもままある。まあ、その場で解決できるものばかりだからだ。でも解決できなかったらそれなりのトラブルになる。

6人ほどの家族で過ごせる山小屋をシングルユース。宿泊料は1万円ほどだ

例えば値段の食い違い。ディスカウント料金が適用されるはずなのに、ホテルに行ったら通常料金だったり。また支払いは予約時にカード決済するか現地でチェックアウト時に支払うかが選択できるのだが、払ったのに料金を請求されることもある。このあたりは当日フロントにいたスタッフが単に間違っているだけなので、問題を解決するためにはネットの予約サイトをプリントアウトして持っていくことだ。

ホテル名は合っているのに、「あなたの名前では予約がない」と言われたことも何回かある。これはボクのほうのミスで、同じ系列ホテルの別の町に行ってしまったという間違い。例えば「イビスホテル・モンペリエ」を予約したつもりで行ってみたら、ボクが予約したのはモンペリエの南にある町の「イビスホテル・モンペリエ南」だったり。フランスのホテルチェーン店はひとつの町にいくつも同じブランドを持っていたりするので、住所をしっかりと確認して向かわなくちゃ行けないのだ。

1泊7000円程度のエコノミーなホテルは午後9時を過ぎるとフロントが閉まってしまう。無人になると自動ロックされた玄関の外にあるマシンで予約番号や予約時のクレジットカードを入れるなどの手続きを踏まないとマシンからカードキーが出てこない。聞き取りにくい音声ガイダンスで、間違えたらこの日はクルマの中で寝るしかないなと思うと冷や汗が出る。そのためできればまだスタッフがいる午後9時前に訪れたい。予約取り消し忘れや宿泊日間違いも多いミスなので、しっかりと事前チェックしておく必要がある。

ツール・ド・フランスではクルマで帯同することが普通なので、無料駐車場がある郊外型ホテルを利用することが多い。ただし付近にディナーを食べるところがないなんてところも。さらにはレストランを併設したホテルのはずなのに日曜日なのでレストランが閉まっているなんてことも。そんなときにひもじい思いをしないために、常に1食分の食べ物やワインかビールはクルマに積んでおくのがいい。

ちょっとした旅籠に泊まると、併設されるレストランがミシュラン掲載店だったりする

最近はいわゆるホテルではない宿泊施設も予約できるようになった。例えば巡礼者を宿泊させる宗教的な宿泊所だ。かなり安価に宿泊でき、キッチンつきの部屋はベッドが5つもあるのに1泊2食で5000円なんてところも。ここでは夕食はみんなで一斉に同じテーブルに着き、修道女が作ってくれたスープや食べ物を口にしながら語り合う。食後はミサだ。ホテルの看板も掲げていないような隠れ家的なところもあった。天体研究者が泊まる標高2800mの天文台なんてところも体験した。

いずれにしても「今夜はどんなところに泊まれるんだろ?」とツール・ド・フランスの期間中はワクワクしっぱなし。たまに不安になることもあるけど、それを含めて旅は楽しまなくちゃ。

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死ぬまでに泊まってみたいホテル…天文台で満天の星空を見る

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ツール・ド・フランスの難所、標高2115mのツールマレー峠を眼下にするホテルに泊まった。130年の歴史を誇るピック・デュ・ミディ天文台で、針のような稜線のピークに建造された石造りの研究施設だ。標高はなんと2877m。

ツールマレーのベースキャンプとなるラ・モンジーの集落からテレキャビン(ロープウェイ)を2つ乗り継いでいく。ツール・ド・フランス期間中だったので、下手なところに駐車しておくとレッカー移動されそうで、オフィス・デュ・ツーリズムを訪ねて確認。「天文台の宿泊予約をしてあるのなら直接行けばいい」とこのとなので、まずはテレキャビン乗り場へ。

「ニュイ・オ・ソメ=頂上の夜」という窓口があったので、ベルを押して名前を告げるとネックストラップとIDカードを渡され、たどたどしい日本語で「楽しんできてください」と言われた。かなりゾクゾクするテレキャビンで到着すると、同乗したオペレーターが「泊まるんだね」とそのまま施設管理スタッフに引き継いでくれて、磁気カードを渡される。すべてのドアが電磁ロックなので、真夜中でもそのカギで開けられるところは歩き回ってもいいみたいだ。

太陽を観察する研究用のテレスコープ

部屋はかつての天文学者が使用していた質素なものだというが、内装は新品で取り付けられたきれいな洗面器の蛇口をひねるとお湯が出る。オイルヒーターで室温を20度に調整しているようで快適。トイレとシャワーは共同だが、これもピカピカだった。

午後6時半に宿泊者が集まって、天文研究員に施設を案内してもらった。ゾロゾロと付いていくと晩餐会場に到着。「ルパ」と言っていたので夕食というよりも晩餐だ。単独参加はボクだけだったが、かなり気にかけてくれて、テーブルも足もとまでガラス張りで断崖絶壁がストーンと見下ろせる特等席だった。地元鴨肉やフォアグラ、牛や豚肉を地元の伝統的な味付けをしたものが出てきて、テーブルにハーフボトルも。

ディナーテーブル。足もとはガラス張りで断崖絶壁が眼下に確認できる

最後のデザートともに1/4サイズのシャンパンボトルが出てきたので、これを持ってテラスに出て楽しむんだなと思った。研究員が「午後9時10分に集合」と言っていたので、ちょうど夕日が沈むところだった。あたりは一気に暗くなり、もちろん真冬の格好をしていたけれど冷え込んできたが、天体ドームの中に案内されて観測用の望遠鏡で土星を見せてくれた。

朝起きれば雄大なピレネーが一望できる。ツールマレー峠が小さく見える

宿泊者数は27人限定だが、予約すればだれでも泊まれる。さすが世界随一の観光大国。日本ではあり得ないスケールのおもてなし。フランスという国の底力を感じた。

テラスで思い思いに時を過ごす

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1万円以下でも最高の気分にひたれるフランスの宿泊施設ベスト3。最後は大手予約サイトで「破格の安さじゃん」となにげなく部屋を確保したところ。たどり着いてみるとその豪華さとともに、ちょっとびっくりな経験をして、図らずも欧州文化を肌で感じることができた。

立派な建物が四方を取り囲み、静かな中庭を作り上げている

四半世紀のツール・ド・フランス取材で宿泊したホテルはのべ800。その中で記憶に残るのはたいてい「見つけにくい」宿泊施設という共通項がある。今回紹介するところもカーナビに住所を入力しただけでは案内されず、その町のスーパーに飛び込んで地元の人に道順を教えてもらった。

2015年のツール・ド・フランス第13ステージはミュレからロデズまで。フランス中南部のこのあたりは宿泊容量がそれほどなく、出場選手や関係者も遠く離れた町に点在するケースが多い。ボクもホテル確保は難儀したが、翌ステージのスタートに向かった小さな集落に予約サイトで部屋を見つけた。サンコームドルト(Saint-Come-d’Olt)という町で、中世の建物が残る落ち着いたところだった。

青い看板は聖地サンティアゴデコンポステーラへの巡礼宿という印だ

ロデズのプレスセンターで原稿を書いていると、「7時までにレセプションに来てね」という電話がかかってきたので、仕事を中断して急ぐことに。Wi-Fiがあることは確認済みだったので、ホテルの部屋で原稿を書けばいい。ところがサンコームドルトの集落に到着してもこの日の宿、エスパスランコントル・アンジェールメリシ(Espace rencontre Angèle Mérici)を示すものはなにもなかった。

スーパーマーケットの「プチカジノ」を見つけ、レジのおばさんにたずねると、この先の小高い丘の中腹にあるとのことで、道順を教えてくれた。ありました。レンガ造りの4階建て。建物がグルッと中庭を取り囲み、教会のような尖塔もある。料7%引きのクーポンを使って62.37ユーロ(約8000円)にしてはかなり立派すぎる。

中に入るとオフィスのような部屋があり、執務をしていた男性がキーをくれた。「7時から“メス”があるからね」と声をかけてくれる。ヘッ? メスってフランス語なんだっけ?などと首をかしげながら部屋に上がると5人部屋のシングルユースだ。水回りもきれいで、エアコン完備。建物を一周してみると中庭の反対側の館はオーナーが住んでいるようだ。自給自足の菜園には散策路があって、ヤギとニワトリを飼っている建物もあった。

ヤギやニワトリなどの家畜ものんびりと暮らす

この宿泊施設の敷地はこの丘全体という感じだ。改めて道路に面した門扉まで足を運ぶと「コンポステーラまでの重要拠点」と「おすすめの宿」というプレートがあった。夕食の時間に食堂に行くと、他の宿泊者がお盆を持って並び、住み込みの修道女がスープや食事を盛りつけてくれた。ようやく分かったのだがここはカトリックの巡礼宿なのだ。さっきの“メス”は英語のミサのことか。ルパ(晩餐)は一緒のテーブルでワインを回してもらいながら食べる。
「キミもカトリックで、聖地を目指しているんだろ」と質問攻め。「あ、うーん。はい」

スペイン北西部にあるサンティアゴデコンポステーラまでの巡礼路はいくつかあるが、この町を通るのはフランス中央部に位置するル・ピュイを出発する最も有名なコースだ。東ヨーロッパのポーランド、ハンガリー、ドイツ、オーストリア、スイスからの巡礼者はみなこの道を歩く。

聖母マリアの偉大な聖地ル・ピュイアンブレは2017ツール・ド・フランスも訪問し、休息日となっているからツール・ド・フランスに興味のある人はその荘厳な景観をテレビで目撃するはず。ここからサンティアゴデコンポステーラまでは1522km。歩くと65日を要する。美しい中世の町コンクをはじめ、フィジャック、カジャルク、モワサックなどを通る。

修道女が晩さんを盛りつけてくれた

この巡礼宿にお世話になった翌朝、次のスタート地点を目指してクルマを走らせていると、道すがらにひたすら西を目指して歩く巡礼者たちを多く見かけた。彼らは夏休みを利用して巡礼を敢行しているのだが、自動販売機なんかひとつもない丘陵地を重いバックパックを背負って歩き続ける。もちろん命の水と食べ物は背負っているだろうが、こうしてたどり着いた巡礼宿がどれほどくつろぎを与えてくれるかは計り知れない。きっとシャワーのお湯が心地よく、質素な食事だっておいしくいただけるはずだ。

クルマを利用して取材を続けるツール・ド・フランスもある意味は巡礼に近いものがあり、その日にたどり着いた清潔なベッドに心の芯からホッとするときがある。だから歩いてたどり着いた巡礼者は「地上に生きていること」を痛感するほどの感慨があると思う。そんな宿泊施設がネットで簡単に予約できてしまうのも驚きだった。

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1万円以下でも最高の気分にひたれるフランスの宿泊施設ベスト3。前回はカルカッソンヌ郊外のプライベートプール付きの部屋を紹介したが、今回はミシュラン2つ星併設レストランを備えた天空のホテルを紹介。お金をかければいいってもんじゃない。これぞフランス旅行の醍醐味。

テラスのディナーレストランはミシュラン掲載だ

フランスには一般的なホテルをはじめ、オーベルジュ(旅籠)、ジット(貸別荘)、シャンブルドット(民宿)などのカテゴリーがあって、統括団体がその伝統と格式をコントロールしている。2つめに紹介したいのはこのうちオーベルジュと呼ばれる、いわば旅籠に区分される地方ホテルだ。

ジットという団体に登録して、農家の貸し別荘風なスタイルだ。地元食材を使った料理が自慢のレストランが必ず併設される。庶民的な価格で宿泊できるので、宿泊予約サイトで部屋を確保してホテルに到着してみると玄関ドアにミシュランのステッカーが貼ってあるなんてことは何回も体験している。今回もミシュラン2つ星のレストランをホテルがかかえていた。

天空の城コルドシュールシエル

2013年の第7ステージはモンペリエ〜アルビ間。街全体が世界遺産というアルビのゴール地点でシゴトをすませ、コルドシュールシエル(Cordes-sur-Ciel)という町を目指した。フランスでも人気のある町で、その景観から「天空の城」と呼ばれ、実際にアニメ「天空の城ラピュタ」のモデルになったとも言われる。河川によって四方をえぐられた小高い丘に石造りの道と集落が作られ、その真ん中にオステリエ・デュ・ビューコルド(Hostellerie du Vieux Cordes)がある。

石畳の急坂をクルマで上り、城門をくぐってホテル前の狭い道に乗りつけて荷物を降ろすと、集落の端にある駐車道にクルマを駐めるように案内された。それほどこの町はこぢんまりとしていて、ネコが石畳でのんびりと昼寝をしている。クルマなんてめったに走らないのである。

フロントの奥に中庭があるのだが、樹齢300年の藤(ウィステリア)が屋根のように天井を覆い、夏でもしっとりとしている。ここが朝食会場のようで、シェフをはじめとした料理人が働く厨房の窓もみえる。古城のような、それでいて真新しい石造りのらせん階段を上って部屋に上がる。

朝食会場は別にあり、樹齢300年の藤棚が頭上をおおう

最高なのは丘陵地が見渡せるテラスにあるディナーテーブルだ。絶景を見ながらミシュラン掲載の料理をいただく。

天空の城の景観を楽しむためには、谷の向こうにある尾根の上まで歩かなければダメ。日没時と翌朝にそれぞれ1時間かけて尾根に立ってみたが、おもわず仁王立ちして「地上の楽園を手に入れたぞ!」と叫びたくなるほど雄大だった。

ホテルの入口

料金は89ユーロで、そのうち25ユーロはデポジットとして予約時にクレジットカード引き落とし。つまり1万円程度で、2人で泊まれば単価は半額に。欧文表記も書いておいたので、ホテル予約サイトで検索すればだれでも予約できるはずなので、ぜひたずねてみてね。

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