ジャパントラックカップIの男子エリートケイリンで脇本雄太が優勝

自転車競技トラックレースの国際大会、寛仁親王記念ワールドグランプリ ジャパントラックカップIが2018年7月6日、静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで男女エリート、男女ジュニアなどの競技を実施。男子エリートケイリンで脇本雄太が優勝した。

寛仁親王記念ワールドグランプリ ジャパントラックカップI。男子エリートケイリンで脇本雄太が優勝 ©2018 JCF

男子エリートケイリンで優勝した脇本雄太(中央) ©2018 JCF

同大会はUCI(国際自転車競技連合)のclass1に該当し、ここでのポイントがワールドカップの出場枠獲得につながる。ワールドカップでのポイントがオリンピックの出場枠に直結することから、2020年のオリンピック出場枠獲得のための第一歩となる重要な大会。大会には世界から強豪選手が勢ぞろいし、オリンピックに向けて強化に力を入れてきた日本代表選手が世界を相手にどこまで戦えるのか注目。

大会は7月7日に寛仁親王記念ワールドグランプリ ジャパントラックカップⅡが引き続き開催される。

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トラックパーティーはエンタメ性あふれる魅力的な自転車イベント

「トラックパーティー2018イン・スプリング〜サイクルエンターテインメント伊豆」が5月12日に静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで開催され、国内外のトラック強豪選手が登場。2020東京五輪・パラリンピックのトラック競技会場は満員の盛況で、選手らもノリノリ。熱いバトルを終えれば最後まで応援してくれた観客に選手らが記念グッズを手渡すなど内容の濃い1日になった。

伊豆ベロドロームが満員になった

世界選手権スプリント優勝のマシュー・グレーツァー(オーストラリア)。ケイリン女子の世界チャンピオン、ニッキー・デグレンデル(ベルギー)。競輪の短期登録選手として来日している男女の強豪選手がスタートラインに立つ。日本勢も負けていない。世界選手権ケイリン銀メダリストの河端朋之。ガールズケイリン第一人者の小林優香など、2017-2018シーズンのトラックW杯などで上り調子の強化指定選手らが総登場した。2年後の東京五輪でメダルを争うに違いないトップレーサーが伊豆ベロドロームに集まったのである。

世界の強豪選手が登場したケイリン
トラック走路内にVIP席が用意され、飲食を楽しみながら観戦できる

もともとは欧州で開催される冬場の室内トラック競技「6日間レース」をイメージして始まった。レースと興行が一体化して、インフィールドでおいしい食事と飲み物を楽しみながらレース観戦する席もある。外周の観客席でも最前列に陣取れば、種目によっては選手が目の前の手すりにつかまってスタートを待つなんて臨場感もある。これはもうまさにパーティーだ。

巧妙にプログラムされたレースと音楽ライブ。正午から始まったイベントはあっという間に最終レースの午後7時を迎え、フィナーレとなるエリートケイリン男子で渡邉一成がトップフィニッシュすると会場の興奮は最高潮に達した。
「日本で行われるトラックパーティーなので、日本選手が頑張らないと面白くない。だから気合いを入れて走りました!」と渡邉。
「世界選手権でも日本選手が活躍しています。さらに強くなるようにもっともっと応援してください」と大盛り上がりの観客に向けてアピールした。

世界選手権スプリント優勝のマシュー・グレーツァー

そしてフィナーレは出場選手が記念グッズをフェンス越しに観客に手渡して回るというサプライズも。最後まで会場に残ったファンにとってはうれしいプレゼントだ。選手も観客も一体となってバトルに集中し、興奮の頂点を共有する。音楽とライティングによる派手な演出は、ライブ会場のようなノリ。新たなスポーツイベントとして定着した感がある。これまでトラックパーティーは年に一度の開催だったが、2018年は秋もに開催することが予定されている。しかも2日間。10月13日(土)・14日(日)の予定だという。

トラックパーティー

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トラックパーティーSPRINGが5月12日に静岡県の伊豆ベロドロームで開催

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トラックパーティーSPRINGが5月12日に静岡県の伊豆ベロドロームで開催

トラックパーティー2018 SPRINGが5月12日に静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで開催され、国内外のトラック強豪選手が登場する。2020東京五輪のトラック競技会場となる室内250m板張りバンクで、本場欧州さながらの自転車文化を盛り上げるイベントとして企画された。ショーアップされたレースが終日繰り広げられて盛り上がりそうだ。

トラックパーティーは入場無料に加えて、最寄りの修善寺駅や三島駅、伊東駅から無料バスを運行するなどで気軽に楽しむことができる週末イベント。有名店参加のフードフェスや、ちびっ子大好きなストライダー体験など子ども大人も楽しめるイベントが盛りだくさん。

トラック内に設けた特設シートで食事やドリンクを楽しみながら間近でレースを観戦できる有料VIPエリアは新しいスポーツ観戦の仕方、スポーツホスピタリティの入り口として人気。すでに1万円のプレミアムVIPラウンジは完売。5000円のVIPラウンジのみ販売中。

開場は10時。トラック競技開始14時。閉場19時。

●トラックパーティー2018 SPRINGのホームページ

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新チーム名はブリヂストンサイクリング…静岡県三島市に活動拠点

ブリヂストンサイクルが2020年の東京オリンピック・パラリンピックでのメダル獲得を目指して、2018年の自転車競技チームの新体制と機材サポート選手の方針を発表した。自転車競技チームの名称を「TEAM BRIDGESTONE Cycling」と改称した。2017年まではチームブリヂストンアンカーだった。

自転車競技アスリート、トライアスリート、パラリンピックを目指すアスリートの幅広いサポート、若手有望選手の発掘育成を行っている同社。東京オリンピックが開催された1964年にブリヂストンサイクル自転車競技部を設立し、選手の育成・強化を実施してきた。その活動は54年目となる。

2020東京の開催まで3年を切る中、オリンピック・パラリンピックにおいてメダル獲得を目指す有力選手を中心に選手陣営を再編した。

また、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの活動拠点を静岡県三島市に新設。トラック競技が実施される伊豆ベロドロームに近く、今後は関連競技団体などと連携し、国内外で活動するU23ロードチーム・トラック選手の育成・機材サポート、トライアスリートやパラアスリートに対する機材サポートや技術支援を実施する。

同社は、選手たちとともに地域イベントに参加し、地域を盛り上げる活動を積極的に実施。伊豆ベロドローム周辺地域に自転車を楽しむ文化を「レガシー」として根付かせる取り組みを行っていく。