NIPPOがオレンジの特別ジャージでツアー・オブ・ジャパンに参戦

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは5月20日に開幕する国内最高峰のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」に、蛍光オレンジを基調とした特別ジャージを着用して出走する。6月9日から17日までの9日間にわたり開催されるUCIワールドツアー「ツール・ド・スイス」とともに2レース限定でサンティーニ製のスペシャルジャージを着用する。

ツアー・オブ・ジャパン限定のスペシャルジャージを着用したクネゴ

従来のネイビーブルーを基調にしたオリジナルデザインの美しさ、レーシーさ、そしてエレガント感をそのままに、プロトン(メイン集団)のなかでも大きな存在感を放つ、明るい蛍光オレンジを全面に使用したデザインとなった。胸元には、2011年より長年にわたりダミアノ・クネゴが所属するチームをサポートする秀光のロゴが追加された。

ツアー・オブ・ジャパンは5月20日(日)の大阪府堺市での個人タイムトライアルを皮切りに、8日間・全8ステージで東京まで熱戦を繰り広げていく。

日本のレースでも実績を持つクネゴはツアー・オブ・ジャパンが国内ラストレースになる

NTN presents 2018 Tour of Japan
開催期間/2018年5月20日(日)〜27日(日)
カテゴリー/アジアツアー2. 1
開催国/日本

5/20(日)第1ステージ 【堺】2.6㎞(個人TT)
5/21(月)第2ステージ 【京都】 105.0㎞
5/22(火)第3ステージ 【いなべ】 127.0㎞
5/23(水)第4ステージ 【美濃】 139.4㎞
5/24(木)第5ステージ 【南信州】 123.6㎞
5/25(金)第6ステージ 【富士山】 32.9km
5/26(土)第7ステージ 【伊豆】 120.8㎞
5/27(日)第8ステージ 【東京】 112.7㎞

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ツアー・オブ・ジャパンに国内ラストレースとなるNIPPOのクネゴ出場

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが5月20日(日)に大阪府堺市で開幕する国内最高峰のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)」に参戦する。同大会がチームにとって待ち望んだ日本での今季初戦となる。

ツアー・オブ・ジャパンに出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニの6選手

2018年で21回目の開催を迎えたツアー・オブ・ジャパンは、大阪から東京まで8日間かけて、本州を横断するようにして連日熱戦を繰り広げていく。8日間の総走行距離は764kmと長くはないが、総獲得標高は約1万3000mと非常に厳しいもので、登りに大きな比重が置かれたステージレースとなる。

特に第6ステージの富士山須走口五合目にフィニッシュするヒルクライムステージをはじめ、第5ステージの南信州、第7ステージの伊豆は厳しい登坂区間が設定され、個人総合成績を決定づけるだけでなく、レース展開によってはサバイバルレースの様相となる。

2018年ツアー・オブ・ジャパン
5/20(日)第1ステージ 【堺】2.6㎞(個人タイムトライアル)
5/21(月)第2ステージ 【京都】 105.0㎞
5/22(火)第3ステージ 【いなべ】 127.0㎞
5/23(水)第4ステージ 【美濃】 139.4㎞
5/24(木)第5ステージ 【南信州】 123.6㎞
5/25(金)第6ステージ 【富士山】 32.9km
5/26(土)第7ステージ 【伊豆】 120.8㎞
5/27(日)第8ステージ 【東京】 112.7㎞

出場チームは、新城幸也をエースとしたバーレーン・メリダが唯一のUCIプロチームとして出場。以前、チームNIPPOで活躍したグレガ・ボレ(スロベニア)もエントリーしていて、新城と強力なタッグで優勝候補に挙げられる。プロコンチネンタルチームはNIPPO・ヴィーニファンティーニのほかに、現在ジロ・デ・イタリアにも参戦しているイスラエルサイクリングアカデミーが初出場。コンチネンタルチームは、オーストラリアのベネロング・スイスウェルネスやアメリカのチームイルミネートが海外勢の有力どころ。

NIPPO・ヴィーニファンティーニは2017年の同大会で区間3勝とポイント賞を獲得したマルコ・カノラを軸にしたメンバー構成となり、外国人選手は6月をもって競技の第一線からの引退を表明しているクライマーのダミアノ・クネゴ、初来日となるオールラウンダーのシモーネ・ポンツィが出場。来日回数の多いクネゴだが同大会にはポンツィとともに初出場となる。


登坂能力に優れる日本人トリオ、初山翔、伊藤雅和、中根英登がチーム力を大きく底上げしている。初山は2017年の大会にブリヂストンアンカーから出場し、全ステージで逃げに乗る活躍をみせ、日本人選手としては快挙となる山岳賞を獲得した。また伊藤と中根も2017年に引き続いての出場となるが、伊藤は2017年の南信州ステージの落車で大腿骨骨折の大ケガを負い、好調なシーズンが一転、辛い治療やリハビリに直面することに。今大会でのリベンジを誓う。中根は2017年、カノラの区間3勝に大きく貢献。南信州ステージの終盤、先行していた選手を追走して吸収し、集団ゴールスプリントの展開に持ち込むなど、素晴らしい走りを披露した。

3選手ともに充実したオフトレーニングや、ヨーロッパやアジアの国際レースでの実戦を重ねての参戦となり、2017年よりもさらにレベルアップした走りで、チーム一丸となって勝利をねらう。

初山翔

初山翔のコメント
今年はチームも変わり、ツアー・オブ・ジャパンの見え方も去年までに比べるとだいぶ変わると思う。それでも日本最大級のレースで、ベストのパフォーマンスを出したいと思う気持ちだけは変わらない。

伊藤雅和

伊藤雅和のコメント
今年もツアー・オブ・ジャパンに選出され、出場することができてうれしく思います。去年大腿骨を骨折した思い出深いレースで、1年後にしっかり帰ってこられてうれしいです。今年もかなりいいメンバーで挑むことになるし、自分もしっかり調整してきたので、チームの歯車になって全員で成績を出していきたいと思います!

中根英登

中根英登のコメント
チームのスケジュールやトレーニングメニューのおかげで昨年より確実に自分自身の力を付けることができている。ツアー・オブ・ジャパンは他のレースとは違う厳しさ、難しさがあると感じているが、必ずいい結果につなげたい。チーム一丸となって勝ちにいきます。応援よろしくお願いします!

大門宏監督のコメント
日本人メンバーは個々の総合力を重視して選んだ。イタリア人メンバーもそうだが、一人ひとりの持ち味を引き出すことが、監督として自分に課せられた役割。責務を全うしたい。カノラは昨年日本で走った全ての大会で活躍しただけにマークは厳しくなるのは避けられないが、マークされることをポジティブにとらえながら、少しでも有利な展開に持ち込みたい。
ツアー・オブ・ジャパン初参加をシーズン初めから楽しみしていたクネゴだが、先週末から体調が優れず心配していた。リザーブ(補欠)に入れ検査を繰り返しながら体調を見守っていたが、昨晩ドクターからも許可がおり、来日を決めた。彼は来月いっぱいで引退することを公表しているので、日本では現役で走る最後の大会となる。昔から応援していただいている大勢のファンとともに、初めてのツアー・オブ・ジャパンを思う存分楽しませたい。

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オージーケーカブトからNIPPOチームレプリカのエアロ・R1 ニッポが数量限定発売

カブトのエアロ・R1に、NIPPO・ヴィーニファンティーニレプリカとして「AERO-R1 NIPPO(エアロ・R1 ニッポ)」が数量限定で追加発売される。カブトがテクニカルパートナーを務めるNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニに供給するチーム専用エアロ・R1のイメージを踏襲したレプリカモデル。

エアロ・R1 ニッポ

今季のチームカラーであるネイビーを基調に、差し色のオレンジを配色し、ジャージとの一体感とシンプルながらスピード感あるデザイン。掲載されている製品画像に貼付されているスポンサーロゴについては同梱となる。特典として多数のナショナルブランドが使用するキャップメーカー、YUPOONG(ユーポン)社製、スナップバックタイプの「カブト+NIPPOスペシャルロゴキャップ」を同梱。2万1000円(税別)。2018年6月下旬発売予定。

サイズ(重量):XS/S(195g) 、S/M(205g)、L/XL(235g)=シールド未装着時の参考重量。JCF・日本自転車競技連盟公認。ヘルメット破損交換制度対象。

NIPPOスペシャルロゴキャップもつく

◆主なスペック
・UCIプロコンチネンタルチーム”NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ”レプリカモデル。
・YUPOONG(ユーポン)社製、「Kabuto+NIPPOスペシャルロゴキャップ」を同梱。
・Kabuto独自の空力デバイス「ウェイクスタビライザー(PAT.No.4311691)」を採用。
・ショートテールながらロングテールと同等の空気抵抗を実現。
・深めのエアルート設計で、涼しさと空力性能を高次元で両立。
・マグネットで着脱する専用シールド「AR-3シールド」を装備。
・インナーパッドは通気性重視の方に最適な「ノーマルインナーパッド」を付属。
・虫などの侵入を防ぐ専用のA.I.ネットを同梱。
・瞬間消臭繊維「MOFF」製のあごひもを採用。
・上下3段の調整など、細やかな微調整が可能な「XF-7アジャスター」を採用。
・日本人の頭部形状にあわせた円形に近い設計。
・「破損交換制度」対象ヘルメット。(破損交換登録店で対象ヘルメットを購入の際、店頭で製品登録すると万が一ヘルメットが破損した場合、同じ製品の新品と定価の半額(+消費税)で交換 (再購入)できる保証システム)

エアロ・R1 ニッポ製品の詳細サイト

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初山翔と吉田隼人がダンケルクの4日間に初出場…実際は6日間のステージレース

フランス最北の都市ダンケルク周辺で開催されるステージレース「ダンケルク4日間レース(UCI2.HC)」が5月8日から13日まで6日間にわたって開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが2017年に引き続いて出場。初山翔と吉田隼人が初出場する。

ダンケルクの4日間に出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニのメンバー

64回目の開催を迎える同大会は、伝統的なLES 4 JOURS DE DUNKERQUE(ダンケルクの4日間)というレース名称を残しながら、近年は開催期間を伸ばしていて、2018年は5月8日から13日まで、6日間・全6ステージのレースとして開催される。UCIプロチームが3チーム、プロコンチネンタルチームが14チーム出場する。

全ステージを通じて、厳しい山岳ステージは設定されておらず、難関ステージとなるのは美しい石畳が敷かれた街カッセルでの周回コースを9周回する第5ステージ。14kmの周回コースには2カ所の急坂区間が組み込まれていて、選手たちは上り下りをめまぐるしく繰り返す。また独特な丘陵地形を利用した逃げ切りの展開も大いに可能性がある。

NIPPO・ヴィーニファンティーニは、スプリンターのエドアルド・グロスとオールラウンダーのフアンホセ・ロバトを軸としたチーム編成で挑み、日本人選手は初山と吉田が出場。初山はコンディションを上げながら、逃げのチャンスも果敢に狙って走りる。吉田は好調さをアピールしたツアー・オブ・クロアチアに続いての出場。スプリントの場面では、クロアチアでの経験を活かしながら自らの成績を求めてチャレンジしていく。

初山翔

初山翔のコメント
厳しいレースになることは間違いないと思うが、日に日にいい感触をつかめるように頑張りたい。

吉田隼人

吉田隼人のコメント
クロアチアでのステージレースを終え、イタリアで過ごし順調に休息とトレーニングを行うことができた。ダンケルクはチームメートを含めだれもが口をそろえてキツいレースと言っているので、覚悟して走りたい。その中でも、チームの中で自分ができることをしっかり行いたい。引き続き応援よろしくお願いします。

バレリオ・テバルディ監督

バレリオ・テバルディ監督のコメント
グロスとロバト、二人をチームリーダーとしてダンケルク4日間レースを戦う準備をしてきた。2人のモチベーションはとても高く、コンディションもいい。吉田隼人はクロアチアを終えて、コンディションを終えての参戦となる。スプリントの場面では、彼にチャレンジをさせたい。上りの場面ではフィリッポ・ザッカンティの走りに期待している。ダミアーノ・チーマ、初山、アラン・マランゴーニはチーム全体を支える役割となるが、彼らには積極的に逃げに乗ることも期待している。


LES 4 JOURS DE DUNKERQUE
開催期間/2018年5月8日(火)〜13日(日)
カテゴリー/ヨーロッパツアー2. HC
開催国/フランス
5月8日 Stage 1 – Dunkerque › La Bassée (163.5k)
5月9日 Stage 2 – Le Quesnoy › Soissons (173.3k)
5月10日 Stage 3 – Fort Mahon Plage › Ecques (171.5k)
5月11日 Stage 4 – Dainville › Mont Saint-Eloi (172.5k)
5月12日 Stage 5 – Wormhout › Cassel (178.7k)
5月13日 Stage 6 – Coulogne › Dunkerque (169.8k)

ダンケルクの4日間の公式サイト
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ダンケルクの4日間のツイッター
ダンケルクの4日間のハッシュタグ #4JDD

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エシュボルン〜フランクフルトにNIPPOの初山翔と小林海が初出場

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エシュボルン〜フランクフルトにNIPPOの初山翔と小林海が初出場

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが5月1日にドイツ・フランクフルト近郊で開催されるUCIワールドツアーのワンデーレース「エシュボルン〜フランクフルト」に2年ぶりに出場する。同大会は2016年まではUCIヨーロッパツアー1クラスとして開催。2017年にUCIワールドツアーにランクアップした。

エシュボルン〜フランクフルトに出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニのメンバー

2018年で57回目の開催を迎えるエシュボルン〜フランクフルト。ドイツの大都市フランクフルト近郊で開催されるワンデーレースにNIPPO・ヴィーニファンティーニがワイルドカードを獲得し、2016年以来の出場を果たした。2018年は212kmのコースに、多くの登坂区間が組み込まれている。最も長い登りとなるのは57km地点のフェルトベルクで、10.8kmにわたり登坂区間が続く。一番傾斜のある坂は、コース内に4回組み込まれているマンモルスハイナーベルクで最大勾配は23%。近年はゴールスプリントの展開となっているが、それまでに何度も登坂区間があるため、勝利をねらうスプリンターには登坂力が求められる。

NIPPO・ヴィーニファンティーニはマルコ・カノラを中心とした布陣で出走。ツアー・オブ・クロアチアでポイント賞を獲得したスプリンターのエドアルド・グロスも絶好調。高いモチベーションをもって格上チームに挑む。日本からは初山翔と小林海が初出走。初山はミラノ〜サンレモで逃げに乗るなど素晴らしい活躍をみせた春の連戦から休息・トレーニング期間を経て、約1カ月ぶりに欧州のトップレースに戻ってきた。小林も4月15日のアムステルゴールドレース以来となる2週間ぶりのレース。

初山翔

初山翔のコメント
およそ1カ月ぶりのレースになる。春先の連戦のあと、十分な休養とトレーニングを積んできたつもり。シーズン第2幕のいいスタートが切れるように頑張りたい。

小林海(まりの)

小林海のコメント
今回もレベルの高いワンデーレース。長く厳しいレースになるはずだが、しっかり目立つ働きをしたい。頑張ります!

バレリオ・テバルディ監督

バレリオ・テバルディ監督のコメント
この重要なレースから招待されたことをうれしく思っている。チームはそのことを誇りに思い、ベストを尽くして戦いたい。コースや出場選手の顔ぶれをみても、このレースの難易度は高いが、カノラ、グロス、ロバトと好調な3選手をエースとして戦っていきたい。また彼らを支えるマランゴーニ、初山、ティッツァ、そして若手の小林にも期待している。



Eschborn-Frankfurt
開催期間/2018年5月1日(火曜日)
カテゴリー/1. UCIワールドツアー
開催国/ドイツ
コース/Eschborn › Frankfurt am Main 218.7km
エシュボルン〜フランクフルトの公式サイト
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エシュボルン〜フランクフルトのツイッター
エシュボルン〜フランクフルトのハッシュタグ #Radklassiker

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NIPPOのグロスがツアー・オブ・クロアチア第2ステージ優勝…総合でも首位に

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吉田隼人がツアー・オブ・クロアチア最終日に逃げ…グロスがポイント賞獲得

6日間にわたり熱戦が繰り広げられたツアー・オブ・クロアチアは最終日となる4月22日、サモボル(Samobor)から首都ザグレブ(Zagreb)までの151.1kmで第6ステージが開催された。NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの吉田隼人が逃げに乗り、エドアルド・グロスが石畳の急坂で力走して区間3位に。逆転でポイント賞を獲得した。

ポイント賞を獲得したエドアルド・グロス


第6ステージは途中3級山岳が組み込まれた平坦基調のステージだったが、最後にザグレブ旧市街で石畳が敷かれた急坂を含む6.5kmの周回コースを2周半する設定。この急坂が勝負を大きく左右すると考えられていた。NIPPO・ヴィーニファンティーニの目標は2つ。前日のステージを終えて1点差で失ってしまったグロスのポイント賞ジャージを奪還すること。そして登坂力のあるオールラウンダーのフアンホセ・ロバトが中心となって区間優勝をねらうことだった。

スタート後、3km地点に設定された最初の中間スプリントポイントまでチームは集団をまとめ、緩い上りのスプリントをグロスが首位通過、そして吉田がライバルのポイント獲得を阻止すべく2位通過することに成功。この時点でグロスはポイント賞ランキングで再び首位に立った。

最初のスプリントポイントでの勢いで、吉田を含む6選手の逃げが形成された。6選手は協調体制がとれ、すぐにタイム差が5分強まで広がっていく。2つ目の中間スプリントポイントでは吉田は2位通過に成功。しかし6選手のうち2選手がバルディアーニ勢であったため、中盤からは集団も警戒してタイム差を詰めていく。残り15kmで最初の急坂石畳区間へと差しかかると、6選手の先頭集団は崩壊。吉田もここで脱落したが、同時にバルディアーニの2選手がそろってアタックを仕掛けて先行を始めた。

1分を切るタイム差まで詰めていたメイン集団も急坂区間で大きく伸び、いくつかの小集団に分裂。区間優勝をねらう有力選手で形成された前方の集団は懸命に前を追ったが、最終周回に入っても絶妙なタイミングで飛び出したバルディアーニの2選手をなかなかとらえられない。結果的に25秒のタイム差をもってバルディアーニのパオロ・サイモンが逃げ切って区間優勝。メイン集団から必死に追い上げたグロスが気迫の走りで後続の先頭となる3位でフィニッシュ。勝てなかったことに大きく肩を落としたグロスだが、獲得ポイントを67に伸ばし、20点の大差でポイント賞ジャージの奪還に成功した。

エドアルド・グロス

エドアルド・グロスのコメント
ポイント賞ジャージを獲得できたことにとても満足している。これはチームの目標であり、それを達成できたことをうれしく思う。ただ今日のステージで勝てなかったことが悔しい。今日、吉田隼人は重要な逃げに乗り、とてもいい仕事をしてくれた。しかし、最後の局面で逃げを吸収することができなかった。チームメートが素晴らしい仕事をしてくれ、それに報いるために、どうしても区間優勝したかった。これまでのステージでチームメートたちは献身的に自分やチームのために走ってくれた。一人ひとりに感謝を述べたいと思う。今大会、チームはいくつかのいい成績を上げることができたが、この先のレースでもさらにいい成績を残せると確信している。

内間康平

内間康平のコメント
5人以上の逃げはつぶすこと、そして3km地点にあるスプリントポイントでグロスに取らせる動きをイメージしながらスタートした。うまくスプリントポイントまで固めて、目標通りグロスがスプリントポイント先着。ポイントを拡げるために2着目を吉田が獲得しながら、逃げに入った。その後はひたすらグロスとロバトの風除けや補給をこなしながら距離を減らしていった。最後の周回に入る前、混乱を避けるために自分と西村は後退したが、グロスが3位、そしてポイント賞を獲得してレースを終えた!
昨日は調子を落としたが、今日は再び調子を上げ、レースを終えれたのがいい感触だった。次のレースへ向けてまた頑張っていきたい。最後に、ツアー・オブ・クロアチアは初めての参戦だったが、すごくきれいな風景が広がる中でのレースは最高によかった。それを感じながら走れるのも自転車ロードレースのよさでもある。また来年、戻ってこれるように大事にレースをこなしていきたい。

吉田隼人

吉田隼人のコメント
最終ステージの今日は、グロスのポイント賞を取り返す走りと、ロバトの最後のスプリントで勝負する目的を持ってスタートした。3km地点にはスプリントポイントも設定されていて、グロスにポイントを加算できるようサポートする走りを行った。そのスプリントポイントではグロスが1位通過し、ボクも2位通過することで、他チームにポイントを取らせないことに成功した。スプリントポイントが終わった直後にさらにバルディアーニの2選手がアタックするのに反応し、そのまま自分を含め6人の逃げ集団ができた。結果的に、その中から今日のステージ優勝者が出たので、自分の力不足が悔やまれるが、今日のステージで3位にグロスが入ってくれたおかげで、ポイント賞を取り返すことに成功し、チームとしていい雰囲気で、ケガなく終えたことはよかったと思う。また何より、ボク自身のコンディションも日に日に上がり、今は次のレースが楽しみ。次は今回以上のパフォーマンスが出せるように引き続き準備していく。

西村大輝

西村大輝のコメント
監督から与えられた役割は、4〜5人くらいの逃げであればそのまま行ってよし。それ以上で大きいような逃げであれば集団のペースを上げて逃げを引き戻すようにとの指示だった。理由は当然グロスのポイント賞ジャージ獲得のため。そしてグロスがスプリントポイントを1位通過し、吉田さんが2位で入り最高の形となった。そのまま吉田さんを含む逃げが行ってからは、グロスから集団内で位置取りをするように指示を受け、集団を牽引しているMSティナの後ろで走り、スプリンターたちが少しでも楽に走れるように風除けの役割と補給を行った。周回に入る前の平坦区間で、各チーム位置取りを行うために上がってきて、その際に集団内で、内間さんを先頭に位置取りを行い、ラスト20kmほどで後ろに下がるように指示が出たので内間さんと集団後方で走り、最後の周回コースで遅れてグルペットでゴールした。
今大会は最初の3日間は調子よく走れていたが、4日目以降は調子を落としてしまったので、スタミナ不足が露呈した形となった。 今後も、とにかく必死で出し切って走り、しっかりと強くなれるように頑張りたい。

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