初山翔がストラーデビアンケ出場…2013覇者のモレノ・モゼールもNIPPOから

未舗装路をゆく人気レース。イタリア・トスカーナ地方を舞台にしたストラーデビアンケにワイルドカードを獲得したNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ。初山翔が次々に未舗装路が現れる過酷なレースに挑む。

ストラーデビアンケに出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネのメンバー

3月9日開催、トスカーナ地方の美しい丘陵地帯をゆく人気レース「ストラーデビアンケ(UCIワールドツアー)」にワイルドカードを獲得して出場する。イタリア語で “白い道” を意味するレース名のとおり、真っ白な砂埃舞い上がる未舗装路がコースに組み込まれるのが特徴で、その過酷さや特別さから、世界屈指の人気を誇るワンデーレースに。イタリアの昔ながらのレーススタイルを再現したレースで、2019年が13回目の開催となる。2013年大会では今季よりチームに加入したモレノ・モゼールが優勝している。

スタート、フィニッシュ地点となるのは旧市街が世界遺産に登録されるシエナ。フィニッシュラインは観光名所にもなっているカンポ広場に引かれ、そこへ駆け上がる最後の最大勾配16%、石畳に覆われた急坂もレースの見どころ。そして、2019年の未舗装路区間は全11区間、合計63kmに達する。距離が長いだけでなく、アップダウンも組み込まれていて、テクニックや運もレースに大きく影響する。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネにとって、この大会が今季初のワールドツアーレースになる。過去に優勝しているモゼール、そしてマルコ・カノラ、ニコラ・バジョーリのオールラウンダーが軸となり、格上のチームに挑む。また日本人選手は2018年に引き続き初山翔が出場。昨大会は雨に見舞われ、非常に厳しいコンディションのなかで開催され、初山はフィニッシュ地点まで走破したが、オーバータイムのため完走扱いにはならず。
「競技人生のなかでもっともハードだった」と振り返る特別なレースのスタートラインに再び立つ。

翌3月10日には、同じくトスカーナ地方で開催されるグランプレミオ・インドゥストリア・エ・アルティジャート(UCI1.HC/通称GPラルチアーノ)に出場。終盤に厳しい登坂区間を含む周回コースを4周回してフィニッシュを迎えるコースで、登坂力を強化するため、ダミアーノ・チーマに代わり、クライマーのイヴァン・サンタロミータがメンバー入りしている。

ストラーデビアンケ出場選手
初山翔 マルコ・カノラ(イタリア) モレノ・モゼール(イタリア) フアンホセ・ロバト(スペイン) ニコラ・バジョーリ(イタリア) ダミアーノ・チーマ(イタリア) ジョバンニ・ロナルディ(イタリア) 監督 マリオ・マンゾーニ

GPラルチアーノに出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネのメンバー

GPラルチアーノ出場選手
初山翔 マルコ・カノラ(イタリア) モレノ・モゼール(イタリア) フアンホセ・ロバト(スペイン) イヴァン・サンタロミータ(イタリア) ニコラ・バジョーリ(イタリア) ジョバンニ・ロナルディ(イタリア) 監督 マリオ・マンゾーニ

初山翔

初山翔のコメント
今年もこの偉大なレースのスタートラインに立てることをうれしく思う。去年のストラーデビアンケは自分の選手生活のなかでもっともハードなワンデーレースであったと記憶している。天候に関わらず今年も厳しいことに変わりないが、全力を尽くしたい。翌日のラルチアーノは10年前に生活していた街のすぐ近く。 思い出のある地でいい走りがしたい。

マリオ・マンゾーニ監督のコメント
格上選手だけでなく、厳しいコースにも挑むことになる土曜日のストラーデビアンケは、招待いただいた主催者に恥じぬよう、自分たちの最善を尽くしたい。具体的には初山、チーマ、ロナルディで逃げに乗り、エースクラスの選手は終盤の勝負どころまで温存していく。一方、日曜日のラルチアーノは、自分たちチームに適したコース設定であり、展開によって多くの選手がチームリーダーになり得る。正しい判断、正しい意識、そして勝利への強い気持ちがあれば、よい結果が期待できるだろう。

Strade Bianche ストラーデビアンケ
開催期間/2019年3月9日
カテゴリー/1.UCIワールドツアー
開催国/イタリア
ホームページ  http://www.strade-bianche.it/
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ハッシュタグ #StradeBianche

Gran Premio Industria & Artigianato グランプレミオ・インドゥストリア・エ・アルティジャナート
開催期間/2019年3月10日
カテゴリー/UCIヨーロッパツアー1.HC
開催国/イタリア
ホームページ  http://www.ciclismolarcianese.it
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ハッシュタグ #GPLarciano

NIPPOヴィーニファンティーニがオージーケーカブトと2年契約

NIPPOヴィーニファンティーニが国内トップのヘルメットメーカー、オージーケーカブトと2年間のパートナー契約を締結。素晴らしい製品づくりで世界をリードする”Kabuto”の安全で快適なヘルメットが世界で戦う選手たちの力強いパートナーとなる。

チームモデルのAERO-R1を手にする内間康平、ダミアーノ・クネゴ、マルコ・カノラ

2018年はNIPPOヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニという名称になる同チームは、はフラグシップモデルである「ZENARD」と空力特性を追求しエアロ効果に優れる「AERO-R1」、超軽量モデルである「FLAIR」、そしてタイムトライアル用ヘルメットの「AERO-TL」の4種類のヘルメットを用途に合わせて使い分けていく。

オージーケーカブトは新城幸也が所属したブイグテレコムやランプレ・メリダなど、世界のトップチームをスポンサードした経歴をもつ。ロードレース、トラック競技をはじめとする日本代表チームも長年同社の製品を愛用している。モータースポーツでも国内外を問わず多くのプロライダーに支持されている。よりよい品質を求める飽くなき探究心で、製品には日々改良が加えられ、世界に誇る最高品質を生み出している。

大門宏マネージャーのコメント
「オージーケーカブトとの契約交渉にあたり、役員や現場担当からなんとしても日本人選手をバックアップしたいという強い意志が伝わってきた。橋本聖子会長が理事を務め、東京オリンピックを目標にした日本人選手強化プロジェクトを推し進める一般社団法人ジャパンプロサイクリングの活動に強い関心をもっていただいた。日本の自転車競技界を代表するオージーケーカブトがパートナーに加わったことは、このプロジェクトにとって大きな意味をもつ。賛同企業や日本のファンのためにも、さらに緊張感をもって世界ランキングへ挑戦する日本人選手の強化に取り組みたい」

チームモデル「AERO-R1」のバックスタイル。チームカラーであるオレンジ色がアクセントになる

オージーケーカブト
http://www.ogkkabuto.co.jp/bicycle/index.html