植竹海貴が全日本タイトル奪還とおきなわ初優勝を目指す

ワイ・インターナショナルの実業団チーム「Y’s Road」に所属する植竹海貴(うえたけみき)が、今季初戦となる第57回JBCF東日本ロードクラシックに参戦。2023年は6月の全日本選手権と11月のツール・ド・おきなわで優勝を目指したいと語った。

2022年は全日本選手権で敗北するなど悔いの残るシーズン

2021年10月の全日本選手権で優勝し、2022年は全日本チャンピオンとしてレースに臨んだ。JBCFのレー スでは12戦8勝、出場したすべてのレースで表彰台に乗り、2年連続で年間総合優勝をすることができた。

しかし、シーズン中盤で調子を崩してしまい、目標としていた全日本自転車競技選手権ロードレースとツール・ド・おきなわ2022は調子を合わせることができず、2レースとも優勝争いに加わることなく、表彰台を逃す結果となってしまい、悔いの残るシーズンだった。

2021年の全日本選手権、植竹海貴(右)が金子広美を制して優勝 ©JCF

まずは6月の全日本自転車競技選手権ロード

「ワイズロードをはじめ、コルナゴなど各スポンサーのおかげにより、昨シーズンに続き強力なサポート体制でレース活動ができることがうれしい」と植竹。

今季は昨年よりコンディションを整えるためJBCFの遠征を減らし、6月に開催予定の全日本自転車競技選手権ロードレースと、11月開催予定のツー ル・ド・おきなわに挑む。目指すは全日本選手権優勝&ツール・ド・おきなわ優勝だ。

「出場するレースは全て優勝する気合と、レースを楽しむ気持ちを忘れずに走りたいと思いま す」

「今シーズンも見ていて楽しいレースになるように、強気の走りをしたいと思います。私たちのレースを見て、女子のレースにも興味を持っていただけたらうれしいです。全日本チャンピオンの座を奪還できるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします」

全日本最速店長選手権を連覇した植竹海貴

植竹海貴(うえたけみき)
生年月日:1996年1月29日
出身地:東京都板橋区
所属チーム:ワイズロード
勤務先:ワイズロード新宿本館

専門学校卒業後の2016年から2020年3月までは保育士として勤務。2020年4月に自転車に専念できる環境として、スポーツ自転車の専門店ワイズロードを運営する株式会社ワイ・インターナショナルに入社。同社の旗艦店であるワイズロード新宿本館で勤務しながらトレーニングを積み、実業団レースの JBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)に参戦。

トレーニングには従来の実走練習に加え、SARIS社のスマートトレーナーとバーチャルサイクリングアプリZwiftを組み合わせたインドアトレーニングも取り入れ、課題の克服と競技力の強化に取り組んだ結果、年間12戦中8勝を挙げ、2年連続で年間総合優勝の座を射止めた。現在はワイズロード新宿本館で週3日間勤務。

●植竹海貴のZwiftトレーニング日記

インドア練習で頭角を現した植竹海貴がZwift選手権で2連覇

Y’sRoadの植竹海貴が11月30日に開催されたアミノバイタル全日本最速店長選手権 in Zwift 2ndの女性店長 and 女性スタッフカテゴリーで優勝し、2021年に続いて連覇を達成した。

全日本最速店長選手権を連覇した植竹海貴

八重洲出版の自転車月刊誌サイクルスポーツの名物企画「全日本最速店長選手権」のオンライン版である「アミノバイタル全日本最速店長選手権 in Zwift」は、バーチャルサイクリングアプリ「Zwift」上で開催される。スポーツサイクルショップ店長や女性スタッフの中で最速の選手を決定する大会だ。

今回は、「男性店長」と「女性店長 and 女性スタッフ」の2つのカテゴリーで実施され、植竹が参戦した「女性店長 and 女性スタッフ」カテゴリーには8選手が参加した。

植竹は序盤、男子選手に交じり先頭集団を牽引。レース全体を通して高パワーをキープした走りで終始独走態勢を崩さず、2位以下を引き離して優勝し、連覇を達成した。

JBCF「Jフェミニンツアー」年間総合優勝の植竹海貴

レース後に植竹は、大会を振り返って次のようにコメント。

「去年に引き続き優勝できてうれしかったです! 今回は男性選手と同時スタートだったので、男性の集団についていく作戦でしたが、2回目のアタックで集団からドロップしてしまい、そこから独走になってしまいました。Zwiftのレースは実走とは違い、アイテムの使用ポイントなどが難しかったので、もっと練習したいです。応援ありがとうございました!」

SARISサポートライダーである植竹は、実走練習に加え、SARIS社のスマートトレーナー 「SARIS H3」とバーチャルサイクリングアプリ「Zwift」を組み合わせたインドアトレーニングも取り入れ、競技力の強化に取り組んでいる。このトレーニングの結果、「Jフェミニンツアー」 で、2022年度に参加した12戦中8勝を挙げ、2022年の年間総合優勝を達成し、2021年に続く2 年連続のタイトル獲得が実現した。

スマートトレーナーのSARISに乗ってバーチャル練習

●植竹海貴のトレーニング日記

植竹海貴が実業団のJフェミニンツアー12戦中8勝で総合連覇

ワイ・インターナショナルの実業団チームY’s Roadに所属する植竹海貴(うえたけみき)が実業団レースのJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)Jフェミニンツアーで、年間12戦中8勝を挙げ、 2022年の年間総合優勝を達成。2021年に続く2年連続のタイトル獲得となった。

Jフェミニンツアーのリーダージャージを着用して走る植竹海貴

植竹海貴のコメント
先シーズンに引き続きJフェミニンツアーで年間総合優勝をすることができました。今シーズンはナショナルチャンピオンジャージを着てレースを走ることができ、とても幸せでした。シーズンの中盤に調子を落としてしまい、思うような走りができない苦しいレースもありましたが、後半は調子を上げていき9月の大会では4連勝、年間12戦で8勝を挙げることができました。 応援して下さった皆様、サポートしていただいた皆様、本当にありがとうございました。来シーズンは全日本選手権も含め再度のタイトル獲得を狙いますので応援よろしくお願いいたします。

ワイ・インターナショナル鳥居恵一郎代表取締役社長のコメント
実業団チームY’s Road所属の植竹が昨年に続き、「JBCF Jフェミニンツアー」にて年間総合優勝できたこと、大変うれしく思います。本人の絶え間ない努力の結果ではありますが、ファンの皆様、スポンサー様はじめ皆様の応援や ご協力があって達成できたものと考えております。残念ながら先日の全日本選手権は連覇とはなりませんでしたが、さらに練習を重ね来年は必ずや優勝し女子ロードレース界をけん引してくれることと信じています。

2022シーズンで最も注目される女子のナショナルチャンピオン、植竹海貴

全日本チャンピオン植竹海貴…強気の走りで女子レースを盛り上げたい

全日本女子ロードチャンピオンの植竹海貴(うえたけみき)が3月26日に開幕するJフェミニンツアー、第2回JBCF播磨中央公園ロードレースに参戦する。2021年の躍進を振り返るとともに、2022年のレース活動の抱負を語った。同選手はこれまで同様、ワイ・インターナショナルの実業団チーム「Y’s Road」に所属する。

2022シーズンで最も注目される女子のナショナルチャンピオン、植竹海貴

JBCFでは13戦中11勝、そして全日本タイトル獲得

2021年は自分でも驚くほどいい結果を残すことができました。ここまでの成績を残せるとはシーズン初めには想像していませんでした。2021年はJBCFのレースでは13レースに参戦し、11レースで優勝。優勝できなかった2レースは、スプリントで競り負けたものの先頭集団でゴールしました。

10 月に広島で開催された全日本選手権では、シーズン初めは6位以内に入りたいと思っていましたが、JBCFのレースで結果がよかったので目標を上方修正して、表彰台に上ることを目標に参戦しました。その目標を超える優勝という結果となりました。前回の同大会では、DNF(途中棄権)だったため、大きく成長できたと思っています。

2021年は、多少の調子のよし悪しはあったものの、大きく調子を崩したり大きなケガをしたりすることもなくシーズンを終えられました。なにより自転車に乗ることが楽しくて、トレーニングも楽しんでいました。

2021全日本選手権で植竹は表彰台の中央に立った

チャンピオンとして強気の走りで盛り上げたい

6月までは全日本チャンピオンとしてレースに参戦することになります。ナショナルチャンピオンジャージを着てのレースはかっこいい走りがしたいです。もちろん結果も大事ですが、「女子のレースも見ていておもしろい」と思っていただけるように強気な走りで女子レースを盛り上げていきたいです。また、6月の全日本選手権では連覇を目指して頑張ります。日本自転車競技連盟(JCF)の強化指定選手にも選ばれたので、海外のレースにもチャレンジしてみたいです。

バイクはコルナゴに変更…試乗して選んだ1台

今季からバイクはCOLNAGO V3-RS を使用します。バイク選定は、社内試乗会で試した中で感触のよかった数台をメーカーからお借りし、練習コースで乗り込んで決定しました。V3-RSは今までのレースバイクに近い剛性感で、硬いけど踏み負けない、それでいて抜群の安定感が私好みの乗り心地でした。

植竹海貴が2022シーズンに使用する COLNAGO V3-RS

コンポーネントは最新のDURAACE、12速の電動変速です。ホイールは、いくつか試し た中でフレームとの相性がよかったのと、巡行性能の高さが気に入りシマノ WH-R9270-C50 を選びました。

植竹海貴が使用する COLNAGO V3-RS
■主な使用機材
フレーム:COLNAGO V3-RS(アキボウ)
コンポーネント:DURA-ACE R9270 Di2
ホイール:シマノ DURA-ACE WH-R9270-C50
ウェア:エアスピードジャージ(パールイズミ)

ナショナルチャンピオンジャージはパールイズミのエアスピードジャージ。日本代表ジャージを手がけるメーカーで、空気抵抗軽減素材の「スピードセンサー Ⅱ」が使用されていて、空気抵抗が少なくフィット感が好みです。

パールイズミ製のナショナルチャンピオンジャージ。右は同社の大西勇輝さん

レースを楽しいと思って興味を持ってもらえればうれしい

観ていて楽しいレースになるように、自分自身もレースを楽しみつつ頑張ります! レースを観て少しでも楽しそうと思ってレースに興味を持ってもらえたらうれしいです。今季も応援よろしくお願いします!

植竹海貴(うえたけみき)
専門学校卒業後の2016年から2020年3月までは保育士として勤務。2020年4月に自転車に専念できる環境として、スポーツ自転車の専門店ワイズロードを運営するワイ・インターナショナルに入社。同社の旗艦店であるワイズロード新宿本館で勤務しながらトレーニングを積み、実業団レースのJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)に参戦。

ナショナルチャンピオンジャージを着る植竹海貴

トレーニングには従来の実走練習に加え、SARIS社のスマートトレーナーとバーチャルサイクリングアプリZwiftを組み合わせたインドアトレーニングも取り入れ、課題の克服と競技力の強化に取り組んだ結果、年間13戦中11勝を挙げ、年間総合優勝の座を射止めた。

さらに第89回全日本自転車競技選手権大会ロードレースで勝利し、全日本チャンピオンとなる。現在はワイズロード新宿本館で週4日間勤務している。

植竹海貴…2022年の全日本選手権で勝ったらホンモノです

2022年は植竹海貴に大注目。ちょっと前まで無名の存在。ところが2021年の全日本選手権ロードで、東京五輪代表を打ち負かして初優勝。実業団シリーズ戦でも11勝を挙げて年間チャンピオンになった。スポーツ自転車専門店のワイズロードで週5日の勤務をしながら、室内バーチャルトレーニングで実力をつけた。見た目と裏腹に負けず嫌いな25歳は、日本チャンピオンジャージを着て2022シーズンを走る。

店舗前で日本のナショナルチャンピオンジャージを着て見せた

2度目の全日本選手権ロードで頂点に君臨

2021年10月23日に広島県三原市で開催された第89回全日本自転車競技選手権ロードレース。女子エリートは五輪代表の金子広美のアタックを何度となく封じ込め、一騎打ちのゴール勝負を制した植竹が日本の頂点に立った。2度目の参加で、2019年の前大会(2020年はコロナ禍で中止)は途中リタイア。女子ロードが全日本の正式種目となったのは1982年だが、歴代女王にはそうそうたる名前が連なる。そのリストに植竹が加わった。

「シーズン始めは全日本で上位入賞できたらいいなと考えていた。全日本で勝てるようになるのはもっと先だと思っていた」という。

ワイズロード新宿本館で。週5回の勤務をこなすフルタイムワーカーだ

専門学校への通学のため、ワイズロードでクロスバイクを購入。これが店舗との出会いとなる。荒川沿いを走る楽しさにひかれ、もっとスピードが出るロードバイクに乗り換えた。日曜日のチーム練習に顔を出すようになり、8時間耐久レースに女子チームの一員として参加して優勝した。

ところがその後のレースで高校生に負けた。「もっと速くなりたい」と、練習に打ち込めるようにワイズロードへの転職を決意。配属された新宿の店舗では、毎週月曜夜に同社が代理店を務めるSARISスマートトレーナーを使ったオンライン参加イベントを担当。「室内トレーニングは逃げ道がなく、実力アップもデータで手に取るように分かる」と急成長を遂げていく。

植竹海貴(右)が金子広美を制して優勝 ©JCF

今回の全日本では五輪代表で、海外プロとして活動する与那嶺恵理が欠場。大本命が不在となったが、植竹自身はそれを喜ばなかった。どんなに強い相手でもレースで勝負をしたかった。

「来季の全日本は与那嶺選手も参戦してくるはず。そこで私が勝ったらホンモノです」

仕事休みの日もやることはトレーニング。雨なら室内でバーチャル練習。食べ歩きが数少ない趣味というが、それもトレーニング中に立ち寄る。

全日本実業団自転車競技連盟が主催するJフェミニンツアーのリーダージャージを手中に

ブレない強さ…室内バーチャルトレーニングの申し子

所属するワイズロードチームで女子は唯一の存在だ。「男子選手のようにレースでチームプレーをしてみたいです。女子の選手層がもっと増えてくれたらうれしいです」

男子に混じる練習では「負けるものか」という思いを持って食らいつく。同じ新宿の店舗で働くチームメートの三上玄選手によれば、「ブレないこと。粘り強さが植竹の強み」だという。「弱点は下りコーナーなので、それがうまくなればもっと成績が伸びるはず」

スマートトレーナーのSARISに乗ってバーチャル練習。左はチームメートの三上

自転車で風を切って走れば気温の変化も、草木の香りで季節が感じられるという植竹。「海外で走ることはまだ考えていませんが、どこを目指していくべきかこれから思い描いていきたいです」。最大のターゲットは2022年6月の全日本選手権で連覇することだ。

エリート女子ロードのナショナルチャンピオンジャージを着る植竹海貴

▼植竹海貴(うえたけ・みき)
1996(平成8)年1月29日生まれ、25歳。東京都出身。中学でバスケ、高校で剣道をこなす。保育専門学校時に通学のためクロスバイクを買ったのをきっかけに自転車の楽しさを知る。競技に集中するために保育士をやめてワイズロードに転職。2021年全日本選手権エリート女子ロード優勝。Jフェミニンツアー年間総合優勝。勤務先はワイズロード新宿本館。

全日本女王植竹海貴も最初の1台はクロスバイクだった

ワイ・インターナショナルは2021年11月12日(金)から11月21日(日)までの期間、クロスバイクを対象とする「自転車通勤・通学応援セール」を実施する。

ワイズロード新宿本館勤務の植竹海貴とGIANT ESCAPE

クロスバイクは、スポーツバイク入門者でも取り扱いやすい設計となっていて、ロードバイクと比べて乗車姿勢が楽な上、乗り心地もソフトなモデルが多いため、初めて購入するスポーツバイクや自転車通勤・通学にも適している。

10月23日に行われた第89回全日本自転車競技選手権大会ロードレース女子エリートで優勝し、全日本チャンピオンとなったワイズロード実業団所属の植竹海貴(新宿本館勤務)も、スポーツバイクに乗り始めるきっかけとなった最初のバイクは、今回のセール対象であるGIANT ESCAPEというクロスバイクだった。

ワイズロード店舗スタッフへのアンケート調査(2021年11月実施)の結果、ほぼ約100%(81名中80名)がコロナ禍前との比較で自転車通勤・通学の商談が増えたという回答があった(1名は変わらないと回答)。

アンケートの回答には、健康経営の観点などから自転車通勤を促している企業が増えているという店舗スタッフもいた。また、年間の交通費支給相当額を従業員の自転車購入の補助に充てる会社のケースもあった。

さらに、軽快車やシティサイクルを使い通学していた高校生が、クロスバイクに乗り換えることも増えており、幅広い年齢層にクロスバイクが浸透していることがうかがえた。

自転車通勤・通学応援セール
実施期間:11月12日(金 )~ 11月21日(日)
対象商品:在庫品クロスバイク全品 ※一部対象外あり
内容:現金購入10%OFF(現金以外で購入5%OFF)
主な商品:ANCHOR「RL1」、GIANT「ESCAPE」、KhodaaBloom「RAIL」ほか
自転車通勤・通学応援セールの詳細ページ