ポガチャルがUAEツアー第4ステージV…総合でも首位に

UCIワールドツアー第1戦、UAEツアーは2月23日に山岳コースで第4ステージが行われ、前年の覇者タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が有力選手のゴール争いから抜け出して優勝。総合成績でも首位に立った。

ポガチャルが2022UAEツアー第4ステージで優勝 ©LaPresse – Fabio Ferrari

直前のコロナ罹患でその調整ぶりが注目されたポガチャルだが、さすがのパフォーマンスを発揮した。22日に第3ステージとして行われた個人タイムトライアルでもスペシャリストからわずかに遅れる程度で好走。この日はステージ優勝するとともに、4日間の総合成績でトップに立った。

2022UAEツアー第4ステージ ©LaPresse – Fabio Ferrari

「自転車レースのスタートラインに並んだ選手はみんな勝ちたいと思っている。今日はボクにとってもチームにとってもいいレースだった」とポガチャル。

2022UAEツアー第4ステージで混戦から抜け出したポガチャル ©LaPresse – Fabio Ferrari

「チームメートのラファ(ラファウ・マイカ)とハオ(・アルメイダ)が集団を分断させようと何度も試みた。もし今日の登りがもっと難しかったら、ステージ勝利はラファに託しただろう。彼は最強のライダーの一人だった。ステージ勝利争いがスプリントになると確信したとき、ラファとハオはボクのために素晴らしいリードをした。勝利をつかめてとてもうれしい。オフシーズンにやったハードワークの報いだ。チームのハードワークを思うと感情的になった」

リーダージャージを獲得したポガチャル ©LaPresse – Fabio Ferrari
2022年のUAEツアー日程とコース

観光大国フランスがサイクルツーリズム環境整備を拡充

世界有数の観光大国フランス。国内総生産の7.5%、人口6600万人のうち200万人が観光産業に従事しているが、コロナ禍で最も深刻な影響を受けた業種でもある。フランス国家は観光業を復興させる決め手は「自転車」であるとした。

国土のいたるところに世界遺産があるフランス。最寄りの駅や宿泊施設からは、サイクリングで行こうというのが、今回の復興策の目玉だ。

アフターコロナに向けて再スタートしたフランスの観光事業者だが、フランス国家は現在の社会の諸問題を認識させる機会とも捉え、これまでにない戦略を創成している。

とりわけ持続可能性や責任といった問題に配慮することは、ますます人気の高まる観光目的地としてのフランスを、まさにこうした問題に取り組む観光地として位置づけることにつながるチャンスだとしている。

カルカッソンヌの旧市街

具体的には、環境負荷の低い交通手段を優先することを中心とする観光インフラの整備を挙げている。距離の短い国内航空路線を2022年3月までに廃止し、鉄道に切り替える。

最寄り駅から観光ポイントまでは二酸化炭素排出量がほとんどない自転車利用をうながす。そのための整備はすでに国を挙げて行ってきたが、今後はさらに加速化させるという。

長距離サイクリングルートの整備もさらに進めていく。古城が点在するフランス中部のロワール川周辺には、総延長900kmのサイクリングコースがあるが、今後はさらに延伸。

簡単にレンタルできる自転車を置き、サイクリストフレンドリーなホテルや飲食店、商業施設などがサポート。これらをアプリで連携して、海外からの旅行者が旅のツールとして自転車を気軽に利用できるようにする。

一般意見の「列車持ち込み」もすぐに採用、実現へ

フランスの観光事業者はヨーロッパ・外務省の支援を受けて、「フランスにおける責任ある観光」について、一般市民からの意見を募った。

持続可能な交通手段の開発と運用について、「普通自転車、電動自転車、カーゴバイク、荷台付き自転車などあらゆる種類の自転車を簡単に列車に持ち込めるようにする」というサンドリーヌさんからの意見を採用。早急にそれを実現するようなルール整備を行っていくという。

ツール・ド・フランスの最終日はパリ!

そして首都パリ。2026年までに自転車にやさしいまちづくりを目指し、巨額のインフラ投資を行うと発表。自転車専用レーンの追加、駐輪場の拡充などを掲げる。

アンヌ・イダルゴ市長はこれまでもパリ市内で自動車を使わない日の導入、ツール・ド・フランス主催者と協同したサイクリングシティ格付け制度などの企画をリードした。

パリ五輪は一般サイクリストが参加できる初の大会になる

第33回オリンピック競技大会はフランスのパリで2024年7月26日から8月11日まで開催される。パリで夏季五輪が開催されるのは3回目、前回から100年ぶりの大会となるが、マラソンと自転車ロードレースでは五輪史上で初めて一般参加が可能となる。

マラソン、競歩、トライアスロン、マラソンスイミング、自転車ロードレースの会場となるイエナ橋 ©Paris 2024

地域社会とのつながりを取り戻し、より多くの人たちと大会を共有するという精神のもと、マラソンと自転車ロードレースに一般参加が導入される。一般ランナーやサイクリストがメダルレースと同じ日、同じコース上でオリンピアンが激闘するコースを体験できるというもの。

その企画力と実行力。さすが自転車をこよなく愛するフランスだと脱帽するしかない。日本においても自転車を利用した新たな観光スタイルは各地の観光担当者が注目するもので、フランスのサイクルツーリズム施策は日本でも興味深くその推移が見守られそうだ。

●フランス観光開発機構のホームページ

モンベルのキャンプ道具を1/43にしたミニチュアキャンプセット登場

モンベルのキャンプセットがミニチュアで発売された。実際に設営したギアの3Dスキャンデータを取り、テントやタープのしわなど細部に至るまでこだわったリアルな仕上がり。4180円。

ジオラマは付属せず

ミニカー専門メーカー「ヒコセブン」のミニチュアキャンプシリーズ「TABLE CAMP」のキャンプセット。

ジオラマは付属せず

【素材】レジン(樹脂)
【重量】25g(パッケージを含む総重量は140g)
【サイズ】幅255×高さ65×奥行き155mm(パッケージサイズ)
【セット内容】
・テント2張り(ムーンライトテント)
・タープ(ミニタープHX)
・イス2脚(フォールディング フィールドチェア)
・テーブル(マルチフォールディングテーブル)
・クッカー(アルパインクッカー16+18 パンセット)
・たき火台(フォールディングファイヤーピット)
・丸太

●テーブルキャンプテントセットの詳細ページ

北京冬季五輪の取材者総数は9388人…女性は23%

2022年北京冬季オリンピックを取材した取材者総数は9388人だった。国際オリンピック委員会(IOC)が2022年2月21日に発表した。

このうち記者やカメラマンをはじめ、技術者を含む合計1952人が、許可された520メディアとNOC(各国・地域のオリンピック委員会)公認の50社に所属して大会を報じた。

プレスカテゴリーの資格認定者数
E(ジャーナリスト)1091
EP(カメラマン)603
ET(テクニシャン)97
EC(MPCサポートスタッフ)19
ENR(ノンライツテレビ局)142
合計1952
MPC=メディアプレスセンター

男女別では77%(1509人)が男性、23%(443人)が女性だった。

プレスカテゴリーの男女比詳細

男性女性男性%女性%
E801290109173%27%
EP5238060387%13%
ET811169784%16%
EC1361968%32%
ENR915114264%36%
合計1509443195277%23%

権利保有放送局に与えられた取材資格者は3607人。

ホスト放送局認定の総数は3829人。

●AIPSの詳細ページ

アークテリクスに多用途に使えるゴアテックスジャケットが新登場

業界の常識を再定義した技術革新と製品によって、アウトドアプロダクトの進化をリードしてきたアークテリクスから優れた耐久性、防水透湿性、防風性を持ちながら、柔らかな着心地が特徴の「GORE-TEX fabric with GORE C-KNIT Backer Technology」を採用したBETA JACKETを一部の正規取扱店、アークテリクス直営店と公式オンラインストアで販売した。4万9500円。

BETA JACKET(ベータジャケット)

幅広いアウトドアクティビティとコンディションに対応するプロダクトをラインナップする
BETAファミリーに、さまざまなアウトドアクティビティに対応可能なフレキシブルな機能が詰め込まれ、初めての一着に最適な「BETA JACKET」が新たに登場。

ベータ ジャケット男性用(クラウド)
ベータ ジャケット男性用(ラブル)

生地は「N30p 3L GORE-TEX fabric with GOREC-KNIT backer technology」を採用。GORE-TEXの特徴でもある優れた耐久性・防水透湿性・防風性のプロテクションに加え、軽量で、柔らかくしなやかな着心地と、着用時の静音性が特徴。

ベータ ジャケット男性用(ブラック サファイア)

カラーのラインナップはメンズ、ウィメンズともに6色の展開。

ベータ ジャケット女性用(アンビエントスレート)

●アークテリクスのホームページ

コロナ復帰のポガチャルが連覇をねらうUAEツアーが2月20日開幕

2022シーズンのUCIワールドツアー開幕戦となるUAEツアーが2月20日から26日まで中東のUAEで開催される。全7ステージ。第3ステージが個人タイムトライアル、第4ステージと第7ステージが山岳区間。日本ではJ SPORTSが全日程を生中継する。

タデイ・ポガチャル ©LaPresse

注目はUAEエミレーツに所属するタデイ・ポガチャル(スロベニア)。2020、2021年とツール・ド・フランスを連覇しているが、UAEツアーでも総合2位、総合1位と成績を残している。とりわけ最終ステージの山岳、ジェベルハフィートですでに2度優勝している。2月8日にコロナ感染を明らかにし、大幅な目標修正を余儀なくされた。大会ではその回復具合がポイントとなる。

2022UAEツアーの有力選手 ©LaPresse

19日に記者会見に出席したポガチャルは、「UAEエミレーツの所属選手として、昨年のレースで優勝できたことは大きな意味を持っています。毎年、ボクはここでたくさんの人たちがサイクリングを楽しんでいるシーンを確認している。もう一度タイトルを取ってみたい」と意欲を見せた。

「冬のオフシーズンは本当によかった。残念ながらスペインのシエラネバダでの合宿中にコロナ感染してしまったが、軽症で済んだ。自転車の練習を休んだのは4日間で、すぐに最初のレースの準備に取りかかった」

2022年のUAEツアー日程とコース

チームは平坦ステージでは、スプリントのあるパスカル・アッカーマンが区間勝利を狙う。個人タイムトライアルではミッケル・ビョーグ、総合成績ではラファウ・マイカとジョージ・ベネットがオプションとして設定されている。

トム・デュムラン ©LaPresse

「UAEツアーにはい思い出がある。アブダビツアーを含めれば3回ここに来ている。このレースは、スプリント、風、タイムトライアル、上り坂と総合成績の上位を目指すのに必要な要素を全て持っている。クリス・ハーパーとともに総合優勝を目指したい」(ユンボ・ビスマのトム・デュムラン)

フィリッポ・ガンナ ©LaPresse

「昨年のタイムトライアル優勝から1年後に戻ってきた。すべてのタイムトライアルは異なっているので、今回のタイムトライアルを勝つために大きな努力をする必要がある。その準備ができていることを願っている。今シーズンすでにタイムトライアルで2回優勝したから、いい状態にあることは確かだ」(イネオスグレナディアーズのフィリッポ・ガンナ)

マーク・カベンディッシュ ©LaPresse

「10月と11月に家族と過ごしたアブダビに戻って来るのはうれしい。アラブ首長国連邦をよく知っている。UAEツアー以前のドバイツアーとアブダビツアーでは、いつも成功を収めた。昨年は欠場した。ミケル・モルコフが頼もしいチームメートとなって、ディラン・フルーネウェーヘンやヤスパー・フィリプセンのような速い男たちと争いたい」(クイックステップ・アルファビニルのマーク・カベンディッシュ)

ディラン・フルーネウェーヘン ©LaPresse

「今シーズンのスタートはサウジツアーで2勝を挙げたのでいい調子だ。さらに進んで、再び勝ちたいと思う。ここには非常にいいスプリンターがいる。新しいモチベーションを求めていたので、チームを変えた。ルカ・メズゲッツという非常にいいリードアウトを持っている」(バイクエクスチェンジ・ジェイコのディラン・フルーネウェーヘン)

新城幸也はコロナ罹患でUAEツアー欠場

日本の新城幸也(バーレーンビクトリアス)もUAEツアーに参戦予定だったが、2月2日から6日まで開催されたポルタ・アラコムニタ・バレンシアナ後に、のどの痛みや倦怠感など体に異変を感じて検査。コロナ陽性の反応が確認されて欠場となった。

●UAEツアーの公式ホームページ