しまなみ海道の自転車神社でグラベルの聖地オープニング

自転車神社として有名なしまなみ海道・因島の大山神社で2021年12月26日に自転車神社祭・「グラベルの聖地サイクリングスタンプラリー」開所式が開催される。

因島の大山神社

オープニングイベント:2021年12月26日(日)
●10:30〜11:00 自転車神社例祭(自転車走行安全祈願)
●11:00〜 グラベルの聖地オープニングセレモニー
●12:00〜15:00 グラベルロードオープン記念 サイクリングスタンプラリー

広島県の因島

安全祈願はグラベルロードオープンを記念して通常6000円のところ、当日限定で1台3000円。さらに先着100人に2000円(守る輪・ヘルメット守・絵馬付)。

しまなみ海道初のグラベルロードコース
サイリストに境内の休憩所を開放したところ、 交通安全や旅の安全のご祈祷を自転車と一緒に受けれることから、 自転車神社と呼ばれるようになった

主催は因島サイクルツーリズム振興協議会(因島商工会議所内)。イベントに関する問い合わせは大山神社。尾道市因島土生町1424-2、TEL:0845-23-6000。

土生商店街加盟店
土生商店街加盟店

●大山神社のホームページ

日本最大級のサイクリングリゾート、プレイアトレ土浦がデザイン大賞

アトレが運営するプレイアトレ土浦(JR土浦駅ビル)が茨城県主催の「いばらきデザインセレクション2021」で大賞を受賞した。茨城県の地域や産業を元気にする優れたデザインの選定を通じ、地域イメージを高め、産業振興につなげていく取り組み。2005年より始動し、17回目を迎えた。 

プレイアトレ土浦

今回の受賞は、JR土浦駅の駅ビルを日本最大級のサイクリングリゾートへコンバージョンし、つくば霞ヶ浦りんりんロードのスタート地点で、サイクリスト向けのサービスをワンストップで提供している点が評価された。

また、2020年度は、プレイアトレ土浦2F IBARAKI 佐藤酒店が「いばらきデザインセレクション2020」で茨城の酒と食を楽しむ体験型茨城の地酒専門店として「選定」を受賞している。

プレイアトレ土浦は、国内最大級・日本初の駅直結サイクリング特化施設として、『PEDALING RESORT〜すぐそこにある180kmのサイクリング旅』をコンセプトに、現代の生活価値に即したアクティブなリゾートライフを、サイクリングを通じて提案し、地域全体のサイクルツーリズムの発展に寄与していきたいという。

プレイアトレ土浦2F IBARAKI 佐藤酒店

 受賞概要

受賞対象:プレイアトレ土浦
プロデューサー:株式会社アトレ
設計:株式会社JR東日本建築設計
施工:安藤ハザマ
デザイナー:全体監修 SUPPOSE DESIGN OFFICE 谷尻誠、 吉田愛
STATION LOBBY監修 株式会社brownbag lab 阿部信吾
星野リゾート BEB5土浦監修 株式会社佐々木達郎建築設計事務所 佐々木達郎

居酒屋以上、旅未満。ハマる輪泊が合言葉のルーズなホテル「星野リゾート BEB5 土浦」

プレイアトレ土浦のこれまでのその他の受賞歴

・2020/10 グッドデザイン賞受賞
単なるスポーツ施設ではなく、カルチャーとの融合をうまく実現させたコト(体験)のための建築であること、地域のブランディングに寄与している点が評価されて受賞。 

・2021/05 国土交通省 自転車活用推進功績者表彰
全国初の駅直結型の複合サイクリング拠点を整備。サイクルショップ、レンタサイクル、シャワー設備、情報発信スペースを整備するほか、自転車を客室に持ち込めるホテルを誘致。さらに、コロナ禍でも茨城県内の観光資源や自然を生かし、地域事業者を巻き込んだサイクリング・キャンプなどの大型イベントなど自転車をかけ合わせた誘客を継続して取り組んでいる点を評価。

1階のりんりんスクエア土浦

プレイアトレ土浦が主催した地域と連携した自転車イベント

プレイアトレ土浦は、つくば霞ヶ浦りんりんロードのさらなる魅力向上のために、これまでに多数の自転車イベントを開催してきた。 

【これまでに主催したイベントの一例】
・2021/3/27、 28 『土浦レイクサイドバイクロア』
全国各地で開催される大人気自転車イベント、バイクロアを誘致し、2日間で3000人が来場した。 
イベント詳細: https://company.atre.co.jp/company/news/lev2.php?no=697

・2021/10/16『土浦~石岡ワンウェイツアー』
JR常磐線『いばらきサイクルトレイン』運行記念イベントとして開催し、多くの首都圏のサイクリストが参加した。 
イベント詳細: https://company.atre.co.jp/company/news/lev2.php?no=733

おおぶねに乗って合格…大船駅の合格応援きっぷが話題

大船はやっぱりダジャレか。過去にも復興支援の「大船to大船渡」を駅周辺の商店街が企画して話題となったが、今度は「おおぶねに乗って」と受験生合格祈願のきっぷを作成した。

諦めない限り有効な硬券。裏面にシリアルナンバーが刻印され、願いごとを書き込む場所がある

JR東日本大船駅が「さまざまなシーンでがんばっているみなさまを応援したい!」との気持ちを込め、JR 東日本クロスステーション ウォータービジネスカンパニー、アトレ大船と協力し「大船おおぶねに乗って、めざせ合格!」イベントを開催している。

キャップが落ちないミネラルウォーターを駅通路に新設した自動販売機で買って、簡単なアンケートに答えて有人改札口に持っていけば、硬券の合格応援きっぷをプレゼントしてくれるという企画だ。

大船駅南改札の外、ルミネウイング大船と向かい合う自由通路に新設された自動販売機

イベントは12月10日から2022年3月12日まで

合格応援きっぷのもらい方
〇イベント期間中、みどりの窓口前に設置する「アキュアの自販機」で「From AQUA」を購入し、販売機横に設置された机でアンケートに回答。
〇大船駅南改札駅係員に、「From AQUA」とアンケートを提示すると、大船駅オリジナル硬券「大船合格応援きっぷ」とオリジナルのおみくじ「ふなみくじ」をプレゼント。配付はイベント実施期間中の9:00~19:00。
〇さらに「大船合格応援きっぷ」を、大船駅構内のアトレ各店舗で提示すると、さまざまな特典を受けることができる。

ミネラルウォーター「From AQUA」。500mlは100円、280mlは100円

「From AQUA」は国内初、キャップが「落ちない」ペットボトルとして、JR 東日本クロスステーション ウォータービジネスカンパニーが販売しているミネラルウォーター。

当然ながら、大船合格応援きっぷでは駅構内への入場や列車への乗車はできない。また受験生だけが対象かとイメージしがちだが、「さまざまなシーンでがんばっているみなさま」が対象。アトレ大船での特典は各店舗の利用者が対象。

キャップが「落ちない」ペットボトル。対象となる商品にはシールが貼られている

アトレ大船もがんばるみんなを応援

大船駅構内のアトレ大船では、今回もこの企画にちなんだ応援商品の販売や、「大船合格応援きっぷ」を提示した客に特典を用意している。アトレ大船参加店舗数は24。
応援商品の販売の一例
・eashion 国産豚のレバーカツ 144 円(税込)
・築地 すし兆 粘り強く!ねばねば五色巻 314 円(税込)
・ほんのり屋 合格セット(昆布、おかか、タレカツ 3 種) 500 円(税込)
「大船合格応援きっぷ」を提示でうけられる特典の一例
・大船軒/大船軒(西口) 駅弁購入の方に「荏柄天神社」祈願鉛筆プレゼント
・ベッカーズ セット購入でドリンクサイズアップ無料
●アトレ大船の詳細ページ

駅構内外に出店するアトレ大船の各店舗で大船合格応援きっぷを見せると特典が受けられる

KINAN Racing Teamの2022シーズン体制はプラス1の13人

KINAN Racing Teamが2022シーズンの所属選手・スタッフを12月10日に発表した。1名増の13選手で戦い、2021年からの継続は10選手。新加入は仮屋和駿、小出樹の2選手に加え、元競輪選手の鈴木宏幸が選手復帰し、トラックパートの一員として走る。鈴木はサイクルインストラクターとして、チーム関連施設であるKINAN春日井サイクルターミナルを拠点に自転車安全教室の講師や啓発活動、競技普及などの取り組みも兼務。

新加入選手を加えた全13選手の内訳は、日本人11人、スペイン人・フランス人がそれぞれ1人ずつで、平均年齢は29歳。アンダー23カテゴリーの若手有望株から実績十分のベテランまでがそろい、経験やこれまで培ったスキルをビッグレースでの結果に結びつけていきたいという。

これまで以上に多彩な顔ぶれでの編成が進んでいることもあり、選手の特性や専門性を生かしたレース出場やメンバー選考ができるメリットもチームとして実感。ロードレースに主眼を置きつつ、荒井佑太や福田真平、鈴木といったトラック競技をメインとする選手たちへのサポートにも力を入れていく。

2年続く新型コロナウイルス感染症の影響によりレース活動の制限がある中で、チームは2021年シーズンにロード・トラック合わせて5勝を挙げたほか、マルコス・ガルシアがマウンテンバイク・マラソン種目でスペイン代表に選出されるなど、随所で選手個々の能力やチーム力を発揮することができた。2022年も国内外の社会情勢を見ながら、レース活動をしていく。

メインスポンサー「株式会社キナン」の本拠である熊野地域を舞台に開催されるツール・ド・熊野でのタイトル獲得が最大の目標。主戦場であるUCIアジアツアーはもとより、ジャパンサイクルリーグ(三菱地所JCLプロロードレースツアー)への継続参戦、各種活動への参加、サイクルイベントや地域貢献による自転車競技の普及など、日本の自転車界の活性化を目指した取り組みにも積極的に参画していく。

山本元喜 ©Syunsuke FUKUMITSU
花田聖誠 ©Syunsuke FUKUMITSU
マルコス・ガルシア ©Syunsuke FUKUMITSU
山本大喜 ©Syunsuke FUKUMITSU
福田真平 ©Syunsuke FUKUMITSU
トマ・ルバ ©Syunsuke FUKUMITSU
中島康晴 ©Syunsuke FUKUMITSU
新城雄大 ©Syunsuke FUKUMITSU
畑中勇介 ©Midori SHIMIZU
荒井佑太 ©Syunsuke FUKUMITSU
小出樹 ©Syunsuke FUKUMITSU
仮屋和駿 ©Syunsuke FUKUMITSU

●キナンレーシングチームのホームページ

ミヤタサイクルが人気eバイクモデルに新タイプを追加発売

ミヤタサイクルは、2022モデルとして発表しているMIYATAのeバイクシリーズ「CRUISE i 6180」、「ROADREX i 6180」 に加え、新たに「CRUISE i 5080」、「CRUISE i URBAN 5080」、「EX-CROSSe’22」を発売した。

MIYATAの人気eバイクモデルに新タイプが登場。クロスバイクタイプの「CRUISE」は、すでに発表している「CRUISE i 6180」に加え、新たにShimano STEPS E5080とインチューブバッテリーを搭載した「CRUISE i 5080」と、ステップインフレームを採用した「CRUISE i URBAN 5080」の2車種を発売。

また、SR SUNTOURの後輪アシストユニットを搭載した「EX-CROSSe」シリーズも 「EX-CROSSe‘22」としてスペック、カラーを変更して新登場。現在発売中の「CRUISE i 6180」、「ROADREX i 6180」、「RIDGE-RUNNER シリーズ」とあわせた計8モデルでの展開で、ユーザーのニーズに合わせて選べる。

シティコミューターE クロスバイク「CRUISE i 5080」

インチューブバッテリーのシティコミューターE クロスバイク「CRUISE i 5080」(ライトブルー/パールホワイト)

○標準現金販売価格(税込価格):31万3500円
○サイズ:43 ㎝(適応身長:155~180cm) 49 ㎝(適応身長:170~190cm)
・ドライブユニット『STEPS E5080』×インチューブバッテリー
・最大 40Nm の出力の Shimano STEPS E5080 を搭載。
・インチューブバッテリーを採用し、低重心化&デザイン性 UP
・シティライドからロングライドまで幅広く走りを楽しめるフレーム設計とスペックを採用
・Shimano 製油圧式ディスクブレーキを採用し、しっかりとした制動力を発揮

ステップインモデル「CRUISE i URBAN 5080」

インチューブバッテリー採用のステップインモデル「CRUISE i URBAN 5080」(アイスブルー)

○標準現金販売価格(税込価格):34万6500円
○サイズ:42 ㎝(適応身長:155 ㎝~)
・ドライブユニット『STEPS E5080』×インチューブバッテリー
・最大出力 40Nm の Shimano STEPS E5080 を搭載。ストップ&ゴーの多い街中でも快適なアシスト性能。
・乗り降りしやすいステップインフレームを採用。
・ドロヨケやチェーンケース、サークル錠を標準装備し、街乗りに最適。
・バッテリー直接給電式のオリジナル砲弾レーザービームを装備。

CRUISE i URBAN 5080(クリアブラック)

快速バイク「EX-CROSSe’22」

EX-CROSSe’22(サテンシルバー)

○標準現金販売価格(税込価格):17万6000円
○サイズ:43 ㎝(適正身長:158cm~)
・ドライブユニット『SR SUNTUOR HESC リヤモーター』
・ストップ&ゴーの多い街乗りに最適なパワフルアシストが軽快さを発揮。
・お手頃価格で初めての E-BIKE デビューにもオススメ。
・豊富なカラーラインナップ
・ドロヨケやスタンド、バッテリーから直接給電タイプの LED ライト、サークル錠を標準装備。

自転車店の店員がオフロードバイクのことを学ぶセミナー

自転車販売店の店員がMTBをはじめとするオフロード用自転車の性能やセールスポイントを学ぶ「SBAAオフロードバイクディーラーサミット」が11月17日、栃木県宇都宮市で開催された。プロ選手やメーカー技術者が講師となり、一般的に見れば「自転車のプロ」である店員を指導する。主催する自転車協会には、まだ市場拡大の余地があるオフロード用自転車の取り扱い店を増やしたいという戦略がある。

ライディングスクール。初めてMTBに乗るという自転車店員も

オフロードバイクに関する知識がない販売店スタッフも多い

消費者向けの試乗会や講習会ではなく、いわゆる「B to B」と言われる関係者向けのイベントだ。自転車メーカーと販売店員が直接対話できる機会としてこのサミットが始まった。自転車を販売する人にオフロードバイクの魅力を感じてもらい、最新情報を知ることで店頭での積極的な販売につなげてもらいたいというねらいがある。

電動アシストパワーで激坂をグイグイと上る

自転車屋なら自転車のことは知っているだろうと思いがちだが、「一般的な自転車店からするとスポーツバイクといったらロードバイクやクロスバイク。オンロード系が主流」と、自転車協会の山﨑一理事長。MTBはもとより、近年派生した電動アシスト機能付きのeMTBなどは特有の知識が必要となり、売り場に並べることを敬遠している店も多いという。

「オフロードバイクの知識がない販売店スタッフも多いんです。これでは機会損失。一方で、日本の国土の70%は山林。スキー場も夏場は活用されていない。だからオフロードバイクが活性化していけば新たな市場が生まれる」(理事長)。

オフロードを知り尽くした井手川直樹と小笠原崇裕が講師を務めた

サミットには、MTBやeMTBを扱う10社が出展し、合同試乗会を行った。ライディングスクールはダウンヒル系の井手川直樹さん、クロスカントリー系の小笠原崇裕さんが講師を務めた。MTBビジネスの心構えやロードバイクビジネスとの違い、eMTB販売のポイントを紹介する座学講習もあり、シマノの技術者がディスクブレーキ整備講習を行った。

一般の自転車店では整備が難しいとされる専門部品をシマノの技術者が解説

スポーツ用自転車の普及に取り組んでいる協会は、これまでMTBコースの新設・運営に対する助成金制度を実施するなどオフロード市場の活性化に向けた取り組みを行なってきた。2年前にサミットを初開催。昨年はコロナ禍により中止されたが、今回は2年ぶりの開催を実現し、関東・中部・関西の3会場に拡大させた。また今回から、自治体自転車担当者も視察に訪れる機会を提供。宮城県大河原町の地域整備課、茨城県大子町(だいごまち)の観光商工課の自転車施策担当者が会場を訪れた。

オフロードバイク商圏は分母が小さいことがかねてから指摘されている。興味を持つ人が2、3倍になっても市場としてはまだ小さい。そこに救世主として登場したのが電動アシストだ。「育児世代がこのタイプをこぞって愛用していることを考えると、eスポーツの魅力が浸透したら市場拡大規模は計り知れない」と見ている。

自転車協会の山﨑一理事長

コロナ禍で好調だといわれているが、販売台数はピーク時より25%減少している。これまでの2大ブームはオイルショックと東日本大震災のときで、移動手段としての軽快車が1年という短い期間で爆発的に売れたという。光明が見えるのは、長引くコロナ禍で2年続いて好調に売り上げていること。そして、今回は購入単価が高く、愛着を持って乗り続けてくれる層が増えていることだ。

「これまでは生活の足として自転車に乗っていた。今回はせっかく買った自転車だからもっと活用しようという気持ちがあるのかな。自分のスタイルに合わせて自転車を楽しもうという人が増えている」と理事長。

コスプレイヤーとして活躍する綾川ゆんまおがイベントMCを務めた

同イベントは12月7〜8日に静岡県伊豆の国市でも開催され、2022年1月19日には大阪府河内長野市で行われる。「今後は全国に開催エリアを広げていきたい」という。

●自転車協会のホームページ