畑中勇介と花田聖誠がキナンサイクリングに移籍へ

畑中勇介がチームUKYOからKINAN Cycling Teamに移籍する。22歳の花田聖誠も加わり、2021シーズンは12選手で戦っていく。チームとしてシーズン当初からの新加入選手は2年ぶりとなる。

チームUKYOから加わる畑中。これまでのキャリアではヨーロッパ、アジア、そして日本と、あらゆるシーンで実績を積んできた。大人数でのスプリントもよし、起伏に富んだタフなレイアウトもよし、コースや展開に合わせたスマートな走りで数々の勝利を挙げてきた。なんといっても、2017年の全日本選手権ロードレースでの優勝はここまでのキャリアのハイライト。アジア最高峰のワンデーレース、ジャパンカップ サイクルロードレースでは2010年に3位、翌2011年にも5位と、世界のトップライダーとも対等に渡り合ってきた日本人ライダー有数の経験を、若手からベテランまでそろうチームへと落とし込んでいく。

「KINAN Cycling Teamの一員としてジャパンサイクルリーグやUCI国際レースで新たな挑戦ができることを今とても楽しみにしています」と畑中。
「今までの経験を生かしつつ、勢いのあるこのチームのメンバーとともに一丸となって勝利を目指したいと思います。応援よろしくお願いいたします」

畑中勇介 ©Satoru KATO

来季はネオプロ(プロ1年目)の選手も採用する。22歳の花田は、ジュニア時代から各年代の国内トップを走ってきた若き力。ジュニア時代には、2016年1月に東京・大島で開催されたアジア選手権ロードレースで銅メダルを獲得。アンダー23カテゴリー昇格後の2019年には、若手の登竜門となっているジャパンカップ オープンレースで優勝を飾るなど、着実な成長曲線を描いてきた。今季までは若手育成チーム「チームユーラシア・IRC Tire」の一員としてベルギーを拠点に活動。ジュニア時代から得意としてきた上りとスピードを生かした走りは、KINAN Cycling Team加入を機により磨きをかけていくことになる。

「KINAN Cycling Teamへの加入が決まり、大変うれしく思います」と花田。
「ここからが新たなスタートになるので、現状に満足せず日々強くなることを意識し、チームの勝利に貢献できるよう最善を尽くします。応援よろしくお願いします」

花田聖誠 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

2020年シーズンからの継続は10選手

新加入選手を加えた全12選手の内訳は、日本人ライダー9人、スペイン人ライダー2人、フランス人ライダー1人で、平均年齢は29歳。前述の通り、若手有望株から実績十分のベテランまでがそろい、これまでの経験をビッグレースへの結果に結び付けていく。

山本元喜 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

また、より多彩なメンバーでのチーム編成が進んでいることもあり、引き続き選手の専門種目や特性に応じてロード、トラックの2部門によるパート分けも継続。チームとしてはロードレースに重きを置きつつ、トラック競技・中距離種目を専門とする荒井佑太、同・短距離種目を専門とする田中克尚と福田真平へのサポートも惜しまず取り組んでいく。

田中克尚 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

2020年シーズンは、新型コロナウイルス感染拡大による未曽有の状況により、レース活動が大幅に制限されたにもかかわらず、チームはロード・トラック合わせて4勝を挙げた。2021シーズンも感染拡大状況や、それにともなう国内外の情勢に則しながら、可能な範囲で日本、そして本来の主戦場であるアジアでのレースへ臨む。

具体的には、メインスポンサー「キナン」のお膝元である熊野地域を舞台に開催されるツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2)での個人総合優勝者の輩出を最大目標としていく。ここまで幾度となく“熊野征服”に挑んできたが、いまだそれが実現に至らず。「2021年こそは!」との思いで、長年の悲願に挑戦する。

マルコス・ガルシア ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

2021年シーズンに発足することが発表された新リーグ「ジャパンサイクルリーグ(JCL)」への参戦が決まり、チームとしても勝利を目指すとともに、リーグ、そして自転車界全体の発展につながるよう尽力していきたいという。並行して、国際レース出場を通じた選手の強化、国内ロードレースチームによるトラックレース対抗戦「バンクリーグ」への参戦、イベント開催・参加を通じた熊野地域や自転車界への貢献、自転車安全教室の実施、ホストレースである「KINAN AACA CUP」の開催など、多岐にわたって活動をしていく。

サルバドール・グアルディオラ ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
福田真平 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
新城雄大 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
荒井佑太 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
トマ・ルバ ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
中島康晴 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
山本大喜 ©KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

●キナンサイクリングのホームページ

自転車10大ニュースに38ノミネート…一般も投票可

自転車活用推進研究が2020年も恒例の「自転車10大ニュース」の選定を行う。会員のみならず一般も投票できる。2020年に起きた自転車にまつわるニュース38本から大きなニュースだったと思うものに投票できる。

2019年の自転車10大ニュース

会員は1票につき2ポイント、一般の1票は1ポイントとカウントし、得票の多いものから順位をつけて公表する。投票締め切りは12月23日正午。

●投票フォームを掲載した自転車活用推進研究会ホームページ

自転車ニュースとしてノミネートされた38テーマ

推進本部で第二期自転車活用推進計画の策定に向けた有識者会議始まる

COVID-19で自転車通勤が注目。スポーツ自転車や電アシ車のサブスク本格化

特別給付金等で自転車販売は伸びたが完成車・部品が入荷せず機会損失も

新技術等実証制度でglafitのGFRが自転車と原付を「切り替え」走行可能に

星野リゾートJR土浦駅プレイアトレにサイクリングホテルBEB5オープン

東急電鉄が電車やバスと映画に自転車を組み合わせたサブスクの実験を延期

メダルが期待されるBMXフリースタイル中村輪夢選手専用の新パーク完成

東京都でも自転車保険の加入が義務化。自転車通勤増加により加入者も急増

タンデム自転車の公道走行解禁が36道府県に。東京でも一部解禁→検証へ

世界選手権・自転車トラック、女子オムニアムで梶原悠未選手が優勝

徳島県の消防が災害時の先行隊用に極太タイヤのファットバイクを導入

日本郵便がオリジナルフレーム切手NATIONAL CYCLE ROUTEの販売開始

年長さんもOK。大分県を皮切りに自転車幼児座席の6歳未満規制を見直し

官民連携協議会が自転車通勤宣言企業を募集。初回は24団体が認定される

ZWIFTなどを使ってインドアサイクリングが楽しめるイベントが試みられる

時短のため高速道路利用などウーバーイーツ配達員のルール無視に批判殺到

シェア電動キックボードに限って自転車専用レーン走行の実証実験が始まる

ドコモ・バイクシェアの年間利用が1200万回を超える。新アプリが好評

改正道交法が施行。あおり運転を摘発対象とし普通自転車に四輪自転車も

東海道・山陽・九州新幹線の最後尾座席裏スペースの予約・有料化が始まる

自活研とCEJ連名で都知事選の候補者に自転車レーン等公開質問状を送る

太平洋岸自転車道のミッシングリンクだった大磯の区間がようやく全線開通

しまなみ海道にi.i.imabari! cycle stationや総合施設のWAKKAが誕生

各社の経路検索アプリで自転車のルートが検索できるよう仕様変更が進む

自活研研究会や自転車利用環境向上会議など講演会や勉強会がオンライン化

株式会社シマノが時価総額2兆円超えで日産自動車やJR西日本を上回る

国交省の若手職員が担当する「2040年、道路はこう変わる」ビジョン発表

自転車ヘルメット委員会が全国1万人にアンケート。着用率No.1は愛媛県

42歳自転車店経営者が日本縦断約2600kmを6日半で走破してギネス更新

コカ・コーラボトラーズジャパンが新制度策定し全従業員に自転車通勤推奨

赤字解消に少しは貢献できるか? 各地でサイクルトレインの導入が進む

ドコモ・バイクシェア、ウーバーイーツ配達員向けの使い放題プランを終了

東京都庁に自転車部が創設されイベントを開催。顧問は宮坂副知事が務める

自転車協会BAAのCMにラグビー日本代表の田中史朗選手が起用される

中国から来たシェアサイクルMobikeが日本から完全撤退

自活研が国連世界自転車デーに、自転車利用を応援するための宣言を発表

自転車議連の後押しで21年度にシェアサイクルポート固定資産税減税創設

コロナ禍で自転車イベントのほとんどが中止/延期。運営事業者は冬眠状態

自転車10大ニュース1位は国の道路構造令に自転車通行帯

日本記録奪還! 桐生祥秀が25歳として迎える2021年の決意

日本を代表する陸上短距離選手の桐生祥秀(日本生命)が12月11日、自らがアンバサダーに就任した「Go Find YOKOHAMA ラン&ウォークキャンペーン〜横浜新発見〜」のトーク&デモンストレーションに登場。横浜での思い出や、コロナ禍にもかかわらず日本陸上選手権100mで6年ぶり2度目の優勝を果たすなど着実な実績を残したシーズンを振りかえるとともに、25歳として迎える2021年への決意を語った。

Go Find YOKOHAMAナビゲーターの宇佐美菜穂とともにポーズを取るGo Find YOKOHAMAアンバサダーの桐生

桐生がアンバサダーとなったのは、観光MICE復興支援事業である「Find Your YOKOHAMAキャンペーン」の一環として、新たな横浜の魅力を発見・体験してもらうために、12月1日から始まった「Go Find YOKOHAMA ラン&ウォークキャンペーン」。

GPS機能を搭載したスマートフォンアプリ「DISTRICT(ディストリクト)」を活用し、制限時間内に横浜市内の観光名所や地域おすすめスポットに設置されたアプリ上のチェックポイントを走ったり、歩いたりしながら巡るものだ。チェックポイントごとで指定される「チャレンジ(課題)」をクリアすることでポイントを獲得。新たな横浜の魅力を発見しながら、獲得したポイントにより横浜ゆかりの賞品が抽選で当たるだけでなく、お得な情報が入手できる。三密を回避しながらゲーム感覚で楽しめるキャンペーンだ。

Go Find YOKOHAMAアンバサダーの桐生

「2020年は6年ぶりに日本陸上選手権で優勝することができましたが、勝てなかった時もボクの存在をずっと覚えてくれていたことが一番うれしいです」とトークショーで桐生。

市内にある日産スタジアムで競技大会がある時は、赤レンガ倉庫を見にいったり、ベイエリアにあるホテルに宿泊したりしていたという桐生だが、「おいしいものが大好きなんですが、じつは中華街はまだ行ったことがないんです」と告白。
「横浜のベイエリアには坂道がいっぱいあるようなので、坂道ダッシュの練習をしてから中華街に行ってご飯を食べたいです」と語った。

Go Find YOKOHAMAアンバサダーの桐生(右から3人目)。その右がGo Find YOKOHAMAナビゲーターで、タレント・女優の宇佐美菜穂

短距離選手だけに、市民ランナーのように距離や時間を尺度とした練習ではなく、1m単位での緻密なトレーニングを積んできたという桐生。それでもアプリを起動して60分以内にどれだけ観光スポットを巡ることができるかという新感覚のキャンペーンに興味津々。

「60分間走り続けたことはこれまでの人生でしたことがないです。アプリを起動してスタートしたらランをやって歩いて、再びランをしてという状態になっちゃうけど、それもいいというキャンペーンですよね」と笑顔。

「クルマでは見過ごしてしまうようなところもランやウォークだと町の魅力を見つけられるので楽しみです。のんびりラン&ウォークすれば魅力的なカフェを見つけたりできて、疲れたのでここで休もうかなとか。コーヒーを飲みながらのんびりするのが好きなんです」

トークショーの最後には、12月15日に25歳の誕生日を迎える桐生にサプライズのバースデーケーキが登場。

12月15日に25歳の誕生日を迎える桐生にサプライズのバースデーケーキが登場

「2021年シーズンは新型コロナウイルスが収束することを願いつつ、東京オリンピックで最高のパフォーマンスを発揮すること、そして日本記録の奪還を目指したいです。100メートルだけでなくリレー代表選手にも選ばれて、記録とメダルの色にこだわりたい。次世代の子供たちや応援してくれる人たちが少しでも元気になってもらえるような結果を残したいです」と桐生が決意を語ってくれた。

横浜を走って知って得をするラン&ウォークキャンペーン

●Go Find YOKOHAMA ラン&ウォークキャンペーンのホームページ

ブリヂストンサイクリングに2024パリ五輪を目指す新戦力

自転車競技チーム「TEAM BRIDGESTONE Cycling (チームブリヂストンサイクリング)」の 2021年体制と機材サポート選手をブリヂストンサイクルが発表した。

新体制では、パリ2024大会までのワールドワイドパートナーとして、東京2020大会を含む 2021年シ ーズンに向けたチーム力強化に加え、2024年も視野に入れた選手の育成も行うべく、新たに4人の有望な若手選手をチームに迎えた。

ロード・トラックチーム監督には、過去ブリヂストンの選手として競技を経験し、引退後はチームの運営・マネジメントを通じて選手を支えてきた宮崎景涼が新たに就任した。

新山響平のコメント
「中距離とロードが主体のチームですが、短距離も負けないぐらい人気を出せるよう、パリ 2024オリンピ ックでのメダル獲得を目標に活動していきます」

新山響平

河野翔輝のコメント
「2021 年は学生最後の年なので、取れる学生タイトルは全て取りにいきます。そして、全日本王者が多く 所属するチームの一員として、強いだけでなく、多くの方に応援していただけるような走りをします」

河野翔輝

兒島直樹のコメント
「パリ2024オリンピック自転車競技トラック男子オムニアムでの出場を目標とし、今は追いかけるだけの 尊敬するチームの先輩方の背中に、いずれ追いつき、そして追い抜けるよう挑戦していきます」

兒島直樹

山本哲央のコメント
「パリ2024オリンピック自転車競技トラック男子チームパシュートと男子マディソンでの出場を目指してい ます。トラックはもちろん、ロードでも平坦や山岳問わずに勝ちを狙っていけるような選手になります」

山本哲央

宮崎景涼新監督のコメント
「2021年シーズンから、ロード・トラックチームの監督に就任することになりました。チーム最大の目標は2021年に延期となった東京2020オリンピックにおいて、チーム所属選手で東京2020オリンピック自転車競技トラック男子の日本代表内定選手の橋本英也と脇本雄太がメダルを獲得することなので、それを達成できる環境を、代表チームと連携しながら築いていきます。

また、チームとしてはその先にあるパリ2024オリンピックでのメダル獲得も目指しており、今回、次世代を担う有望な若手選手を新たに迎え、選手育成、チーム力強化を図ってまいります。2021年以降も強いチ ームブリヂストンの活躍にご期待ください」


TEAM BRIDGESTONE Cycling
自転車競技・ トラック/ロード

窪木一茂・近谷涼・橋本英也・徳田優・今村駿介・ 脇本雄太・太田りゆ・平野星矢(MTB 兼務)・沢田時(MTB 兼務)・ 新山響平・河野翔輝・兒島直樹・山本哲央 (計 13 名)
自転車競技・ MTB クロスカントリー
平野星矢・沢田時 (計 2 名)

機材サポート選手
トライアスロン 上田藍・ゴードンベンソン (計 2 名)
パラトライアスロン 谷真海・秦由加子 (計 2 名)
自転車競技・トラック 梶原悠未・小林優香 (計 2 名)

TEAM BRIDGESTONE Cycling

東京1964オリンピックが開催された同年にブリヂストンサイクル自転車競技部として設立した自転車競技チーム。さまざまな困難を乗り越えながら夢に向かって挑戦し続けるすべての人の挑戦・旅(Journey)を支えていくという思いを表現した 「CHASE YOUR DREAM」を体現するべく、「チームブリヂストンアスリート・アンバサダー」を中心に、それぞれの競技で表彰台を目指し挑戦するアスリートが所属している。

また、2018年シーズンからは、チームの活動拠点を静岡県三島市に移し、自転車競技を紹介する講演会や保育園、こども園の園児を対象としたランニングバイク出前教室などの地域イベントに参加し、自転車を楽しむ文化を「レガシー」として根づかせる活動にも取り組んでいる。
●ブリヂストンサイクルのホームページ

全国34のワイズロードでわいわいセール…最大50%割引

ワイ・インターナショナルは、全国のワイズロード直営店舗でワイズクラブの会員を対象に、「わいわいセール」を12月11日(金)より12月20日(日)まで開催。

「わいわいセール」では、全体で総数5000点以上の商品を、定価より最大50%割引で販売する。また、ワイズロードが運営するオフィシャルオンラインストア「ワイズロードオンライン」でセール対象商品の在庫検索と、一部商品の購入相談予約を受け付けている。

ワイズクラブの会員登録をすると、セール対象品のリストを以下ページより先行でチェックできる。このお得な機会にワイズクラブ会員の登録をしてみるといい。

【セール対象アイテムリスト公開ページ】
会員のみ10日より限定先行公開、非会員は11日午後公開予定

【ワイズクラブ会員について】

2023ラグビーW杯でリールを訪れたらこれは見逃せない

フランスは2023年のラグビーワールドカップ開催国。試合が行われる都市は9つで、現地に足を運んだら訪れてみたい場所を順次紹介。1903年の第1回ツール・ド・フランスのステージ順に紹介しているが、7都市目は第3回大会に初登場したリール。

グランプラス ©Mel-Vincent Lecigne

北に針路を取れ! 弧を描いて延びるベルギーとの国境線沿いに位置するメトロポール・ユーロペエンヌ・ド・リールは、ストラスブールのメトロポールと並んで唯一、その名に「ユーロペエンヌ(欧州の)」という形容詞を冠する都市広域連合体です。

95の市町村、120万の人口、高い人口密度、若い人口構成。それらを抱える当メトロポールを上空から眺めると、風景がモザイクをなし、絵の具のパレットのようなカラフルな色彩が広がっています。緑、青、グレー、白、そしてここに暮らす人々と同じくらい温かな、通りを彩る家々の赤レンガ色……。

グランプラス(空撮) © HelloLille_Nablezon

誠実で素朴で気取らない地元の人々こそ、この地の最大の魅力です! おもてなし、おもいやり、心遣い。旅人はすぐに、駅のホームで、カフェのテラスで、リールの人々の聞きしに勝る温かな人情に触れることでしょう。 パリ、ブリュッセル、ロンドンを結ぶ三角形の中心に位置し、アクセスに恵まれた当メトロポールは、週末の都市観光に理想的。文化遺産、歴史を色濃く宿す通り、センスが光るブティック、居心地のいいレストラン、見どころ満載のミュージアム、散策とリフレシュにぴったりのスポットなど、観光の切り札がそろっています。

必見の場所

リール旧市街
Le Vieux-Lille
この美しい地区には中世の面影を残す曲がりくねった道が走り、17世紀に建てられた家々がまだ残っています。それもそのはず。というのも、リールはかつてフランドル伯の領地として栄えた古都なのですから!砂岩、レンガ、白い石を組み合わせたファサードのうち、もっとも豪華なものはバロック様式の絵画や彫刻で飾られています。豊富にあるブティックやショップで買い物を楽しんだり、郷土の味に舌鼓を打ったりしながら、街歩きを満喫しましょう。
https://hellolille.eu/villes/lille/

ジル・ド・ラ・ボエの家 ©Mel-Vincent Lecigne

カヴロワ邸
La Villa Cavrois
繊維工場を経営するポール・カヴロワとその家族のために造られた20世紀の邸宅で、現在、秀逸な建築遺産となっています。1990年に歴史的記念物に指定され、2001年に国に買い取られました。モダニズムにあふれ、建築家ロベール・マレ=ステヴァンスの傑作となるこの邸宅は、前衛的なものをというリクエストに見事に応えるのと同時に、そのインテリアでも異彩を放っています。 http://www.villa-cavrois.fr/

カヴロワ邸 © Pascaline Chombart-MEL

ルーベのラ・ピッシーヌ美術館
Le musée La Piscine de Roubaix
フランス屈指の驚きの美術館。というのも、プール(仏語で「ラ・ピシーヌ」)にアール・デコの装飾を施し、美術館として利用しているのですから! 2001年の開館以来、ラ・ピシーヌ – アンドレ・ディリジャン工芸美術館La Piscine musée d’art et d’industrie André Diligentはその傑作、つまり水を張ったプールをその中央に据えてきました。プールは壮麗な水鏡となって、何十もある彫刻作品をその水面に映しています。新館が近代彫刻の展示にあてられていることからわかるように、このいっぷう変わった美術館の主要コレクションは彫刻。ロダン、ピカソ、マイヨール、ジャコメッティの作品が、カミーユ・クローデルの「ラ・プティット・シャトレーヌ(幼い女城主)」と響き合っています。 https://www.roubaix-lapiscine.com/

リール近郊ルーベの「ラ・ピシーヌ」美術館 © Alain LEPRINCE

ぜひ試したい食

リール城塞 ©JDHondt

老舗メールのゴーフル
Les gaufres de Meert
メールはフランスでいちばん長い歴史を持つ菓子店で設立は1761年。平べったい生地にマダガスカル産バニラを使用した甘いクリームを挟んだこのお菓子は、ド・ゴール将軍、ウィンストン・チャーチル、ジャクリーン・ケネディ、シンガーソングライターで俳優のアラン・スーション、作家のアメリー・ノートンなどを虜にしてきました。 www.meert.fr

ビール
La bière
当地とビールのあいだには長きにわたる歴史があります!ここに暮らす人々は千年以上も前からビール造りに励んできました。ビールは長年、この地の食事に添えられる貧しい飲み物とされてきましたが、ようやく今、その真価が認められるようになりました!二十年あまり前から数多くの醸造所、ミニ醸造所、ビールパブが急成長を遂げ、クラフトビールが次々に登場し、ビール造りの伝統が完全復活を果たしたのです。 https://hellolille.eu/je-visite/mes-envies/hellolabiere/

グランプラス(空撮) © HelloLille_Nablezon

新着情報  

シャルル・ド・ゴールの生家
La maison natale Charles-de-Gaulle
ド・ゴール将軍は1890年11月22日、リールのプランセス通り9番地にある母方の祖父母の家で生まれました。この生家は現在、博物館となっており、ド・ゴール将軍にゆかりの品々(洗礼のときに着ていたローブ、ゆりかご、サン・シール陸軍士官学校時代の剣など)を通じて将軍の私生活に触れることができます。2019年11月に始まった大規模な修復工事を経て、2021年初頭にリニューアルオープンする予定。 https://maisondegaulle.fr/

ル・トリポスタルで開催の展覧会「色Colors」
L’exposition Colors au Tripostal 」(2021年4月9日~9月12日)
2020年、リールは世界デザイン首都を担いました。この大型事業に続いて開催される当展覧会では、ベルギーのゲント・デザインミュージアムの協力のもと、アーティストやデザイナーが現場で制作するさまざまなインスタレーション作品を通じて色の持つ多様な側面に迫ります。会場となるのは、ユニークで個性的なル・トリポスタル。郵便局を改修して誕生した、コンテンポラリーな展覧会スペースです。
https://www.lille3000.eu/portail/evenements/colors

展覧会「色」 © NickVerstand

周辺の見どころ

メトロポールのストリートアートめぐり
リールとその周辺部ではあちこちでストリートアートを目にします。しかも、しばしば予想外の場所で!そこでメトロポール・ユーロペエンヌ・ド・リールと観光局では、メトロポールを構成する95の市町村のファサードを飾る約800のアート作品を鑑賞できるよう、無料でアクセスできる20のコースを設けました。 https://hellolille.eu/je-visite/mes-envies/hellostreetart/

グランプラス © HelloLille_Samuel Baba

カッセル村とフランドル山脈
Cassel et les monts de Flandres
北フランスが真っ平らだというのは真っ赤な嘘です!なにしろリールからほんの少し足を延ばせば、フランドル平原の多種多彩な風景とそれぞれ表情の異なるフランドルの山々に出会えるのですから!モン・デ・カMonts Des Cats、ケメルKemmel、モン・ノワールMont-Noir、そして最高峰(標高176m)となるモン・カッセルMont Cassel……。カッセル村では秀逸なフランドル美術館を訪れましょう。歴史を感じさせるエスタミネ(北フランスの居酒屋)で、平原を見晴らしながら楽しむランチも魅力です。 https://www.coeurdeflandre.fr/


地元の有名クラブ
クラブはふたつ、思いはひとつ:パリより北でラグビーに栄光を!

オランピック・マルコワ・リュグビー・リール・メトロポール
L’Olympique Marcquois Rugby Lille Métropole (OMR LM)

1971年に創設されたオランピック・マルコワ・リュグビー・リール・メトロポール(OMR LM)は今シーズン、男子のアマチュア1部リーグ「フェデラル1」に昇格を果たし、プロ2部リーグ「プロD2」入りを目ざしてプレーしています。

リール・メトロポール・リュグビー・クリュブ・ヴィルヌヴォワ
Lille Métropole Rugby Club Villeneuvois (LMRCV)

一方、1972年に設立したリール・メトロポール・リュグビー・クリュブ・ヴィルヌヴォワ(LMRCV)は女子のトップリーグ「エリート1」に所属。

設立以来、当地方のラグビー界を牽引してきた両クラブは、スタジアムで最高のパフォーマンスを観客に披露するという目標を掲げながらも、シーズンごとにより地元に密着し、選手を育成していくという使命を決して忘れてはいません。そして今後は、ラグビーワールドカップの開催が地域全体の成功となるよう、さらにはラグビー界に確かなレガシーを残せるよう、人々と手をたずさえて奮闘します!

ラグビー好きにおススメ

RWC2023開催スタジアム
Stade Pierre-Mauroy スタッド・ピエール・モロワ
5万席

スタッド・ピエール・モロワ

バーやパブ
リールは確かにフランスの街ですが、そこには少しばかり「ブリティッシュ」な色合いが感じられます。試合のある夜、マセナ地区Quartier Massénaの通りを歩けば、きっとそのことに気づくでしょう。通りには、「リルランデl’Irlandais」、「ル・ソルフェリノle Solférino」、「ザ・クイーン・ヴィクトリアThe Queen Victoria」、「ティル・ナ・ノーグTir Na Nog」といったバーやパブが並んでいます。

エスタミネ
マセナ地区のパブでビール片手に試合観戦で盛り上がったあとは、活気あふれる同地区のエスタミネ(居酒屋)でリールの郷土料理を食べましょう。特に有名なのは、ウェルシュWelsh(ビールに浸したパンにチェダーチーズをかけて焼き上げたもの)。「ルガイエットL’Gaïette」はリールの学生たちの夜の社交場で、パーティー好きで賑わっています。https://www.lgaiette.fr/


アクセス
鉄道:パリおよびロワシー・シャルル・ド・ゴール空港駅から高速鉄道TGVで1時間

●リール市観光局のホームページ

2023ラグビーワールドカップの開催都市
クリックすると各都市のおすすめポイント紹介ページに飛びます。
●Bordeaux ボルドー
●Lille リール
●Lyon リヨン
●Marseille マルセイユ
●Nantes ナント
●Nice ニース
●Paris パリ
●Saint-Etienne サンテティエンヌ
●Toulouse トゥールーズ

【特集ページ】ラグビーワールドカップ2023