【ツール・ド・フランスリバイバル】2016…フルーム傷だらけの勝利

世界遺産モンサンミッシェルで開幕した第103回ツール・ド・フランスは、英国のクリストファー・フルーム(スカイ)が2年連続3度目の優勝を果たした。2年ぶり6度目の参戦を果たした新城幸也(ランプレ・メリダ)は悲願の区間勝利こそつかめなかったが、第6ステージで敢闘賞を獲得した。2012年の第4ステージに続いて2度目の受賞。

第19 ステージでフルームは苦戦。マイヨジョーヌは落車で破け、手足から出血も
2016ツール・ド・フランス
新城幸也にとって2度目の敢闘賞

初日に区間勝利とボーナスタイム10秒を獲得して首位に立ったディメンションデータのマーク・カベンディッシュ(英国)は、翌日の第2ステージ終盤の上り坂で脱落。このゴールまでの上り坂で少人数の力勝負となり、ティンコフのぺテル・サガン(スロバキア)がわずかに先着。3年ぶり5回目の区間勝利を果たした。

第1次大戦の激戦地でチームプレゼンテーションに登場した世界チャンピオンのサガンとコンタドール

総合成績では前日までの成績で6秒遅れの総合3位につけていたサガンが首位に立ち、マイヨジョーヌを獲得した。同選手はポイント賞争いでも1位になり、5年連続の同賞獲得にも手応えをつかんだ。

第5ステージは中央フランスに舞台を移し、BMCのグレッグ・バンアーベルマート(ベルギー)が終盤に独走して優勝。前日までの総合成績で18秒遅れの20位につけていた同選手が、2位以下に2分以上の大差をつけたことで一気に首位に立った。

この日は起伏の激しい中央山塊に突入したことで有力チームの走りが本格化。首位のマイヨジョーヌを着るサガンは長い上りを得意としていないため、23分45秒遅れの区間110位でゴール。総合1位から76位に陥落した。

第1ステージは世界遺産モンサンミッシェルをスタートした

そして戦いは第8ステージで前半の勝負どころ、ピレネーへ

ピレネーの本格的山岳ステージでティンコフのラファウ・マイカ(ポーランド)ら3人の伏兵が逃げを打った。3選手とも区間勝利の実績があり、総合成績の逆転をねらった走りというよりはこの日の勝利を目指したものだ。さらにこの3選手の中からマイカが抜け出すのだが、後続集団は総合成績で大きく遅れているマイカを無理には追わなかった。とりわけフルームを擁するスカイチームは翌日も重要な山岳区間が控えていることからアシスト陣の消耗を考え、ある程度は逃げを容認する方針をとった。

マイカが先行した意図は自らの区間勝利とともにチームエースであるアルベルト・コンタドール(スペイン)を後続集団内で体力温存させるためだからだ。マイカはゴールまで残り2つの峠を残して吸収され、区間勝利はならなかったが、この日から本格化した山岳賞のトップに立った。

第6ステージで新城幸也はヤン・バルタとアタックし、後続に5分10秒差をつけた
第6ステージで新城幸也が敢闘賞

有力選手の戦いは最後の山岳でも膠着状態だった。ところが残り15.5km地点の峠の頂上を通過するとフルームが一気に加速して高速ダウンヒルを開始。これにはライバルも意表を突かれ、一気に差が開いてしまう。調子が上がらないコンタドールが脱落し、ゴールまでに大差をつけられる。母国スペインでの区間を目前にして総合優勝争いからの脱落である。

「下りでアタックすることはまったく計画にはなかった」

フルームは下り坂でその差を広げてゴールまで逃げ切った。フルームの区間勝利は2015年の第10ステージ以来で、大会通算6勝目。

「上りで何回かアタックしたが、他の選手が着いてきた。だったら下りで突き放してやろうと考えた。ちょっと体力を使ってしまい、翌日の過酷なレースが気になるが、ステージ勝利は気分がいいし、貴重なタイムをかせぐことができた」

ピレネーの第8ステージで、戦闘から2分遅れのメイン集団をスカイとモビスターが引っ張る
ピレネーの第8ステージでフルームが優勝。首位に躍り出た

総合優勝を争うモビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)とアスタナのファビオ・アルー(イタリア)らは13秒遅れ。フルームは区間1位のボーナスタイム10秒も獲得していて、総合成績で一気に首位に立った。前日までの首位バンアーベルマートは山岳を得意としていないため、25分54秒遅れで、その座を手放した。

しかしキンタナとアルーはわずか23秒差でフルームを追う位置にいる。フルームとしては上りでこの2選手の走りを警戒しているだけに、この日の下りを使った奇襲作戦に出たとも考えられる。マイヨジョーヌをめぐる戦いは始まったばかりだ。

第9ステージのアンドラ・アルカリスは雹混じりの豪雨だが、パンタノはファンから傘を借りたらしい

アルプスの個人タイムトライアルで突き放す

第18ステージは距離17kmの個人タイムトライアルが行われ、総合成績で首位のフルームが30分43秒のトップタイムで優勝。ピレネー山脈で行われた第8ステージに続く今大会2勝目で、大会通算7勝目。個人タイムトライアルで勝ったのは2013年以来2度目。総合成績では2位バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)との差を2分27秒から3分52秒に広げた。

距離は短いものの上り坂を駆け上がる個人タイムトライアル。チームメートに助けてもらうことができない種目なので、個人の実力差が量られる。そんな重要なステージでフルームが1位になり、だれが一番強いのかがはっきりとした。2年連続3度目の総合優勝に大きく前進したのである。

ニースで起きたテロ事件の犠牲者に黙とうを捧げる

フルームはスタートしてしばらくは慎重に走った。すでに総合2位以下とのタイム差は十分にあり、落車や観客との接触のみを注意して走ればよかった。しかし中間地点で暫定トップだったトム・デュムランのタイムに並ぶと後半は余裕ができて全力で走った。

「すべてのトラブルを回避するような走りをしたかった。午前中にコースをチェックしたときはいつも使っているロードバイクで走ろうと考えた。でもチームスタッフはタイムトライアルバイクを使うことをすすめてくれた。軽量なので上りでもロスはないという理由だったが、その選択が今日の結果につながったね」とフルーム。

第20ステージは最後の山岳区間だった。雨中戦となりアクシデントも想定されたが、強力なアシスト陣に援護されたフルームはライバルの反撃をまったく許すことなくゴールした。

第18ステージは距離17kmの個人タイムトライアル

最後の山岳ステージの最後の1kmまで慎重に走った

フルームが4人のチームメートとともにモルジンヌのフィニッシュラインを通過したとき、全身はずぶ濡れだったがようやく安堵の笑顔を浮かべた。2位に4分以上の大差をつけながら最後まで油断せず、ゴールまでの下り坂も細心の注意を払って走った。ずっと後ろを走っていたライバルたちが最後はスパートして追い抜いていったが、そんな数秒のタイムロスはもうどうでもよかった。

「この24時間、ボクはとてもナーバスになってしまった。そんなときにチームメートが声をかけてくれたり、レースで力を貸してくれた。マイヨジョーヌを守れたのはそのおかげだ。圧勝のように見えるけれど、ボクはギリギリの状態だった」

この大会のフルームの勝因は、上り坂に強いライバル選手にそこで勝負をさせなかったことだ。ピレネー山脈の第8ステージでフルームはまさかの下り坂で単独アタック。僅差ながらライバルに差をつけてここで総合1位に立った。そのあとも平たん区間で積極的に動いて毎日のようにわずかなタイム差を稼いでいく。2つの個人タイムトライアルを巧みに使い、十分なタイム差を稼ぎ出すと、圧倒的なチーム力で最後のアルプスをしのぎ、逃げ切った。

この日は前日の落車で体中が痛かったという。脚の疲労も感じていたが、この日は幸いなことに脚力が回復した。しかし冷たい雨にたたられて、苦い経験がよみがえったという。2年前、雨の第5ステージで二度にわたって落車し、手首を骨折して連覇を断たれたことである。

「危険を回避するために常に先頭にいた。最後の1kmになってようやく栄冠をつかめたという感慨と、これまでのさまざまな記憶がよみがえってきた。いまはマイヨジョーヌとともに生きている幸せを感じている」

「凱旋門をバックにピースサイン撮れました?」とフィニッシュ後に新城幸也が声をかけてくれた

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ジロ・デ・イタリアバーチャル第3SはビーニザブKTMが制す

ジロ・デ・イタリアバーチャルの第3ステージが4月25日に参加者それぞれの自宅で行われ、ビーニザブKTMのアンドレア・バルトロッツィとベリコ・ストイニッツのコンビが合計タイムで最速となり区間優勝。総合成績ではアスタナチームが首位を守った。

ビーニザブKTMのベリコ・ストイニッツ

女子のピンクレースはアンナ・プリヒタとエレン・ファンダイクのトレック・セガフレードがトップタイム。首位を死守した。

ピンクレースはトレック・セガフレードがリードを広げる

ビーニザブKTMはストイニックとバルトロッツィが1時間37分00秒の合計タイムでジロ・デ・イタリアバーチャルの第3ステージで優勝。ユンボ・ビズマが25秒遅れの2位、アスタナが1分33秒で3位。イタリアナショナルチームのドメニコ・ポッツォビーボは47分03秒でステージ最速タイムを出した。

ダビデ・マルティネッリとエフゲニー・ギディッチが起用されたアスタナは総合成績で、アンドローニジョカトリ・シデルメクに14分30秒差、イタリアナショナルチームに16分08秒差をつけてマリアローザを保持した。

ピンクレースでは、エレン・ファンダイクが56分18秒のステージ最速タイムを記録。とオードリー・コルドンラゴットとの合計で1時間55分17秒のトレック・セガフレードがステージ勝利した。アスタナ(カティア・ラグーザとオルガ・シェケル)は07分02秒遅れで2位、イタリア代表(エレナ・チェッキーニとマリアジュリア・コンファロニエリ)は7分16秒遅れで3位。

総合成績ではトレック・セガフレードがイタリア代表に対して34分43秒、アスタナに対して1時間08分36秒とリードを増やして首位を守った。

トレック・セガフレードのエレン・ファンダイク

ジロ・デ・イタリアの主催者が企画するバーチャルレースは、必要な機材をそろえればだれでも自宅から参加できる。すでに8000人以上の一般サイクリストが登録してペダルを回している。●参加方法

●Garminバーチャルライドのホームページ

🇮🇹ジロ・デ・イタリアバーチャル / 延期された2020ジロ・デ・イタリア特集サイト

【ツール・ド・フランスリバイバル】2015年はフルームがキンタナを振り切る

オランダのユトレヒトで開幕した第102回大会はスカイのクリストファー・フルーム(英国)が2年ぶり2度目の総合優勝を果たした。フルームは第3ステージでマイヨジョーヌを獲得するが、1日でエティックス・クイックステップのトニー・マルティン(ドイツ)に首位を明け渡した。そのマルティンが第6ステージで鎖骨骨折して、再び首位に。最後は新人王のナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)に肉薄されたが、逃げ切った。

第12ステージ、プラトードベイユを上るフルーム、キンタナ、コンタドール
ツール・ド・フランス2015

2年ぶりの優勝をねらうフルームが大会3日目に首位へ

大会3日目の第3ステージ、壁のように立ちはだかるユイの激坂にゴールしたレースは、カチューシャのホアキン・ロドリゲス(スペイン)がフルームを同タイムで制して5年ぶり2度目の優勝を果たした。

前日に総合1位となったファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリー)はレース中盤に落車。その痛みのため大きく遅れてゴールしたため、フルームが大会3日目にして首位に立った。

広告キャラバン隊はいつも元気いっぱい

前年の覇者ビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)やキンタナは11秒遅れでゴールしたが、ティンコフ・サクソのアルベルト・コンタドール(スペイン)はさらに7秒遅れた。コンタドールは総合成績でフルームに36秒差をつけられてその後を戦うことになった。

オランダで2日間を走ったレースは、この日ベルギーに移動して、レース終盤にはいよいよアップダウンが出現する。山岳賞争いも大会3日目にして始まるのだが、その勝負どころを目指す中盤に思わぬアクシデントが発生した。わずかな下り坂で大集団が高速走行をしていたときに落車が発生。この中にマイヨジョーヌを着るカンチェラーラがいた。

ユトレヒトはミッフィーちゃんの生まれ故郷だ

ツール・ド・フランスでは伝統としてマイヨジョーヌが不可避のアクシデントで遅れたときは、他選手がレースを中断して復帰するまで待つという慣習がある。もちろんルールとしてあるわけではない。1世紀以上も続くこの大会は、いわばサーカスのような庶民の娯楽であり、いたるところに人間的な感情が入り込む。国際ルールというのは後付けで規定されたものであり、集団を仕切る選手の親分が全員に「止まれ!」と言ったら止まるのである。

第2ステージはオランダらしい景色の中を突っ走った

今回の場合はその親分であるカンチェラーラが落車したので、主催者の最高権威プリュドムが全選手を止めた。この日の重要な部分はコース終盤であり、「それまでは一緒に行こうな」という自転車レースならではの判断基準もカンチェラーラを待った理由だった。

第3ステージはユイの丘にゴールが設定された

仕切り直しとなったレースは最後のユイの激坂に向けて有力選手たちが激しい戦いを見せた。ロドリゲスはこういった激坂を無酸素運動に近い運動能力で走れるタイプ。最後まで争ったフルームを突き放して優勝するのだが、5年前の勝利も激坂にゴールするコースで、そのときはコンタドールを振り切っている。

フルームは他のライバルに差をつけたことで、大会3日目にしてマイヨジョーヌを獲得した。

表彰式のアテンド。左から3人目がツール・ド・フランス解説者として活躍しているマリアン・ルス

繰り上がりマイヨジョーヌをフルームは拒否

ノルマンディー地方の平たん路で争われた第7ステージはエティックス・クイックステップのマーク・カベンディッシュ(英国)が大集団のゴール勝負を制して優勝。母国で開幕した2014年は第1ステージのゴール勝負で落車骨折していて、2年ぶり26回目の区間勝利を飾った。

前日はマイヨジョーヌを着るチームメートのマルティンが、カベンディッシュのアシスト時に落車。左鎖骨骨折が判明し、この日は出走できなかった。繰り上がりで首位となったのはフルームだが、「不運に見舞われたマルティンに敬意を表したい」とマイヨジョーヌの着用を拒否。この日はマイヨジョーヌ不在のレースとなった。

第6ステージで鎖骨骨折したトニー・マルティンはマイヨジョーヌのままリタイア

有力選手はタイム差なしの同一集団でゴールし、フルームが首位になった。

フルームはその後、終盤の山岳ステージで上り坂を得意とするキンタナに何度もアタックされ、青息吐息ながらなんとか逃げ切り、2年ぶり3度目の総合優勝を達成した。最終的なタイム差は1分12秒だ。

フルームは前年、第5ステージで落車骨折して涙ながらにリタイアしている。この年はは圧倒的な総合力に加え、鉄壁のアシスト陣に援護され、リーダージャージーのマイヨジョーヌを16日間着用。記録だけを見れば圧勝だが、薄氷の勝利だった。

オランダで開幕した大会は2日目に総合優勝争いで大きなポイントがあった。この日はオランダ特有の風と強い雨に見舞われて集団が分断。フルームはトップと同タイムの集団でゴールしたが、第2集団に取り残されたキンタナは1分28秒も遅れてしまった。南米で生まれ、スペインを拠点として走る選手は過酷な条件下となりがちなオランダやベルギーのレースに参加することが少なく、経験不足が露呈した。

第11ステージのツールマレー峠

中盤のピレネーを終えてフルームはキンタナに3分10秒の差をつけていたが、その貯金は最後の2日間の山岳で大きく失った。大会中盤から「マークするのはキンタナしかない」と公言していたフルームだが、その粘り強さは驚異だったのだ。

「最後の山岳であるラルプデュエズを上っていてボクの頭の中にはいろんな感慨が浮かんでいた。いつもボクのそばにはチームメートがいてくれた。みんながボクのマイヨジョーヌを一生懸命守ってくれた。最後は力を合わせてナイロ・キンタナの攻撃をしのげばよかった」とフルーム。

「そして家族の存在があってこそ、ハードなトレーニングをこなし、ボクの背中を後押ししてくれた。最終日前日の最後の山岳ステージはわずか110kmだけど、ボクには平地の300kmに感じた。ツール・ド・フランスに再び勝てるなんて信じられない気分だ」

上空から見ると「クツヒモ」のように見えるラセドモンベルニエ

そしてキンタナ。マイヨジョーヌをつかむにはまだなにかが足らない

総合2位はキンタナ。前年は同大会を欠場し、ジロ・デ・イタリアに照準を合わせて優勝。総合2位と新人賞の獲得は2年前と同様。

「全力を尽くして届かなかったので後悔はしていないが、マイヨジョーヌをつかむにはまだなにかが足らないということだね。何年かかってもボクの夢を実現するために、努力を惜しまない」

2人の男の熱き走りが久しぶりに見応えのあるレースにしてくれた。

キング・オブ・スプリンターの称号であるポイント賞は4年連続でティンコフ・サクソのペテル・サガン(スロバキア)が獲得。山岳賞はフルームが初受賞した。

パリでマイヨジョーヌを着たフルーム

ツール・ド・フランスの歴史を知りたい人は講談社現代新書からKindle版の電書が出ていますので、お手にとってお確かめください。

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ジロ・デ・イタリアバーチャルに首位アスタナはLL・サンチェス起用

ジロ・デ・イタリアバーチャルの第3ステージが4月25日から始まる。リアルのジロ・デ・イタリアではウーディネ〜サンダニエレデルフリウリ間の第16ステージにあたり、その一部である距離26.9kmが使用される。アスタナが2ステージを終わって首位を守り、女子ではトレック・セガフレードが首位。

アスタナのルイスレオン・サンチェス

レジェンドカテゴリーではアレッサンドロ・バランとアンドレア・タフィを抑えてマッテオ・モンタグティが首位。25日19時(欧州中央時間)からの「ポストステージライブ」はイバン・バッソ、ドメニコ・ポッツォビーボ、ルイスレオン・サンチェスがライブインサイト出演する。

ジロ・デ・イタリアの主催者が企画するバーチャルレースは、必要な機材をそろえればだれでも自宅から参加できる。すでに8000人以上の一般サイクリストが登録してペダルを回している。●参加方法

コルブレッリやポッゾビーボも参戦

ジロ・デ・イタリアバーチャルの第3ステージは4月25日から4日間の日程で行われる。25日はプロ、女子、アマチュア、26日はレジェンドとアマチュア、27・28日はアマチュアが参加する。距離26.9km、獲得標高550m。

プロレースは各チームが2選手を起用して合計タイムで競う。2ステージを終えてアスタナがマリアローザ。アンドローニジョカトリ・シデルメクが10分19秒遅れの2位、イタリアナショナルチームが15分38秒遅れの3位。

25日の第3ステージでは、アスタナがエフゲニー・ギディッチと、ルイスレオン・サンチェスプロチームのエフゲニー・ギディッチとルイスレオン・サンチェス(ツール・ド・フランス区間4勝、 クラシカサンセバスティアン優勝2回、2009パリ〜ニース優勝)を起用。バーレーン・マクラーレンはソンニ・コルブレッリ(2018グランピエモンテ、2017ブラバンテピール)とエンリーコ・バッタリーン(ジロ・デ・イタリア2013、2014年、2018で通算3勝)。ドメニコ・ポッツォビーボと23歳以下のミケーレ・ガッゾーリがイタリア代表として出場。

レース後の19時からはサンチェス、ポッツォビーボ、イバン・バッソがジロ・デ・イタリアのソーシャルチャンネルでライブステージに出演する。

イタリア代表として起用されたエレナ・チェッキーニ

第3ステージ出場選手
●ジロ・デ・イタリアバーチャル

アスタナ=エフゲニー・ギディッチ、ルイスレオン・サンチェス
モビスター=イマノル・エルビティ、エイネルアウグスト・ルビオ
バーレーン・マクラーレン=ソンニ・コルブレッリ、エンリーコ・バッタリーン
ユンボ・ビズマ=クリストフ・フィングステン、ティモ・ローセン
アンドローニジョカトリ・シデルメク=ニコラ・ベンキアルッティ、マッティア・ビエル
バルディアーニCSFファイザネ=アレッサンドロ・ペゾット、フィリッポ・フィオレッリ
ビーニザブKTM=アンドレア・バルトロッツィ、ベリコ・ストイニッツ
イタリアナショナルチーム=ドメニコ・ポッゾビーボ、ミケーレ・ガッゾーリ

●レジェンド
第2ステージは、アレッサンドロ・バラン(1時間17分08秒)とアンドレア・タフィ(1時間17分34秒)を上回ったマッテオ・モンタグティ(1時間11分07秒)が優勝した。25日にはイバン・バッソ、ステファノ・ガルゼッリ、クラウディオ・キャプーチ、ステファノ・アロッキオ、アレッサンドロ・ベルトリーニなどイタリア自転車界の元スター選手が登場する。

Stage 16 – from Saturday 25 to Tuesday 28 April UDINE > SAN DANIELE DEL FRIULI (1 lap of the stage’s final circuit) – (final 26.9 km – 550m vertical elevation)

●ピンクレース
女子カテゴリーではトレック・セガフレードが首位。モビスターに6分23秒、イタリアナショナルチームに27分27秒差をつけている。

第3ステージではエレナ・チェッキーニとマリアジュリア・コンファロニエリがイタリア代表。アンナ・プリヒタとエレン・ファンダイクがトレック・セガフレード、カトリーヌ・アーレルドとアリシア・ゴンザレスがモビスター、カティア・ラグーザとオルガ・シェケルがアスタナ。

ジロ・デ・イタリアバーチャルの開催日程

●Garminバーチャルライドのホームページ

🇮🇹ジロ・デ・イタリアバーチャル / 延期された2020ジロ・デ・イタリア特集サイト

ツール・ド・フランス、ル・マン、全仏など延期日程確定

新型コロナウイルス感染拡大でフランスの大型スポーツイベントを中心に国を挙げての大きな行事が延期を余儀なくされているが、収束に向けてわずかな兆しが見えてきたことから続々と再調整された日程が発表されている。 2020年4月24日時点。

© ASO
  • エヴィアン選手権(女子ゴルフ)
    8月6~9日に延期(当初予定は7月23~26日)
    www.evianchampionship.com/
  • ツール・ド・フランス
    8月29日~9月30日に延期(当初予定は6月27日~7月19日)
    www.letour.fr
  • ル・マン24時間耐久レース
    9月19日~20日に延期(当初予定は6月13日~14日)
    www.lemans.org
  • ローラン・ガロス全仏オープン(テニス)
    9月20日~10月4日に延期 (当初予定は5月18日~6月7日)
    www.rolandgarros.com
  • パリ・マラソン
    10月18日(当初予定は4月5日) www.parismarathon.com
  • マルセイユマラソン
    11月22日に延期(当初予定は4月12日)
    www.runinmarseille.com
パリにあるローラン・ガロス競技場 ©Atout France/Nathalie Baetens

文化イベント

  • カンヌ映画祭
    2020年はマーケット部門に絞り6月22~26日開催(当初予定は5月12~23日)
    www.festival-cannes.com

ピナレロのサイクリングアパレルでこの夏は走りたい!

最新のトレンドを取り入れながらも懐かしさも感じさせ、テクニカルな要素も取り入れたピナレロの2020年春夏アパレルコレクションが多数入荷してきた。イタリアのアパレルブランド「DOTOUT」とのコラボレーションにより生み出されるサイクリングウエアは2020年も流行に敏感なサイクリストの熱い視線を集める。

エアロジャージ

①プリフォーム・アナトミック構造
②アナトミック・カラー
③完璧にフィットするチューブ構造のアームと無駄な圧迫がない袖口
④ジャージのずり上りを防ぐウェストグリッパー
⑤セルフロック式ジップタブとコンシール・フルジッパー
⑥3リアポケット
⑦伸縮性の低い素材をインサートし、物の重さでポ
ケットが伸びるのを防ぎます。
⑧ハイ・ビズ ディテール
サイズ:S、M、L、XL
フィッティング:PRO FITファブリック:Dot Hot X-Light,Dot Hot X-Light Navetta Rip Stop
税抜定価:1万3300円


プロWジャージ

①プリフォーム・アナトミック構造
②セコンドスキン- フィット
③縫製が気にならないロウカット・アナトミックカラー
④襟元のリフレクト・アイループ
⑤完璧にフィットするチューブ構造のアームと無駄な圧迫がない袖口
⑥ジャージのずり上りを防ぐウェストグリッパー
⑦セルフロック式ジップタブとオープンエンドジッパー
⑧4リアポケット
⑨伸縮性の低い素材をインサートし、物の重さでポケットが伸びるのを防ぎます。
⑩ハイ・ビズ ディテール
サイズ:S、M、L、XL
フィッティング:PRO FIT
ファブリック:Dot Hot X-Light, Dot Hot X-Light Navetta Rip Stop
税抜定価:1万5600円

キャップやソックス、グローブなども同時にリリース

●ピナレロのホームページ