キナンがツアー・オブ・タイランド初参戦…目標は総合優勝

6日間のステージレース「ツアー・オブ・タイランド(Tour of Thailand)」が4月1日からタイで開催され、日本のキナンサイクリングが初出場する。総距離1080.9km。1チームの出場選手は6人だが、キナン勢は今回4人で出走する。

ツアー・オブ・タイランドに挑むキナンサイクリング ©︎ KINAN Cycling Team / Satoru KATO

出場メンバーとスタッフは3月30日に現地入り。31日は午前中から選手は早速練習に出かけ、スタッフは翌日からの準備に取りかかった。午後、練習から戻った選手はマッサージを受け、1日からのレースに備えている。また、チームミーティングでは、過去にツアー・オブ・タイランドで優勝経験のある中島康晴がポイントと注意点を説明。6日間の戦略を確認した。

●関連ニュース

キナンの山本元喜と中島康晴がツアー・オブ・タイランドに参戦

●最新ニュースへ

マルコ・ティッツァがヴォルタ・リンブルグ・クラシックで2位

オランダでヴォルタ・リンブルグ・クラシックが4月1日に開催され、積極的に動いたNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのマルコ・ティッツァら5選手がゴールまで逃げ切り、2位に入ったティッツァがキャリア最高の好成績をあげた。

ヴォルタ・リンブルグ・クラシックはトラットニックが優勝。ティッツァ(左)は2位 © Davy Rietbergen/Cor Vos/BettiniPhoto

NIPPOはディフェンディングチャンピオンのマルコ・カノラをエースとして挑んだオランダ南部でのワンディレース。195kmの道のりに38の急坂区間が組み込まれ、またたくさんのコーナに加えて、ときおり強い雨にも見舞われ、いくつかの落車も起こるなかでのレースとなった。

レースは序盤よりアタックが続き、小林海が含まれる大人数の集団が先行するシーンもあったが、ティッツァを含む6選手が逃げる展開で進んでいく。残り50kmを切ってメイン集団から2選手がブリッジを仕掛け、遅れる選手もあり、メンバーを一部入れ替えた6選手が先行を続けた。

メイン集団でも残り50kmを切るとアタックが頻発。エースであるカノラ自身も強烈なアタックを繰り出すなどし、集団は次第に細分化されていく。集団は唯一のUCIプロチームであるロット・ユンボやビタルコンセプトがコントロール。ペースアップと道幅の狭いコースにより、集団は長く伸びたが、カノラはファンホセ・ロバトとともに、集団前方に位置取って危険なアタックに備えた。

脚のそろった先頭は残り20kmを切ってタイム差1分半を維持。ティッツァも粘りの走りで先頭に残る。一方のメイン集団は残り18kmの登坂区間でのアタックを機にさらに活性化。ファンホセ・ロバトが積極的にアタックに反応していき、メイン集団は50名ほどに絞られていく。

残り10km、激しい雨のアップダウン区間で逃げ切りを見越して、先頭からヤン・トラットニック(CCC)が単独で先行したが、これはティッツァの懸命な牽引により吸収。最後の6kmの周回コースに入っても、集団とのタイム差が1分から縮まらず、最後は5選手でのスプリントとなり、ティッツァが2位でゴールした。優勝は積極的な走りをしたトラットニック。

現在26歳のティッツァ。勝利にあと一歩届かず悔しさもあったが、力強い走りで先頭集団に残り最後の勝負に挑んだ。今大会での2位は彼にとってキャリア最高の好成績となり、最後は笑顔で表彰台に立った。

マルコ・ティッツァ

マルコ・ティッツァのコメント
メイン集団にいるリーダーのために、そして逃げ切りの展開も考えたうえでの長い長い逃げだった。逃げ切りが濃厚となってからは、調子がよかったので自分の勝利を狙いにいくことを考えた。しかし、滑りやすい最終コーナーで減速してしまい、フィニッシュライン手前の直線でも1選手しか抜かすことができず、勝利にはあと一歩届かなかった。しかしこの素晴らしいチャンスを与えてくれたチームや、一緒に逃げにのったメンバーに感謝している。

小林海(まりの)

小林海のコメント
チームから与えられた役目は前半から中盤にかけて逃げや、集団が分裂した時に前に入ること。そして働いたあともしっかり走りきること。スタートからとても速いが、しっかり前で展開し、5人ほどで少し逃げ、そこに少しずつブリッジしてきて20人ほどの強力なメンバーの集団に。こういうレースは序盤の集団分裂でそのまま最後まで行くということも多いので自分も積極的に走る。しかしメンバーが多く、強力だったので、後ろもすぐに追ってきて40分ほどで捕まり、リセット。
1回脚を回復させるために集団待機。道が細くコーナーが多く常にアップダウン。また前に上がるのに苦労したが、そこからはずっと前で展開した。途中カノラが逃げた時にもしっかり後ろで追走をチェックに入るなど、身体は動いている。危険な位置取りにも不安はない。そのままキツい登りがある周回に入り、しっかり前でクリア。自分のリザルトはもちろん、カノラとロバトの最後のサポートもしっかりできると思っていたラスト20km、いきなり踏めなくなる。いっぱいいっぱいというよりスカスカ。1人で集団から遅れる。最初はなんでか分からなかったが、ハンガーノックだった。常に位置取りを繰り返して全開で走っていたので、ちゃんと補給を取っているつもりでも足りなかった。
そのまま後ろから来たグルペットに合流。5kmほどの小さな周回をしてゴールだが、まだ10分も遅れていないはずだが、ゴール地点をいったん通るため、審判に止められ、レース終了を伝えられた。途中までとてもうまくいってるようだったが、補給不足で最後に一気に台なしにし、挙げ句の果てに降ろされて本当に悔しかった。しかし、このようなレースでしっかり自分も前で展開する力とうまさも付いてきたことは本当に自信になった。詰めが甘かったが、次戦ではしっかり改善して、チームの役に立ち、自分のリザルトも残したい

西村大輝

西村大輝のコメント
監督からの指示は、4チームほどが行ったら逃げに入ること。しかし、20人ほどが先行したときに前に入ることができなかった。その後、集団前方に位置して走るようにするが、上りの急坂でペースが上がると、前で上り始めて上りでズルズルと後ろに後退してしまうという形だった。そして約150km地点でチームカーの隊列からも完全に遅れてしまい、レースを終えた。毎回同じことを感じるが、とにかく力を付けることが必要だと強く感じた。

●関連ニュース

NIPPO・ヴィーニファンティーニ初山翔がミラノ〜サンレモでエスケープ

●最新ニュースへ

AJOCCシクロクロス大会日程発表…JCXシリーズは12大会

不整地を自転車で走るシクロクロスの2018-2019シーズン大会日程「AJOCCシクロクロス」が日本シクロクロス競技主催者協会(AJOCC)から4月1日に発表された。2018年9月から2019年3月まで日本全国で63大会が開催される予定。

© Satoshi ODA / Kasukabe Vision FILMz

AJOCCレースへの参加者数は、統計にある2013年以降で毎年10%の伸びを見せ、2017-2018シーズンは延べ参加人数が2万人を超えた。毎年多くの初参加者がこの「おもしろ苦しい」自転車クロスカントリーレースの世界に足を踏み入れているという。
「ビギナーからエキスパートまで楽しめる、そして世界を目指すトップレーサーが競い合える舞台を日本全国で展開していきます」と同協会。

© Satoshi ODA / Kasukabe Vision FILMz

全国から選定された12大会を「ジャパンシクロクロスシリーズ」(JCXシリーズ)対象レースとし、順位に応じて与えられるポイントの集計によりJCXシリーズランキングを発表していく。男女エリート(C1/CL1)カテゴリーのシリーズ上位3選手には賞金が授与される。ポイント集計は「シーズン上位7大会のポイント+全日本選手権のポイント」で行う。

AJOCCシクロクロス2018-2019レースカレンダー

© Satoshi ODA / Kasukabe Vision FILMz
© Satoshi ODA / Kasukabe Vision FILMz
© Satoshi ODA / Kasukabe Vision FILMz
© Satoshi ODA / Kasukabe Vision FILMz
© Satoshi ODA / Kasukabe Vision FILMz
© Satoshi ODA / Kasukabe Vision FILMz

●関連ニュース

サンウェブのブランドが独走でオランダのシクロクロス女王に

●最新ニュースへ

さらなる安定性と高い空力性能が実現…新たなAeolus XXXシリーズが登場

ボントレガーから、ロードレースやロードライド、シクロクロス、グラベルアドベンチャーに最適なカーボンロードホイールラインが誕生。Aeolus XXXシリーズは3種類のリム高が用意され、用途に合わせたライドへ幅広く対応できる。Aeolus D3のパフォーマンスを損なうことなく、より軽くて空力性能に優れ、ブレーキング性能を高めた新形状のリムを採用している。

いくつもの形状データをもとに、走りの性能を最大限発揮できる形状が選択され、横風での高い安定性も発揮するようゼロベースから設計された。今まで以上に自信を持って高いリムホイールでの走りを楽しめる。

■開発期間は3年、試作品は1万種以上、最も精巧な分析
ボントレガーは、Aeolus XXXの開発のために1万以上の形状データを分析。今回の新形状はその多くのデータに基づきデザインされ、前モデル以上の性能を発揮することを実現した。数ある形状のうちから優れたものを選び、強度と軽さの理想的なバランスを見つけてさらに改善し、最終的に3種類の形状を絞り込み、どれも安定性、速さ、軽さを最高のバランスで実現した。

•Aeolus XXX 2はリム高が28mm、シクロクロスやグラベライドもできるほど丈夫で、ヒルクライムに向いている軽量ホイール:29万8000円~/前後セット
•Aeolus XXX 4はリム高が47mm、毎日のライドで速さと安定性を感じられるエアロなオールラウンドホイール:31万8000円~/前後セット
•Aeolus XXX 6はリム高が60mm、比類なき安定性を究極の速さで実現し、多くの場面で活躍するウルトラエアロホイール:33万8000円~/前後セット

■Laser Control Trackがアルミホイールのブレーキング性能をカーボンホイールで実現
ボントレガーは、カーボンホイール最大の欠点の改善に取り組んだ。それは、雨などのウェットコンディションでのブレーキング性能を上げること。Laser Control Trackと呼ぶレーザーエッジング加工が施された独自のブレーキ面により、アルミホイールと同等のブレーキング性能を発揮、ブレーキの操作性が向上。

■Aeolus XXXホイールの主な特徴
•それぞれの高さや用途に合わせて最適化された全く新しい形状を採用。その結果、Aeolusらしい走りの質はそのままに、強い横風ですら影響を受けないクラス最高の空力性能と安定性を実現。
•Laser Control Trackは、ブレーキング性能を大幅に高め、特にウェットコンディションでアルミリムと肩を並べるほどの制動力を発揮。
•ワイドな内幅21mmのリムが、ワイドタイヤをしっかりとサポート。付属のTLRストリップなら、チューブレス化も簡単。
•信頼性が高く、回転が滑らかなDT-Swissハブは、その内部機構に瞬時にパワーを伝達する36ポイントのスターラチェットを採用。これをDT-Swiss Aeroliteスポークで組み上げた。
•レーザーエッジングのグラフィックが、重量はそのままに、クリーンな仕上げを演出。
•全てのAeolus XXXホイールは、アメリカ・ウィスコンシン州ウォータールーのトレック本社で設計および製造。
•Carbon Care保証プログラムで、お客様はカーボンホイールを安心して購入できる。

Aeolus XXXは、リムとディスクブレーキモデルの両方で3種類の高さを用意。また、チューブラーとクリンチャー仕様も選べる。

新たなAeolusラインナップには、Aeolus Proも展開される。Aeolus Pro 5は、耐久性、軽さ、空力性能を完璧なバランスで発揮する、高さ50mmでチューブレスレディのリムブレーキモデル。Aeolus Proは、コストパフォーマンスに優れ、カーボンホイールの性能や走りをより多くのライダーにもたらす。

【価格ラインナップ】全て税込み表記
■Aeolus XXX 2
TLR Clincher 31万8000円(フロント:14万9000円、リア:16万9000円)
Tubular 29万8000円(フロント:13万9000円、リア:15万9000円)
TLR Disc Clincher 31万8000円(フロント:14万9000円、リア:16万9000円)

■Aeolus XXX 4
TLR Clincher 33万8000円(フロント:15万9000円、リア:17万9000円)
Tubular 31万8000円(フロント:15万9000円、リア:17万9000円)
TLR Disc Clincher 33万8000円(フロント:15万9000円、リア:17万9000円)

■Aeolus XXX 6
TLR Clincher 35万8000円(フロント:16万9000円、リア:18万9000円)
Tubular 33万8000円(フロント:15万9000円、リア:17万9000円)
TLR Disc Clincher 35万8000円(フロント:16万9000円、リア:18万9000円)

■Aeolus Pro 5
TLR Clincher  19万8720円(フロント:9万720円、リア:10万8000円)
TLR Disc Clincher 19万8720円(フロント:9万720円、リア:10万8000円)

●関連ニュース

トレックが全く新しいグラベルロード「Checkpoint」発表…冒険好きに

●最新ニュースへ

宇都宮ブリッツェンが4月15日に清掃サイクリング…参加者募集中

地域密着型プロサイクルロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」を運営するサイクルスポーツマネージメントは、ジャパンカップサイクルロードレースの舞台となる栃木県の宇都宮市森林公園周辺をサイクリングしながら、道路の清掃活動を行う清掃サイクリングを4月15日(日)に実施する。

宇都宮ブリッツェンの清掃サイクリング詳細ページ

■日時:4月15日(日) 9:00~12:00終了予定(受付8:45~)※雨天順延
■集合場所:宇都宮市サイクリングターミナル前広場
〒321-0342 栃木県宇都宮市福岡町1074-1
■参加費:無料
■参加申し込み:宇都宮ブリッツェンホームページ専用フォームより申し込み
※サイクリングせず、清掃活動のみでのご参加も可能
■申し込み締め切り:4月10日(火)
■主催:サイクルスポーツマネージメント
■協力 デクセリアルズ/鶴カントリークラブ/宇都宮市
■問い合わせ:サイクルスポーツマネージメント TEL:028-611-3993

●関連ニュース

宇都宮ブリッツェンが新チームロゴを発表…思いを具現化したデザインに

●最新ニュースへ

東京五輪ロードコースとなる富士山周遊をサイクリングバスツアーで行く

「サイクリングバスツアー富士山周遊コース」が参加者募集を開始した。山梨県鳴沢村をスタートして富士山南山麓から御殿場を経由。静岡県小山町「あしがら温泉」にゴールする約74km。2020東京オリンピックの自転車競技ロードレースのゴール地点となる小山町など、現在サイクリング機運が高まる静岡県東部地域を走ってみよう。

同ツアーは「静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会」とのタイアップ事業として実施。
「2020年東京五輪自転車ロードレースのゴール会場に決定した富士スピードウェイは我が町、小山町にあります。雄大な富士山を眺めながら、美しい緑・豊かな田園風景に囲まれたコースを楽しんでください」と、小山町役場オリンピック・パラリンピック推進局の鈴木新一さん。
「今回のゴール、あしがら温泉では雄大の富士山を眺めながら温泉につかり、食事処・藤曲屋ではこだわりの自家製麺の美味しいお蕎麦をご堪能いただけたらと思います」

「サイクリングバスツアー」は観光バスを使って自転車を運びサイクリングを楽しむ、全く新しいスタイルのツアー。都内の集合場所まで自転車で自走したり、自家用車や電車を使って集まり、観光バスに積み込み目的地まで移動。その後、目的地近くの道の駅などで自転車を組み立ててサイクリングを行い、最後は食事や温泉などが楽しめる。

【ツアー設定日】
①2018年5月26日(土)
②2018年6月16日(土)
③2018年7月8日(日)
【旅行費用】一人1万5800円
【出発地】東京駅=国際興業本社裏、新宿駅=西口都庁横
【募集定員】25人(最少催行人員15人)
【旅行代金に含まれるもの】食事代、温泉入浴代(タオルは持参のこと)、休憩地点での補水・補食費用、保険代、大型貸切バス代(運転士2人体制)有料道路代、駐車場代、諸経費
【申込み方法】下記インターネットから
【利用バス会社】国際興業

サイクリングバスツアー富士山周遊コースの詳細と申し込みサイト

●静岡県東部地域のサイクリングに関わる記事

西伊豆から南伊豆へ…絶景を見ながらの90kmサイクリング

伊豆半島と富士山すそ野をサイクリストの聖地に…東京五輪が環境作りのチャンス

●最新ニュースへ