室屋義秀 レッドブル・エアレースのシリーズ連覇に向けてアブダビに挑む

2017年にレッドブル・エアレースでシリーズ総合優勝を果たした日本の室屋義秀が、2018シーズンの連覇を目指して開幕戦となるUAE・ドバイ大会に挑む。大会は2月2〜3日。シリーズは全8戦で、開催地未定ながらアジアでも2戦が開催予定で、日本の上空を飛行する可能性もある。

2018シーズンで前年に続く総合優勝を目指す室屋義秀 ©Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

44歳となった2017年は5月に米国サンディエゴで行われた第2戦、6月に千葉で行われた第3戦で連続優勝。千葉大会は2016年に続き母国戦2連覇を果たした。その後も第7戦ラウジッツ大会、第8戦インディアナポリス大会で連続優勝し、悲願のワールドチャンピオンタイトルを獲得。モータースポーツのトップカテゴリーでの年間総合優勝はアジア人初の快挙だった。

レース参戦の合間をぬって、国内では引き続きエアショーや子ども向けの航空教室を行うなど、「航空」に興味をもってもらうための活動にも尽力。 「VISION 2025」を掲げ、2018年には未来の航空立国・日本の航空宇宙産業を担う人材育成を目的としたプロジェクトを始動する。

フランスのベテランパイロット、ニコラス・イワノフ ©Sebastian Marko/Red Bull Content Pool

2018年はGフォースに関するルールが変更された、これまでは、10G以上のGフォースを0.6秒以上記録したパイロットは自動的にDNF(途中棄権)になっていたが、2018シーズンからはDNFの代わりに2秒のペナルティが科されることになった。この変更により10Gを超えてもレースを続けられるが、12Gを超えた場合はこれまでと変わらずDNFになる。それでもこれまで以上にアグレッシブな飛行が見られるはずだ。

2018シーズンも総合成績の連覇に挑む室屋は、「勝利を重ねていきたいと思っているので、現状に満足することはできません。改良や変更を加えていく予定です。その努力をしなければ、他のパイロットに追い抜かれてしまうでしょう」と気持ちを引きしめて臨む。

レッドブル・エアレース開幕戦となるドバイのロケーションは圧巻だ ©Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

2018シーズンの目標は?
「2017シーズンは4勝しましたが、2戦でポイントを獲得できなかったので、2018シーズンは全戦でポイントを獲得して2連覇を達成することが目標です」

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