リッチー・ポートは呼吸器疾患でティレーノ〜アドリアティコ欠場

BMCレーシングは3月7〜13日にイタリアで開催されるティレーノ〜アドリアティコにリッチー・ポート(オーストラリア)が疾病により欠場することを明らかにした。ポートは2月14〜18日に開催されたボルタ・アルガルベを終えたのち、上部呼吸器感染症を発症した。

リッチー・ポート ©CauldPhoto

「ティレーノ〜アドリアティコはポートが目標としていたレースのひとつだったが、調子が万全でないことからチームはポートなしで参戦する決断をした。適切に回復させるためにチームの万全な医療体制のもと最善策を講じて、レースの再調整を図っていきたい」とチームのマックステスタ医師。

ティレーノ〜アドリアティコにはスカイのクリストファー・フルーム(英国)、バーレーン・メリダのビンチェンツォ・ニーバリ、UAEエミレーツのファビオ・アルー(以上イタリア)、モビスターのミケル・ランダ(スペイン)、アスタナのミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア)らが出場する。

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パールイズミが2018春夏サイクリングウエアのホームページ公開

パールイズミが2018年3月1日に2018Spring/Summerページを公開した。製品ページでは、製品画像のほかにモデルが製品を着用した写真も掲載している。ブログ「PI PEOPLE」ではさまざまなジャンルのゲストを招いてインタビューを掲載していく。今後もコンテンツを充実させ、ウェブサイトを通じてサイクルウエアの最新情報をお届けしていくという。

パールイズミの2018Spring/Summerページ

18SSカタログも全国サイクルショップで配布を開始した。ホームページのカタログ請求ページからも本体・送料無料で申し込みできる(3月5日公開予定)。
カタログ請求ページ

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トレックが全く新しいグラベルロード「Checkpoint」発表…冒険好きに

トレックが高性能かつ多用途で”遊べる”ロードバイク「Checkpoint(チェックポイント)」を発表した。冒険好きなグラベルライダー向けに作られたモデルで、舗装路もダートも走れることで人気の「グラベル」カテゴリーに位置する。

チェックポイントは、トレックのCrockettやBooneシクロクロスバイクの改良版ではなく、イチから設計がなされ、新たなジオメトリーを開発し、舗装路やダート、さらにグラベル、すなわち過酷な悪路での長距離ライドに耐えられる高品質パーツと組み合わせた。Stranglehold調整式ドロップアウト、広いタイヤクリアランス、用途を広げて簡単にカスタムできる豊富なマウントなど、冒険を支える特徴を数多く備えている。グラベルのみならず舗装路でも十分な性能を発揮するため、これ1台で平日や休日のあらゆるシーンで使える。

速くて楽しい
あらゆるライダーのニーズに応えるため、カーボンとアルミの全3モデルを用意。SL 5、ALR 5、ALR 4。SLモデルの高品質な500シリーズOCLVカーボンと、ALRモデルの軽量な300 Series Alphaアルミが機敏な走りに貢献。特徴の1つはそのユニークなグラベル専用ジオメトリー。長距離ライドや荒れた路面で快適だが、多くのグラベルライダーが求める速さや機敏な走りを余裕で実現できるほどアグレッシブだという。

トレックのBooneシクロクロスバイクと比べて、リーチはほぼ同じ、スタックはやや高めで、ボトムブラケット下がりは低め。チェーンステー長とホイールベースは同じ。ボトムブラケット高を下げたことで長距離ライドで求められる安定性が高まり、短めのホイールベース、長めのリーチ、そして比較的低いスタックが機敏さと操作性を高めている。

高性能で信頼できるテクノロジー
SLモデルには、DomaneやBooneに搭載されているリヤIsoSpeedテクノロジーが採用され、縦方向の振動吸収性とそれに伴う快適性を高めている。IsoSpeedは、険しい路面からの不快感と疲労を生む振動を最小限に抑え、快適で効率よく、長い距離を力強く走られるようにした。カーボンシートマストキャップやフレームを飛び石などから守るCarbon Armorを搭載、シングルスピードや電動ドライブトレインへの載せ替えも簡単。

どのモデルも前後12mmのスルーアクスルと、チェックポイントに乗れば必然的に出くわす泥や土からケーブル類をすっきりとした見た目で保護するControl Freak 内蔵ワイヤリングを採用。

カスタムの幅が広い
CrockettやStacheと同様、Strangleholdドロップアウトを採用し、走りの内容に応じてジオメトリーやギヤ比を変更できる。例えば、最長にセットすると長距離ライドやバイクパッキングに適した安定性が得られ、ホイールベースを短めにセットするとグラベルレースに適した機敏さと優れた応答性を実現。シングルスピード化も素早く簡単。

標準装備の35mm幅のタイヤは、多くのライダーにぴったりだが、太さを変えれば走りも変えられる。砂利道を含む舗装路を走るライダーは固くて速い28mmを、轍や岩でいっぱいのコースを冒険したいライダーはノブありの45mm幅がいいという。このようにさまざまなタイヤ幅に対応できるため、ライダーの好みを実現しやすくできるよう仕上がっている。

チェックポイントには多くのマウントがあり、機能性や多用途性を高めている。フロントトライアングルのシートチューブとダウンチューブのマウントにはウォーターボトル3本 (サイズ56cm以上) 、または低めの位置に2本とフレームバッグを取り付けられる。ダウンチューブ裏側にはさらにもう1本のボトルが取り付け可能。

Lowriderフォークマウントには、トレック720フォークラックなどのラックを取り付けられる。リヤラックマウントを使えばさらに多くの荷物を載せられ、隠れたフェンダーマウントが悪天候での泥や水撥ねを防ぐ。SLモデルはトップチューブマウントを採用し、必需品を出し入れしやすいバッグも簡単に取り付けられる。

トレック・チェックポイントSL 5 29万7000円(税別)

トレック・チェックポイントALR 5 21万3000円(税別)

トレック・チェックポイントALR 4 18万5000円(税別)

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河端朋之がトラック世界選手権ケイリンで2位…日本勢25年ぶりの表彰台

トラック世界選手権が2月28日にオランダのアペルドールンで開幕し、大会2日目となる3月1日に河端朋之(競輪選手)が男子ケイリンで2位になった。同種目の日本勢としては1993年に吉岡稔真が3位になって以来、25年ぶりの表彰台となった。優勝はコロンビアのファビアンエルナンド・プエルタス。3位はドイツのマキシミリアン・レビ。

トラック世界選手権の男子ケイリン。左から2位河端朋之、優勝ファビアンエルナンド・プエルタス、3位レビ ©Takenori WAKO/JCF

「もともとなかった枠をアジア選手権でつかみ、そしてこの表彰台に立てたのでうれしかった。ナショナルチームのボノワ・べトゥコーチから『落ち着いて自信を持って走れ』と言われ、その通りにできたと思う」と河端。

トラック世界選手権の男子ケイリンで2位になった河端朋之(左) ©Takenori WAKO/JCF

男子ケイリンに出場した脇本雄太は9位、新田祐大(ともに競輪選手)は19位。男子チームパーシュートで日本(一丸尚伍、近谷涼=以上ブリヂストンサイクリング、今村駿介=中央大、沢田桂太郎=日本大)は9位。女子チームパーシュートで日本(梶原悠未=筑波大、古山希絵=日本体育大、橋本優弥=鹿屋体育大、中村妃智=日本写真判定)は9位。男子スクラッチに日本勢は出場せず。大会は3月4日まで。

日本自転車競技連盟ホームページ

日本自転車競技連盟Twitter(速報配信中)

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初山翔が砂ぼこり舞う未舗装路レース、ストラーデビアンケに初挑戦

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの初山翔がイタリア・トスカーナ地方を舞台にしたストラーデビアンケに挑戦する。砂ぼこりが舞う未舗装路レースで、チームにとってのUCIワールドツアー初戦となる。

ストラーデビアンケに参戦するNIPPOチーム

3月に入ってイタリアは本格的なレースシーズンを迎えた。3つのUCIワールドツアーレースが連続して開催されるが、その初戦となるのはトスカーナ地方の美しい街、シエナ近郊で開催されるストラーデビアンケだ。イタリア語で “白い道” を意味するレース名のとおり、たくさんの未舗装路がコースに組み込まれ、選手やチームカーの隊列が真っ白い砂ぼこりを立てて走り抜ける。イタリアの昔ながらのレーススタイルを復元したもので、春のクラシックレースの代名詞、石畳を走るパリ〜ルーベやツール・ド・フランドル同様に、世界中のレースファンに愛されている。

2018年は全11カ所、合計63kmの未舗装路区間(セクター)がコースに組み込まれた。スタート後11km地点に最初のセクターが登場し、砂利道が2.1km続く。もっとも長いセクター5は11.9kmにも及ぶ。丘陵地帯で開催されるためコースにアップダウンがあるのも特徴で、セクター2は平均勾配10%の登坂区間が含まれていて、ここが最初の勝負どころ。

ストラーデビアンケはシエナを発着とする
ストラーデビアンケの高低表。グレーの部分が未舗装路だ

フィニッシュラインはシエナの観光名所 “世界でもっとも美しい広場” と言われるカンポ広場に設定されるが、残り1kmを切ってから広場へ向かうまでに最大勾配16%の壁のような石畳区間も登場し、最後まで見るものを飽きさせない世界屈指の過酷さだ。

現在イタリアは大寒波に見舞われていて、トスカーナ地方も積雪が残っている状態。週末にかけて気温は上昇する予報だが、雨の予報もあって、コースだけでなく天候も厳しいコンディションとなる可能性がある。

初山翔

NIPPO・ヴィーニファティーニ・ヨーロッパオヴィーニはワールドツアーでの経験豊富なシモーネ・ポンツィと、2月よりチームに加入したファンホセ・ロバトの二人を軸に、シクロクロスの現ルーマニアチャンピオンのエドアルド・グロス、タフなレースに強いマルコ・ティッツァの活躍が期待されている。日本人選手は初山翔がメンバー入り。初めて出場するUCIワールドツアーレースで、しかも未舗装路が組み込まれたコースに挑むのも初めて。

チャレンジ精神を胸に未知なるレースに挑む初山は、「レースのレベルもタイプも未知の世界だが、貴重な経験を無駄にしないように全力を尽くして走りたい」とコメント。

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