キナンチームが和歌山県新宮市キャンプを打ち上げ2019年シーズンへ

チーム発足から4年目のシーズンをまもなく終えるキナンサイクリング。2019シーズンへ向けた動き出しはすでに始まっていて、12月18日から21日までは和歌山県新宮市でチームビルディングキャンプを実施。2019年シーズンの所属選手・スタッフが集結し、レース活動を視野に入れて準備を行った。

キナンのチームビルディングキャンプ ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

キャンプの主な目的は、メンバー間での積極的なコミュニケーションによる結束力の強化や、レースプログラムの確認、来季使用するバイクやウエアのフィッティング、2019年シーズンのチーム撮影など、多岐にわたる。選手ごとに活動拠点が異なる点や、脚質によって招集レースに幅が出るといったことから、シーズンに入ると選手同士での顔合わせが限定されがちになるため、しっかりと各選手の人となりを把握しておき、チームとしてひとシーズンを戦っていく意思を高めることがキャンプ期間中に求められた。

今回の参加メンバーは、2018年シーズンからの継続選手である山本元喜、椿大志、マルコス・ガルシア、山本大喜、サルバドール・グアルディオラ、雨乞竜己、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大に、2019年シーズン加入の大久保陣(ブリヂストンサイクリング)、荒井佑太(福井県自転車競技連盟・19日のみ参加)を加えた計11選手(福田真平は欠席)。

16日にゲストとして参加したイベント「ヴェロフェスタ in モリコロパーク」を終えたチームは、翌日にメインスポンサー「キナン」本社のある和歌山県新宮市へと移動。18日から本格的にプログラムがスタートし、2日間かけて2019年シーズンに使用するチームイメージ写真の撮影に臨んだ。また、19日には「La NICOカスタムインソール」さまによる選手の足型測定が行われ、シーズンを通して使用するインソールをフィッティングした。

キャンプ期間中は来シーズンへの準備に時間を費やしたため、高強度のトレーニングは行われなかったが、20日に選手たちがそろって約4時間のライドへ。三重県熊野市までの往復で、熊野灘や新鹿湾といった風光明媚なルートを走行。途中で立ち寄ったショップのスタッフからキナンファンであることを告げられるといった“出会い”もあるなど、リラックスしたなかでの走り込みとなった。

20日夜にはミーティングを行い、プロサイクリストとしての心構えやシーズンインへ向けた意識の確認をしたほか、キャンプ期間後半にはキナン・角口賀敏会長が訪れて選手たちを激励。チームより一層、モチベーションを高めて次なるシーズンを迎えられる態勢が整った。

選手たちは和やかなムードで過ごしながらも、写真撮影やミーティング、バイクフィッティングといった場面では真剣なまなざしを見せ、2019年への意気込みを感じさせていた。新メンバーも顔なじみの継続選手が多いこともあってか、すぐにチーム活動に順応。あとは、よい雰囲気を“本職”であるレースでの好連携に反映させるのみとなっている。