東京五輪自転車ロードレースのコースは大國魂神社参道を貫通

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)の最初の決勝種目は、開会式翌日の7月25日(金)に行われる自転車競技の男子ロードレース。注目のスタートは日本ならではの映像を世界に発信することになりそうだ。

武蔵国の総社である大國魂神社はなんと1900年の歴史があるという

自転車競技ロードレースは男子/女子ともに、東京都府中市をスタートし、多摩川にかかる是政橋までがニュートラル区間。予定では橋の上から競技開始となり、富士山の裾野を目指す。

パレード走行とも言われるニュートラル区間はほとんどが府中市。なかでも京王線府中駅前の繁華街である馬場大門のケヤキ並木を通過するのは見どころがある。この並木道は大國魂神社の参道でもあるが、コースは神社大鳥居の下をそのまま通って、普段は歩行者しか通行できない境内の参道を行く。

東京五輪自転車ロードレースの開催を契機に、市民に自転車の魅力を知ってもらい、大会のレガシーとして自転車を活用した市民の健康増進を推進していきたいと意気込んでいるからだ。

平安時代に植樹されたという馬場大門のケヤキ並木
府中駅前の馬場大門ケヤキ並木がパレードコース
馬場大門ケヤキ並木から神社を望む。選手たちはこの大鳥居をくぐって参道に入る

江東区豊洲地区をメイン会場とする東京五輪だが、府中市は自転車競技以外にもサッカー、ラグビー、近代五種が東京スタジアム(味の素スタジアム)で、バドミントン、近代五種、車いすバスケットボールが武蔵野の森総合スポーツプラザで行われる。

さらに府中市はラグビーワールドカップ2019日本大会の試合会場でもあって、これらの大会開催を契機に、スポーツタウンとしてのさらなる推進を図る。同時に同市の魅力を世界に発信していきたいという。

そのためには市民と協同して全市を挙げてオリンピックやラグビーワールドカップの成功に向けた取り組みを推進していくと意気込んでいる。

自転車競技ロードレース(男子/女子)のニュートラル区間
●スタート=武蔵野の森公園(府中市)
武蔵野の森公園→人見街道720m→基督教大裏門(左折)→東八道路3.1km→前原交番前(左折)→小金井街道2km(右折)→桜通り600m→ケヤキ並木北(左折)→馬場大門のケヤキ並木・大國魂神社参道800m(右折)→200m(左折)→府中街道1.7km→是政交番前(右折)
●オフィシャルスタート=是政橋

「下車」の看板があるが、東京五輪の競技日だけは選手たちの自転車乗り入れが許可される
大國魂神社のこの参道を五輪出場選手たちが走行するってスゴい!
随神門の前で直角に右折し、一般道へと向かう
自転車ロードコースのパレード区間は府中市がパンフレットを制作し、ひろく市民に告知している
府中市は東京五輪ロード開催をきっかけに、市民に自転車の魅力を知ってもらおうとさまざまな取り組みを企画している

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