スカイがパリ〜ルーベで電子制御フルサスロード投入へ

ピナレロを使用する英国のスカイは、新しい電子制御アクティブサスペンションを前後に搭載したロードバイク「DOGMA FS」を4月14日にフランスで開催されるパリ〜ルーべに投入する。同大会は「北の地獄」と呼ばれる石畳の悪路を走ることで知られる。

電子制御アクティブサスペンションを前後に搭載したDOGMA FS

DOGMA(ドグマ) FSは、パリ〜ルーべのような石畳で荒れた路面でも無敵のピナレロハンドリングと最高のレースパフォーマンスを発揮するという。そのフレームとフォークは、電子制御アクティブサスペンションと統合するため、完全に新しくデザインされた。

新しいDSAS(DOGMA SMART ADAPTIVE SYSTEM)は、バイクの安定性を高めるため、フロントとリヤの電子制御アクティブサスペンションシステムを統合し、フレーム剛性を自動調整する。DSASはさまざまな路面状況に応じてサスペンションの挙動を自動的に調整、ロックやアンロックも制御し、滑らかな路面では最大の剛性と走行性能を、でこぼこした路面ではトルクフルな走りを実現するため最大限のトラクションを確保する。

フロントサスペンションは金属製のコイルスプリングを中心としたシステム。 ダンピングは、サスペンションの状態を走行状況によってロックとアンロックを電子的に自動制御する。ロック状態では平滑なアスファルト路面で最高の剛性と動力伝達を可能にする。

リヤサスペンションは、DOGMA K10-S eDSSで実績のある電子制御アクティブサスペンションシステムを組み込んでいる。前後のサスペンションは、サスペンション制御アルゴリズムを実行するCPUにより完全に制御される。ジャイロスコープや加速度計からデータを収集して道路の状態を識別し、サスペンション自体の状態を変えることができる。ライダーインターフェイスにより、マニュアル操作で動作を制御することも可能。

フレームとフォークは電子制御アクティブサスペンションと統合するため、完全に新しくデザインされた

DSASシステムは、路面からの振動を平均42%吸収することができる。これは快適さと安定性の向上に直結する。チームスカイは、パリ〜ルーベの有名な石畳セクション「Carrefour de l’Arbre」でスタンダードなロードバイクとDOGMA FSを比較した。その結果、Dogma FSは、スタンダードなロードバイクに対して2kmの石畳区間で15秒のタイム差を稼ぐことができたという。

Pinarello Dogma FS

  • Carbon Torayca T1100 1K Dream Carbon with Nanoalloy Technology Asymmetric Frame
  • Fork ONDA with ForkFlapTM
  • Think2 System with E-LinkTM 
  • ICRTM Internal Cable Routing
  • Drop in Bearing System 1” 1/4 – 1”1/2
  • Italian thread BB
  • Seatclamp TripleForce
  • 3XAirTM two positions available for the second bottle Dogma Smart Adaptive System
  • FlatBack Profile
  • Max Tyre 700x28mm
  • 4 sizes available: 530, 550, 560, 575
路面からの振動を平均42%吸収することができる

現時点で販売価格やカラーなどは未定。