新生イネオスに合わせてピナレロがDOGMA F12発表

ピナレロ社は2019年5月1日、チームスカイがチームイネオスへ移行するのと同時に、新しいフラッグシップモデル「DOGMA F12」を発表した。DOGMA F12は、世界最高との呼び声が高いDOGMA F10をしのぎ、再びグランツールを制覇するバイクとなるべく開発。これまで蓄積された空気力学および構造力学的な知識や経験を生かし、「F」の称号を与えるにふさわしいバイクとなるようデザインされた。

DOGMA F12

注目点は、エアロダイナミクス特性の向上、フレーム構造の軽量化と剛性アップ、最新コンポーネントとの互換性、ピナレロフィーリングの維持。これらを開発コンセプトとしてDOGMA F12は開発を進められた。

外部に露出している各種ケーブルの内装化を進め、ケーブルハウジングが受ける空気抵抗の85%を軽減。

フロントフォークも空力学的に見直し。新しいF12フロントフォークは、「ONDA」の形状を維持したまま空気抵抗を軽減するため側面が拡大されている。断面形状も見直された結果、F10とF12のフロントフォークをCFD解析で比較した結果、F12フロントフォークは15.7%の空気抵抗軽減に成功。

ダウンチューブ、ヘッドチューブ、ボトムブラケットなど、あらゆる箇所で空気抵抗を削減する試みを取り入れ、バイク単体で7.3%の空気抵抗を削減。

ブレーキ仕様の違いによる構造変化も検討。DOGMA F12はディスクブレーキ、リムブレーキ、それぞれのシステムに適した構造を同時に開発した。

チームイネオスやGALAXY BLUEなどのカラーは今後追加される予定。ピナレロジャパンのホームページで紹介される。

DOGMA F12

DOGMA F12 DISK フレームセット 73万円
DOGMA F12 フレームセット 70万円
DOGMA F12 DISK D/A Di2 完成車 137万円
DOGMA F12 D/A Di2 完成車 130万円
価格はすべて税別