沢田桂太郎がプロローグを制する…ツール・ド・熊野開幕

第21回ツール・ド・熊野が5月30日、和歌山県新宮市で開幕。初日はプロローグの個人タイムトライアルが行われ、ブリヂストンサイクリングの沢田桂太郎が49秒30のコースレコードで優勝した。首位のリーダージャージを獲得した。大会は4日間で、6月2日まで。

沢田桂太郎がプロローグ優勝 ©︎Tour de Kumano 2019

三重県南部と和歌山県東部にまたがる熊野地域を舞台とするステージレース「ツール・ド・熊野」の4日間がスタート。初日は新宮市内を流れる市田川に沿って設定された700mのコースで個人タイムトライアルによるプロローグが行われた。

朝から青空が広がった新宮市。最高気温は24度近くまで上昇する暑さの中でのレースとなった。

17チーム・101選手が30秒間隔でスタート。25番目にスタートした黒枝士揮(ブリヂストンサイクリング)が50秒64の好タイムを出して暫定トップに立つ。その後50秒を切る選手が現れないまま、スタート順は中盤へ。59番目にスタートした沢田が、コースレコードとなる49秒30を出してトップタイムを塗り替え、一時ブリヂストンサイクリングが2位までを独占する。

出走終盤に入り、2015年のツール・ド・北海道覇者であるリカルド・スタキオッティ(ジョッティ・ヴィクトリア)が 50秒52で暫定2位となり、沢田と黒枝の間に割って入る。最後の10人のスタート順に入り、2018年のプロローグを制覇した阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)は50秒66と、自身の前回タイムを上回るもトップタイムを更新できず。阿部の2人後にスタートしたブレイク・クイック(セントジョージコンチネンタルサイクリング)が49秒62と、トップの沢田に0秒3差に迫るタイムを出す。しかしその後もトップタイムを更新する選手は出ず、沢田のステージ優勝が決まった。

リーダージャージを着用した沢田桂太郎 ©︎Tour de Kumano 2019
©︎Tour de Kumano 2019