フランス旅行800泊にして初体験の「予約なし」との門前払い

ツール・ド・フランスホテルトラブル。現地取材者日記は。小さな町の宿泊が続きます。前夜はビルヌーブアリエル、日本的に言うと「アリエル新町」といった小集落で快適に過ごしました。もちろん部屋やベッドはくたびれているんですが、きれいなシートなのでグッスリと寝ることができ、前日と同じテラス席に朝食をとるために着いたら、わざわざそこまで何往復もしながらコーヒーやパンを持ってきてくれました。

ブリウドとサンフルールの間にある小さな村のホテル。テラスにわざわざ朝食を持ってきてくれた

プラス1日のレースが余計に疲れを感じさせるというのに、さらに!

お会計をして、「もういっぱいコーヒー飲む?」とか「お水ある?」と気を遣ってくれる宿の若いお兄さんにお礼を言って、GPSを頼りに林間部をこの日のステージのゴール、アルビへ。

いつ行き止まりになるんだろうとか、崖崩れがあったら戻ることになるかな、なんて心配しながら、徐々に集落が多くなってきて一安心のルートでした。クルマ1台が走れるくらいの山道から、徐々に道幅が広くなってきて、最後に国道に出たときには「わらしべ長者」の思いでした。

アトミザールスプレーやスポーツマッサージオイルが取材陣に配付されてうれしい!

いつものツール・ド・フランスは序盤の9日間が終わって迎える月曜日は休息日なんですが、2019年は10日連続のレースです。今回は例外的に火曜日が最初の休息日となりました。アルビが月曜の第10ステージのゴール、そして水曜の第11ステージのスタートをホストするためだと思います。そしてこの余計な1日が疲れるんですよね。

月曜なので日本の人たちは週初めのお仕事かなと思っていましたが、SNSの書き込みがサイクリングしたとか。「もしかして今日、日本は海の日ですか?」と。それだったらボクの人生で一度も経験したことがない祝日です。

アルビの町のボランティアがおそろいのTシャツでおもてなし

ゴール後には連泊として予約しておいたホテルへ。バイパスを通っていけばすぐなんですが、ちょっと心がざわついたので、サルドプレスで仕上げるべき原稿を途中にして、ホテルで落ち着いてから書き上げることに。ちょっと不穏な感じがあったんです。ブリットホテルというチェーン系の新興ホテルが以前泊まって感じがよかったので、せっかくの連泊なので予約したんですが、ネット上ではなんか雰囲気が異なっていて、同じ名前の別ホテルなんじゃないかと。

サルドプレスの前に人間をダメにするソファがあったのでダメなってみた

不吉な予感が当たってしまった…すでに宿泊費を払っているのに

到着してみたら「予約なし」と門前払いです。よからぬことは当たりますね。あせる気持ちはあるんですが、こういう時に取り返しのつかない失敗をすることがあるんで落ち着いて対処するようにしました。

急きょ45km離れた村のホテルを探して泊まりました。フランスでは800泊しているんですが、こんなのは初めての経験。いずれにしてもちょっと疲れました…。本来ここで夕ごはん食べるつもりじゃなかったんですが、日本に二度来たことがあるという宿のご主人とそれを手伝う娘さんに歓迎され、雄大なテラス席で夕ごはんを食べて、なんとか元気を取り戻しました。

まさかこんな景色を見ながら夕ごはんを食べるなんて予定してなかったし

いちおうホテル予約サイトには初動のクレームを入れておき、支払い済み代金の回収をこれからやっていきます。お金さえ戻ればこっちのホテルのほうがよかったし。

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