フルサングがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…第16S

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月9日(月)、プラビア〜アルトデラクビリャ間の144.4kmで第16ステージが行われ、アスタナのヤコブ・フルサング(デンマーク)が20人の第1集団から残り7kmで抜け出し、初優勝した。

ヤコブ・フルサングがグランツール初優勝 ©Photogómez Sport
プリモシュ・ログリッチェ ©Photogómez Sport

フルサングは2011年の同大会で、初日のチームタイムトライアルに優勝。チーム内で最初にゴールラインを通過したことで首位のリーダージャージーを1日だけ着用した実績がある。ただし個人としてグランツールと呼ばれる三大大会のステージ優勝は初。

世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ ©Photogómez Sport

急しゅんな3つの峠が設定された山岳ステージを制したフルサングは、「エースとして出場したツール・ド・フランスではケガでリタイアしたので、この勝利はうれしい」と語った。

イネオスのオウェイン・ドゥール ©Photogómez Sport

首位のプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)は総合2位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)に23秒差をつけてゴール。総合成績でのタイム差を2分48秒と広げて、初の総合優勝に一歩前進した。

マイヨロホを着るログリッチェ ©Photogómez Sport
山岳賞の1位に立ったジョフリー・ブシャール ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨルナレス(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブランコ(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

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男子は仙台大、女子は早稲田大がインカレ優勝…ボート

第46回全日本大学選手権(インカレ)と第59回オックスフォード盾レガッタが9月5日(木)から8日(日)まで、埼玉県の戸田ボートコースで開催され、男子は仙台大学が初の、女子は早稲田大学が2年連続16回目となる総合優勝を果たした。

男子舵手なしフォアで優勝した仙台大学

インカレは1位が5点、2位が3点、3位が2点、4位が1点と点数をつけ、男子総合優勝・女子総合優勝を決定する。男子は仙台大学が4種目で1位、2位1種目の計23点で初の男子総合優勝を達成した。2位は9点の早稲田大学。女子は2種目で1位、2位と4位が1種目の早稲田大学が計14点を獲得し、2連覇を達成し計16回目の女子総合優勝を飾った。2位は女子ダブルスカルが優勝、女子シングルスカルが4位だった立教大学。

同時開催されたオックスフォード盾レガッタは好記録が続出。NTT東日本が準決勝で5分39秒75を出し、2012年9月10日第90回全日本選手権の男子エイト決勝で日本大学が出した5分41秒18の戸田ボートコースのコースレコードを7年ぶりに更新した。さらに同日行われた決勝では5分38秒20とさらに記録を更新した。

女子舵手つきクオドルプルを制した早稲田大学

氏名の前の数字や記号はシート位置。氏名の後ろは出身校

【女子舵手なしペア】
1位 早稲田大学 8分13秒07
S三浦 彩朱佳 青森高校
B尾嶋 歩美  南稜高校
2位 富山国際大学 8分13秒77
S佐伯 美空  由利工業高校
B中島 茉莉愛   大村城南高校
3位 東京経済大学 8分21秒81
S鶴見 和佳奈 日本橋高校
B木村 聖奈  横浜商業高校
4位 立命館大学 8分22秒06S福原 萌意  廿日市高校
B池田 有里  酒田南高校

女子舵手なしペア優勝の早稲田大学

【男子舵手なしペア】
1位 早稲田大学 7分25秒62
S川田 諒   松山東高校
B牟田 昇平  三田学園高校
2位 法政大学 7分28秒31
S片山 颯汰  恵那高校
B中野 和樹  熊本学園大学付属高校
3位 明治大学 7分35秒26
S中村 智哉  下諏訪向陽高校
B加藤 未来斗 小松川高校
4位 京都大学 7分36秒93
S岩田 光流  守山高校
B山田 紘暉  浜松北高校

男子舵手なしペア優勝の早稲田大学

【女子シングルスカル】
1位 高島美晴(明治大学)8分15秒19 米子東高校
2位 松井友理乃(早稲田大学)8分28秒14 今治西高校
3位 菅沼奈津美(龍谷大学)8分31秒75 浜松大平台高校
4位 三嶋怜奈(立教大学)8分32秒46 南稜高校

女子シングルスカル優勝の高島美晴(明治大学)

【男子シングルスカル】
1位 一瀬卓也(仙台大学)7分17秒02 長崎明誠高校
2位 吾郷匠実(松江工業高等専門学校)7分20秒91 松江工業高等専門学校
3位 阿部光治(早稲田大学)7分27秒10 猿投農林高校
4位 木村 晶(日本大学)7分37秒99 函館水産高校

男子シングルスカル優勝の一瀬卓也(仙台大学)

【女子ダブルスカル】
1位 立教大学 7分24秒40
S角谷 真緒      小松明峰高校
B五十嵐 のどか    本荘高校
2位 法政大学 7分26秒69
S石垣 優香      本所高校
B市田 佑来      加茂高校
3位 富山国際大学 7分27秒27
S吉田 結友      長崎明誠高校
B中田 楓       石狩翔陽高校
4位 早稲田大学 7分28秒77
S宇都宮 沙紀     今治西高校
B木下 弥桜      和歌山北高校

女子ダブルスカルを制した立教大学

【男子ダブルスカル】
1位 仙台大学 6分45秒97
S山下 大和      八代清流高校
B小沢 源       西会津高校
2位 東京海洋大学 6分49秒34
S松本 明士      淳心学院高校
B矢田 大河      学習院高等科
3位 日本大学 6分50秒10
S島田 隼輔      瀬田工業高校
B鎌田 祐生      八尾高校
4位 立教大学 7分00秒60
S渋井 大生      城北埼玉高校
B塘 雄太       吉田高校

男子ダブルスカル優勝の仙台大学

【男子舵手なしフォア】
1位 仙台大学 6分31秒84
S村上 和貴  津幡高校
3古賀 健嗣  大村城南高校
2梶原 龍将  石巻高校
B横尾 剛士  長崎明誠高校
2位 日本大学     6分33秒67
S藤原 祐太      備前緑陽高校
3大野 良太  美方高校
2嘉屋 春樹  宮島工業高校
B合田 光騎  瀬田工業高校
3位 明治大学 6分34秒20
S道端 勇樹  小松明峰高校
3武藤 駿太  越ケ谷高校
2蓮沼 隆世  会津高校
B藤井 裕嗣  石巻高校
4位 同志社大学 6分40秒27
S小島 佑太  熊本学園大学付属高校
3中村 魁   洲本高校
2安藤 優作  城南高校
B藤原 嵩   同志社高校

【男子舵手なしクオドルプル】
1位 仙台大学 6分06秒29
S内田 智也  岡谷南高校
3石倉 嵩大  下諏訪向陽高校
2石垣 達也  石巻高校
B佐竹 洸紀  阿賀黎明高校
2位 富山国際大学 6分08秒67
S木村 竜暉  今治西高校   
3及川 城   佐沼高校    
2坂田 泰人  富山高校    
B柘植 実   美濃加茂高校  
3位 明治大学 6分08秒93
S岡本 康聖  宇和島東高校
3石畑 修一郎 米子工業高等専門学校
2太田 貴明  岡山東商業高校
B寺井 昇平  米子東高校
4位 日本体育大学 6分11秒91
S日田 駿   熊本学園大学付属高校
3遠山 秀雄  伏見工業高校
2小野寺 紘都 佐沼高校
B稲津 龍之介 黒沢尻工業高校

男子舵手なしクオドルプル優勝の仙台大学

【女子舵手つきフォア】
1位 立命館大学     7分10秒46 
S鈴木 伶奈      酒田光陵高校
3高野 晃帆  日田三隈高校
2伊関 法子  宇和島東高校
B木戸 ひかり 桜宮高校
C可児 晴美  加茂高校
2位 日本体育大学 7分16秒96
S天池 奈桜  美濃加茂高校
3濱中 愛生  七尾高校
2塚本 美咲  日本橋高校
B水谷 愛   浜松湖南高校
C山上 真弥  熊本学園大学付属高校
3位 仙台大学     7分22秒14
S柴田 寿音      横浜商業高校
3佐々木 遥香 横浜商業高校
2加藤 彩香  由利工業高校
B落合 ゆき  諏訪清陵高校
C酒巻 有利  館林女子高校
4位 一橋大学     7分23秒42
S横井 七香      浦和第一女子高校
3西尾 友伽  日比谷高校
2長谷部 彩  公文国際学園高校
B岩田 瑞季      船橋高校
C小塚 祐里奈 頌栄女子学院高校

女子舵手つきフォア優勝の立命館大学

【男子舵手つきフォア】
1位 同志社大学     6分34秒24
S山田 倭正      白陵高校
3中野 昂士  宇部高校
2西村 雅親  膳所高校
B黒須 脩太  真岡高校
C藤本 亮   桜塚高校
2位 立教大学 6分35秒93
S山口 恭平  松江東高校
3山口 裕生  新宿高校
2森田 泰生  町田高校
B若濵 健太  清風高校
C永澤 佑真  東京農業大第三高校
3位 早稲田大学 6分36秒96
S髙山 格   横浜商業高校
3瀧川 尚歩  高松高校
2菅原 諒馬  早大学院高校
B堀内 一輝  富士河口湖高校
C菱谷 泰志  米子東高校 
4位 大阪府立大学 6分39秒03
S井口 宏紀  近畿大学付属高校
3奥村 謙一  可児高校
2森 渉  南陽高校
B櫻井 雄太  宝塚北高校
C武田 大生  清風高校

男子舵手つきフォア優勝の同志社大学

【女子舵手つきクオドルプル】
1位 早稲田大学 6分54秒52
S安井 咲智  小松川高校
3南 菜月   新潟南高校
2宇野 聡恵  日田高校
B藤田 彩也香 小松川高校
C奈良岡 寛子 青森高校
2位 中央大学 6分57秒99
S米澤 知華  浦和第一女子高校
3溝口 女華  南稜高校
2遠藤 穗   中央大学杉並高校
B渡邊 花穂  吉田高校
C近藤 真優  吉田高校
3位 仙台大学 7分02秒03
S平松 柊華  相生産業高校
3玉田 夢子  むつ工業高校
2大出 若奈  館林女子高校
B内海 美香  横浜商業高校
C上浦 実咲  猿投農林高校
4位 明治大学 7分03秒26
S塩田 遥香  熊本学園大学付属高校
3髙橋 茜   南稜高校
2西田 結惟  加茂高校
B増田 萌   関東学園大学付属高校
C東 夢    浦和第一女子高校

【男子エイト】
1位 中央大学 5分46秒51
S石塚 慎之助 田村高校
7是谷 有輝  酒田東高校
6久保 如竹  保谷高校
5徳永 貴大  中央大学杉並高校
4塩田 義峰  熊本学園大学付属高校
3二本松 慎也 富山工業高校
2齋藤 拓馬  酒田光陵高校
B千種 蒼大  松山東高校
C小島 発樹  熊本学園大学付属高校
2位 仙台大学 5分47秒78
S杉浦 旭   猿投農林高校
7佐々木 雄也 山田高校
6阿部 亮平  今治南高校
5上中屋敷 拓志        雫石高校
4村野 滉太郎 佐野高校
3信夫 涼   宮古高校
2松浦 大河  相生産業高校
B桑村 潤   小松明峰高校
C別府 弘崇  今治南高校
3位 明治大学 5分48秒91
S鎌原 康陽  岡谷南高校
7木村 奨   今治西高校
6佐々木 心  田名部高校
5茂見 輝   熊本学園大学付属高校
4境 凌輔   米子工業高校
3佐藤 雅也  本荘高校
2松木 健汰郎 熊本学園大学付属高校
B河畑 晴斗  美方高校
C立野 勝輝  猿投農林高校
4位 日本大学 5分50秒09
S江本 拓斗  八尾高校
7瀬戸 淳也  美方高校
6鎌田 拓弥  富山第一高校
5石原 晶太  館林高校
4吉田 拓人  加茂高校
3福井 修聡  清風高校
2高瀬 稜真  日田三隈高校
B江畠 凜斉  青井高校
C三輪 拓斗  清風高校

男子エイト優勝の中央大学

【オックスフォード盾エイト】
1位 NTT東日本 5分38秒20
S高野 勇太  中央大学
7林 靖晴   中央大学
6古田 直輝  明治大学
5大塚 圭宏  日本大学
4西 知希   大阪府立大学
3櫻間 達也  同志社大学
2宮浦 真之  中央大学
B梶谷 嶺   明治大学
C佐々野 大輝 東北大学
2位 関西電力 5分47秒28
S佐藤 翔   日本大学    日本製鉄
7小野 紘輝  仙台大学    チョープロ
6勝又 晋一  立教大学    戸田中央総合病院
5武田 和樹  小浜水産高校  関西電力
4中島 希世紀 仙台大学    チョープロ
3根本 拓海  立教大学    戸田中央総合病院
2田中 雅人  美方高校    関西電力
B奈良 和紀  日本大学    日本製鉄
C立田 寛之  日本大学    戸田中央総合病院
3位 明治安田生命5分47秒98
S中村 澄人  一橋大学
7浜田 祐太  中央大学
6中田 悠介  立教大学
5鎌田 宜隆  一橋大学
4大河原 敦史 慶応大学
3濱谷 奎介  筑波大学
2陶山 修   茨城大学
B是澤 祐輔  早稲田大学
C西村 大河  茨城大学
4位 トヨタ紡織 5分59秒17
S阿部 大貴  仙台大学
7島田 大輔  龍谷大学
6澤田 研太  小浜水産高校
5菊池 渉太  明治大学
4安井 晴哉  龍谷大学
3名取 公甫  日本体育大学
2木村 良太郎 日本大学
B山口 健太  日本大学
C藤原 貴裕  大阪工業大学

オックスフォード盾エイト優勝のNTT東日本

アテネ五輪代表田代恭崇さんと行く沼津サイクリング…参加無料

リンケージサイクリングは、2019年10月9日(水)と10月12日(土)の計2回、NUMAZUサイクルステーション静浦東(静岡県沼津市口野30-23)を拠点に、沼津市プレゼンツによる参加費無料のグループサイクリングを開催。参加者を募集している。

沼津市に本店を構え、同市とパートナーシップ協定を締結しているスルガ銀行も全面的に協力する。

自分のロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車で、沼津市おすすめスポットをガイドスタッフ先導のもと、サイクリングとウォーキングでゆっくり巡る。地元スタッフならではの話も聞くことができる。NUMAZUサイクルステーション静浦東を拠点に距離約55km、獲得標高746m、駿河湾越しの富士山絶景スポットへの登りもあるコースレイアウト。ランチは駿河湾の海の幸を楽しめる。

初級者でも楽しめるのんびりサイクリング
駿河湾越しの富士山絶景スポット

アテネオリンピックロードレース日本代表でJCA公認サイクリングガイドのリンケージサイクリング田代恭崇さん、リンケージサイクリングスタッフ、沼津市サイクリストフレンドリーエリア創造プロジェクトチームメンバー、スルガ銀行ロードバイクプロジェクトメンバーが参加者をサポートする。

NUMAZUサイクルステーション静浦東

沼津市Presents 沼津ゆる〜りCYCLING&WALKING 55km Supported by スルガ銀行
[日時]:2019年10月9日(水)、10月12日(土)8:30-16:00
[参加費]:無料 ※別途昼食費
[定員]:20名 ※先着申込順定員になり次第募集締め切り
[会場]:NUMAZUサイクルステーション静浦東 (旧)静浦東小学校 静岡県沼津市口野30-23
[内容]:スポーツバイクにて沼津市のオススメスポットを巡る走行距離約55kmのグループサイクリング
[雨天時]:開催場所・時間の降水確率が50%以上、または悪天候が予想させる場合は安全を考慮しイベントを中止する場合がある。前日17:30を目安にメールでイベントの開催有無を連絡する。
[申し込み]:リンケージサイクリングホームページより
10月9日(水)開催
10月12日(土)開催
[問い合わせ]:リンケージサイクリング TEL:0466-51-8497

アテネ五輪代表の田代恭崇さん(右)がアテンド

ログリッチェのアシスト役クスがブエルタ・ア・エスパーニャ初V

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月8日(日)、ティネオ〜サンチュアリオデルアセボ間の154.4kmで第15ステージが行われ、首位のプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)のチームメート、セップ・クス(米国)が第1集団に抑え役として加わり、残り7kmから独走して初優勝した。

セップ・クスが第15ステージで優勝 ©Photogómez Sport

カテゴリー1級の峠が4つも待ち構える山岳区間は、モビスターのアシスト役であるマルク・ソレル(スペイン)がアタック。「総合優勝を争うライバルチームが第1集団にだれかを送り込むことは分かっていたので、ボクがそれをマークするために着いていった」というクスがこの動きに反応し、17人の第1集団に加わった。

2019ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©Photogómez Sport

クスは後続に残ったログリッチェの存在があるため第1集団の先頭に立つ必要はなく、体力を温存しながら距離を重ね、最後の山岳で抜け出すことに成功した。

モビスターのバルベルデとキンタナがペースアップ ©Photogómez Sport
モビスターとユンボ・ビスマが主導権争いを見せる ©Photogómez Sport

ログリッチェは総合2位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)のアタックに反応。両選手は他の有力選手を置き去りにして同タイムでゴール。総合3位以下との差をさらに広げた。

バルベルデをマークするマイヨロホのログリッチェ ©Photogómez Sport
総合優勝争いを演じるバルベルデとログリッチェ ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

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NIPPOのザッカンティがツール・ド・北海道優勝

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネのフィリッポ・ザッカンティが3日間のステージレース、ツール・ド・北海道で総合優勝した。9月6日の初日に個人総合リーダーとなったザッカンティを最後までチーム一丸となった走りで守りきり、個人総合優勝を達成。さらにフアンホセ・ロバトがポイント賞、ジョアン・ボウが山岳賞ジャージを獲得した。

9月6日から3日間にわたり、旭川を発着として大雪山系を一周するようにして道央、道東地域を駆け抜けたツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2)が8日に閉幕した。

最終日となる第3ステージは北見市から北見峠を越えて、当麻町をめざす179kmのステージで、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネは、第1ステージ終了後に個人総合リーダーとなったザッカンティのリードを守りきることを絶対的なミッションとし、最終ステージに挑んだ。

序盤はアタックが頻発するものの、各チームのさまざまな思惑から決定的な動きにはならず、20km地点の登坂区間を使って、力ずくでフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が先行し、そこにロバトらが反応して6名の強力な逃げが形成された。しかし、集団はそれを容認せず追走。一度レースを振り出しに戻すとともに、山岳エリアを前に新しく4名の逃げが決まった。

メイン集団はリーダーチームであるNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネがコントロール。第2ステージに引き続いて、伊藤雅和と初山翔が世界のレースでつちかった確かな実力をもって、力強く集団を牽引した。逃げとのタイム差は2分には届かず、ゴール前15km地点で集団は逃げを吸収。その後も危なげな攻撃は見られず、一つの大集団でのフィニッシュを迎え、緩やかな登り基調のスプリントでロバトが2位でゴールした。

第2ステージでは、9名の強力な逃げが作られ、タイム差を詰めるために伊藤と初山が力を尽くすシーンもみられたが、確かなチーム力をもって、レースリーダーのザッカンティは初日に獲得した29秒のアドバンテージを危なげなく守りきり、第33回大会を制して個人総合優勝の証となるマラカイトグリーンジャージを獲得した。

23歳のザッカンティは6月に開催されたツール・ド・コリアに次ぐ総合優勝。プロとして2シーズン目となる今季はツアー・オブ・ジャパンでも山岳賞を獲得するなど、飛躍的なシーズンを過ごしている。

また第1ステージでザッカンティとともに逃げ、山岳賞を獲得したボウもリーダージャージを最後まで守りきり、最終日のスプリントで2位となったロバトは最終日に逆転しポイント賞ランキングで首位に立ち、チームは三賞ジャージを独占。チーム総合成績でも優勝。NIPPOが大会のメインスポンサーを務める特別な大会でこれ以上ない成績を修めた。

フィリッポ・ザッカンティのコメント
初日の逃げに乗ったのがこの勝利のキーポイント。2日目、3日目とチームでそれを守るべく走り、最終的に勝利することができた。完璧なレースだったように思われるかもしれないが、その背景にはチームメートたちの素晴らしい走りがあり、この勝利は自分のものではなく、チームみんなのもの。チーム力なくして、この結果はありえない。チームメートに感謝している。

表彰式を終えてNIPPOの関係者と記念撮影

初山翔のコメント
理想を言うならば、日本のレースなので、自分か伊藤が総合成績を狙いたかった。しかし、初日の結果を受けて、ザッカンティがレースリーダーになったので、そこからは彼のリーダージャージを守るという目標に切り替えて、チームで力を合わせて戦った。レースを通じて自分たちの実力を他のチームに見せることができ、またNIPPOにとって大事な大会で、この上ない結果を出すことができて良かったと思っている。このあとも大きなレースがあるので、引き続き頑張っていきたい。

伊藤雅和のコメント
ザッカンティがリーダージャージを取ってからは、初山と二人で集団を引き続けた。最終日も山岳でもしっかりと前に残っって仕事をこなすことができたので、コンディションのよさやトレーニングの成果を感じられた。急きょ参加が決まったレースだったが、ここまで走れたので、今後につなげていきたい。この上ないチームの成績に貢献することができてよかった。次は10月のレースになる予定なので、ここからさらに調子を上げていきたい。

●ツール・ド・北海道のホームページ

室屋義秀がフィナーレとなるレッドブル・エアレース優勝

レッドブル・エアレース最後の大会となる2019年シーズン最終戦、レッドブル・エアレース千葉大会は9月8日(日)にマスタークラスの競技が千葉県立幕張海浜公園で行われ、室屋義秀が優勝。千葉大会の優勝は3回目。総合優勝はこの日3位に入ったオーストラリアのマット・ホール。

2日間で10万人の観衆が室屋義秀のフライトに声援を送った ©Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

台風の接近でスケジュールが大幅に前倒しになったファイナルレース。94戦目のエアレースは14年の歴史に幕を下ろすという最後の大会だった。奇しくもこの日、9月8日はエアレース黎明期の第一人者、オーストリアのハンネス・アルヒが墜落死した命日でもあった。

会場となった千葉県立幕張海浜公園は季節外れの猛暑にもかかわらず、7日(土)に約4万人、8日(日)に約6万人、2日間でのべ10万人が集まった。日本のファンが大声援を送る室屋は1回戦となるラウンド・オブ・14でまさかの敗退を喫した。

レッドブル・エアレース千葉大会を飛ぶ室屋義秀 ©Jason Halayko/Red Bull Content Pool
レッドブル・エアレース千葉大会 ©Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

14人のエリートパイロットが出場する最高峰のマスタークラスは、1対1の対戦でタイムの速かった7選手がラウンド・オブ・8に進出。唯一残された1枠は敗者の中で最もタイムが速かったパイロットが救済される。室屋はこの最後の1枠に滑り込むことができた。それがファイナルにふさわしいドラマチックなフィナーレにつながっていく。

ションカはラウンド・オブ14で敗退し、ワールドチャンピオンを逃した ©Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

ラウンド・オブ・8を勝ち上がった室屋は決勝レースであるファイナル4へ。最後の戦いはここまで勝ち残った4選手が順番に飛び、最速ラップを記録したパイロットが千葉大会の優勝者となる。さらにはシリーズ総合のワールドチャンピオンも決定する。室屋が2年ぶりにワールドチャンピオンとなれる条件は室屋自身が優勝すること、そしてホールが4人の中で4位になることだった。

2番手で登場した室屋は冷静でスムーズなフライトを披露し、58.636秒をマーク。最終パイロットのホールを前にトップに立っていた。ここでホールは離陸前にチームスタッフと戦略を検討。あえてリスクを犯さず、確実に3位までにまとめて総合優勝をつかみにいく判断をしてテイクオフ。その作戦通りにうまくまとめて3位になり、千葉大会の優勝は同期である室屋に譲ったが、わずか1ポイント差で悲願のワールドタイトルを手中にした。

ファンの後押しで敗者最速から勝ち上がれた(室屋)

最後のレッドブル・エアレース、千葉大会を制した室屋義秀 ©Jason Halayko/Red Bull Content Pool

「レースに勝ち、ベストパフォーマンスが発揮できたので、結果に満足しています」と室屋。
「これが今年の自分の実力です。マット・ホールにはわずか1ポイント届きませんでした。長年一緒に戦ってきましたし、彼のことをうれしく思っています。ホームファンの前で優勝するのはこれで3回目です。フィニッシュラインを越える前に初めてファンの皆さんの姿を確認したのですが、皆さんからのエナジーを感じました。皆さんのおかげで敗者最速から優勝できました」

レッドブル・エアレース千葉大会の結果
1.Yoshihide Muroya (JPN)
2. Kirby Chambliss (USA)
3. Matt Hall (AUS)
4. Pete McLeod (CAN)
5. Nicolas Ivanoff (FRA)
6. Mika Brageot (FRA)
7. François Le Vot (FRA)
8. Ben Murphy (GBR)
9. Michael Goulian (USA)
10. Juan Velarde (ESP)
11. Cristian Bolton (CHI)
12. Matthias Dolderer (GER)
13. Martin Šonka (CZE)
14. Petr Kopfstein (CZE)

ラストチャンスでプレッシャーを感じた(ホール)

マット・ホールが悲願の、そして最後のワールドチャンピオンに ©Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

「大きな安堵感を得ている。史上最高の脇役になってしまう可能性を心配していたので、チャンピオンになることができてほっとしている」とホール。
「非常にフラストレーションがたまる展開だったが、ふさわしい結果が得られた。今日はプレッシャーを感じていた。過去にタイトル決定戦を4回経験してきたが、今回はラストチャンスだったので、プレッシャーはこれまで以上に高かった。カメラの前では冷静で順調そうに振る舞っていたが、内心はずっとツラかった。今日は感情面で難しい1日だった。自分にはチャンピオンがふさしいと言うつもりはないが、参戦を続け、上位陣にプレッシャーをかけ続けてきた。年間総合トップ3に5回も入ったのに一度もチャンピオンを獲れなかったら、一生悔いが残っただろう。ようやく自分はワールドチャンピオンだと言えるようになった」

2019レッドブル・エアレース ワールドチャンピオンシップ最終順位
1. Matt Hall (AUS) 81 pts
2. Yoshihide Muroya (JPN) 80 points
3. Martin Šonka (CZE) 68 points
4. Ben Murphy (GBR) 48 pts
5. Kirby Chambliss (USA) 48 pts
6. Pete McLeod (CAN) 48 pts
7. Nicolas Ivanoff (FRA) 47 pts
8. Mika Brageot (FRA) 44 pts
9. Michael Goulian (USA) 42 pts
10. Juan Velarde (ESP) 39 pts
11. François Le Vot (FRA) 34 pts
12. Cristian Bolton (CHI) 27 pts
13. Petr Kopfstein (CZE) 10 pts
14. Matthias Dolderer (GER) 6 pts