ケーブルフル内蔵システム対応のDCRハンドル・ステム「ヴィンチ」

DEDA ELEMENTI(デダエレメンティ)独自のケーブルフル内蔵対応システム、DCR( Deda internal Cable Routing )が発売された。ハンドル・ステム別体ながら完全内装化が実現する。取り扱いはカワシマサイクルサプライ

調整幅や拡張性を排除した一体型ハンドルでは不可能な細やかなセッティングやフィッティングが可能で、さらにエアロダイナミクス、軽量性や剛性も引けを取らないプロユースモデル。

DCRシステムは、従来の1-1/ 8インチフォークステアラーおよび1-1/ 4インチと互換性がある。上部直径が1-1/ 8インチの標準的なテーパーステアラーに組み付け可能だが、ケーブルをはわせるスペースのために、アッパーへッドセットベアリング ODは1.5インチ必要。


 VINCI DCR HANDLE BAR(ヴィンチ DCR ハンドルバー)

ヴィンチ DCR ハンドルバー

ステムとの空間を埋めてエアロダイナミクス効果を高めるスペーサーを装備している。エアロバー装着時にはそのスペーサーを取り除くことにより、エアロバー装着のスペースを確保でき、より一体感を高めた組み合わせが可能。

ハンドルステム一体型のインテグレーテッドハンドルバーに引けを取らないエアロダイナミクス性能と、サイズ選択やエアロバー装着も考慮したユーザビリティを両立させた画期的なシステム。

ハンドル幅:400mm、420mm、440mm(外-外)
シェイプ:RHM
素材:UDカーボン
リーチ:75mm
ドロップ:130mm
重量:205g
価格:3万2600円(税込み)


VINCI DCR STEM(ヴィンチ DCR ステム)

ヴィンチ DCR ステム

ステム長:90~130mm
素材:2014アルミ合金
アングル:73°
ハンドルバー径:31.7mm
フォークステア:1-1/4″インチ(31,75mm)
スタックハイト:40mm(アッパーヘッドセットスペーサー含む)
重量:220g
付属品:5-10-20mmスペーサー、各種ヘッドセット・トップカバー、1-1/8″インチ用アダプター※オプションで専用コンピュータマウント(Garmin,Wahoo, Go-Pro対応)も用意(未入荷/価格未定)
価格:1万3800円(税込み)

●カワシマサイクルサプライのホームページ

鎌倉ハイキングコース一部通行目処も侵入者で復旧に支障

2019年の台風被災で全面通行止めとなっていた鎌倉ハイキングコースは、4月1日からメインルートとして人気がある葛原岡・大仏コースだけ通行再開の目処が立った。一方で、天園コース、浄智寺〜葛原岡は依然通行止め。祇園山コースは被害がひどく見込みが立っていない。通行止めのロープをくぐって侵入する人があとを絶たず、本人が危険なだけではなく復旧作業に支障が生じている。

葛原岡から浄智寺に向かうコースは通行止め(2020年3月28日撮影)

市内のハイキングコースを管理している鎌倉市は、2019年12月の市議会定例会で1000万円の補正予算を計上。これまで明確にされてこなかったハイキングコースの土地所有者を割り出し、許可を得ての復旧・補修作業が行われていた。

災害から半年が経過すると、通行止めの立て看板やロープが風雨によって外れたか、あるいは人為的に切られたか、通行止めにも関わらずコースを往来する人が増えてきた。

鎌倉市観光協会のホームページには、「3月16日現在、ハイキングコースの一部通行再開に向け、葛原岡神社から大仏坂間の復旧作業を行っています。全面通行禁止とお知らせしていますが、侵入される方が後を絶たず、作業に支障をきたしています。復旧が想定よりも遅れる可能性がある上、大変危険ですので、通行禁止にご理解ご協力をお願いいたします」と掲載されている。

源氏山公園側から大仏ハイキングコースに向かう入口に通行止めの看板が1つある(2019年12月28日撮影)

復旧の目途

【祇園山】 
大規模ながけ崩れや倒木により復旧の目途が立たず

【葛原岡・大仏】 
葛原岡~大仏…2020年3月中に復旧予定
葛原岡~浄智寺…2020年6月に復旧予定

【天園】
今泉台4丁目~天園、今泉台6丁目公園~覚園寺…2020年6月に復旧予定
天園~瑞泉寺…2020年度以降に復旧予定

ハイキングコースはあじさいの咲く6月までにその他のコースも開通にこぎ着けたいというが、新型コロナウイルスによる影響も観光都市の鎌倉に暗い影を落としている。3月27日には松尾崇市長が「新型コロナウイルス感染拡大を抑えるために鎌倉観光はしばらく控えてほしい」とホームページで訴えている。鎌倉がもとのにぎわいを取り戻すのはもうしばらく先のことだ。


●これまでの関連ニュース
鎌倉の人気ハイキングコースが通行不可…復旧のめど立たず(2019年9月23日)
鎌倉のハイキングコースが台風19号でさらなる被災(2019年10月14日)
台風被災の鎌倉ハイキングコースは通行止め状態で越年(2019年12月28日)
鎌倉のハイキングコース復旧工事に市の補正予算3億円(2020年1月31日)

台風の爪痕はいたるところに。撮影は鎌倉市の台峰

●鎌倉市観光協会のホームページ

新型コロナウイルスで自転車レースも大幅に日程修正

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて自転車競技界でも大きな影響が生じている。2020東京五輪が延期になったこともあり、2021年はすでに日程が発表されているツール・ド・フランスなどのメジャーレースも調整する検討に入った。さらには2020シーズン前半に開催できなかったジロ・デ・イタリアやモニュメントと呼ばれる伝統レースを終盤戦に組み込んでいく作業が行われる。

無観客のスタート地点となった2020パリ〜ニース ©ASO

国際自転車競技連合(UCI)が2020年3月18日、4月末までのすべての登録競技者クラスのロードレースを開催しないことを発表した。シーズン前半の主要大会が相次いで延期となる緊急事態で、ジロ・デ・イタリアなどの三大大会、ミラノ〜サンレモやパリ〜ルーベなどのモニュメントを最優先として後半戦に組み込んでいくという。

「他のメジャースポーツイベントの日程を考慮しながら、新たな日程を考えていきたい」とUCI。大会の重複、1チームあたりの参加選手数増もあり得るとした。

自転車競技界に影響が生じ始めたのは2月末のUAEツアーから。出場チームのスタッフが感染したことが発覚し、レース中止。UAEエミレーツに所属しているフェルナンド・ガビリア(コロンビア)も感染した。3月8日には8日間の日程でフランスのパリ〜ニースが開幕したが、感染拡大を受けて2日目からスタートとゴールに観客を入れない運営で継続。事態はさらに悪化し、最終日となる15日のレースを急きょ打ち切った

最も深刻なイタリアでは、3月21日のミラノ〜サンレモ5月9日から31日まで開催予定だったジロ・デ・イタリアが相次いで延期された。ベルギーの伝統レース、第二次世界大戦でも中止されなかったツール・デ・フランドル、「北の地獄」と呼ばれる石畳の悪路を走ることで知られるパリ〜ルーベも延期となった。日本では3月20日から22日に開催予定だったツール・ド・とちぎ、5月のツアー・オブ・ジャパンも中止になった。

沿道に観客がいないコースを走るパリ〜ニース第5ステージ ©A.S.O. Fabien Boukla

UCIは大会が中止になることで国際ランキングに不公正が生じないように、期間中のランキング制度も凍結させた。東京五輪・パラ五輪の予選大会はすべて白紙にした。五輪・パラの国別出場枠の配分は、すでにロード、トラック、パラサイクリング・トラックは終了しているが、マウンテンバイク、BMXレース、BMXフリースタイル、パラサイクリング・ロードは現在も進行中。今後は国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)と話し合って参加枠配分を調整するようだ。

UCIは東京五輪の延期を「最善の策だ」と歓迎し、「2020年シーズンの再開を視野に入れ、新しい日程を確立することを優先していく」という。

「選手や関係者の健康とスポーツの公平性を尊重しながら、選手のトレーニングとレース復帰を可能にする道筋をつけていく。UCIはパートナーとともに団結して前進し、決定事項を間もなく発表したい」

プロが自室から室内トレーナーを使ってのサイクリングを呼びかけ

室内スマートトレーナーを使ってトレーニング

3月21日に開催される予定だったミラノ〜サンレモは延期になったが、主催者RCSスポルトが意地を見せた。開催されるはずだった同時刻に、実際のコースと同じ負荷がバーチャルで再現されるアプリを提供。スマホやパソコン画面に映し出されるコースの起伏に連動して、室内トレーナーのペダルの重さが変わるシステムで、世界中のサイクリストがオンラインで一緒に汗を流した。

また、自宅などで室内練習するプロ選手らもSNSで一般サイクリストに呼びかけ、ネット上に集まって一緒に走る練習会を実施している。「困難な状況だけど、再び楽しく走れる日のために練習しよう」とメッセージを発信し続けている。

●新型コロナウイルスに影響を受けた自転車ロードレース
2月23日〜29日 UAEツアー(選手感染、2区間打ち切り)
3月8日〜15日 パリ〜ニース(無観客、1区間打ち切り)
3月21日 ミラノ〜サンレモ(延期)
4月5日 ツール・デ・フランドル(延期)
4月12日 パリ〜ルーベ(延期)
4月26日 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(延期)
5月9日〜31日 ジロ・デ・イタリア(延期)

●UCIのホームページ

自転車保管ラックSteady Rackステディラックが日本上陸

ステディコープ社(オーストラリア)の自転車ラック、Steady Rack(ステディラック)がクラウドファンディングサイトMakuakeで2020年3月28日から先行販売キャンペーンを開始する。

日本総代理店はアドベンチャーエイドで、2020年9月から発売開始予定。先行販売キャンペーンでは先着順で最大30%OFF割引が適用になる。キャンペーン期間は2020年3月28日から4月28日まで。

Steady Rackは自転車の保管をとってもラクにする

簡単に、省スペースで、カッコいい自転車の保管を可能にする。自転車を持ち上げる必要がなく、ただ自転車を押すだけで自然とラックへの取り付けができる。取り外しもとっても楽。室内での保管は場所を取るので抵抗があった人も、縦向きの壁掛けで、左右へ回転するので省スペースでの保管が可能となる。

壁に穴を開けずに取り付ける方法も 
ラブリコという器具を使用して2X4材を天井へ突っ張り、そこにSteady Rackを取り付けることが可能。 
【ラブリコ使用時の注意点】
・自転車の最大重量は16kgまで
・取り付け高さ寸法 2750mm以下
・2X4材は必ず壁に沿って取り付け

どんな自転車が取り付け可能か?
Steady Rackでは全部で3種類を用意し、ロードバイクからクロスバイク、マウンテンバイク、ファットバイク、一般車まで20~29インチ、700Cのすべての自転車の取り付けが可能。 

・クラシックラック(タイヤ幅2.4インチまで)
・フェンダーラック(泥除けがついている自転車用、タイヤ幅2.4インチまで)
・FATラック(タイヤ幅5インチまで)

●先行発売サイト

焚火を持ち歩く、極薄コンパクトな「ポケットに入る焚火台」

自然を愛するキャンパー/ハイカーに人気のFlexFireは携帯しやすい超薄型サイズ。ドイツ製で素材は熱でゆがまない「ステンレスチタン合金」。熱源に応じてフレキシブルに組立てて使える優れもの。

ヨーロッパで愛されているドイツWikaTechnology社の極薄コンパクト焚火台FlexFIreシリーズが日本上陸。3月27日(金)からクラウドファンディングで先行割引販売を開始する。取り扱いはリットインターナショナル。

焚火を持ち歩く「ポケットに入る焚火台」Flexfireは、 超薄型で携帯しやすくいろいろな熱源に応じて組み立てて使うことができる。FlexFireは2種類、側面プレートが4枚の四角タイプと6枚の6角形タイプのデザインがある。熱源として、薪、炭、アルコールバーナー、固形燃料、ガスのそれぞれを使用でき、幅広い場面で利用できる。素材は厳選され「ステンレスチタン合金」で熱による変形を抑える仕様となっている。 

また、付属のオプションとして、専用のグリルプレートや太めの薪を使用するための専用プレートがある。

自然を愛するキャンパー/ハイカーに人気のFlexFireは、携帯しやすい超薄型サイズで組み立ても簡単。バックパックに携帯しておけば気軽にコーヒーを淹れたり調理したりできる。アウトドアスポーツ、トレッキング、ソロキャンプ、自転車での遠出、ツーリング、自然を楽しむ全ての人に。

ドイツの堅牢なモノ作りから生まれた「ステンレスチタン合金製」、熱でゆがまないクオリティを実現。薪、炭、アルコールバーナー、固形燃料、ガス、用途に応じてフレキシブルに組み立てて使える。

燃焼による上昇気流により、プレート下部の吸気口から新鮮な空気が吸い込まれ燃焼室へ酸素が流れる。これが煙突効果となって、しっかりと燃焼させることができるという。

プレートの組み立てで焚火台を構成するので、分解すればプレートごと洗える。簡単に灰や油を取り除くことができるのがいい。

【ケースに入れたサイズ】FlexFire4(本体重さ:828g)
【ケースに入れたサイズ】FlexFire6(本体重さ:485g)

ソロキャンプもグループでも、キャンプ設営の際も、焚火台の設置がとても簡単に完了する。

●クラウドファンディング
●FlexFIreシリーズの紹介ページ

ホームレスが整備するシェアサイクル…大阪の社会問題解決へ

サイクルシェアHUBchari(ハブチャリ)のポートを大阪市内にあるUR賃貸住宅17団地(140台分)に2020年3月より新たに設置する。認定NPO法人Homedoorは独立行政法人都市再生機構と提携を結んだ試み。

自転車問題×ホームレス問題。大阪の二大社会問題を同時に解決 

大阪府下219カ所にあるポートであれば、どこでも電動自転車を借りたり返したりできるサイクルシェア事業。大阪市はホームレスの人や生活保護受給者が多く生活している。そこで、「ホームレス経験者の約7割が得意とする、自転車修理を活かした仕事づくりをしたい」という思いから、ハブチャリは2012年に始まった。

自転車のメンテナンスや台数調整業務、バッテリー交換をホームレス経験者などのスタッフが行うことにより、雇用機会を創出し、路上生活からの脱出をサポートすることができる。また、サイクルシェアの効果により違法駐輪や駐輪場不足などの自転車問題も解決し、さらにインバウンドの促進や市民の利便性の向上にも寄与するという。

■今回の連携について
関西圏100団地への設置を目指して

UR都市機構では、団地住まいの人のさらなる利便性向上を目指し、これまでさまざまな取り組みをしてきた。その中で、サイクルシェアにより交通手段の選択肢を増やし、さらに地域に住んでいる人の利便性も向上することから、大阪エリアではハブチャリの導入を決定した。 

2020年3月より17団地に140台分のラックを設置し 運用を開始。今後も導入効果を検証しながら、UR都市機構では2025年度までに関西圏100団地へのサイクルシェア導入を目指していく。

■今回の設置団地
大阪市北区(リバーサイドながら、 さざなみプラザ、 リバーサイドほんじょう)
大阪市都島区(アーベイン桜ノ宮駅前、 都島リバーシティ、 リバーサイドしろきた、 リバーサイドともぶち第二)
大阪市阿倍野区(サンヴァリエあべの阪南、 サンヴァリエ西田辺)
大阪市城東区(森ノ宮第2)
大阪市東成区(アーベイン緑橋)
大阪市中央区(船場淡路町)  
大阪市大正区(千島、 シティコート千島3丁目)
大阪市住吉区(サンヴァリエ東長居)
大阪市東住吉区(サンヴァリ針中野)
大阪市住之江区(住吉)

■運営団体・認定NPO法人Homedoorについて
「ホームレス状態を生み出さない日本」を目指し、ホームレスの人や生活困窮者を対象に仕事や宿泊施設の提供、相談事業などを行っている。サイクルシェア・ハブチャリ事業を中心に、当事者の特技を生かした仕事づくりに力を入れ、年間750名の新規相談がある。
●Homedoorのホームページ