追いつかれるまで逃げ続けるラン大会が2023年5月7日に開催へ

全世界で一斉にスタートするランニングイベント「Wings for Life World Run」が開催される。日本時間の5月7日(日)20時スタート。追いつかれるまで逃げ続けるラン大会で、地球上で最後まで捕まらなかった選手がチャンピオンとなる。

背後から迫るキャッチャーカーから必死で逃げる参加者 ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

クルマに追いつかれるまで、世界と一緒に走れる醍醐味

Wings for Life World Runは通常のランニングイベントと異なる。世界中のランナーが一斉にスタートするだけでなく、ゴールが設定されていない。

クルマに追いつかれたらランフィニッシュ ©Lukasz Nazdraczew for Wings for Life World Run

スタート30分後にキャッチャーカーと呼ばれる追跡車がスタートから走り出し、参加者たちを追いかける。アプリではバーチャルのキャッチャーカーを表示。キャッチャーカーに追い抜かれた時点で参加者はレース終了となる。

イベントはスマホアプリを使って普段走っているコースを走るアプリランに加えて、アプリランの参加者が集まって走るアプリラン・イベントが設定され、宮城、新潟、東京、愛知、兵庫、福岡の6都県で開催される。

上田瑠偉が神宮外苑で激走 ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

紀平梨花や高梨沙羅らのレッドブルアスリートも参戦表明

Wings for Life World Run には五十嵐カノア、上田瑠偉、鬼塚雅、紀平梨花、小林陵侑、高梨沙羅、中村輪夢、四十住さくらなどのレッドブルアスリートをはじめ、イベントアンバサダーとして、脊髄損傷による下半身不随から見事復活して北京パラリンピックに出場を果たしたプロ・スノーボーダーの岡本圭司、YouTuberで下半身麻痺・車椅子ユーザーの渋谷真子、脊髄損傷による四肢麻痺の現代アート作家の松嶺貴幸に賛同を得て、アプリランやアプリラン・イベントに参加する場合もあるという。

2022年に東京大会に参加した紀平梨花
101人が参加した南魚沼のアプリラン・イベント ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

Wings for Life World Run (ウィングス・フォー・ライフ・ワールドラン)
日程: 2023年5月7日(日)
スタート:日本では20:00(UTC協定世界時午前11時)
会場と定員:
アプリラン=自身のランニングコースで定員なし
アプリラン・イベント
宮城県:楽天モバイルパーク宮城 400人
新潟県:南魚沼市八色の森公園 400人
東京都:明治神宮外苑 400人
愛知県:豊田スタジアム 400人
兵庫県:メリケンパーク 400人
福岡県:マリアノシティ福岡 400人

東京の明治神宮外苑コース
南魚沼の周回コースにはエイドステーションも仮設された ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

参加資格:大会当日満16歳以上。ハンドバイク不可・生活用車いす可
参加費:2700円(税込み)
申込先:公式サイト
アンバサダー:後日発表
主催:Wings for Life World Run 実行委員会
備考:参加費の全額と同額をWings for Life財団に寄付。天災、事件、事故等の理由で大会を中断・中止する場合がある。その場合参加費の返金等はなし。

追いつかれるまで逃げ続けるワールドランに出てみた

追いつかれるまで逃げ続けるランニング大会、Wings for Life World Runが2021年5月9日、UTC協定世界時午前11時、日本時間で20時にスタートした。新潟県南魚沼市の会場に集まった参加者とともに精いっぱい逃げた。今回はそのレポート。