ジャイアントとLivが年に一度のブラックフライデーセール

ジャイアントとその女性ブランドのLivが2025年11月28日から12月7日までの期間、公式ウェブサイトでクリック&コレクトによる「ブラックフライデーセール」を開催。 ウェブサイトからオンラインで注文し、全国の取り扱い店で受け取れる「クリック&コレクト」を利用して、プレミアムなバイクをお得に手に入れられる特別な機会だ。

■ セール期間
2025年11月28日(金)〜 12月7日(日)
※期間中公式ウェブサイトからのクリック&コレクト注文に限り、Black Fridayセール価格となる。ジャイアント正規販売店の店頭価格は、セールとは必ずしも連動しない。

■対象アイテム
ロードバイク、グラベル、マウンテンバイクの一部Premium Model

●ジャイアントの詳細ページ

●Livの詳細ページ

メリダがバーレーン・ヴィクトリアスとの契約解除…新たなチーム模索

台湾メーカーのメリダがバーレーン・ヴィクトリアスとのパートナーシップを2025年シーズンをもって解消することを発表した。日本ではかつてのミヤタサイクル(宮田工業)が母体となるメリダジャパンが日本法人。今回のパートナーシップ終了を機に、新たなワールドチームとの契約を図る。

パリ〜ルーベで積極的に前を走る欧州チャンピオンのコルブレッリ ©A.S.O.-Pauline-Ballet

2017年のチーム創設以来、9年間にわたりワールドツアーの最⾼峰でパートナーシップを結んでいたメリダとバーレーン・ヴィクトリアスは、両社の今後のワールドツアー・スポンサーシップ戦略の再編に伴い、2025年シーズンをもってパートナーシップを終了した。

ソンニ・コルブレッリがルーベ競技場のゴール勝負を制す ©A.S.O. Fabien Boukla

メリダは2017年のチーム設⽴当初、バーレーン王国とともに「チームバーレーン・メリダ」の共同タイトルスポンサーを務めた後、「チームバーレーン・マクラーレン」「チームバーレーン・ヴィクトリアス」でテクニカルパートナーを務め、ワールドツアーにおけるレース活動を⽀援してきた。

ミラノ〜サンレモの下り坂で勝負を仕掛けたモホリッチ ©LaPresse – Fabio Ferrari

これまでの9年間で、チームはモニュメントレース優勝、グランツールでのステージ勝利と総合表彰台獲得など、数多くの成果を挙げた。特にソンニ・コルブレッリのパリ〜ルーベ優勝と欧州選⼿権優勝、マテイ・モホリッチのミラノ〜サンレモ優勝やUCIグラベル世界選⼿権タイトル獲得などは象徴的な実績として挙げられる。

●メリダジャパンのホームページ

【Blog】モンヴァントゥー…パディントンからファーブル昆虫記まで

「というと、くまのムッシューはツール・ド・フランスをご存知ない?」

これは1970年に初版発行された「パディントン、フランスへ」の、とある章の書き出しです。物語ではパディントンが選手団にまぎれ込み、ツール・ド・フランスで勝ってしまうという奇想天外な話が展開していきます。

山頂から西側のマロセーヌにダウンヒル。ツール・ド・フランスではゴール後の下山道となる

ファーブル昆虫記第1章の第1ページからいきなり!

専門家からするとパディントンは勝ったわけではなく、とあるステージの中間スプリント賞を獲得したのだと推測できますが、「三輪車でいいんか?」とか「飛び入り参加は認められるんか?」とか、そもそもクマがツール・ド・フランスに出場できるのかと突っ込まないでください。

山頂を肉眼で確認しながらひたすらペダルを踏む
モンヴァントゥー山頂からツール・ド・フランスのコースに使われる東麓側を望む

小学校の図書館に必ずある「ファーブル昆虫記」。第1章の第1ページからいきなりモンヴァントゥーに上る話が書かれています。かつてのフランスでは「虫は悪魔の使い」であり、日本の男の子のようにカブトムシを捕まえたりすることはなかった時代、モンヴァントゥーに25回も上ってフンコロガシを観察していたのだから尋常ではありません。

冬のモンヴァントゥー山頂

ツール・ド・フランス最大の番狂わせがここで

ボクが初めて行ったモンヴァントゥーのステージはまさかの展開で話題になりました。1994年、スーパースプリンターのマリオ・チポッリーニをアシストするイタリアのエロス・ポーリが独走。ゴールスプリントの牽引役ではなく、レース中盤にメイン集団の先頭を3時間にわたって走り、逃げた選手を吸収する役目を担った大型選手でした。

ところがモンヴァントゥーがコースとなったそのステージで序盤から単独で逃げ続け、「ポーリは上りで捕まえられるだろう」という予想に反して、モンヴァントゥーの上りを地味なスピードでクリア。頂上からの下り坂でアドバンテージを守り、ゴールのカルパントラスで舞台俳優のように声援に応えながらフィニッシュ。プロ初勝利を飾りました。

夏の教会
厳冬期の教会

翌日のカルパントラスのスタート地点には一輪の花を口にして登場。そんなシーンもキザには見えない。検索してチェックしてみてください。

真冬はまさに死の世界と化す
市立図書館の児童書コーナーで手に取った
ファーブル昆虫記の第1章、1行目からモンヴァントゥーの文字が

ラファがトレック通販と直営店でブラックフライデー最大6割引き

トレック・ジャパンが2025年11月26日から12月5日の期間、トレック公式オンラインストアとトレック直営店で「ブラックフライデー」を開催。サイクリストから高い支持を受けるアパレルブランドRapha(ラファ)の対象商品を最大60%OFFの特別価格で提供。

トレック ブラックフライデー
期間 : 2025年11月26日(水)〜12月5日(金)
対象店舗  : トレック公式オンラインストア、トレック直営店
セール内容 : ラファ対象商品が最大60%OFF

人気のラファが最大6割引きに

ラファ Core サーマル ロングスリーブ ジャージ
通常価格 ¥ 16,000  → セール価格 ¥9,600 

ラファ Core ウィンタージャケット
通常価格 ¥25,500  → セール価格 ¥12,750 

ラファ Core II レインジャケット 
通常価格 ¥23,500  → セール価格 ¥11,750

ラファ Core カーゴウィメンズショーツ 
通常価格 ¥20,500 → セール価格 ¥8,200   

トレック公式オンラインストア・直営店で同時開催
キャンペーンはトレック公式オンラインストアと全国のトレック直営店で同時開催。スタイルに合わせて、オンライン・店舗のいずれでもお得に購入できる。

●トレックの詳細ページ

Garmin Forerunnerはあえてセカンドグレードを選んだ、これだけの理由

Garmin(ガーミン)のGPSデバイスをシゴトとしてレビューしてきた筆者が、8年ぶりに新たなモデルを購入。ランニングをメインアクティビティとするForerunnerシリーズだが、新製品のトップモデルForerunner 970ではなくて、セカンドグレードに落ちたForerunner 965を選択。これにはいくつか理由がある。

Forerunner 965は今がお買いごろ

8年前のfenix購入時もセカンドグレードを選択

8年間使い続けてきたGarminデバイスがついにダメになりました。どこが故障したかというと、気圧計(高度が乱高下して法面距離が誤って計測される)、いちばん重要な右上ボタン(動作はするが押してもクリック感がない)、ベルトの劣化(スペアとして付属していた2本目もいよいよ)。

愛用していたのはマルチスポーツ対応プレミアムGPSウォッチのfenix(フェニックス)5シリーズのセカンドグレード、「fenix 5 Sapphire(ファイブ・サファイア)」です。じつは8年前もあえてフラッグシップにしませんでした。実機種の性能比較、カタログデータを読み解いた結果なのです。当時の記事にその理由を書いていて、多くの方の共感をいただきました。

8年前のフラッグシップモデルはfenix 5 Xだったが…

ということで久しぶりに購入したモデルは…。もうマルチスポーツはやらないだろうからランがメインでサイクリングや里山歩きもカバーできるForerunnerです。8年前もトップモデルではなく、セカンドグレードのほうがほぼすべてにおいていいのでそれを買いましたが、今回も新発売の970ではなくセカンドグレードとなった965。比較検討してみれば965のほうがいいことが次々と見えてきました。

パケージがシンプルになってお金をかけなくなったことがいい

価格をチェック!
Forerunner 970は12万1800円(税込み)
Forerunner 965は8万4800円(税込み)

970が発表される前は965がトップモデルでした。お気づきのようにForerunnerは数字の大きいほうがグレードの高いモデルとなります。エントリーモデルの265は6万800円〜、165は3万9800円〜となり、それはそれで手ごろないいモデルです。ところがここにきて新発売されたミドルグレードの570で価格の逆転が見られました。なんと965よりも5000円も高いのです。

その理由としては970と同様にさらに見やすくなったディスプレイと第5世代に進化した光学式心拍計、後述しますがスピーカー・マイクの搭載などが挙げられます。ただし客観的な立場で分析するならば現在のドル高円安の為替相場がかなり影響を与えた結果の価格設定であるはず。そういった意味で965はこれほどまでの円安でなかった時期の価格設定なので、それだけで割安感があります。またセカンドグレードに落ちたことでネット通販ではそれなりに値引きされ、獲得できるポイントを加味すると6万円ほどで手に入るようになりました。つまり970の半額なんです。

サファイアクリスタルガラスではないものの、Forerunner 965でも画面表示はとてもきれいだ

970は心電図アプリが売りだが、スポーツ心臓アスリートは?

Garmin Forerunner 970は心電図アプリに対応していて心房細動などの疾病の兆候を確認できるのですが、多くの有酸素系スポーツでトレーニングを継続しているアスリートは徐脈(1分間の平静時心拍が50以下)の傾向があります。じつは徐脈の場合はチェックできません。筆者自身も1分間の平静時心拍が46くらいなので、これでは心電図アプリが正確に作動しない可能性があり、この970の新機能に魅力を感じませんでした。

970のさらなる売りはスピーカー&マイクを内蔵していること。ただし腕に装着したデバイス単体で電話をかけたり受けたりするわけではなく、ポケットに入れたスマホと連動して通話する形式です。ランニングの練習中に通話することはあまり想定できず、バイク走行時は安全性を担保するために停車して会話するはずなので、アクティビティ中はネコに小判なイメージです。

寝ているときも装着したほうがいいので軽さや薄さも重要

筆者がフラッグシップでなくセカンドグレードにした最大のポイントは真っ先に言及した価格なのですが、もうひとつとして稼働時間が決め手となりました。

稼働時間をチェック!
Forerunner 970はGPSモード26時間、ウォッチモード15日間
Forerunner 965はGPSモード31時間、ウォッチモード23日間

また重量も965のほうが軽量です。無骨で大柄なfenix時代は就寝時に手首から外していましたが、最新デバイスは就寝時の睡眠の質や1日の身体バッテリー残量などが表示されるので、可能な限り着用していたほうが便利で楽しく、それを考慮するとわずかな軽さも見逃せません。いかがですか、Garmin Forerunner 965。お買い得だと思います。

次回は8年間の驚くべき進化をチェック。還暦を過ぎた筆者が充実したランニング練習をこなしていけるのも、アプリ連動のトレーニングメニューが提供してもらえること。専属コーチがいないので、Garminアプリの指示を地道にこなしています。

これまでのメニューでフルマラソンは選べなかったが、ついに登場。東京マラソンに向けて練習を積んでいます
ランニングメニューに筋トレが加わったのがうれしい
Garmin

【Blog】ツール・ド・フランスの象徴が日本に持ち込まれた価値

本物のツール・ド・フランスを日本に持ち込みます!というふれこみで2013年に始まったツール・ド・フランスさいたま。その象徴ってマイヨジョーヌかもしれませんが、現場感あるのがコースの進行方向を示す黄色い看板かと思います、一般的にわかりやすいのは。

ツール・ド・フランスで活躍した選手たちと交流できる ©A.S.O.

フランスでは選手たちの通過後に観客が自主協力!?

本場では前日に掲示され、選手たちが通過した後は回収スタッフが取り外すことになっていますが、沿道のファンも積極的に手伝います。一般的に言うとかっぱらうのですが、それもツール・ド・フランスだとボクは信じています。

いちおうボクの中でもそれは象徴で、「引退するときは1枚かっぱらっていこう」と20年前から心に決めていて、今年念のために回収係のお手伝いをしておきましたw

ツール・ド・フランスの象徴でもあるコースの進行指示パネル

ツール・ド・フランス関係者は毎日PPOを目指す

でもボクたち取材陣の中では、この矢印以上にツール・ド・フランスそのものの掲示物があるんです。それがPPO。ツール・ド・フランスのすべての基点です、

町から町へと転々とするツール・ド・フランスは、23日間とどまることなく移動を続ける特異なスポーツです。主役は自転車で走る選手。それ以外のほとんどはクルマで追従。その数およそ3000台。スタートの町には大小さまざまな関係車両が集結します。黄色いステッカーを貼ったチームカーや審判車、緑色のプレス、ピンクの広告キャラバン隊、水色はそれ以外の関係車両。大型車両やスポンサーはコースに入れないオレンジです。

LINEニュースのトップに提供記事が掲載される

さまざまな役目を持つこれらの車両を円滑に制御するために関係車両の動きは完璧にコントロールされます。スタート地点にはPPO(Point de Passage Obligatoire)という通過義務地点が設定され。前日にどこに泊まっていようとも、翌朝はまずここを通らなければならないのです。数人の若い車両スタッフが朝から待機していて、その役職や動きに応じて適切な場所に駐車させる。繁華街の限られたスペースに関係車両を見事に振り分けるのだからたいしたものです。

石川七海(千葉・八千代松蔭高)。冬季五輪採用の可能性が高いシクロクロスで世界を目指す

そのPPOの看板が第1回さいたまに持ち込まれたとき、ボクはA.S.O.が本気だと確信しました。でもかっぱらうには軽トラの荷台が必要なので手に入れるのはやめましたけどね。いずれにしても11回目のツール・ド・フランスさいたま、無事に終わったことをご報告します。

かつてJSPORTSで実況を担当した白戸太朗さん(右)と筆者