ジロ公式バーチャルレースにトップ16選手がエントリー

自転車ロード界の最強16選手が5月23、24日にバーチャルレース「チャレンジ・オブ・スターズ」に挑戦する。ジロ・デ・イタリア主催者のRCSスポルトがインドアサイクリングのBKOOLとコラボして、時計のティソとイタリア電力公社のエネルを公式パートナーとしてレースをバーチャル開催。国際的に放送される。

RCSスポルトがBKOOLと提携してスター選手に挑戦の舞台を提示した。バーチャルトーナメントとして、8人のクライマーと8人のスプリンターがノックアウト対決し、それぞれのカテゴリーで最強の選手を争う。

BKOOLのテクノロジーにより、ヒルクライムはステルビオ峠、スプリンターはトスカーナのコースをそれぞれの室内で再現。没入型の経験を楽しむことを可能にした。

レースの模様は、イベントの公式ソーシャルメディアチャンネル(Facebook、Instagram、Twitter)によって報じられ、世界中のファンがその展開を目撃することができる。

出場選手
●スプリンター/ルーラー
パスカル・アッカーマン(ボーラ・ハンスグローエ)
マッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード)
ナセル・ブアニ(アルケア・サムシック)
マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)
ファビオ・ヤコブセン(ドゥークニンク・クイックステップ)
カレブ・ユアン(ロット・スーダル)
マッテオ・トレンティン(CCC)

●クライマー
ラファウ・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)
ビンチェンツォ・ニーバリ(トレック・セガフレード)
ジュリアノ・チッコーネ(トレック・セガフレード)
ワレン・バルギル(アルケア・サムシック)
ヤコブ・フルサン(アスタナ)
トーマス・デヘント(ロット・スーダル)
シモン・ゲシュケ(CCC)
その他の出場選手は随時更新中

●イベントの公式Twitter

自転車活用推進研究会がコロナ後の自転車活用緊急アンケート

自転車活用推進研究会が5月19日まで「コロナ後の自転車活用についての緊急アンケート」をバイシクルクラブ編集部と共同で行う。新型コロナウイルスの感染拡大対策の一つとして増えつつある自転車利用の現在と、コロナ終息後の自転車利用を予測し、どのような対策が必要かを模索するため。

海外ではコロナ禍の出口論として、自転車活用が提案されている。3密を避け、さらに公共交通機関の乗車率を抑制できる自転車利用は、自粛解除後の日本でも増加するものと期待している。

ただ、通勤・通学の手段がどれほどの規模で変化するか、場合によっては道路の容量を超える可能性もあり、過度の交通集中で新たな危険が生じるかもしれない。そこで増加傾向を把握し、自転車活用をより安全に快適に保つための政策提言を準備したいと考えたという。

「みなさまのご協力をお願いするとともに、どうか、ご家族、友人知人にもアンケートへの参加をお呼びかけいただきますようお願い申し上げます」と同研究会。

アンケートへの回答は、自活研サイトのトップページから、または専用ページから。設問は16項目。5分以内に回答選択が終了する。締め切りは5月19日(火)の深夜24時。

■集計結果と分析はでき次第、自活研サイトとバイシクルクラブ公式サイトなどで公開するが、途中集計状況も専用ページでチェックできる。

また、自転車活用推進研究会のヘルメット委員会が着用実態の把握調査の資金を集めている。【自転車ヘルメット着用率の全国47都道府県市場調査】費用のためのクラウドファンディング。3000円から。

ピナレロのELITE社製FLYボトルが久しぶりに国内入荷

ピナレロから久々にロゴ入りボトルが入荷した。ELITE社製のFLYボトルを採用しているので、軽量で柔らかいボディはスクイーズしやすく、流量が多く飲みやすいバルブと合わせてライド中の水分補給をサポート。また広口タイプなのでドリンクが注ぎやすく、使用後は簡単に洗浄できる。

PINARELLO FLY WATER BOTTLE(容量550ml)

PINARELLO FLY WATER  BOTTLE
容量:550、 750ml
カラー:ホワイト、ブラック
税抜定価:1240円(550ml)、1540円(750ml)

PINARELLO FLY WATER BOTTLE(容量750ml)

○ブラック 550mlは現時点で未入荷、納期は確認中。
○ FLYボトルはプロ選手からのフィードバックにより、軽さと握りやすさを最優先しているので、輸送中のへこみがおきやすい商品。その場合は一定時間放置するか、40℃~50℃くらいのぬるま湯を入れると元に戻る。また密閉性は完全ではないので、逆さにしたり一般の水筒の代わりにカバン等に入れて使用すると漏れる恐れがある。

●ピナレロのホームページ

人気モデルTEMPO OVERCURVE R4に春のクラシックレースをインスパイアした限定デザイン

フィジークからレーシングシューズ、TEMPO OVERCURVE R4 LES CLASSIQUES(テンポ オーバーカーブ R4 レ・クラシィーク)が発売された。取り扱いはカワシマサイクルサプライ。2万8500円(税別)。

2019年の発表以後、シンプルでハイクオリティなデザインと求めやすい価格で、世界中のサイクリストの足元を輝かせてきたTEMPO OVERCURVE R4。高い競争力を持つモデルに、今回さらに付加価値をプラスする限定デザインがリリースされた。

最も過酷なワンデーレース、泥、砂、埃、石畳にインスパイアされたデザインは、春のクラシックレースに出場する勇敢なライダーに敬意を表した数量限定の特別なシューズだ。

TEMPO OVERCURVE R4 LES CLASSIQUES (テンポ オーバーカーブ R4 レ・クラシィーク)
ソール:R4 カーボンインジェクテッド強化ナイロン,stiffness index 7(ソールの剛性感 7/10)
Overcurve:人間工学的に足の解剖学的構造に適合する非対称構造
アッパー:PUラミネートメッシュアッパー
クロージングシステム:シングルBOA IP1-B
重量:230g(size42)
サイズ:40~43(ハーフあり)、44
カラー:Les Classiques(レ・クラシィーク)※対面販売限定

従来品も販売中。価格はサテンシルバー2万6000円(税別)、ブロンズ2万8000円(税別)。

●カワシマサイクルサプライのホームページ

急な競輪出走に備えて最低でも80%の力を出せるように…福田真平

新型コロナウイルス感染拡大でレースシーズン中断が続いているが、KINAN Cycling Teamの福田真平は競輪を主戦場としながら、かつてスプリンターとして鳴らしたロードレースにもシーズン中は数回参戦。国内プロチームによるトラックレース対抗戦「バンクリーグ」でも活躍している。マルチな才能を発揮する同選手に現在の競輪界の動向や日々の生活、今後の目標などを聞いた。

福田真平

-ご家族も含めて、みんな元気に過ごせていますか?
みんな元気です。最近は家で過ごす時間が増えたので、ゆっくりできています。

-現在の競輪界の動きについて教えてください
無観客で開催しているところもあれば、都市部を中心に中止の判断をした競輪場もあります。全体的にはかなり限定された状態で行われている感じです。自分のケースでは、4月上旬の豊橋競輪場開催は出走しましたが、その後予定されていた青森と奈良は緊急事態宣言が発令されたことで中止になりました。次戦は5月8日からの名古屋になります(※)。※名古屋競輪場での開催は予定通り行われ、福田は3日間・計3レースを走った。

-開催中止の際の連絡はどのような形で送られてくるものなのですか?
斡旋されているレースの最終的な開催可否はメールで送られてくるようになっています。青森の時は前検日(レース開催前日に行われる身体検査や車体検査)の2日前に連絡がありました。奈良の時は緊急事態宣言が発令されてから少し経っていたので、開催1週間前には中止の連絡を受けました。名古屋開催については緊急事態宣言が延長されるかどうかで変わるかもしれなかったですが、その時点では(あらゆることを総合して)走れるのではないかなと思っていました。

-無観客レースを経験して、走りや気持ちの面での変化はありましたか?
自分の場合は3月のレースから無観客だったのですが、正直なところ選手間でも「開催して大丈夫なのか?」といった半信半疑な状態で開催期間を過ごしていました。そうしているうちに国内外での感染が拡大していったので、「あぁ、やっぱり…」といったムードが漂いましたね。競輪場内ではマスク着用を徹底していましたし、食堂ではバイキング形式だったのが取り分けられた状態で配られたり、サラダ用のドレッシングを誰かが手にするたびに容器を消毒するなど、できる範囲での感染防止対策がなされていました。

無観客レース自体はミッドナイト競輪でも経験していますし、普段の開催を考えても、自分たちA級選手はモチベーションや全体の雰囲気に対して大きな変化は感じていないと思います。ただ、S級選手はミッドナイト競輪を走ることがないですし、大観衆の中で走る経験もあるでしょうから、何らかの違いは感じているかもしれませんね。個人的には「1着を獲る」という仕事そのものに変わりはないので、モチベーションが下がるといったことはまったくなかったですね。

バンクリーグ2019第2戦・松阪ラウンド(2019年8月30日)を戦う福田。バンクリーグではチームのエース格を担っている

-現在トレーニングはどのように行っていますか?
基本は自宅でのローラートレーニングですね。バンクでのトレーニングも許可はされているのですが、どうしても選手間で密集してしまいかねないので、いまのところはそれを避けています。

-1日の過ごし方には大きな変化が出ていますか?
トレーニングに割く時間はそれほど変わっていなくて、屋外よりローラーに乗っている時間が長くなったかな、というくらいですね。それほど大きな変化は感じていません。

-ローラートレーニングをはじめとする室内活動では、映画や音楽など、どんな“燃える要素”を取り入れていますか?
そのときどきで使い分けています。最近は多くのサイクリストがZwiftを取り入れていますが、自分も同様に固定ローラーとを組み合わせてトレーニングに生かしています。それとは別に、3本ローラーを用いてのトレーニングも行っています。そんな時はツール・ド・フランスや昔のワンデークラシックのレース映像を観ながら取り組んだりしています。

-自転車に限らず、日々なにおか楽しみを見つけていますか?
子供がとても元気で、外で遊びたい欲求が強いのですが、この状況下ではなかなか連れ出すことができません。そこでいろいろと考えて、最近流行っている「ベランピング」にチャレンジしてみることにしました。簡易のテントなど道具をそろえて、ベランダに設置してみたら子供が大喜びしていました。思っていた以上にお出かけ気分を味わえて、「こんなのもアリだな」と自分も楽しむことができています。

-「Stay Home」が叫ばれる中で、なにか健康を維持する効果的な方法があれば教えてください
自宅で長い時間過ごしていると、ついついお菓子に手を伸ばしてしまったりで、なにかしら食べていることが多くなってしまいますね。そこをグッとこらえて、食べ過ぎないようにはしています。あと、セルフケアできる時間がこれまで以上に確保できているので、最近はストレッチポールに乗ることが増えました。

-レースに目を向けて、現状でどのような目標やビジョンを持って活動をされていますか?
競走が急に中止になってしまうこともあるので、場合によっては目標にしていたレースがなくなってしまう、なんてことも考えられます。ただ、競輪はロードとの体のつくり方が異なりますし、通常であれば年中レースが行われていて、ときには開催直前に急遽出走が決まるといったケースもあります。なので、基本的にはいつどんなことがあっても80%の力は最低限出せるようにしておかないといけないと思っています。そこがロードとの大きな違いでもありますね。最低でも80%はいつでも出せるようにしておかないと、競輪の世界では戦えないですね。

-UCI通達により7月に入ってからのレースシーズン再開に向けた動きが出てきました。その通りにいけばバンクリーグやロードでも活躍の場があると思います。どんな走りがしたいか、意気込みをお聞かせください
バンクリーグは自分がしっかりやらないといけない戦いなので、常に勝負できるよう競輪のトレーニングと並行して準備を進めていきたいです。ロードに関しては、体重を含めて体が競輪仕様になっているので、どのレースに呼んでもらえるかで調整方法を変えていく必要がありますね。そのなかでも、シマノ鈴鹿ロードレース クラシック(8月30日開催予定)のような平坦系のレースであればきっちり走れると思うので、ロードの中では結果を求めていくレースになってきます。ロードをメインに走っていた時から鈴鹿は得意にしていましたし、昨年も位置取りがはまって勝負に絡むことができました。そのほかのロードレースに関しても、機会をいただけるならしっかり調整して臨みたいですね。2カ月あれば仕上げられると思うので、コツコツと時間をかけて作り上げていきたいと思います。

聞き手:KINAN Cycling Teamメディアオフィサー 福光俊介
インタビュー実施日:2020年5月3日

●キナンのホームページ

『栄光のマイヨジョーヌ』が映画館再開で一部再上映へ

映画『栄光のマイヨジョーヌ』は新型コロナイルスの影響により劇場公開が中止となっていたが、緊急事態宣言の一部緩和措置によるイオンシネマの営業再開に合わせ、2020年5月18日(月)より 一部の劇場で再上映が決定した。

マイヨジョーヌを着るサイモン・ゲランス。『栄光のマイヨジョーヌ』より ©2017 Madman Production Company Pty Ltd

再上映となる映画館一覧

◆5月18日(月)より
【宮城県】イオンシネマ石巻/【山形県】イオンシネマ天童、イオンシネマ三川、イオンシネマ米沢/【新潟県】イオンシネマ県央、イオンシネマ新潟西/【山口県】イオンシネマ防府/ 【熊本県】イオンシネマ熊本/【佐賀県】イオンシネマ佐賀大和
◆6月6日(土)より
【大分県】シネマ5
◆6月16日(土)より
【群馬県】シネマテークたかさき

『栄光のマイヨジョーヌ』より ©2017 Madman Production Company Pty Ltd

映画『栄光のマイヨジョーヌ』は2月28日より新宿ピカデリーほかで劇場公開し、当初2館のみ2週間限定の予定でスタートした。

公式サイト
映画予告編

最大38スクリーンまで公開が拡大する中、渦中の新型コロナウイルスの影響による営業自粛要請のため全国の映画館が閉鎖、公開途中で上映中止を余儀なくされた。しかしながら、4月28日(火)からは上映館の協力のもと異例のデジタル先行配信を実施。開始以来2週間、Amazonプライム・ビデオでベストセラーをキープしている。