美容機器ツインビートRの裏技…アスリート向き筋トレも

物理療法機器のパイオニア、伊藤超短波がプロの現場で使用されている高度な機能を搭載した家庭用電子運動器・美容器「ツインビートR」を販売している。ピンクの外観や女性モデルがフェイシャルしているシーンを掲載したパンフレットまで、女性をターゲットにした家庭用美容機器に見えるが、筋トレマシンとしてトップアスリートも活用できる機能を備えている。

ツインビートRにはEMS(トレーニング)、TNS(リラックス)、MCR(ケア)、ビューティー(EMS+TNS+トリートメント)の機能を搭載し、価格は19万8000円(以下すべて税別)。同社にはEMS専用機のスタイリフト(14万8000円)があるが、ツインビートRには干渉波が組み込まれているので、スタイリフトのEMSより深く、より広く作用する。

著名なスポーツ選手が損傷部の治癒促進のために愛用するMCR(マイクロカレント)も専用機ATミニパーソナル(2チャンネル機能付きで3万9800円)があるが、ツインビートRのマイクロカレントは専用機と同等。「ケア」モードには「肩、腰、足首」の部位別のパラメーター(適したプログラム)が入っている。ATミニパーソナルは部位別にはなっていない。

またATミニパーソナルはLOWとMIDの調整ができるだけだが、ツインビートRの出力は50から500㎂(マイクロアンペア)までの範囲で50㎂刻みで調整できる。「ケア」タイマーは12時間のみ。

専用機のスタイリフトとATミニパーソナルの合計金額は18万7800円。19万8000円のツインビートRのほうが高額になるが、クレードルや小道具のR導子が付いていて顔のトリートメントができる。機能的にも優れていて、しかもリラックス機能も搭載されているのである。

医療従事者でなくても購入できることがポイント

伊藤超短波の家庭用医療機器ツインビートシリーズに、新たに5000Hzの干渉波と3つのフェイシャルモードを搭載したツインビートRが最新機種としてパワーアップして、2018年9月に新登場している。「家庭で手軽に運動を」と言うものがコンセプトだ。

2000年、家庭用EMS運動器の草分け的製品「ツインビートEMS」をまず発売。骨格筋および運動神経に電気刺激を加えて筋の収縮を引き起こし、筋肉を実際に運動したように刺激することができる「EMS」にいち早く着目したのだ。2000年に家庭でできるEMS運動器「ツインビートEMS」を発売。以降「ツインビートシリーズ」としてニーズに合わせた開発を続け、2001年「ツインビート2」、2010年「ツインビート3ターボ」を発売し好評を得てきた。

現在は最新モデルとなったツインビートRのみだが、すべての性能を備えた複合機だけに、これ1台でさまざまなことに使えるのが特徴だ。

トレーニングからフェイシャルまでプロ仕様の機能性をコンパクトに再現

5000Hzの干渉波と3つのフェイシャルモードを搭載。より広く深い筋肉を刺激することができる。また安価な低周波治療器とは違い、刺激が少なく皮膚の“ビリビリ感”はほとんどない。

筋肉のトレーニングやケア、運動後のトリートメント、専用導子を使用した本格的なフェイシャルケアまで、充実した4つのコースが用意されている。コンパクトボディでありながらプロ仕様の高度な機能を搭載ている。


■4つのコースが快適で美しい毎日をサポート

トレーニングコース

~家事や仕事の合間に~
筋肉の深層部まで届く5000HzのEMSでしっかりとインナートレーニング!
くつろぎながら引き締まったボディに。


リラックスコース

~おやすみ前にゆったりと~
おなかや腰、肩、ふくらはぎなど身体全体をリズミカルな刺激でリラックスさせる。


ケアコース

~運動後の筋肉をトリートメント~
トップアスリートも使用しているMCR(マイクロカレント)機能で筋肉をやさしくトリートメント。刺激のない微弱な電流で、就寝中も安心して筋肉をリフレッシュさせることができる。


ビューティーコース

~フェイスアップ、パッティング、トリートメント~
フェイシャルケア専用に設計されたR導子を使用し、EMS(神経筋電気刺激)で顔の筋肉をトレーニングする「フェイスアップ」、TNS(経皮的電気刺激)でリラックスさせる「パッティング」、MCR(微弱電流)でお肌や筋肉を整える「トリートメント」の3つのモードを搭載。


<仕様>
定格入力電源   :DC12V(付属の充電ACアダプター<入力AC100V>)
          DC7.4V(リチウムイオン充電池)
定格消費電力   :約15W(最大出力時)
搬送周波数    :5000Hz(max)
出力レベル    :1~90レベル
          ※ケアコースは0~500(μA)、
          ビューティーコースは0~50(レベル/μA)
タイマー     :トレーニングコース:15/30分
          リラックスコース :15/30分
          ケアコース    :12時間(固定)
          ビューティーコース:10分(固定)
本体サイズ    :(H)174×(W)85×(D)32(mm)
本体重量     :約310g(リチウムイオン充電池含む)

■標準付属品
(1)本体
(2)接続コード<1.15m・黒>     :1本
(3)接続コード<1.15m・灰>     :1本
(4)充電ACアダプター        :1個
(5)アクセルガード(L・50×90mm・4枚):1袋
(6)アクセルガード(M・50×50mm・4枚):1袋
(7)クレードル           :1台
(8)R導子              :1個
(9)Rジェル             :1本

●伊藤超短波のホームページ

●ツインビートR
19万8000円(税別)
家庭用医療機器のツインビートRは非通販商品で、管理医療機器販売会社でのみ取り扱い。

女優シャロン・ストーンがスポーツ界のアカデミー賞ホストに

世界的女優シャロン・ストーンが2020年2月17日にドイツのベルリンで開催される『ローレウス・ワールドスポーツアワード2020』のセレモニーのホストに起用されて登場する。同賞はスポーツ界のアカデミー賞と言われるもので、各部門の最優秀アスリートらを表彰。日本から大坂なおみがローレウス年間最優秀女子選手部門、ラグビー日本代表チームがローレウス年間最優秀成長部門にノミネートされている。

シャロン・ストーン Photo by Carter Smith

記念すべき第20回セレモニーのホストとなったシャロン・ストーンはプロデューサー、ディレクター、ライター、活動家としても活躍している。

シャロン・ストーンのコメント
「ローレウス・ワールドスポーツアワードのホストを務めることができ、とても光栄に思います。この賞は、2019年のアスリートの活躍を祝福するだけにとどまらず、暴力、差別、社会的格差をなくすことのできるスポーツの力に光を当てるものです。ローレウス創設20周年を祝うとともに、この愛情と思いやりに満ちたローレウスの努力と、その基金によって数多くの子供たちの生活が向上したことも称えましょう」

ローレウス賞はベルリンで発表される ©Alexander Scheuber/Getty Images for Laureus

同世代の俳優陣の中でも、卓越した演技力の持ち主であるシャロンは、サスペンス映画 「氷の微笑」でキャサリン・トラメル役を演じ、ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞にノミネートされ、一躍スター女優となった。マーティン・スコセッシ監督の犯罪映画 「カジノ」(1995年)での演技ではゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞を受賞、またアカデミー賞にもノミネートされた。さらに「マイ・フレンド・メモリー」(1998年)、「ハリウッド・ミューズ」(1999年)でもゴールデングローブ賞にノミネートされた輝かしいキャリアを誇っている。

幅広い豊かな演技力を発揮し、ダスティン・ホフマンと共演したSF映画「スフィア」、リチャード・ギアとタッグを組んだ「わかれ路」、ミステリー映画「硝子の塔」など、さまざまなジャンルの映画に出演した。

また、主演だけでなく製作にも携わった西部劇「クイック&デッド」では敵役を演じたジーン・ハックマンと、アクション映画「スペシャリスト」ではシルベスター・スタローンと共演。監獄でのドラマを描いた「ラストダンス」では主演を務めている。スティーブン・ソダーバーグ作のセンセーショナルな殺人ミステリードラマ「モザイク」で主演し高い評価を得た。また、「カッコーの巣の上で」を原作とし、2020年にNetflixで公開予定のライアン・マーフィー作「Ratched」に主演が決まっている。

ブレークスルー部門にノミネートされたラグビー日本代表チーム

大坂なおみとラグビー日本チームは頂点に立てるか?

『ローレウス・ワールドスポーツアワード2020』には、日本から大坂なおみがローレウス 年間最優秀女子選手部門、ラグビー日本代表チームがローレウス年間最優秀成長部門にノミネートされている。

アワードセレモニー当日は、ローレウス・アカデミーメンバーを含め、世界中からスポーツ界のスターやレジェンドが集結する。ボリス・ベッカー、カフー、ファビアン・カンチェラーラ、ナディア・コマネチ、ルイス・フィーゴ、ルート・フリット、トニー・ホーク、マイケル・ ジョンソン、エドウィン・モーゼス、マーク・スピッツ、カタリナ・ヴィットらが出席を予定している。

女子の最優秀選手部門にノミネートされた大坂なおみ

2000年に行われた第1回ローレウス・ワールドスポーツアワードで、ローレウス設立時の支援者の一人であるネルソン・マンデラ氏が語った言葉「スポーツには世界を変える力がある。スポーツには他のものにはない方法で人々を団結させる力がある」は、20年経った現在もローレウスの原動力となっている。スポーツ界のスター、レジェンドから、スポーツファンやローレウス・スポー ツ・フォー・グッドプログラムに参加する世界中の青少年まで“スポーツは私たちをひとつに(Sport Unites Us)”が合い言葉。

ローレウス公式ウェブサイト
ローレウス・ワールドスポーツアワードのページ

ローレウスのツイッター
ローレウスのフェイスブック
ローレウスのインスタグラム
ハッシュタグは #Laureus20

白いレッドブル登場…販売前に試飲できるTwitter キャンペーンも

エナジードリンクブランドのレッドブルが新しいフレーバー『レッドブル・エナジードリンクホワイトエディション』を3月3日(火)より全国のコンビニエンスストアで先行販売を開始する。また4年ぶりとなる新フレーバーの販売を記念して、販売前に『レッドブル・エナジードリンクホワイトエディション』が当たるTwitterキャンペーンを2月10日(月)から2月14日(金)に実施する。

右:レッドブル・エナジードリンクホワイトエディション185ml。190円(税別)

春は、はじまりの季節。あたらしいチャレンジに心からワクワクしたい。そんなフレッシュな気持ちに翼をさずけてくれる「白いレッドブル」。フレーバーの選択肢を楽しみながら、エナジーチャージできる。3月3日(火)より全国のコンビニエンスストアで、3月17日(火)より全国のスーパーマーケット、大学生協、高速道路サービスエリア、自動販売機で数量限定販売を開始する。

レッドブル・エナジードリンクホワイトエディションキャンペーン

応募期間 2月10日(月)〜2月14日(金)23:59 まで
※当選通知:当選者のみ、2月18日頃にTwitterのダイレクトメッセージで連絡予定
応募方法
①Red Bull Japan Twitter公式アカウントをフォロー
②期間中に公式アカウントのキャンペーン投稿をリツイート
賞品 レッドブル・エナジードリンクホワイトエディショントライアルキット
内容:レッドブル・エナジードリンク185ml 1 缶、レッドブル・エナジードリンクホワイトエディション185ml 1 缶
●ウェブサイト

レッドブル・エナジードリンクホワイトエディション185ml。190円(税別)

■主な原材料
カフェイン=1缶に80mg(コーヒー1杯に相当)含まれている
アルギニン=自然に人体に存在する準必須アミノ酸で食事摂取が主要な供給源オートミール、乳製品、肉、魚介類、ナッツや種子に含まれている
ビタミンB群=正常なカラダの機能を保つための必須微量栄養素ナイアシンアミド(ビタミンB3)、パントテン酸(ビタミンB5)、ビタミンB6やビタミンB12が含まれている
糖類(砂糖、ぶどう糖)=ココロとカラダにエナジーをあたえます。 100mlのレッドブル・エナジードリンクには、砂糖類11g相当を含有。これは100mlのリンゴジュースやオレンジジュースに相当
アルプスの湧水=アルプスの湧水から汲まれた、新鮮で最高品質の水
生産国=スイス

レッドブル・エナジードリンクホワイトエディションとは

レッドブル・エナジードリンクとレッドブル・エナジードリンクホワイトエディションは、精神的にも肉体的にもパフォーマンスを発揮したい時のために開発されたドリンク。トップアスリートや多忙なプロフェッショナル、アクティブな学生、ドライブをする人など、さまざまなシーンで高い評価を受けている。

原材料は
レッドブル・エナジードリンクとレッドブル・エナジードリンクホワイトエディションの原材料は、すべて私たちの体や食べ物の中に自然に存在する物質。水、アルギニン、カフェイン、ビタミン(ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビタミンB6、ビタミンB12など)、そして燃焼の遅い糖質、燃焼の早い糖質からなる炭水化物を特別な配合で含んでいる微炭酸飲料。

アルギニンとは
アルギニンとは、あらゆる生命体のたんぱく質に存在するアミノ酸。日常の食べ物、たとえば、オートミールや乳製品、肉、海産物、ナッツ類や種子などに含まれている。アルギニンはたんぱく質の合成に関与する。

カフェイン含有量
レッドブル・エナジードリンクとレッドブル・エナジードリンクホワイトエディションは、それぞれコーヒー約1杯分相当のカフェインを含んでいる。カフェインはお茶やカカオ、チョコレートなどの食品にも入っていて、刺激作用のあることが知られている。

カリマー2020年春夏モデル…新作がもらえるSNSキャンペーンも

英国発祥のアウトドアブランド「karrimor (カリマー)」が2020年の春夏コレクションを公開した。

2019年秋にローンチした新レーベルのultimate(アルティメイト)を軸に、フィールドごとの最適化を課題とし、2020年春夏シーズンに向けて新たなプロダクトを開発。核となるultimateはビッグウォールクライミングをテーマにロッククライミングの頂点とも言えるヨセミテの大岩壁に挑戦。

引き続き、気鋭のトップクライマーとタッグを組んで製品を開発を進め、フィールドテストとフィードバックを重ね妥協なきプロダクトが完成した。

また、登山・ハイキングに対応するexplorerはカリマーのアーカイブからカラーをピックアップするなど多彩なカラーリングへ。ファッションラインのaspire、トラベルライフスタイルを豊かにするlifeカテゴリーにおいては、リュックサックとレイヤリングにより構築された新システムを発表する。 

aspire

SNSキャンペーンで最新モデルをもらえる

カリマーオフィシャルInstagram (@karrimor_japan)では、“karrimor 2020 Spring & Summer Collection” 公開に合わせ、SNSキャンペーンを実施。カリマーオフィシャルInstagramアカウントをフォローとビジュアル(このニュースページの冒頭の画像)をリポスト投稿、もしくはストーリーズ投稿した人の中から抽選でkarrimor 2020SSコレクションの中から最新モデルをプレゼント。

『#karrimor_2020_SS』のハッシュタグをつけて投稿しよう。期間は2020年2月4日から11日まで。

explore

life

ultimate

karrimor 2020 Spring & Summer Collection

アイスクロスの冬季五輪入り…日本がリーダーとなる必要性

昨今話題のアイスクロス競技だが、その日本人パイオニアである猿渡亮が、2月2日に長野県小諸市の高峰高原にあるスキーリゾート、アサマ2000パークで開催されたATSX100長野大会に出場。選手としての活動を終えて、今後はアイスクロス競技の発展のために尽力したいと語った。

猿渡亮。2012年のオランダ大会でのシーン ©Sebastian Marko/Red Bull Content Pool

2009年、早稲田大4年生のときにレッドブル・クラッシュドアイスのケベック(カナダ)大会にアジア選手として初出場を果たしたのが猿渡だ。学生時代からアイスホッケーやアルペンスキーの競技選手として活動し、氷の上をダウンヒルするという新種目に魅了された。2012年は、ワールドツアー全4戦(米国、カナダ、スウェーデン、オランダ)に出場。最高成績はベスト24。2012年スウェーデン戦のタイムトライアルでは5位をマークした。

「世界的にも貴重ですね。アイスクロスの練習ができるのは」と、長野のスキーリゾートに設営したアイストラックを見ながら感慨深げに語り始めた。
「2012年にオーストリアを拠点として活動して。そのときはかなり成績がよかったですから」

山内斗真(左)が果敢に滑る。その背後は鈴木雅仁 ©Jason Halayko/Red Bull Content Pool

暖冬の影響もあって、日本でアイスクロス大会を開催するのは苦労が多い。2019年も大会を企画したが、気温が高く氷作りができなかった。

「今回もこの暖冬。それでも昨年の失敗を生かして、そして鈴木雅仁選手たちの力もあってコースができてうれしい。これまでの努力が救われました」

シーズン前半に積極的に海外転戦してきた鈴木雅仁

駅至近の横浜大会こそ醍醐味が味わえる

気象変動が影響を及ぼしている環境ではあるが、それでも大観衆が集まる横浜大会を開催する意義は大きいと語る。

「アイスクロスの会場は2タイプあるんです。今回の長野大会のような大自然の中で作るのと、横浜のような場所と。気温が高くても枠組みを作って冷却チューブを敷いて氷を作る。その装置があればどんな都市でもできる。これを最初にやったのがケベックです。世界遺産の町並みの中で戦った。当時で6万人の大観衆、現在は10万人が集まるイベントになりました。大都市とか世界遺産の中で、何万人の観客の中で滑る刺激がこの競技の1つの醍醐味なんです」

出場選手たちがアイスコースを設営し、補修も協力しながら行う

長野大会には出場したが、じつは今シーズンは選手としては出ないつもりだったという。だから横浜大会にも出場しない。選手という立場を離れてやるべきことがあるからだという。

「冬季五輪の正式種目採用に向けて、国際協会はそれを視野に入れて動いている。五輪種目になるには競技レベルの向上、地域性の拡大などをクリアしていく必要がある。それを日本はアジアのリーダーとなってやっていくべきなんです。今は選手たちが中心になって大会運営をしていますが、今後は選手として現場を経験した人が運営側に回りながら、中長期的に競技発展のために見ていかなければ。選手がこれだけ集まるという基盤が見えてきたので、世界協会との連携を積極的にやっていきたい。競技を育てていく運営側として勉強していきたいんです」

●レッドブル・アイスクロス横浜大会のホームページ

山本純子がアイスクロス長野大会優勝…佐藤つば冴は2位

アイスクロスのATSX100長野大会が2月2日に長野県小諸市の高峰高原にあるスキーリゾート、アサマ2000パークで開催され、長野県出身の山本純子が女子クラスで優勝した。地元長野県の軽井沢を拠点とする佐藤つば冴が2位になった。

日本の第一人者山本純子(左)と佐藤つば冴 ©Jason Halayko/Red Bull Content Pool

アイスホッケー、ダウンヒルスキー、スノーボードクロスの要素を取り⼊れたアイスクロス競技。2001年に誕生したこの競技は、世界選手権のRed Bull Ice Cross World ChampionshipとしてATSX主催で開催されている。大会は規模と獲得ポイントでATSX100、ATSX250、ATSX500、ATSX1000の4クラスに分かれる。長野大会はATSX100、また2月15日に開催される横浜大会は最上級カテゴリーのATSX1000だ。

山本純子がATSX 100長野大会の女子クラス優勝 ©Jason Halayko/Red Bull Content Pool

今シーズンは2019年12月28日(土)にオーストリアのユーデンブルクで開催した ATSX500 を皮切りに、2020年1月11日にフランスのプラルー、そして1月18日に米国ウィスコンシン州モンデュラックで3戦続けてATSX500を開催している。

そしてATSX250を2月1日にペルセ(カナダ)、ATSX100を2月2日に長野で開催。2月8日に再びATSX500 をラウタランピ(フィンランド)で開催した後、2月15日に横浜でATSX1000の大会を開催する。

山内斗真(左)が果敢に滑る。その背後は鈴木雅仁 ©Jason Halayko/Red Bull Content Pool
シーズン前半に積極的に海外転戦してきた鈴木雅仁

「アイスクロスが好きですという若い女性も参加してくれるようになり、とてもうれしいです」と第一人者の山本は自らの優勝よりも新たに参加してくれた競技者が誕生したことに笑顔を見せた。

「欲をいえば女性選手がもっと増えてくれたら。フィギュアスケートやスピードスケートを含めたスケート人口は日本でもあるわけで、アイスクロスの競技者が増える基盤はあるはずです」

出場選手たちがアイスコースを設営し、補修も協力しながら行う

反省点を挙げ、これからの課題とすることも忘れない。今回は、「アイスクロスの大会がここで開催される」ということを伝えきれなかったという。積極的に発信できなかったわけは、コースがきちんとできるのかが不安だったという要因もあったはずだ。前年は温暖化でアイススロープの設営がかなわず、大会中止となっていたからだ。今回は出場選手総出で見事なアイススロープを作り上げた。

「女子選手のカテゴリーがあって、スケート靴と防具があればだれでも滑れるということを発信していきたい。アイスクロスをやってみたいと思っている人はいるはずです。女子選手層を増やすのは、女子選手である私がやることなんだと思います」

佐藤つば冴がATSX 100長野大会に挑む

札幌が冬季五輪開催に名乗りを挙げたことも追い風にしたい

2018年12月に日本で初めて横浜大会が行われたことで、山本選手が地元北海道の苫小牧に帰ったときに、子どもたちがその存在を認知してくれていたことに喜びを隠さない。さらに2026年冬季五輪誘致に札幌市が乗り出したこともビッグニュースだ。アイスクロスは冬季五輪の正式種目入りを目指しているからだ。

「具体的な話は出てきていないんですが、アイスクロス国際団体のATSXや各国の競技団体が最終目標としているのが冬季五輪。だから私も、アイスクロスの普及につながることは全部やっていきたいです」

ATSX 100長野大会優勝の山本純子(中央)。左が2位の佐藤つば冴

2月15日の横浜大会は、2回目だけにとても楽しみにしているという。

「前回はたくさんの人たちがフェンス際で応援してくれました。来場してくれた人たちに盛り上げていただいて、その中で私たちもいいレースができれば、このスポーツはさらに広がっていくと思います。その中で表彰台、そして優勝できるように頑張っていきたいです」

ATSX 100長野大会の男子表彰台は外国勢が独占した
マット・カワハラ(米国)がATSX 100長野大会を制した ©Jason Halayko/Red Bull Content Pool

●レッドブル・アイスクロス横浜大会のホームページ