内野艶和と垣⽥真穂が女子マディソンで金【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-4となる9月28日、トラックで2人1組になって戦う女子マディソンが行われ、日本の内野艶和(つやか)垣⽥真穂のペアが優勝。チームパシュートに続いて金メダルを獲得した。

2023アジア競技大会トラック女子マディソンで金メダルを獲得した垣⽥真穂(左)と内野艶和 ©日本自転車競技連盟

250mのトラックを交代しながら120周でポイントを争う種目。内野、垣田のコンビで参戦の日本は、全てのスプリント周回でポイントを獲得しながら終始優勢にレ ースを進め、最終スプリント周回も1位となり、合計50点までポイントを積み上げて優勝、金メダルを獲得した。

2023アジア競技大会トラック女子マディソンで優勝した内野艶和(左)と垣⽥真穂 ©日本自転車競技連盟
2023アジア競技大会トラック女子マディソンで優勝した内野艶和 ©日本自転車競技連盟

内野艶和のコメント
「レースでポイント積み上げていく上で危ない場面もあったのですが、落ち着いて対応して行けましたので、結果的に優勝できてよかったです。次は年明けのアジア選手権になると思いますが、この勢いでしっかりUCIポイントを獲得して、マディソンでもオリンピックに出場できるように頑張りたいと思います」

2023アジア競技大会トラック女子マディソンで優勝した内野艶和 ©日本自転車競技連盟

垣田真穂のコメント
「今日は、内野選手と2回目のコンビだったので、思うようにいかないことが多くて悔しい部分もありますが、金メダルを獲得できてホッとしています」

2023アジア競技大会トラック女子マディソンの垣⽥真穂(左)と内野艶和 ©日本自転車競技連盟

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

佐藤水菜が女子ケイリンで金メダル【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-3となる9月27日、トラックで女子ケイリンが行われ、佐藤水菜が金メダルを獲得。同じく決勝に進出した太田りゆは6位。

佐藤水菜(中央)がアジア競技大会トラック女子ケイリンで優勝 ©日本自転車競技連盟

残り2周で最初に仕掛けた太田が先頭に躍り出た。最終周回に向かう4コーナー手前から佐藤がラストスパート。先頭で迎えた最終周回、中国選手の猛追を受けるも、そのまま押し切って優勝、金メダルを獲得した。

佐藤水菜がアジア競技大会トラック女子ケイリンで優勝 ©日本自転車競技連盟

佐藤水菜のコメント
「2人の中国選手が力をつけて来ている中で、しっかりと自分の力で押し切って勝てたのはすごくうれしかっ たです。今大会のバンクはとても特徴があるのですが、私はすごく好きでいいイメージを持って今日は走ることができました。スプリントでは、ハロンでしっかり自己ベストを出して、また優勝できるように頑張ります」

太田りゆのコメント
「あまり納得のいくレースを全体的にできなかったです。少しずつミスが重なって、決勝ももったいなかったと思っています。決勝は、早く動き過ぎてしまいました。次はスプリントですので、がっかりする結果にならないように頑張りたいと思います」

佐藤水菜がアジア競技大会トラック女子ケイリンで優勝 ©日本自転車競技連盟

男子スプリントの太田海也と中野慎詞は準々決勝へ

男子スプリントは、予選を太田海也が2位、中野慎詞が4位で通過。ともに1回戦、2回戦を無事に突破して、28日の準々決勝に進出した。

DAY4(9月28日) 日本代表の参戦スケジュール
・トラック:男子スプリント、女子スプリント、男子オムニアム、女子マディソン

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

チームパシュートで日本勢は男女とも金【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-3となる9月27日、トラックで男女のチームパシュートが行われ、日本勢は梶原悠未、垣田真穂、内野艶和、池田瑞紀で臨んだ女子、松田祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹で臨んだ男子ともに1-2決定戦で中国を逆転で制して優勝した。

アジア競技大会トラック女子チームパシュートで優勝した、左から垣田真穂、内野艶和、梶原悠未、池田瑞紀 ©日本自転車競技連盟

【男子チームパシュート(1-2決定戦)】4km(250mx16周)

レース前半は中国に先行を許すも、後半に逆転した日本は、じわじわとその差を広げ、大会記録となる3分52秒757で優勝した。

2023アジア競技大会トラック男子チームパシュートで日本チームが優勝 ©日本自転車競技連盟

橋本英也のコメント
「勝ててよかったです、最高です。チームメイトそれぞれがベストのパフォーマンスを出すことができて、本当によかったです。オリンピックを目指す立場では、アジア大会を勝つのは当然というところで、取りこぼさずにしっかり勝ち切れました。パリオリンピックを目指せる環境を作ってもらえるのは、みなさんのお陰。来年のオリンピック、その先の自転車界のためにも、これからも頑張って行きます」

【女子チームパシュート(1-2決定戦)】4km(250mx16周)

ラップごとに一進一退の攻防となる中、レース後半には中国優勢の展開で迎えた最終ラップで見事な逆転劇を演じた日本が、大会記録を更新する4分21秒224で優勝した。

2023アジア競技大会トラック女子チームパシュートで日本チームが優勝 ©日本自転車競技連盟

梶原悠未のコメント
「勝ててよかったです、ホッとしました。才能のある、高いモチベーションを持った若い選手が入って来てくれて、日本代表全体のレベルを上げることができたので勝つことができたと思います。この勢いで、パリオリンピックに向けてみんなで頑張っていきたいと思います。オムニアムでも、金メダル獲得に向けて頑張ります」

内野艶和のコメント
「今日は、接戦でしたが勝てて本当によかったです。この後、マディソンも控えていますので、また勝てるように頑張ります」

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

男子チームスプリントで日本が金メダル…アジア競技大会

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-2となる9月26日、トラック男子チームスプリントが行われ、日本(⻑迫吉拓、太⽥海也、小原佑太/中野慎詞)が金メダルを獲得した。予選のみ3走は中野。1回戦、1-2位決定戦の3走は小原を務めた。

2023アジア競技大会トラック男子チームスプリントで優勝した日本チーム ©日本自転車競技連盟

男子チームスプリントは1-2位決定戦で中国を逆転

予選を中国に次ぐ2位で通過した日本は、1-2位決定戦でその中国と激突。1走、2走と中国にリ ードを奪われる苦しい展開だったが、3走の小原が逆転して優勝した。タイム42秒934は、 日本記録(=アジア記録)には及ばなかったが、大会記録を更新した。

2023アジア競技大会トラック男子チームスプリントで優勝した日本チーム(中央) ©日本自転車競技連盟

小原佑太のコメント
「アジア大会は初出場初優勝でうれしいです。ネイションズカップや世界選手権とは違う緊張がある戦いで楽しかったです。予選は中野選手で、1回戦からの出場でしたが、むしろ普段より楽に走れた印象です。 今夜は金メダルを抱きしめ寝ます」

太田海也のコメント
「今回は、予選から3本走りました。予選で中国に僅差で負けましたが、1-2位決定戦では最後の最後で逆転できて、すごくよかったと思います。とてもいい環境で準備ができて、今までにないようなプレッシャーも感じながら、1戦1戦しっかり戦えたと思います。チームスプリントで勝てましたので、この後のスプリント、ケイリンにも弾みになったと思います」

2023アジア競技大会トラック男子チームスプリント優勝の日本チーム ©日本自転車競技連盟

長迫吉拓のコメント
「まず、率直に言って今日金メダルが取れてうれしいです。今日は、予選から各チームが強くて、特に中国が強くて、予選も1回戦もタイムで負けてしまいましたが、最後に優勝することができてうれしいです。毎日の練習環境のクオリティの高さが、この金メダルに繋がったと思います」

中野慎詞のコメント
「今回初めてチームスプリントに参加しましたが、今回の優勝はいつも走っている本メンバーのお陰で優勝できましたので、みんなに感謝したいと思います。自分も小原選手のような走りをしなければ、このチーム に加わることはできないと思いますし、小原選手と同じパフォーマンスを出せるように、技術や力を身に付ける必要があると感じました。チームスプリントでいい流れができたので、個人種目でも頑張ります」

2023アジア競技大会トラック男子チームスプリント予選の日本チーム ©日本自転車競技連盟

チームパシュートは男女とも危なげなく決勝へ

男子チームパシュートで日本は松⽥祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹で臨んだ予選で1位、松⽥、今村駿介、橋本、兒島で臨んだ1回戦も1位。

2023アジア競技大会トラック男子チームパシュートで日本チームは1-2位決定戦へ ©日本自転車競技連盟

女子チームパシュートは予選m1回戦とも梶原悠未、垣⽥真穂、内野艶和、池⽥瑞紀の4人で出場し、ともに1位。27日の1-2位決定戦に進出した。

2023アジア競技大会トラック女子チームパシュートの日本チーム ©日本自転車競技連盟

DAY3(9月27日) 日本代表の参戦スケジュール ・トラック:男子スプリント 女子ケイリン、男子チームパシュート 女子チームパシュート

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沢田時がアジア競技大会MTBで3位…小林あか里リタイア

アジア圏のオリンピックとして4年に一度開催される第19回アジア競技大会が中国の杭州で2023年9月23日から10月8日まで開催される。自転車競技は9月25日が初日となり、MTBクロスカントリー男子で沢田時が3位、女子で小林あか里がリタイア。

沢田時が2023アジア競技大会MTBで銅メダル ©日本自転車競技連盟

MTBクロスカントリー男子で沢田が我慢の銅

25.5km(スタートループx0.8km + 5周回x4.94 km)に14名が出走したMTBクロスカントリー男子。日本代表の沢田は、1周回目を上位2名に食らい付いてレースを進めた。2周回目以降は単独走となる我慢の展開となったが、マイペースを維持して最後まで粘り切り3位でフィニッシュ。銅メダルを獲得した。

2023アジア競技大会MTBで銅メダルを獲得した沢田時 ©日本自転車競技連盟

沢田時のコメント
「3度目の出場で、過去2回はメダルを取れずに悔しい思いをしたので、本当は金メダルを取りたかったのですが、最低限の銅メダルを持ち帰ることができてうれしいです。1周目に中国の選手2人についていってオーバーヒートしてしまい、そこからは本当に苦しかったです。来月にはオリンピック出場枠がかかったアジア選手権があるので、今日の結果を自信にして次は勝てるように頑張ります」

女子の小林は体調不良で1周目にリタイア

距離20.56km、15名が出走したMTBクロスカントリー女子。日本代表の小林は、当日の天候に体調がフィットできず、1周回目でバイクを降りるという、本人にとっても不本意な結果でレースを終えた。

2023アジア競技大会MTBクロスカントリーを走る小林あか里 ©日本自転車競技連盟

小林あか里のコメント
「今までに走ったことのないようなコースでした。登りも下りも急で、休むところがない、きついコースでした。昨日までは、曇りの日が多く、気温もそれほど上がっていなかったのですが、今日は晴れて体感温度としても40度くらいあって、レース中に身体がオーバーヒートしている感覚と、身体に力が入らない状況で1周目が終わるところで降りてしまいました。自分が思い描いていた結果ではないですし、応援して下さった人たちには申し訳ない結果になってしまいました。気持ちを切り替えて、来月のアジア選手権に向けて改めて頑張っていきたいと思います」

9月26日の日本代表の参戦スケジュール
・トラック 男子チームスプリント 女子チームスプリント 男子チームパシュート 女子チームパシュート

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

橋本英也・今村駿介組は3位…アジア競技大会男子マディソン

ジャカルタ・アジア大会は14日目、自転車競技の最終日となる8月31日に男子マディソンが行われ、橋本英也(ブリヂストンサイクリング)と今村駿介(中央大)組が銅メダルを獲得。優勝は香港で59ポイント、日本は28ポイントだった。

アジア競技大会男子マディソンを走る橋本英也(左)と今村駿介(右) ©2018 JCF

女子マディソンの橋本優弥(鹿屋体育大)と梶原悠未(筑波大)組は4位。また女子スプリントでは太田りゆ(日本競輪選手会埼玉支部)1/4決勝に出場したが、李慧詩(香港)と対戦したが敗退し8位だった。

アジア競技大会男子マディソンで3位になった橋本英也(右)と今村駿介(右から2番目) ©2018 JCF

アジア競技大会男子マディソンの今村駿介(左)と橋本英也(右) ©2018 JCF

橋本英也のコメント
昨日のオムニアムの疲れが残っていたので、最終日のマディソンは勢いで走った。ここに来るまでマディソンに特化したトレーニングをしていなかったため、まずはメダルを目標にして走った。銅メダルを獲得できてよかったが、上位2カ国とは大きな差があった。東京オリンピックに向けて、チームパシュート、オムニアム、マディソンとすべての種目への能力を高めていき、もし今後マディソンに集中するなら、ヨーロッパの6日間レースに出場することなども考えていきたい。

アジア競技大会男子マディソンで3位になった橋本英也(左)と今村駿介(右) ©2018 JCF

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