ヤコブセンがスプリンターのVRガチバトルで勝ち抜き優勝

ファビオ・ヤコブセン(ドゥークニンク・クイックステップ)が5月23日に開催されたバーチャルレース「チャレンジ・オブ・スターズ」で優勝した。ジロ・デ・イタリア主催者のRCSスポルトがインドアサイクリングのBKOOLとコラボして、時計のティソとイタリア電力公社のエネルを公式パートナーとしてレースを主催。その模様はSNSで配信された。

オランダのロードチャンピオンであるヤコブセンが、8人の強豪スプリンターが選抜されたコンペティションで初優勝した。決勝ではイタリアの個人タイムトライアルチャンピオンであるフィリッポ・ガンナ(イネオス)をトスカーナ地方の田園地帯に設定された1.2kmコースで破った。平均勾配は0.97%、最大勾配2.53%というスプリンター向けのコースだった。

イベントは準々決勝から始まり、まずはパスカル・アッカーマン(ボーラ・ハンスグローエ)がナセル・ブアニ(アルケア・サムシック)を破った。ヤコブセンは世界チャンピオンのマッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード)を破った。ジャスパー・デブイスト(ロット・スーダル)はティム・メルリエ(アルペシン・フェニックス)を、ガンナがマッテオ・トレンティン(CCC)を退けた。

準決勝は2レース。ヤコブセンがを破り、ガンナがベルギーのデブイストを打ち負かした。決勝ではヤコブセンがガンナとの一騎打ちで勝利した。

「今回の成功はホントに幸せだ。1200mという競技距離は通常の集団ゴールスプリントよりも長かったので、いまは脚が痛い!」とヤコブセン。

「私は画面をチェックし、対戦相手をピッタリとマークし、最後の500mで私が持っているすべてをスプリントに注入した。私は最近、特に悪天候の場合、間違いなく数時間は屋内でトレーニングをしているんだ。このような新しいレース形式に参加するのは楽しいよ。リアルのジロ・デ・イタリア出場を逃したけど、今回のチャレンジはちょっと緊張していたことを白状するよ」

「メカニカルトラブルがあったのでフィニッシュでは不運な結果となったけど、いい1日だった。ヤコブセンはうまくプレーしたよ」と準優勝のガンナ。

「調子はよかったし、短い爆発的なスプリントは得意だった。1200mの距離だったけど、脚は消耗したよ。外でレースをするのとは明らかに違った。通常のレースでは集団内の動きがよくわかる。今回は画面をチェックする必要があった。それでも決定的に似ているのは、レースが終わった後の脚の痛みだ」

フルームやニーバリがクライマー部門に登場

5月24日にはクライマー部門が行われ、8選手が出場。ステルビオ峠の2.9kmヒルクライムがコース。平均勾配は8.69%、最大は12.75%。

自宅でトレーニングするクリストファー・フルーム

5月24日の出場選手(クライマー)
ヤコブ・フルサン(アスタナ)vsジュリアノ・チッコーネ(トレック・セガフレード)
ビンチェンツォ・ニーバリ(トレック・セガフレード)vsシモン・ゲシュケ(CCC)
ラファウ・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)vsトーマス・デヘント(ロット・スーダル)
クリストファー・フルーム(イネオス)vsワレン・バルギル(アルケア・サムシック)

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ヤコブセンがメジャー初V…ブエルタ・ア・エスパーニャ

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月27日(火)、クリェラ〜エルプイグ間の175.5kmで第4ステージが行われ、オランダチャンピオンのファビオ・ヤコブセン(ドゥークニンク・クイックステップ)がゴール勝負を制してメジャー初優勝を飾った。

ファビオ・ヤコブセン(オランダ)がステージ優勝 ©Photogómez Sport

2018年にステージ1勝を挙げているロット・スーダルのイェーレ・ワライス(ベルギー) とブルゴスBHのホルゲ・ガルベス(スペイン)がアタック。ガルベスは終盤に機材故障で吸収されたが、ワライスは残り18kmまで逃げ続けた。しかし2日連勝を目指すサム・ベネット(アイルランド)を擁するボーラ・ハンスグローエ勢が追いかけ、最後はゴール勝負に。ヤコブセンが追い上げるベネットをわずかにかわして初優勝した。

ヤコブセンは4日前に23歳になったばかり。
「スプリンターとしてグランツールに勝利するのは大きな目標だった。学ぶことと勝つために22歳でブエルタ・ア・エスパーニャにやってきた。頭の中ではできると思ったけど、実際には難しかった。母国の国旗を着て勝てたのが誇りだ」とヤコブセン。
「2020年のブエルタ・ア・エスパーニャはオランダで開幕する。2020年のレーススケジュールはまだ決まっていないけど、グランツールのステージで勝ちたい。母国で勝てたならそれは最高だ」

マイヨロホを着るニコラス・ロッシュ ©Photogómez Sport

2連勝を逃したベネットだが、ポイント賞でトップとなり、緑色のマイヨベルデを獲得した。

2019ブエルタ・ア・エスパーニャ第4ステージ ©Photogómez Sport

総合成績では首位のニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)がその座を守った。
「昨日よりもストレスを感じることなく、集団走行時は顔見知りと言葉を交わしていた。でも最後の1kmはトラブルに巻き込まれないように慎重に走る必要があった」とロッシュ。
「明日はまったく違う展開になるだろう。山岳ステージとなるのでコロンビア選手が積極的な走りをしてくるはずで、マイヨロホを守るのは相当厳しくなると思う。それでもボクは最後の1mまで全力を尽くしたい」

SNSも100万フォロワーを突破 ©Photogómez Sport

ツール・ド・フランス総合3位で、優勝候補と言われたユンボ・ビスマのステフェン・クライスバイク(オランダ)は初日の落車で痛めたヒザが思わしくなくリタイア。

バーレーン・メリダの新城幸也はチームエースのアシスト役に徹し、タイム差なしの63位でゴール。総合成績は1時間11分17秒遅れの98位。

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ステファン・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)
マイヨベルデ(ポイント賞)サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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