デニスが再びTT制覇…首位はサイモン・イェーツ…ブエルタ・ア・エスパーニャ第16S

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月11日(火)、サンティリャナデルマル~トレラベガ間の32kmで第16ステージとして個人タイムトライアルが行われ、BMCのローハン・デニス(オーストラリア)が初日の個人タイムトライアルに続いてトップタイムをたたき出して優勝した。

ローハン・デニスがブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ優勝 © Luis Ángel Gómez

この種目を得意とする同選手は、すでに23日に開幕する世界選手権タイムトライアル種目に照準を合わせ、「その準備のために家に帰るつもりだ」とコメントした。

総合成績では首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)が1分28秒遅れの区間13位と善戦してその座を死守。「いい走りができたが、最終日まではまだ長い。攻撃は最大の防御だが、状況を見極めて明日からの山岳を冷静に走りたい」とイェーツ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ © Luis Ángel Gómez

上り坂には強いが平たん路のスピードに劣るモビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)は2分10秒遅れで、総合3位から4位に後退した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージで首位を守ったサイモン・イェーツ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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サイモン・イェーツが首位でブエルタ・ア・エスパーニャは最終週へ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月10日、2度目の休息日を過ごし、いよいよ最終週に突入する。首位はミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)。26秒差の総合2位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)、33秒遅れでナイロ・キンタナ(コロンビア)と、優勝経験を持つモビスター勢がつける。

このジャージがほしかったらRT © Luis Ángel Gómez

5月のジロ・デ・イタリアでイェーツは最終日2日前のステージで失速し、首位を陥落しただけに真価が問われる。
「今の調子はいいので、それを維持すれば最後まで首位を守れるはずだ」とイェーツ。

しかしライバルは複数で、同じチームだけに交互に攻撃を仕掛けてくるのは必至。それを防御するのは双子であるアダム・イェーツの役割となる。大会は16日が最終日だが、その前日まで過酷な山岳ステージが連続。史上まれに見る大接戦だけに、最後まで目が離せない。

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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ティボー・ピノがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…グランツールすべてで勝利

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月9日(日)、リベラデアリバ~ラゴスデコバドンガ間の178.2kmで第15ステージが行われ、グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)が独走で初勝利。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスと合わせて、グランツールと呼ばれる三大大会すべてで区間勝利した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージで独走するティボー・ピノ © Luis Ángel Gómez

スペイン北部のラゴスデコバドンガ頂上にゴールする大会中盤の勝負どころ。
「すでに総合成績で遅れていたので、有力選手は追ってこないと確信していた」というピノが最後の上り坂、ゴールまで6kmの地点でアタックした。
「グランツールのすべてで勝つというモチベーションをもってゴールを目指した」とピノ。「追走選手に15秒の差をつければ今のコンディションなら逃げ切れると信じていた」

総合成績の上位選手の中からアスタナのミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア)が抜け出すが、ピノは28秒の差で逃げ切って大会初優勝。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスでも区間勝利しているピノはグランツールのすべてで勝利した選手の仲間入りを果たした。
「ついになし遂げたよ。これはボクのキャリアの中でも意味があるものだ。レースはまだまだ厳しいステージが残るが、明日は休息日なので楽しみたい」(ピノ)

ゴールを目指してペースアップする有力選手ら。第15ステージ © Luis Ángel Gómez

区間2位はロペス。首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)は2秒後にゴール。総合2位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)はさらに2秒遅れた。総合成績では区間3位のボーナスタイム4秒を稼いだサイモン・イェーツがバルベルデとの差を20秒から26秒に広げた。

「明日の休息日はその次に控えたタイムトライアルのことを考えたい。今年の総合優勝争いのキーとなるステージだと思う」とサイモン・イェーツ。

ティボー・ピノがブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージで優勝 © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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サイモン・イェーツがステージを制し総合成績で首位を奪還

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月9日(土)、システィエルナ~レスプラエレス間の171kmで第14ステージが行われ、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が総合優勝を争う有力集団のグループから残り1kmで抜け出し、2年ぶり2度目の区間優勝を果たした。

サイモン・イェーツがブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ優勝 © Luis Ángel Gómez

峠の頂上にゴールする過酷な山岳レース。首位のヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)は大きく遅れ、イェーツは2日前に手放した総合1位の赤いリーダージャージ、マイヨロホを再び手中にした。

5月のジロ・デ・イタリアでは大会の半分以上を首位堅持したが、終盤に大きく崩れたイェーツ。
「あのときと同じ選手で、同じ名前さ。でも今回は準備が違う。23日間の長丁場レースでは徐々に調子を上げていくのがいいんだ」と語る。しかし僅差でモビスターの強敵2選手がピッタリとマークしている。優勝争いはこれからが正念場だ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ優勝 © Luis Ángel Gómez
総合1位に立ったサイモン・イェーツ。ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ優勝 © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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エウスカディのロドリゲスが初優勝…ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月7日(金)、カンダス~バリェデサベロ間の174.8kmで第13ステージが行われ、エウスカディバスクカントリーのオスカル・ロドリゲス(スペイン)がメジャー初優勝を果たした。

オスカル・ロドリゲスがブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ優勝 © Luis Ángel Gómez

ロドリゲスは序盤に形成された32人の第1集団に加わり、一度は先頭から遅れたものの残り1kmで先行していた2選手を逆転して、ゴールまで独走。チーム名の「エウスカディ」はバスク語で「バスク」という意味で、主催者推薦枠で初めて出場を果たした格下チーム。バスク地方は第17ステージで訪問するが、凱旋に先立って無名選手が思わぬ勝利を手に入れた。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージを走る有力集団 © Luis Ángel Gómez

この日は峠の頂上にゴールするレースで、集団がバラバラに。首位のヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)は4分18秒遅れたが、前日までの貯金があってその座をなんとか守った。有力選手ではモビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)がいい走りを見せ、総合4位から3位に浮上。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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ジェニエズ区間優勝、エラダが初めて首位…ブエルタ・ア・エスパーニャ第12S

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月6日(木)、モンドニェド~ファロデエスタカデバレス間の181.1kmで第12ステージが行われ、序盤に形成された19人の第1集団がそのまま逃げ切り、最後は6人に絞り込まれたゴール勝負をAG2Rラモンディアルのアレクサンドル・ジェニエズ(フランス)が制し、2年ぶり3度目の優勝を飾った。

ジェニエズがブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ優勝 © Luis Ángel Gómez

この第1集団の中で前日までの総合成績が最もよかったのは5分45秒遅れの22位ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)。最後に遅れて区間16位でゴールしたものの、首位サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)を含むメイン集団がさらに8分45秒遅れたため、エラダが初めて首位に立った。

「区間優勝をねらったが、強い選手ばかりがそろって歯が立たなかった。でも2つ目の目標を獲得できた。できるだけ長くこのリーダージャージーを守りたい」とエラダ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージで首位に立つことになるエラダ © Luis Ángel Gómez

すでに総合成績で大きく遅れているニーバリが第12ステージで先頭集団に加わった © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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