ユンボ・ビスマチームは、ブエルタ・ア・エスパーニャで史上初の4連覇に挑んでいたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が8月7日の第17ステージに出走しないことを発表した。
ログリッチは第16ステージの残り2.7kmからアタック。総合1位のレムコ・エベネプールに揺さぶりをかけ、5選手と第1集団を形成してゴール勝負へ。残り100mでフレッド・ライト(バーレーンビクトリアス)の後輪に接触して転倒。負傷した。
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ユンボ・ビスマチームは、ブエルタ・ア・エスパーニャで史上初の4連覇に挑んでいたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が8月7日の第17ステージに出走しないことを発表した。
ログリッチは第16ステージの残り2.7kmからアタック。総合1位のレムコ・エベネプールに揺さぶりをかけ、5選手と第1集団を形成してゴール勝負へ。残り100mでフレッド・ライト(バーレーンビクトリアス)の後輪に接触して転倒。負傷した。
第77回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月6日、サンルカル・デ・バラメダ〜トマレス間の189.4kmで第16ステージが行われ、2019年の世界チャンピオン、マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)が5人のゴール勝負を制し、第13ステージに続いて優勝した。大会通算2勝目。
史上初の大会4連覇をねらうプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)はゴール手前でアタック。ピーダスンら4人とスプリント態勢となったところで単独落車した。ケガを負って大きく遅れてゴールしたが、ルール適用によりピーダスンと同ライムでのゴール扱い。
一方、首位のレムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)は残り2.5kmでパンク。トップと8秒遅れのメイン集団と同じゴールタイムがルールによって与えられた。首位を守ったエベネプールと総合2位ログリッチとの差は1分34秒から1分26秒に縮まった。
大会の医療速報は、ログリッチが肘、股関節、膝、肋骨の表層部に擦過傷を負ったと発表。ユンボ・ビスマチームは翌日の7日にログリッチが競技を続けるかどうかを発表する。
●4賞ジャージ
■マイヨロホ(個人総合成績)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)
■マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
●マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・バイン(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
□マイヨブランコ(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)
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第77回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月23日、ビトリアガステイス〜ラグアディア間の152.5kmで第4ステージが行われ、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)が少人数のゴール勝負を制して優勝。総合成績でも首位に立った。
●4賞ジャージ
■マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベルデ(ポイント賞)サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)
●マイヨルナレス(山岳賞)ジョアン・ボウ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
□マイヨブランコ(新人賞)イーサン・ヘイター(英国、イネオスグレナディアーズ)
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ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が8月19日から9月11日まで開催される第77回ブエルタ・ア・エスパーニャに出場することが発表された。7月のツール・ド・フランスで負傷し、この大会のために第15ステージを出走せず、回復にあたっていた。
ブエルタ・ア・エスパーニャの大会最多優勝記録はスペインのロベルト・エラスが持つ4勝。ログチッリは2019年から3連覇中で、2022年大会に最多タイ記録と4連覇の新記録がかかる。
ツール・ド・フランスではチームメートのヨナス・ビンゲゴーとともに、3連覇を狙ったUAEエミレーツのタデイ・ポガチャルに揺さぶりをかけ、チームとして主導権を握り、その結果ビンゲゴーが初の総合優勝を獲得。
その一方でログリッチは落車で負傷。ブエルタ・ア・エスパーニャのためにツール・ド・フランスを途中リタイアした。
現在の状況は思わしくなく、ブエルタ・ア・エスパーニャの準備は完全ではないという。またアシスト陣も期待していた選手が欠場するなどチーム力も劣る。
一方、イネオスグレナディアーズ(英国)はリチャル・カラパス(エクアドル)をエースに起用。イスラエル・プレミアテック(イスラエル)はツール・ド・フランスで復調の兆しを見せたクリストファー・フルーム(英国)をメンバー入りさせた。クイックステップ・アルファビニル(ベルギー)は世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップ(フランス)、アルケア・サムシック(フランス)はナイロ・キンタナ(コロンビア)がエース。
ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャのオフィシャルタイムキーパーを務めるティソがTサイクリングシリーズを発売した。アンバサダーのプリモシュ・ログリッチがインスピレーションの一部となったスポーツウォッチ。
世界のサイクリストをインスパイアするエリートライダーに敬意を表してデザインされた特別なティソが登場した。クラシックな雰囲気とウォッチ全体に散りばめられた自転車パーツとのリンクに惹きつけられる、ロードレースファン必見のアイテム。
ブエルタ・ア・エスパーニャで3度の優勝を果たし、オリンピックチャンピオンでもあるプリモシュ・ログリッチは語っている。「私はレースに全力が出せるように努力をする。そしてレースのすべての瞬間を楽しむために、なにもかもを捧げる」
偉大なチャンピオン、そして唯一無二のウォッチは、こうした正確さと情熱によって作られる。だからこそ、2020年のツール・ド・フランス総合2位であるログリッチがティソのアンバサダーであり、新しいティソ Tレース サイクリングシリーズのインスピレーションの一部であることは驚くにあたらない。
世界中のサイクリストをインスパイアするエリートライダー、プロトンのヒーローたちに敬意を表してつくられた新世代のティソ Tレース サイクリングは、ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャの3つのスペシャルエディションで登場。1853年以来、感動の時を刻んできたティソは、この伝説的なレースのすべてにおいてオフィシャルタイムキーパーを務めている。
ティソ Tレースサイクリングの2022年エディションは、スポーツに軸足を置きつつ、以前にも増してクラシックなルックスと自転車を彷彿させるパーツデザインを融合させた。
プッシュボタンはブレーキレバーを、針はスポークをイメージ。レーシングバイクのフレームの軽さを表現したラグ、カセットを連想させるリューズとケースバック、さらにウォッチケースのミドルリングはカーボンで作られている。またラバーブレスレットには、ツールバイクのハンドルグリップをイメージしたパンチングレザーが追加された。
ケースバックにはレースロゴが刻印され、各大会のカラー(ジロはピンク、ツール・ド・フランスは黄色、ブエルタは赤)が秒針とリューズに施されている。
ジロ・デ・イタリア
T135.417.37.051.01
税込価格 ¥69,300(本体価格 ¥63,000)
近日入荷予定
ツール・ド・フランス
T135.417.37.051.00
税込価格 ¥69,300(本体価格 ¥63,000)
7月以降入荷予定
ブエルタ・ア・エスパーニャ
T135.417.37.051.02
税込価格 ¥69,300(本体価格 ¥63,000)
8月下旬以降入荷予定
中央ヨーロッパのスロベニア選手が、春開催の中規模ステージレース2大会で総合優勝をともに果たした。3月6日から13日までフランスで行われたパリ〜ニースでユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチが、同7日から13日までイタリアで行われたティレーノ~アドリアティコでUAEエミレーツのタデイ・ポガチャルが勝った。かつては西欧が強かったが、現在は東へ。勢力図はいつから変わったのか。
北京冬季五輪開催中にスロベニアがスキージャンプ競技の強豪国であることが日本のスポーツファンの間で話題になった。アルプス山脈をいだく国土だけにかねてからウインタースポーツが盛んで、持久力のある選手も多い。実際にログリッチはジュニア時代にジャンプ競技のスロベニア代表で、転向組の1人だ。そのためJ SPORTSを視聴するような自転車ファンなら同国がジャンプ強豪国であることは承知だ。
ログリッチは、「今回のボクは最強ではなく、チームメートのワウト・ファンアールトに援護された」と優勝後にコメント。ベルギーのファンアールトは世界ランキング3位のトップ選手で、ツール・ド・フランスでどちらがエースに起用されるかという質問には明言を避けた。
一方のポガチャルは、「ツール・ド・フランスで連覇した昨年と同じような体調でシーズンインできた」とすでに7月のツール・ド・フランス3連覇を見据える。
20世紀はじめから行われている自転車レース。当初は自転車文化があり、メーカーが多かったフランスやイタリアが強豪国。すぐにベルギーやオランダなど移動手段としても自転車を愛用する国が追った。第二次大戦以降は暑さと、小柄な体格を生かして上りに強いスペインも参戦。同様の強さを持つコロンビア勢が欧州以外から乗り込むと、1980年代には国際放送でその存在を知った米国やオーストラリア選手がやってきた。
東欧勢がやってきたのは1990年のベルリンの壁崩壊がきっかけだった。1991年末のソ連崩壊がそれに拍車をかけた。1997年にヤン・ウルリッヒが初めてドイツ勢としてツール・ド・フランスで総合優勝するが、旧東独出身だ。さらにポーランド、スロバキア選手が世界選手権を制覇する。
現在、中央欧州のスロベニアや東欧諸国出身選手が台頭しているが、レースの舞台は100年以上前から西欧であることに変わりはない。伝統レースとしてのテイストを残しつつ、出場選手が国際的になった。
UCI世界ランキング(3月22日時点)
●個人
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア)
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
3 ワウト・ファンアールト(ベルギー)
●国別
1 ベルギー
2 スロベニア
3 イタリア
20 資格停止=ロシア
27 ウクライナ
35 資格停止=ベラルーシ
38 日本
世界の自転車レースを統括するUCI(国際自転車競技連合)がウクライナに侵攻したロシアと、それを支持するベラルーシを厳しく非難。国際オリンピック委員会の裁定を自転車レースにも適用した。これにより両国のナショナルチームは海外活動禁止。両国に国籍を置くチーム、開催される大会は登録取り消しとなった。他国チームと契約する両国選手はそのまま活動できるが、ナショナルチャンピオンジャージーははく奪された。
一方でレース参加する両国選手へのリスペクトを主催者や観客に求めた。UCIの拠点となるスイスにウクライナ出身選手を招き、トレーニングセンターでの強化育成を開始。全面的に支援していく。
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