中根英登が世界選手権ロードに…男子エリートは日本勢唯一の出場

オーストリアで開催される2018ロード世界選手権インスブルック・チロル大会は、最終日となる9月30日に男子エリートが開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの中根英登が日本代表として出場する。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの中根英登

9月30日(日)に開催される男子エリートの日本代表に中根が選出された。世界選手権は年に一度開催される世界チャンピオンを決めるワンデーレース。勝者には5色のストライプ(虹色)が施されたアルカンシエルが贈られ、1年間着用する。世界チャンピオンのステータスは非常に高いもので、現在はスロバキアのペテル・サガンが3連覇中。

各国に世界選手権の出場枠を割り振る8月12日時点のUCIワールドランキングで、日本は国別ランキング33位だった。31位以下50位までの出場枠は1枠(21位から30位は4枠)となっていて、非常に少ない出場枠だが、コースプロフィールに適した脚質であることや8月下旬のアジア競技大会での活躍が評価され、中根が日本代表として選出された。中根の世界選手権出場は全カテゴリーを通じて初めてとなる。

男子エリートはクーフシュタイン(KUFSTEIN)からスタートし、インスブルックにゴールする258.5km。スタート後、84.7km走行して23.9kmの周回コースに入り、そこを6周回したあと男子エリートのみが使用する1周31kmのコースを通ってフィニッシュを迎える。どちらの周回コースにも厳しい登坂区間が設定されていて、フィニッシュ前は平坦だが、近年の世界選手権のコースのなかでも特に登坂力が問われるコース設定となっている。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニからは、中根が唯一国の代表として世界選手権に出場。またチームメカニックの西勉も引き続き日本ナショナルチームのスタッフとして参加、選手たちが最大限の力を発揮できるよう水面下から支える。

世界選手権ロードの周回コース高低表。エリート男子はショートラップを6周し、最後にロングラップを1周する

中根英登のコメント
世界選手権には初めて出場するが、世界トップクラスの選手たちが集う欧州のレースは昨年から所属チームで出場させてもらっているので、とてつもなくキツく厳しいレベルというのは百も承知。世界選手権はまた雰囲気が違うかもしれないが、このチームでの経験があってトップのレベルを知っているからこそ、気負いやレースに対する不安恐れなどは特にない。ただ全力を尽くすのみ。自分の力をしっかり出し切り世界トップクラスの先頭集団にどこまで食らいついていけるかがむしろ楽しみです。頑張ります!

大門宏監督のコメント
昨年、コースが正式に発表されたときから山岳が得意な中根に向いているコースだとは感じていたが、今年のツアー・オブ・アルプスのステージで同じコースを通った時もそれとなく意識はしていたと思う。日本自転車競技連盟も3名以上の出場枠獲得を目標としていることを国内のロード選手(チーム)に促し目指していたが、我々の度量も及ばず1枠となり、世界選手権では実績も豊富な新城幸也選手に託されるのが当然の流れだと思っていた。結果的に中根選手が選ばれた背景には、8月のオランダでのクラッシュによる大怪我の影響が新城選手にあったのだと思い残念だったが、アジア大会での登坂区間での実績も評価されたのだと思う。
これからは世界選手権の前哨戦としていいタイミングで実施されるイタリアで連戦にエントリーさせながら本番で1番ベストなコンディションでスタートラインに立たせるためにイタリア人スタッフとも連携を取りながら準備していきたい。
世界選手権本番のレースのミッションに関して自分の立場からなにあにも言うことはない。まずはナショナルチームを率いる浅田顕監督の采配によく耳を傾けることが大切。ナショナルチームから期待されていることは、勝負が動く後半(特に最後の1時間)の走りと結果だと思うので、ワンポイントでもナショナルチームの観点で評価に値する走り、結果に結びつくことを願っている。

世界選手権ロードの周回コース部分。ジュニア男子はショートラップ2周、U23は4周、女子は3周、エリート男子はショートラップを6周し、最後にロングラップを1周する
世界選手権エリート男子ロードの周回コース部分

2018ロード世界選手権大会インスブルック・チロル大会
開催期間/2018年9月23日(日)〜30日(日)
開催国/オーストリア

世界選手権ロードの公式サイト
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世界選手権ロードのツイッター
世界選手権ロードのハッシュタグ  #InnsbruckTirol2018

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山本大喜が世界選手権ロード代表に…インスブルックの山岳で上位を目指す

キナンサイクリング所属の山本大喜が9月23~30日にオーストリアで開催される2018世界選手権ロード インスブルック・チロル大会の日本代表に選出された。

山本大喜

山本大喜は今シーズン、2月に開催されたアジア選手権ロードで、チームタイムトライアルとアンダー23(23歳未満)ロードレースで2冠を達成。6月には全日本選手権個人タイムトライアルでアンダー23部門で優勝。同年代のトップとして、国内外の数々のレースに臨んできた。

世界選手権ロードでは、24日に行われるアンダー23個人タイムトライアル(27.8km)と、28日に実施される同ロードレース(174.3km)の2種目への出場が予定されている。

世界選手権ロードは、その名の通りサイクルロードレースの世界王者を決める権威ある大会。世界のトップを走る選手たちの多くが、このアンダー23カテゴリーからトップシーンへと羽ばたいていて、この年代での活躍が世界への扉を開くこととなる。山岳がメインとなるオーストリア・インスブルックのコースだが、山本大喜は上位進出を目指して走る。

山本大喜/Masaki YAMAMOTO
やまもとまさき
1996年1月8日生まれ 171cm, 68kg
山本大喜のブログ

山本大喜のコメント
世界選手権に向けて、順調に仕上がってきています! 全力でがんばりますので、応援よろしくお願いします!

中根英登、与那嶺恵理らが世界選手権ロード代表…若手は大挙13選手

2018年の世界選手権ロードが9月23日(日)から30日(日)までオーストリアのインスブルックで開催され、日本からは中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)、与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)らが出場する。日本自転車競技連盟が発表した。

全日本選手権エリート女子ロードを制した与那嶺恵理 © 2018 JCF

世界選手権ロード日本代表選手
男子エリート(1名)
中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)

中根英登

女子エリート(3名)
与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)※タイムトライアル兼任
金子広美(イナーメ信濃山形)
唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング)
男子U23(6名)
山本大喜(キナンサイクリング)※タイムトライアル兼任
山本大喜

石上優大(EQADS)
松田祥位(EQADS)※タイムトライアル兼任
大前翔(慶應義塾大)
大町健斗(ユーラシア・IRCタイヤ)
渡辺歩(GSCブラニャック)
男子ジュニア(5名)
日野泰静(愛媛・松山城南高)※タイムトライアル兼任
馬越裕之(奈良・榛生昇陽高)※タイムトライアル兼任
福田圭晃(神奈川・横浜高)
香山飛龍(神奈川・横浜高)
小野寺慶(栃木・真岡工業高)
女子ジュニア(2名)
川口うらら(兵庫・龍野高)
中冨尚子(京都産業大)

日本勢大活躍の自転車トラック世界選手権が再放送…8月24日にBS1で

自転車トラック世界選手権の再放送がNHK BS1で8月24日(金)午前0時50分から行われる。木曜深夜というイメージ。初回放送時は2部構成だったが、今回はは中断のBSニュースがない。午前0:50~1:40、1:40~2:29と連続して再放送される。緊急ニュースが入った場合には番組が再編成される可能性もある。

トラック世界選手権の男子ケイリンで2位になった河端朋之(左) ©Takenori WAKO/JCF

再放送される自転車トラック世界選手権は2018年2月下旬から3月上旬にかけてオランダのアペルドールンで開催されたもの。日本勢は河端朋之が世界選手権ケイリンで日本勢25年ぶりの表彰台となる2位になるなど活躍した大会。

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河端朋之ケイリン銀メダル獲得の世界選手権はNHK BS1で30日放送

河端朋之が男子ケイリンで銀メダルを獲得したトラック世界選手権の模様をNHK BS1が3月30日(金)午前零時50分から放送する。

トラック世界選手権の男子ケイリン。左から2位河端朋之、優勝ファビアンエルナンド・プエルタス、3位レビ ©Takenori WAKO/JCF

放送はBS1で、3月30日(金)午前0:50~1:40が「前編」。午前1:40~2:29が「後編」。河端のケイリン銀メダル獲得をメインに、年に一度の戦いをハイライトでお届けする。木曜深夜なので要注意。放送時は中断のBSニュースがない。また時事ニュースなどで番組が再編成される可能性もある。

トラック世界選手権の男子ケイリンで2位になった河端朋之(左) ©Takenori WAKO/JCF

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梶原悠未はオムニアム8位。パシュートの近谷涼21位…トラック世界選手権

オランダのアペルドールンで開催されているトラック世界選手権は大会3日目となる3月2日に女子オムニアムが行われ、この種目のアジアチャンピオンである梶原悠未(筑波大)が8位になった。男子パシュートの近谷涼(ブリヂストンサイクリング)は21位。女子スプリントの小林優香(女子競輪選手)は22位、前田佳代乃(京都)は同28位。男子ポイントレースへの日本選手の出場はなし。大会は3月4日まで。

トラック世界選手権の女子オムニアムで総合8位になった梶原悠未 ©Takenori WAKO/JCF

日本自転車競技連盟ホームページ

日本自転車競技連盟Twitter(速報配信中)

トラック世界選手権の男子パーシュート21位の近谷涼 ©Takenori WAKO/JCF

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