東京五輪では金メダルを…日本初の世界女王梶原悠未

梶原悠未(かじはらゆうみ=筑波大)が2月28日にドイツのベルリンで開催された2020UCI世界選手権において、女子オムニアムで金メダルを獲得した。自転車トラック競技では日本女子初。同種目では男女を合わせて日本初のメダル獲得。1987年の本田晴美、俵信之以来33年ぶりの世界タイトルとなる。

日本ナショナルチームのコーチやスタッフが快挙を祝福 ©JCF

梶原悠未のコメント
「すごくうれしいです! 東京オリンピックでも金メダルを獲れるようにもっともっとトレーニングしていきます!」

日本から同種目女子への出場は梶原のみ。梶原は翌29日に行われる東京五輪新種目、マディソンにも出場する予定。

先頭から3番目が梶原悠未 ©JCF
梶原悠未 ©JCF

オムニアムとは

4つの種目の合計ポイントにより順位が決定され、1日のうちに4種目を実施する
実施順は下記の番号通り
1) スクラッチレース
2) テンポレース
3) エリミネーション
4) ポイントレース

リオオリンピックまでは2日間開催だったが、ルール改正により4種目1日開催となった
2012年ロンドン五輪大会からオリンピック正式種目
陸上の十種競技とも形容され、ゲーム性が高く大逆転チャンスもありトラックの人気種目である

梶原悠未が世界選手権オムニアムで初優勝 ©JCF
2月29日に誕生日を迎える母に世界一のプレゼント ©JCF
エリート女子オムニアム世界チャンピオンの梶原悠未を中央に、左が2位レティジア・パテルノステル(イタリア)、右が3位ダリア・ピクリク(ポーランド) ©JCF

梶原悠未(かじはらゆうみ)      
JCF登録:茨城県 
所属:筑波大
生年月日:1997年4月10日  155cm/53kg
出身校:筑波大附属坂戸高(埼玉県)→筑波大

過去の主な成績
2019トラック世界選手権エリート女子オムニアム4位
2019トラックワールドカップ第2戦エリート女子オムニアム4位
2019トラックワールドカップ第3戦エリート女子オムニアム優勝
2019トラックワールドカップ第4戦エリート女子オムニアム優勝
2020アジア選手権エリート女子オムニアム優勝
2019トラック全日本選手権エリート女子オムニアム優勝

金メダルをかじる梶原悠未 ©JCF
梶原悠未がアルカンシエルにサイン ©JCF

●日本自転車競技連盟のTwitter(速報配信中)

梶原悠未がオムニアム世界チャンピオン…日本女子初

梶原悠未(筑波大)が2月28日にドイツのベルリンで開催されたトラック世界選手権のオムニアムで1位になった。日本の女子選手が世界チャンピオンとなったのは初めて。5色の虹色ジャージ、アルカンシエルを1年間着用する。

オムニアムはスクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの4種目を1日で行い、獲得ポイントで競う。梶原はスクラッチ1位で暫定1位に立つと、テンポレース2位、エリミネーション3位で首位を死守。最後のポイントレースで8位となり逃げ切った。

●国際自転車競技連合のホームページ

NHK BS1がトラックワールドカップ第3戦を12月20日放送

トラックワールドカップ第3戦の模様をNHK BS1が12月20日(金)午後1時から1時50分まで放送する。11月28日から12月1日まで中国・香港で開催された大会で、梶原悠未(筑波大)が女子オムニアムで優勝深谷知広が男子スプリントで小林優香が女子ケイリンで3位になった。

トラックワールドカップ第3戦の女子オムニアムで逆転優勝した梶原悠未 ©JCF

日本人選手がシーズン初の金メダル獲得! 

自転車トラックのワールドカップ第3戦香港大会では、日本選手が東京オリンピックで実施される種目のうち3種目でメダルを獲得した。

このうち女子オムニアムは梶原が終盤に大逆転劇を演じて勝利し、女子ケイリンは、小林が接戦の末、シーズン初参戦となるレースで表彰台に上がった。そして男子スプリントは深谷が第2戦に続き2戦連続となる銅メダルを獲得。それぞれが東京オリンピックに大きく期待が持てる結果を出した。

深谷知広(右)がトラックワールドカップ第3戦の男子スプリントで3位 ©JCF

世界選手権のスプリントで10連覇を果たした日本自転車界のレジェンド中野浩一の解説とともに、オリンピックが近づくにつれて力をつけてきている選手たちの姿をチェック。

小林優香(右)がトラックワールドカップ第3戦の女子ケイリンで3位 ©JCF

●NHKの番組詳細サイト

梶原悠未がトラックW杯で2大会連続優勝…NZ大会オムニアム

梶原悠未(筑波大)が12月8日にニュージーランドのケンブリッジで行われた2019-2020トラックワールドカップ第4戦の女子オムニアムで優勝。第3戦香港大会に続いて2大会連続の金メダルを獲得した。

トラックワールドカップ第4戦女子オムニアム。優勝の梶原悠未を中央に左が2位ジェニファー・バレンテ(米国)、右が3位アリソン・ベバレッジ(カナダ) ©JCF

梶原悠未のコメント
2連覇とか金メダルを獲ったことではなく、バレンテ選手やベバレッジ選手たち、今までかなわなかった選手たちと一緒に戦って勝てたことがうれしいです。キツい練習をしてきて一段一段階段を登ってきて、やっとここまで来られたこと、それがうれしいです。

女子オムニアムで梶原悠未が第3戦香港大会に続いて2大会連続の優勝 ©JCF

女子スプリント
13位:太田りゆ(日本)
20位:小林優香(ドリームシーカー/日本)

女子ケイリン
8位:小林優香
17位:太田りゆ

女子オムニアム
優勝:梶原悠未
2位:ジェニファー・バレンテ(米国)
3位:アリソン・ベバレッジ(カナダ)

女子オムニアムを走る梶原悠未(筑波大) ©JCF

女子マディソン
9位:日本(梶原悠未、古山稀絵)

女子スクラッチ
12位:鈴木奈央(日本)

トラックワールドカップ第4戦の女子オムニアムで梶原悠未が優勝 ©JCF

●日本自転車競技連盟のTwitter (速報配信)

梶原悠未がオムニアム優勝…トラックワールドカップ第3戦

梶原悠未(筑波大)が11月28日から12月1日まで中国・香港で開催された2019-2020UCIトラックワールドカップ第3戦の女子オムニアムで優勝した。今シーズン初優勝。梶原は同種目のアジアチャンピオン、日本チャンピオン。

トラックワールドカップ第3戦の女子オムニアムで逆転優勝した梶原悠未 ©JCF

梶原悠未のコメント
最初の2種目がうまくいきませんでしたが、後半の2種目で盛り返せてよかったです。ここ数日はオムニアムの夢を見るほどオムニアムのことを考えていました。第2戦が終わってから持久力を鍛えてきたので、最後は自信を持って走れました。

女子オムニアムの最終種目ポイントレースを走る梶原悠未 ©JCF

女子オムニアム
優勝:梶原悠未(日本)
2位:マリア・マルティンス(ポルトガル)
3位:ジョリエン・ドホール(ベルギー)

梶原悠未がトラックワールドカップ第3戦の女子オムニアムで優勝 ©JCF

女子チームパーシュート
6位:日本(梶原悠未、鈴木奈央※予選は古山稀絵、上野みなみ、吉川美穂)

女子マディソン
11位:日本(梶原悠未、古山稀絵)

橋本英也と梶原悠未がアジア選手権オムニアムで優勝

韓国で開催中のアジア選手権トラック2020は大会3日目となる10月19日、男女エリートのオムニアムで橋本英也梶原悠未がそれぞれ優勝。橋本は3連覇(優勝4度目)、梶原は4連覇と、ともにアジアでは盤石の強さを見せた。

アジアチャンピオンジャージを着る橋本英也と梶原悠未 ©JCF

●レース結果
男子オムニアム

1位:橋本英也 (日本)135点
2位:ザカロフ(カザフスタン) 127点
3位:シン・ドンジン(韓国) 121点

男子オムニアムでアジア王者となった橋本英也 ©JCF
アジア選手権の男子オムニアムで優勝した橋本英也(中央) ©JCF

女子オムニアム
1位:梶原悠未(日本)166点
2位:ワン・シャオフェイ(中国)144点
3位:リー・ジーウィン(香港)137点

女子オムニアムを走る梶原悠未 ©JCF
女子オムニアムでアジアチャンピオンとなった梶原悠未 ©JCF

ジュニア 女子ポイントレース
1位:内野艶和(日本)

男子ジュニア1kmタイムトライアル
3位:市田龍生都(日本) 1分03秒253 ジュニア日本新記録

●日本自転車競技連盟のホームページ