イギータ初V、ログリッチェ王座に前進…ブエルタ・ア・エスパーニャ第18S

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月12日(木)、コムニダドデマドリード〜ベセリルデラシエラ間の177.5kmで第18ステージが行われ、EFエデュケーションファーストのセルジオ・イギータ(コロンビア)が50kmを独走。グランツールと呼ばれる三大大会初出場で初優勝を飾った。

イギータがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝 ©Photogómez Sport

カテゴリー1級の峠が4つある山岳区間。序盤から山岳賞ジャージを着るAG2Rラモンディアルのジョフレ・ブシャール(フランス)、イギータを含む13選手が第1集団を形成。メイン集団が活性化してその差が詰まってきたところで、イギータがゴールまで50kmを残して単独アタック。1分以内の差で先行し、ゴールまで逃げ切った。

アスタナ勢が果敢に仕掛ける ©Photogómez Sport

「総合10位に入る希望がなくなり、前日は身体を休めることにしてこの日にかけていた。最後は余力が残っていなかったが、これまで位緒続けていた夢のことを考えて走った。コロンビアの観衆が多く、それが力になった」とイギータ。

ブシャールが山岳賞争いでトップを行く ©Photogómez Sport

総合優勝争いでは、首位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)が15秒遅れの2位でゴール。総合3位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)は同タイムでゴールしたが、前日に果敢な逃げで総合2位に浮上したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)は1分16秒遅れ。バルベルデが総合2位、キンタナが3位と入れ替わった。大会は残り3区間で、ログリッチェは初優勝に前進した。

マイヨロホのログリッチェ、それをマークするバルベルデ ©Photogómez Sport

新人賞争いは、第13ステージで2度目の区間優勝を飾って1位に躍り出たUAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が脱落。この日果敢な走りを見せたアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)が純白のジャージを奪還した。

コロンビア勢の熱烈応援 ©Photogómez Sport

「また苦しい1日だったが、チームもまた強かった。昨日、チームはkm0地点から集団を引っ張って、誰もがアタックすることを阻止した。今日、アスタナが上りで攻撃を仕掛けた時、私は1人になっていたが、先行していたニールソン・ポーレスが私を待ってくれた。そのおかげで最終的にはリーダージャージを守ることができた」とログリッチェ。

「脚の動きもよかったが、いい仕事を続ける必要がある。毎日が大事で、昨日は失敗したがそれを学び、毎日全力を尽くしている。楽な日は期待できない。我々はマドリードでの勝利に1日ずつ近づいている。私とチームにとっていい1日となった。ここは楽観的に考えて、マドリードまで集中力を保とうと思う」

首位を守ったプリモシュ・ログリッチェ ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨルナレス(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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