ユーラシアIRCサイクリングアカデミー…男子ユースが夏休みに欧州遠征

チームユーラシアIRCタイヤ・サイクリングアカデミーが2018年で4年目を迎えた。JCF(日本自転車競技連盟)強化パートナー事業で、これまでサイクリングアカデミーを通して50人以上のユース選手が欧州レース活動を体験した。学生の夏期休暇を利用して欧州遠征を予定。U17(2002年1月1日~2003年12月31日生まれ)とU19(2000年1月1日~2001年12月31日生まれ)クラスのワンデーレース参戦を計画している。

2017年にLa Route des Geant(UCI MJ1.1)に参加したメンバー。左から中村龍吉、香山飛龍、福田圭晃、イスラエル選手2名、蠣崎優仁。日本人選手は全員が現在強化指定選手として活躍している。福田が24位でフィニッシュした

活動1年目はトレーニング、レースともに大きな事故が複数回発生し、監督者である橋川健も落車のあり方、防ぎ方について考える大きな転機となったという。2年目以降はトレーニング中、レース中の落車事故の低減の指導にも力を入れ、過去2年間はトレーニング中の落車事故ゼロを継続中だ。2018年もトレーニング中の落車事故ゼロの継続と、レース中においても落車の低減を目指し、「安全を考慮しながら競技生活について学ぶ」機会としたいという。

競技レベルの向上については短期間において「身体能力の向上」は臨めないが、トレーニング計画の重要性や競技に対する意識の向上、集団内での位置取りの行い方などの指導を中心に行っていく。

欧州遠征はインターハイの開催時期を考慮し、7月21日前後出国のグループと8月15日前後出国のグループに分ける。出場レース数は、U17は週に最高2レース、U19は3レースと規則があって、必然的にU17のほうがレース数が少なくなる。U19クラスは7月29日に行われるLA ROUTE GEANTが最大のターゲット。UCIジュニアカテゴリーのレースで、Gent-Wevelgemの名物区間を使用していて、とても有意義なレースだという。参加の可否については主催者から選考発表待ちで、5月中旬に決まる予定。

7月出発グループ

8月出発グループ

参加費は25~28万円。約2週間の生活費、活動費、航空運賃(15~18万円)を含む。遠征の時期により航空運賃が変わる。また今後の為替などの影響で参加費も変わってくる可能性がある。参加人数は7月出発グループがU17とU19で合計4~6人、8月出発グループがU17とU19で合計4~6人。申し込みは4月30日までに申請書請求、5月4日までにメールで申請用紙送付。

U17、U19ともにギヤ規制があるのが注意点。日本でもギヤ規制が行われているがベルギーの場合は厳しく処分される。U19においては国内と同じ52X14Tが基本的なギヤ。U17の場合はクランク1回転で7.32mがベルギーの規則で定められている。国内ではリヤディレイラーを「トップ側調整ボルト」によりトップ側のギヤを使えなくすることで出走が認められる例もあるが、ベルギーではその場で退場。アウター52Tを使用している場合、スプロケットの14Tを外した上で調整する必要がある。

2018サイクリングアカデミーの詳細

2017サイクリングアカデミーのレポートムービー

サイクリングアカデミーのこれまでの活動

問い合わせ及び申請用紙の請求先
teameurasia2009(アットマーク)gmail.com
橋川健(Team Eurasia-IRCタイヤ総責任者兼監督。UCI=国際自転車競技連盟公認レベル1コーチ。日本自転車競技連盟ロード部会員)

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