ファンイートベルトがUAEツアー最終ステージで逆転総合優勝

ロット・デスティニーのレナルト・ファンイートベルト(ベルギー)が2月19日から25日までUAEで開催された7日間のステージレース、UAEツアーで初の総合優勝をした。最終日の第7ステージで独走し、2位ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)を2秒上回った。

レナルト・ファンイートベルトがUAEツアー第7ステージでアタック ©Sprint Cycling Agency

ファンイートベルトは前日までの総合成績で、首位ジェイ・バイン(オーストラリア、UAEエミレーツ)から37秒遅れの9位の位置にいたが、ゴールまで上り坂が続く最終ステージの残り1.8kmで単独アタック。後続に22秒差をつけてゴールした。

UAEツアー第7ステージ ©Sprint Cycling Agency

ファンイートベルトは22歳7カ月8日で、タデイ・ポガチャル(22歳5カ月6日)に続く大会史上2番目の若さで総合優勝した。総合2位オコーナーとの2秒差は最僅差で、2022年のポガチャルとアダム・イェーツの22秒差を塗り替えた。

リーダージャージのジェイ・バインを牽引するUAEチーム ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

冗談で第5ステージのボーナスタイムを稼いだのが総合優勝の転機

「今日の目標は後悔することなく終わらせることだったが、今は後悔していない」とファンイートベルト。「ここ数年のレースを振り返ってみて、優勝者がどこで仕掛けたのかを確認し、残り3kmで急勾配の部分があることに気づいた。それが総合優勝する最後のチャンスだった。今日は本当に脚がよかった。これは私の最高のリザルトで、本当にレベルアップした」

レナルト・ファンイートベルトがUAEツアーの第7ステージ優勝 ©Sprint Cycling Agency

「UAEツアーで優勝したのは、第5ステージの逃げでタイムボーナスをもらったおかげだ。チームドクターとの冗談から始まり、6秒を稼ぐ素晴らしいトレーニングライドになり、結果的に2秒差で総合優勝した。レムコ・エベネプール、タデイ・ポガチャル、プリモシュ・ログリッチに続いてこのレースで優勝したライダーのリストに自分の名前が載っているのを見るのはクレイジーだ。勝つためではなく、総合成績でいい結果を取るために来たので、ただただ素晴らしい。次のレースとなるストラーデビアンケはよく似合っている。そこでもいい結果を出せる自信がある」

UAEツアー総合優勝のファンイートベルト。左は2位ベン・オコーナー、右は3位ペリョ・ビルバオ ©Sprint Cycling AgencyIvan Benedetto/SprintCyclingAgency©2024

オコーナー初出場で初優勝【ツール・ド・フランス9S】

第108回ツール・ド・フランスは7月4日、クルーズ〜ティーニュ間の144.9kmで第9ステージが行われ、AG2Rシトロエンのベン・オコーナー(オーストラリア)が後続に5分07秒差をつける独走で初優勝した。

ベン・オコーナーが第9ステージで独走 ©A.S.O. Pauline Ballet

前年覇者で前日に首位に立ったUAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)はこの日も総合優勝を争うライバルに差をつけ、区間6位でゴール。総合1位のマイヨジョーヌを守った。

2021ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte
2021ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
山岳賞を争うナイロ・キンタナ(中央)とオマール・フライレ(左) ©A.S.O. Pauline Ballet
山岳ジャージを着るワウト・プールスだが苦しい走りとなった ©A.S.O. Pauline Ballet
2021ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
第9ステージを走るオコーナー ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マイヨベール(ポイント賞)マーク・カベンディッシュ(英国、ドゥクーニンク・クイックステップ)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

2021ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte

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オコーナー初V、アルメイダ15日間首位堅持…ジロ・デ・イタリア第17S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月21日、バッサーノデルグラッパ〜マドンナディカンピーリオ間の203kmで第17ステージが行われ、NTTのベン・オコーナー(オーストラリア)が初優勝。

ベン・オコーナー(オーストラリア)が敢然と前を向く ©Fabio Ferrari/LaPresse

総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を堅持。マリアローザを守って15日となった。

2020ジロ・デ・イタリア第17ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

オーストラリア勢は開催国イタリアに次ぐ18選手が今大会に出場しているが、ようやく第17ステージで1勝目を挙げた。オコーナーは第1グループの中から残り8.5km地点で抜け出すことに成功した。オーストラリア選手が山岳ステージで勝ったのは、2014年に現在のコーチであるマイケル・ロジャースがゾンコランを制して以来。

オコーナー自身はグランツール初優勝。ジロ・デ・イタリアでオーストラリア選手が勝ったのは17人目、34勝目となる。

2020ジロ・デ・イタリア第17ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
アシストにけん引されるマリアローザのアルメイダ ©Fabio Ferrari/LaPresse
ベン・オコーナー(オーストラリア)がグランツール初制覇 ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse
超級山岳でもアルメイダが首位を守った ©Massimo Paolone/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞) ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、EF)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

大会3日目からマリアローザを守り続けるアルメイダ ©Marco Alpozzi/LaPresse

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2020ジロ・デ・イタリア出場176選手リスト
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