佐々⽊元がBMXフラットランド世界チャンピオン…中川きらら3位

2022UCIアーバンサイクリング世界選⼿権がアラブ⾸⻑国連邦のアブダビで開催され、11⽉ 11⽇に⾏われたBMXフラットランド男子で佐々⽊元(鎌ケ⾕巧業)が優勝。2位は伊藤真⼈(GETIT BMXスクール)、3位は早川起⽣(Red Bull)で日本が表彰台を独占。女子は中川きらら(佐賀東⾼)が3位になった。

世界チャンピオンの佐々⽊元を中央に、左が2位。伊藤真⼈、右が3位早川起⽣ ©whynit.picture

BMXフラットランド男⼥決勝。2022年5⽉のワールドカップ(モンペリエ)でも表彰台を独占し世界を驚かせたばかりのBMXフラットランド⽇本男⼦。そのとき3位だったベテラン佐々⽊は、世界選⼿権も表彰台常連でありながら、2019年3位、2021年2位と、もう⼀歩のところで優勝を逃してきた。

今⼤会は公式練習から「得意な路⾯」と⼿応えを感じていた佐々⽊は、予選・準決勝ともに繊細な⾼難度トリックで魅せ1位通過。決勝でも勢いそのままに、悲願の世界選⼿権優勝を果たした。

佐々⽊元の決勝 ©whynit.picture

また世界選⼿権初出場の2選手も⼤活躍。伊藤は会場を⼤きく使う得意のスタイルで観衆の⼼をつかみ、ダイナミックな技をフルメイクして堂々2位。早川は予選から少しミスが出て順位を伸ばしきれず苦戦するも、決勝では攻めのライディングで得意の⾼難度スピン系トリックを決めて得点を伸ばし3位に。結果、世界選⼿権の表彰台を⽇本代表が独占するという偉業を達成した。

中川きららが世界選手権3位 ©JFBF

⼥⼦代表の中川は、初の海外派遣を感じさせない好調を⾒せ予選を1位通過するも、決勝では⼒を出しきれず優勝を逃した。それでも3位と健闘し、男⼥4名で4つのメダルを獲得した。

佐々⽊元のコメント
今、⽣まれてきて⼀番幸せです。プレッシャーも⼤きかったけれど、観衆・ライダー仲間からの応援が⾮常に⼒になりました。今までやってきた繊細な技が評価されたこと、メイク率を重視した構成が勝因と感じています。⾃分が勝ったことで、今⼀緒にいる⽇本代表チームや⽇本のみんなが盛り上がってくれ たらうれしいです。

佐々⽊元がアルカンシエルを獲得 ©JFBF

伊藤真⼈のコメント
テーマパークのパフォーマーとして2015年から2年間アブダビに住んでいたこともあり、この世界選⼿権に出られて本当にうれしかったですし、多くの⼈にここを⽬指したいと思ってほしいと感じています。BMXは⼤会だけが全てではないですが「BMXが好きで乗り続けていたら世界選⼿権で勝てるようになった」という僕のような⼈を育てるべく、育成にも⼒を⼊れ⽇本のシーンに貢献していきたいです。

伊藤真⼈は会場を⼤きく使う得意のスタイル ©whynit.picture

早川起⽣のコメント
⽇本代表として参戦できたことをとてもうれしく感じています。⾃分の求めるライディングができなかったことは悔しく、結果には納得していません。まだまだ多くの⼈に⾃分のライディングで驚いてほしいし、⾃分をきっかけにBMXフラットランドを知ってほしいので、この結果をバネにまた頑張ります。

早川起⽣ ©whynit.picture

中川きららのコメント
BMXを始めた⼩6の時に夢だった「BMXで世界⼀」を叶える舞台に⽴てたことはとてもうれしかったです。決めたかった技が決めきれず、3位という結果は悔しいです。みんなに憧れられるライダーになることを⽬指して、今後はライディングとともにメンタルも鍛えていきたいです。

中川きらら ©UCI

佐々木元が世界選手権BMXフラットランドで2位に

36歳の佐々木元(ささきもと=鎌ケ谷巧業)が2021年6月4日から8日までフランスのモンペリエで開催されたUCIアーバンサイクリング世界選手権のBMXフラットランド男子エリートで準優勝した。

世界選手権フラットランドの佐々木元 ©UCI – FISE WORLD – The Agency

BMXフラットランドは、2019年11月のUCI アーバンサイクリング世界選手権より種目追加され、コロナ禍を経て今回が2回目の世界選手権。佐々木は前回3位で表彰台に上がっていて、今回が2度目の出場。佐々木は予選通過、セミファイナル3位で手堅くファイナル進出を決めた。

ファイナルでは高難度トリックを複数メイクして92ポイントをマーク。後に2人のライダーを残しながら、2位と大きく差をつけトップに立ち表彰台を確実にした。その後、前回大会で準優勝したフランス代表のマティアス・ダンドワ(32)が高難度なルーティンを決め、93.83ポイントで優勝。佐々木は2位でファイナルを終えた。

佐々木元 ©UCI – FISE WORLD – The Agency
佐々木元 ©UCI – FISE WORLD – The Agency

佐々木元のコメント
18年のライダー人生で、こんなに国際大会がなかったのは初めて。この大会の開催が決まってから約1カ月間、毎日大会に向けて練習した。できれば優勝したかったが前回成績からステップアップできたことはうれしい。応援してくれる人たちに、ライブ配信で見応えのあるライディングを届けることも目標だった。自分を超えるライダーが出てきて日本を底上げできたらうれしいし、それを見てまた自分も強くなれたら。次に向けては、コロナ禍で大会のなかった期間に、ライダー人生で一番と言えるほどやりがいのある新技を思いついた。今は早く練習したい。

佐々木元 ©UCI – FISE WORLD – The Agency
1位と3、4位をフランス勢が占めるなかで佐々木元は2位に食い込んだ ©UCI – FISE WORLD – The Agency
表彰台の佐々木元 ©UCI – FISE WORLD – The Agency

●大会のホームページ【記録】

佐々木元と石﨑光紗季がBMXフラットランドで日本王座へ

第4回全日本BMXフリースタイル選手権が9月20日に岡山県岡山市の特設会場で開幕。フラットランド種目決勝で佐々木元と石﨑光紗季が優勝した。

フラットランド全日本チャンピオンの佐々木元(左)と石﨑光紗季 ©Naoki Gaman / Japan Cycling Federation

新型コロナウイルスの影響により主要大会の中止が続く中、国内自転車競技では最初となる全日本選手権の開催となった。感染防止対策が施されたパーク会場(岡山市役所)、フラットランド会場(イオンモール岡山)の両会場では、全国から集まった選手の熱いライディングで盛り上がりを見せた。

予選を勝ち抜いた上位8選手で争われた男子エリート決勝は、佐々木元が高難度なトリックを繰り出し、2019年に続く2年連続での全日本チャンピオンに輝いた。

佐々木元が高難度なトリックを繰り出し2年連続で全日本チャンピオンに ©Naoki Gaman / Japan Cycling Federation

「急きょ大会開催が決まり緊張する日々が続いたが、無事にタイトルを守り抜くことができてホッとしている。 選手の声を取り入れた大会運営にも感謝である」と佐々木。

女子クラスでは2019年に初代フラットランド日本チャンピオンを獲得し、2019年のUCIアーバン世界選手権でシルバーメダルを獲得した石﨑光紗季が、安定したライディングを見せて2年連続でのタイトルを獲得した。

石﨑光紗季が安定したライディングを見せ2年連続でタイトル ©Naoki Gaman / Japan Cycling Federation

「今シーズンは大会中止が続き、長期の練習期間を得ることで新技の練習に取り組めたが、短期間で大会用にコンディションを整えるのが大変だった。大会はとても緊張したが、2連覇しタイトルを獲得できて安心した」と石﨑。

男子エリート優勝の佐々木元を中央に左が2位漢那史哉、右が3位早川起生 ©Naoki Gaman / Japan Cycling Federation
女子エリート優勝の石﨑光紗季(右)と2位舩津絵里 ©Naoki Gaman / Japan Cycling Federation

●日本自転車競技連盟のホームページ

片桐光紗季2位、佐々木元3位…BMX世界選手権フラットランド

UCI 2019アーバン自転車競技世界選手権(UCI 2019 Urban Cycling World Championships)が11月4日から10日まで中国の成都で開催され、最終日の10日にBMXフリースタイル・フラットランドが行われ、片桐光紗季が女子2位、佐々木元が男子3位になった。

BMXフラットランド女子2位の片桐光紗季(左)と3位の佐々木元 ©JFBF
フラットランドの佐々木元 ©Naoki Gaman / The Bloom BMX
フラットランドの片桐光紗季 ©Naoki Gaman / The Bloom BMX

BMXフラットランド男子結果 
1位 NEKOLNY Dominik(チェコ)91.08
2位 DANDOIS Matthias(フランス)90.13  
3位 佐々木元(日本)89.00

BMXフラットランド3位の佐々木元(右) ©JFBF

BMXフラットランド女子結果
1位 SADOVNIK Irina(オーストリア)82.25 
2位 片桐光紗季(日本)78.13  
3位 PREUSS Julia(ドイツ)70.75

●UCI BMXフリースタイルのホームページ