日本最強クラスのヒルクライムコース、富士山に挑戦しよう

富士山ヒルクライムが2023年10月29日に4年ぶりに開催される。日本最強クラスのヒルクライムコースを擁した「メインコース(距離27.1km、標高差1653m、平均勾配6.1%)」のほか、ヒルクライムに初めて参加する人や不安のある人でも安心して走ることのできる「ショートコース(距離9.0km、標高差715m)がある。

メイン会場は「富士いち」と同じ富士山樹空の森で、東京から2時間と関東圏からのアクセスも良好。

日本最強クラスのヒルクライムコース

御殿場から富士五合目まで27.2kmのコースは、ヒルクライム界最長クラスの距離。さらに標高差1653m、平均勾配6/1%というコースプロフィールは、走行時間も長く日本最強クラスの強度。走行をサポートする給水や補給食が提供される。

海抜0mから2400mまでの眺望が楽しめる

ゴール地点の富士宮口五合目はマイカーで行ける標高最高地点で、晴れた日は標高2400mから海抜0mの駿河湾を眺めることができる。また五合目付近は森林限界のため樹林が開け、天空を思わす雄大な景色も見ることができる。

●富士山ヒルクライムのホームページ

サポートと補給食付きで富士山1周サイクリングができるイベント

1人ではなかなか挑戦できない富士山1周だが、サポートライダーやサポートカーが帯同し、安心して走れるイベント、富士山1周サイクリング2023が2023年10月1日(日)に開催される。

各エイドステーションでは富士の幸を使った補給物の提供を予定。令和5年度スポーツ振興くじ(toto)助成事業。

1日で富士山周辺の見どころを一気に制覇!

富士イチは御殿場市をスタートして富士山のまわりを反時計回りにぐるっと1周する、走行距離120km、獲得標高1800mのちょっとハードなコース設定。しかしその途中には富士山の伏流水が生み出した富士五湖、青木ヶ原の樹海、幻想的な朝霧高原、15kmものロングタウンヒルなど、文化の違う街並みが次々と現れて見どころ満載。

1日で360度違った角度から富士山を見る!

富士イチを走れば360度すべての角度からさまざまな表情の富士山を見ることができる。赤富士や逆さ富士に代表されるように、富士山と周囲の自然が作る景色は古来から見る人の心を魅了してきた。季節や環境に応じて表情を変え続ける美しい姿に圧倒されるはず。自転車で走るからこそわかる富士山の大きさと自然を1日で満喫しよう。

富士山1周サイクリング2023
開催日:2023年10月1日(日)
申し込み締め切り:2023年9月18日(祝・月)
コース:120kmのみ
参加費:9800円
会場:富士山 樹空の森(静岡県御殿場市)
定員:合計1500名
主催:一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン
共催:御殿場市
事務局:ツール・ド・ニッポン事務局

●富士山1周サイクリング2023のホームページ

富士山の絶景を巡る参加無料のツール・ド×すその富士

参加無料ながらオリジナルグッズや記念品がもらえる「ツール・ド×すその富士」が2021年10月9日(土)から12月28日(火)までの期間限定で実施される。サイクリングアプリ「ツール・ド」を使って、仲間と一緒に景色と美味しいものを楽しみながら、世界のトップ選手が走ったコースも体感できる。

裾野市スポーツツーリズム推進協議会が主催。全国サイクルツーリズム連携推進協議会の代表団体で、全国各地でサイクルツーリズム事業(自転車・サイクリングを活用した観光振興事業)を展開する一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンが運営。

コースは40kmと110km

【1】すそいち 40km ~期間限定コース Ver~
富士山南麓に位置する裾野市のいいところがギュッと詰まった40kmのコース。地元の名物や文化自然を体感できるスポットも満載! 東京2020オリンピック聖火リレー裾野市ルートや、目の前に富士山がそびえる絶景の直線路「通称パノラマロード」を走る、大満足のコース。
●コース詳細ページ

【2】富士山の絶景を巡る around 裾野市 110km ~期間限定コース Ver~
富士山の絶景ポイント満載! 東京2020オリンピック自転車競技ロードレース(男子)のコースとなった静岡県裾野市を起点に富士山南麓をぐるりと巡る。しっかり走りたい人にもおすすめだが、仲間と一緒に景色と美味しいものを楽しみながら1日かけて満喫できるのもこのコースの特徴。
●コース詳細ページ

完走特典。2コース制覇するとマイスターに

キャンペーンオリジナルコースを1つ完走するごとに、オリジナル手ぬぐいをプレゼント。また、2コースを制覇した人には「すその富士マイスター」に認定され、認定証と「フック付きミニポーチとコースター」をプレゼント。ぜひ2コース制覇にチャレンジしよう。

フォトコンテストで特産品をもらう

キャンペーン期間中に撮影した写真に「#すその富士」をつけて SNS(twitter)に投稿するだ けで応募完了。当選者には地元の特産品をプレゼント。

ツール・ド × すその富士
・期間:2021年10月9日(土)~12月28日(火)
・コース: ツール・ド×すその富士オリジナルコース
・持ち物:自転車、スマートフォン、自転車用スマホホルダー、スマホ用のモバイルバッテリー ヘルメット、グローブ、保険、マスク、アルコール消毒液
・主催:裾野市スポーツツーリズム推進協議会(令和3年度スポーツ庁国庫補助事業)
・共催:一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン
・事務局:ツール・ド・ニッポン事務局

発着場所
・施設名:裾野市中央公園
・住所: 〒410-1116 静岡県裾野市千福7-1
・窓口対応時間:9:00~16:00

ツール・ド×すその富士のホームページ

2020東京の上り区間解放…富士山チャレンジライド開催へ

富士山南麓を駆けるヒルクライム×サイクリング「富士山チャレンジライド2020in御殿場・裾野・小山」が2020年10月10日(土)に開催される。

富士山南麓の自動車専用道路「南富士エバーグリーンライン」をタイム計測コースとして開放する、この日限りのプレミアムなヒルクライムイベント。また、ヒルクライム(8.9km)完走後のコース後半からは3つのエイドステーションを巡りながら富士山南麓を楽しむサイクリングゾーン(28km)が設定されている。裾野市・小山町・御殿場市の名物エイドグルメを堪能しながら1日通して満喫できるサイクルツアー。

主催は富士山チャレンジライド2020in御殿場・裾野・小山実行委員会。後援に静岡県、御殿場市、裾野市、小山町。事務局は静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会(E-Spo)。全国各地でサイクルツーリズム事業(=自転車・サイクリングを活用した観光振興事業)を展 開する一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンも大会をサポートする。

東京2020オリンピック自転車競技ロードレースのコースとなる静岡県では、サイクリストの受け入れが整備されてきていて、サイクリストウェルカム。エントリー受け付け中で、申し込みは9月28日(月)まで。

コースとなる2市1町にそれぞれエイドステーションを設置

富士山チャレンジライド 2020in 御殿場・裾野・小山
・開催日:2020年10月10日(土)
・申込期間:2020年9月5日(土)~9月28日(月)
・会場:富士山樹空の森(静岡県御殿場市)
・種目:ヒルクライム・サイクリング
・定員:300名
・主催:富士山チャレンジライド 2020in 御殿場・裾野・小山実行委員会
・後援:静岡県、御殿場市、裾野市、小山町
・事務局:静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会(E-Spo)
●富士山チャレンジライド2020in御殿場・裾野・小山のホームページ

・問い合わせ先:一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン 〒160-0011 東京都新宿区若葉 1-4 四谷弘研ビル 1F

富士山チャレンジライドのオススメ

特別な1日! 南富士エバーグリンライン完全封鎖
普段は自動車専用道路(有料道路)のため自転車では走ることができない南富士エバーグリーンラインを完全封鎖! ヒルクライムのタイム計測コースとして開放。

御殿場市・裾野市・小山町のエイドステーション
コースとなる2市1町にそれぞれエイドステーションを設置。地元のおもてなしで参加者をお迎え。富士山南麓の景色とともに食も楽しめる

サイクリストに優しい富士山南麓
富士山南麓では東京2020オリンピック自転車競技ロードレースのコースとしてサイクリストの受け入れが整備されてきている。コース以外の施設、温泉、お店などにもこれを機に訪れて みては?

全長 63.7km 獲得標高 1325m (うち計測区間 8.9km/獲得標高 528m/平均勾配 5.9%)

富士山樹空の森

翌日開催!サイクルボール富士いちステージ SPECIAL EDITION
静岡県御殿場市を起点にぐるっと 1 周 120km!

10月11日(日)には同会場で「サイクルボール -日本7大1周制覇の旅-」のひとつ「富士いち」のコースをこの日限定の充実したサポート・限定特典を付けて走行できる「サイクルボール富士いちステージ SPECIAL EDITION ~富士山1周サイクリング」を開催。ぜひ2日間で富士山を満喫しよう。
●サイクルボール富士いちステージ SPECIAL EDITIONのホームページ

富士山南麓の送電線下を走る「東電MTBトレイル」オープン

MTB常設トレイル「Fujiyama Power-line Trail」が2020年7月23日にオープンした。オープ ニングセレモニーと初日の無料走行会が行われ、走行会では100名を超える参加者がアップダウンの続く下り基調7kmのMTBトレイルを楽しんだ。

富士山南麓の山中を、送電線の下を走る

送電線をつなぐ巡視路をMTB常設トレイルに

2020年7月23日、Fujiyama Power-line Trailのオープニングセレモニーと、初日の走行会が行われた。

Fujiyama Power-line Trailフジヤマパワーライントレイルは、富士山の静岡県側の裾野を東西に走るマウンテンバイクのトレイルだ。東京電力パワーグリッドが管理運営し、同社の敷地内である鉄塔と送電線の下を通る巡視路をマウンテンバイクのコースとして整備を行い、オープンした。年を通し営業する予約制トレイルとして広く開放される。

総延長7kmのトレイルコースだ
7kmのトレイルは19本の送電線をつなぎ合わせる

7月23日のオープン日に限り走行は無料として、ホームページで行なった事前告知に応募した150名のうち、来場した116名のマウンテンバイカーが、富士山南麓に新たにできたMTBトレ イルを楽しんだ。

シングルトラックからダブルトラックまで多彩なコース状況
走りながら鉄塔の番号を数えていくと、気分が盛り上がるはず

送電線下の巡視路をMTBトレイルにして事業化

コースのトレイル部は大まかに、富士山の南側にある静岡県富士市内を、送電線の鉄塔沿い に東西へ下る。山梨県南巨摩郡早川町から静岡県駿東郡小山町まで伸びる「田代幹線」 の、鉄塔19本分の巡視路を大幅に整備し、MTBで走りやすいトレイルに作り替えた。

トレイルは、大きく真っ直ぐ7kmの距離、標高差185mを走るプロフィールだ。実際に走る と、細かなターンや岩のセクションが多いコースが主なもの。急勾配の登り斜面にはつづら 折れのコーナーがあるが、そのまま真っ直ぐ下るセクションもある。

まずはトレイルのスタート地点まで、舗装路を1kmほど走る
ここがトレイルの入り口。ゲートとサインが目印

トレイルにすると決定した巡視路はもともと、急登の多いルートだった。事業化にあたりこのルートに大幅に手を入れ走りやすくした。地元ショップに集まった有志での作業から始まり、のちに地元ショップ店長がコースアドバイスをする形で東京電力グループ内の送電部門がコース増設のために動き、一気にトレイルになった。

夏場には緑のトンネルのようになって神秘的なセクションも通る
送電線の下を走り、鉄塔をいくつも通り越していく
しっかりと強度のあるコースづくりで、乗り手をスムーズに走らせる
途中にいくつかゲートを作り、オートバイなどが迷い込むことのないように配慮
コース内の急斜面の前には、看板で前もって告知している

自然の地形を活かした、中級者向けトレイル

コースレベルは「MTB走行にある程度慣れた中級以上向けのトレイルである」と無料走行会を走った人は口々に言う。参加したクロスカントリーレーサーからは「心拍を上げるMTBトレーニングに最適だ」という声も聞かれた。

走りの起点となるのは、静岡県富士市にある《富士山こどもの国》内 駐車場。トイレ、シャワー、レストランといった施設は、トレイル利用者は園内のものを利用できる。受付を行い走行開始。トレイルのスタートまで1kmほど舗装路を走る。

無断立ち入りの抑制のため、スタートゴールには監視カメラを設置
中級者以上の乗車技術があると楽しめるコース設定

スタートからは、広く幅のあるトレイルから岩を乗り越えるようなところまでバリエーションに富んだコースを走る。手を入れ走りやすくしたとはいえ、もとは富士山の火山地質、ラインを選んで通るような場所もある。MTBに乗り慣れた人なら、その技術を存分に使える、自然の地形を存分に利用したコース設計だ。

路面には木片を細かく刻んだウッドチップが敷かれ、高いグリップで走りやすくなっている。何度も通る真っ直ぐにトレイルが伸びる開けた場所では景色を楽しむ。途中少し休みながらトレイル部を走ると、1時間ほどでゴールにつく。

急斜面は可能な限りつづら折れにして、100%の乗車率を可能にしている
なかにはこんな沢越えもあるが、押して渡ればなんてことない

最後に上り返してループ、1周2時間ほどが目安

ゴールから駐車場までは、舗装路12km強を1時間ほど登り返し駐車場に戻る。一周のループをすべて走ってかかる時間は中級者で2時間ほど。最後の登り返しは、事前連絡での要望に応じて搬送シャトルが用意されるので、体力に自信のない人はこれを利用するのがいい。

トレイルの走行には10日前までの予約、3日前までの料金振込が必要。走行は2名以上からFujiyama Power-line Trailのホームページからメールで予約する仕組み。

時には足をついてクリアする場面にも遭遇
送電線脇は広くなっているので、憩いの休憩場となる

4月のオープン予定が7月へと延期

このトレイルは当初2020年4月のオープンを予定していたが、新型コロナ感染予防の観点より7月へとオープンを延期した。また走行会当日に際しても、事前に静岡県より指導が入り、「東京都在住者の来場を再考いただく」という案内を行なった。その結果、116名の参加となった。

ゴール地点には洗車場も用意されている

中林雄介さんのコメント

中林雄介さん

大きな印象としてはクロカンコースです。爽快に下るのではなく、途中で登り返しながら走っていくという印象が強かったです。意外に楽しめるかなと思ったのが、ロードバイクもやる人です。トレイル内の上りも、ゴールから駐車場までの上りも、登りが得意な人はぐいぐい登ってきていて、楽しんでいましたね。

鈴木佑典さんのコメント

鈴木佑典さん

最近あまり乗っていないので、一番最初の登り坂からインパクトがあって、最後まで行ける かなというのがありました。今日は路面が濡れていたので、特にところどころ自転車から降りながら、行けそうな坂を自分なりに攻めた感じです。僕はあまり乗りこなせなかかったので、も う1、2回、むしろ体力づくりにいいかなと思って、また来ようかなと思っています。最初は家族を連れてこようかと思ったんですが、やっぱり自転車仲間と来たいですね。


アクセスマップ

Fujiyama Power-line Trail フジヤマパワーライントレイル
・利用期間:通年
4~9月 : 9:00~17:00 ※最終スタート目安時 15:00 10~3月 : 9:00~16:00 ※最終スタート目安時 14:00
・走行料金
1人1日 4,000円(3日前までに事前振込)  2名以上より走行可能、メールにて申し込み(利用10日前まで) fujiyamapowerline@tepco.co.jp
・アクセス 車での距離と所要時間
富士I.Cから約15km(23分) 新富士I.Cから約14km(20分) 裾野I.Cから約15km(20分) 須走I.Cから約25km(36分)
・駐車場
富士山こどもの国・草原の国 草原の国オートキャンプ場 駐車場  静岡県富士市桑崎1015
・コースプロフィール(コース図参照)
トレイル部 全コース長:7.6km 高低差 185m(下り基調) 舗装林道 全コース長:12.2km 4.6km 高低差280m(上り基調)   + 7.6km 高低差125m (下り基調)    周回時間目安:2時間強
・MTBレンタル
なし、推奨レンタルバイク施設 《MERIDA X BASE メリダエックスベース》 静岡県伊⾖の国市⽥京195-2 伊⾖ビレッジ内 TEL:0558-77-2727

コースプロフィール

●Fujiyama Power-line Trailのホームページ

eMTBで富士山麓にある送電線の保守用トレイルを走る

山道の上りはこれまでMTBを必死でこぐか担ぎ上げていたが、電動アシスト装備のeMTBなら激坂だってスイスイ上れる。今回は「電気つながり」ということで、東京電力が送電線の保守点検をするために管理している山道を走った。今春には「新ジャンルのハイブリッドトレイル」として一般の人も走れるようになるという。

メリダ社のeMTBは35万9000円から85万円(税別)。重量は20kg前後でロードバイクの3倍近くある

eMTBの機動力を富士山麓で十分に生かす

電動アシスト自転車は最近「eバイク」と呼ばれる。未就学児の送迎や、坂道の多い町の移動などに威力を発揮する。その動力機能はそれだけにとどまらない。電動パワーが最も威力を発揮するのはオフロードの激坂だ。これまで降車して押し歩きしていた坂も、サドルに座ってペダルを回すだけで上っていけるのだ。その楽しさに気づいたメーカーがMTBに電動アシスト機構を搭載したeMTBを次々と投入。欧州で夏場のスキーゲレンデで流行し、今は日本でも話題になっているのだ。

日本では道路交通法などの規制があって、時速24kmを超えると電動アシスト力がオフになる。ロードバイクは人間の力だけでもそのくらいの速度は出てしまうので、電動搭載のメリットは少ない。一方で、不整地のオフロードは低速でじっくりと登っていくので速度超過でアシストオフになるケースはほとんどない。だからMTBこそ電動なのだ。

送電線を保守点検するトレイルがMTBフィールドに
富士山麓の鉄塔の下を走った

実際に乗ってみた。これまでのMTBなら下車して押したような激坂もグイグイといける。多少の岩ならパワーでクリアできる。難関を突破したときの心地よさといったらこの上ない。

コツとしては一生懸命にペダルをこぐと電気でアシストする比率が低下するので、どんなに厳しい上りでもゆっくりとペダルを回すこと。そうすると「ウィーン」というモーター音とともに、坂の上に引っ張られるかのように進むことができるのだ。

デメリットは40万円以上と高額なこと。注目されてはいるが、販売台数が大きく伸びないのはそれが原因だ。また、重いので車載するなどが大変。階段を上るときも地獄だ。購入するより、必要なときにレンタルするのがいい。

山中をまっすぐに延びる送電線だが、その下の道は尾根や谷がある
送電線の下は管理者が歩くシングルトラックが伸びている

送電線の保守で必要なトレイルをMTBでも走れるように

東京電力パワーグリッドが静岡県の富士山麓に、送電線の下を走るトレイルコースを整備した。今春には有料で一般開放する予定だ。県と協同した地域振興事業で、その距離は7km。さらに13kmの延長も可能としている。

「東電の新規事業を社内で募集し、採用された6つのうちの1つ。若い社員の発案です」と静岡総支社の担当者。道路から離れた山中に敷設された送電線を管理するため、保守点検員が鉄塔を巡る道が必要で、これを維持するだけでもコストがかかる。新事業はMTBが走れるように手を加えたもの。途中には営林の林道がいくつか出現するので、トラブル時はそれを使って下山することも可能。

今回整備された送電線直下のコースは大半が自社所有地だったが、一部に私有地もあった。

「地権者も地域振興の目的に賛同いただき、無償で使用させてもらいました」

コース終点にはドロだらけになったeMTBを洗う水タンクがある

実走時はあいにくの雨で、さすがのeMTBでも苦難の連続。コースは下り基調だが、上り坂もあって、電動パワーを高出力モードにして難所を切り抜けた。かなりテクニックが必要な中上級者向きと感じた。

GPSデバイスで走行ルートを補足したが、こんな山の中なのにルートがまっすぐなことに驚いた。送電線の下の道だからである。心拍数がそれほど高くなかったのは電動アシストのおかげに他ならない。

同社では「新ジャンルのハイブリッドトレイル」を1日4000円の使用料(予定)で一般の愛好家にも楽しんでもらいたいという。eMTBなどの自転車は各自が持ち込む必要がある。

MTBコースを作った東京電力パワーグリッドのみなさん

●東京電力パワーグリッドの詳細ページ
メールでの問い合わせ:Fujiyamapowerline@tepco.co.jp
●静岡サイクリングのホームページ