競泳金メダリスト萩野公介がトライアスロンにデビューする

競泳金メダリストの萩野公介さんが5月21日に米国ハワイで開催されるメディロムホノルルトライアスロンに参戦する。

競泳金メダリスト萩野公介

萩野さんは2016リオデジャネイロ五輪競泳400m個人メドレー 金メダリスト。親交のあるパラトライアスリートの秦由加子や先輩の松田丈志がトライアスロンに出場してい るのを見て、自分も挑戦してみたいと思い出場を決めた。

大会の主催はアスロニアで、プロトライアスリートの白戸太朗とのトレーニングを経て、楽しくレースをしたいという思いを強めた。現役スイマーのころから愛用しているブリヂストンのロードバイクに乗る。

「自分の挑戦を見て一人でも多くの方がスポーツに限らず新しいことにチャレンジするきっかけになればうれしい」と萩野さん。

●メディロムホノルルトライアスロンのホームページ

東京マラソン大会延期も「当日走ろう」と白戸太朗

2021年10月17日の開催を目指した東京マラソンは新型コロナウイルス感染状況をふまえ、2022年3月6日に延期されたが、元プロトライアスリートで東京都議会議員の白戸太朗が「10月17日は予定どおり走るよ~」と呼びかけた。

「2021年の秋はKONA(アイアンマン・ワールドトライアスロン)が延期なので、東京マラソンがメイン!と思っていたらこちらも来春に。もちろん、それぞれ仕方ないことは理解している。大きな大会ほど課題は多い。でも、目指してきたものがすっとなくなると…」

白戸が交流とのある関係者とそんな話をしていて、「じゃあ走ろうか?」と発案。Re.Ra.Ku PROがこのアイデアに合流した。

「レースでもイベントでもありません。ここまで練習してきた成果を、いや来春に向けての練習を(こちらの方が多い!?)ちょっと仲間とシェアしながら走れればいいかなと。40kmは一人で走るには長すぎる(笑)。お付き合いしてくれる人を募集します」

その名もKOKYO MARATHON 2021

9月15日にグランドオープンした新しい皇居ランの拠点、Re.Ra.Ku PRO 永田町店ランニング&カフが、Re.Ra.Ku PROランニングクラブの練習会としてスペシャルプログラムを開催。その名は「KOKYO MARATHON 2021」。2021年の東京マラソン開催予定日だった10月17日(日)に、参加者がおそろいのTシャツを着て、それぞれの距離とペースで皇居ランを楽しむと内容で、計測はない。

東京マラソンといえばコロナ禍が始まった2020年に、自らの日本記録を塗り替える走りを記録した大迫傑の雄姿が印象に残る。さらに2020東京五輪でも感動的な走りを見せたが、白戸は「他人に影響されないぶれないところ」がその強さの秘けつだと分析している。

東京タワーを目指す白戸太朗さん

今回の企画はそんなトップランナーの姿をイメージしながらも、もっと気楽に、自分なりの目標を掲げて楽しもうと提案する。東京のど真ん中を走る時の心がけは、「街を楽しむことです。真面目に走ってばかりではやってられん!?」という白戸。

シューズは厚底がタイム向上するのかを聞いたところ、「タイムに影響するかは個人差があるけど、カラダへのダメージは防げるので、長ーく楽しむことには寄与するでしょう」という。

最後の質問。
2024パリ五輪は参加できる大会。マラソンと自転車ロードは一般参加が受け付けられるとのこと。3年計画で出場を目指していきたいですが、どんなことを心がけていくといいですか?」
「お金とやる気を貯めましょう!」(白戸)

KOKYO MARATHON 2021>
日時:10月17日(日)
40km(皇居ランコース8周)の部 8時半 30名程度
20km(皇居ランコース4周)の部 10時半 40名程度
10km(皇居ランコース2周)の部 15時 30名程度
場所:Re.Ra.Ku PRO 永田町店 ランニング&カフェ
東京都千代田区平河町2丁目16−1 森タワー 1F
募集人数:100名
距離:皇居のランニングコース5キロを各自で周回(周回数は各自自由)

東京マラソンを走る予定だった方! 皇居ランナーの方! 8周して40km走るぞという方! その他ランニング愛好家の方など、どなたでもご参加いただけます。当日はお揃いの参加Tシャツを着て楽しく皇居を走りましょう!

KOKYO MARATHON 2021の申し込みページ

世界のサイクルシティを目指す東京都の10年計画

クルマではなく人が中心となる居心地のいいまちに。環境にも健康にもいい自転車をキーワードに、東京都が2030年度に向けて自転車に優しい未来のまちづくりを行っていく。具体的な目標として都道約600kmの整備に取り組むことを掲げる。今回はアイテムの1つとなるシェアサイクリングを使って都内を散策するとともに、東京都の担当者に意気込みを聞いた。

東京タワーを目指す白戸太朗さん

東京都議会議員の白戸太朗がナビゲーター

自転車でそのまちを走ると自分の住んでいる場所のように親近感が芽ばえる。それは自分の自転車でなくても、気軽に利用できるシェアサイクルでも同じだ。今回は次第に広域で使えるようになったシェアサイクルを借りて散策してみた。

汐留エリアでシェアサイクルを借りる。スマホがあれば簡単だ

案内役は元プロトライアスリート、ツール・ド・フランス国際映像の実況も担当していた東京都議会議員の白戸太朗さん。東京都の自転車活用推進計画を強力にプッシュする張本人でもあり、その活動に小池百合子知事も全面的に賛同している。

「東京都が自転車施策に対して、ここまで積極的に取り組んだことは過去になかった」と白戸さんも期待する。

今回は東京都都市整備局のホームページにオススメとして紹介されているコースを実走した。スーツ姿で軽快に走リ出した白戸さんは、「シェアサイクルは通勤手段としても便利なんです」とも。

芝大門を行く

中央区の浜離宮を出発して、港区の麻布・六本木をめぐり、渋谷区の新国立競技場にゴールする。距離は約8km。増上寺、東京タワー、国立新美術館、青山霊園など東京のランドマークがいくつもあって、途中で訪問することも自由だ。

増上寺。車道通行に支障がある場合は歩行者優先を原則に歩道を走ることもできる

取材日は3月19日。平日なので交通量や人出はそれほど多くなく、大都会といえども自転車で走ることに不快を覚えることはない。道幅も広いので心地よささえ感じる。芝大門や六本木交差点も併走するクルマの存在を尊重するような走り方をすれば、ドライバー側も安全に配慮した運転をしてくれる。都心部ではとりわけお互いをリスペクトすることが安全通行のカギだ。

ロンドンやパリなど世界の主要都市は近年、相次いでサイクルシティとして大変身を遂げている。10年後の東京がどれだけ自転車にやさしいまちになるか。今後もその過程を追ってみたい。

六本木交差点。左折レーンがあるのでクルマの動きに注意しながら直進する

東京をサイクルシティにする4つの施策

東京都はさまざまな自転車施策を2030年度まで展開していく。国道などと連携しながら都道の通行空間を整備。コロナ禍により、通勤・通学やフードデリバリーなどの自転車利用の関心が高まる中、自転車事故などの安全対策強化。区市町村をまたいでも使える自転車シェアリングサービスの推進。密を避ける通勤利用や健康増進のための新しい日常での活用方法。これらが大きな柱になる。

新国立美術館

「30年度に向けて都道だけで約600kmの整備に取り組んでいきます」と、都市整備局交通計画調整担当の酒井浩一課長。自転車活用推進重点地区を設定するとともに、優先整備区間として約250km、無電柱化事業と合わせて約150km、都市計画道路の整備と合わせて約200kmがその内訳だ。

青山墓地は車両一方通行だが、自転車は相互通行可能

高齢化でも持続的発展を遂げていくまちづくり。その手段として自転車は絶対に外せない。都内でも笑顔で快適にサイクリングできる環境づくりを。10年後の未来に向けてのプロジェクトがこうして進められている。

千駄ヶ谷の国立競技場にゴール
国立競技場脇の交差点にも自転車ナビラインが表示されている

シェアサイクルは区をまたいでも貸し借りできる傾向へ

シェアサイクルは千代田区や新宿区など11区のサイクルポートで貸し出しと返却ができる「東京自転車シェアリング」を利用。利用料引き落としのクレジットカードを登録するなど会員となれば、都民でなくても利用できる。専用アプリもあるが、メール受信できるスマホを携行すれば、操作手順と解錠時の暗証番号を受信することで利用可。1回利用で最初の30分165円、その後30分ごとに110円。今回は90分利用したので385円。

自転車を選択する際に、スイッチをオンにして充電が100%になっているものを選んで借りるのが賢い
あらかじめインターネットで会員登録し、引き落としのクレジットカードを入力しておく
アプリを使わなくてもスマホで受信できるメールがあれば、解錠パスコードが送られてくるのでシェアサイクルを使うことができる

●東京都シェアサイクリングのホームページ